その甘いもの欲求は愛情欲求かも|甘いもの欲求を抑える布団とは?

2018/12/11/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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甘いもので愛着ホルモンが分泌

サイエンス誌『ネイチャー』の電子版で発表された、日本の群馬大学の先生の研究は、甘いものを食べると愛着ホルモン「オキシトシン」の分泌が促されることを報告しています。

オキシトシンは、ハグなどのスキンシップで分泌されるため、愛着ホルモンなどと呼ばれているホルモンですが、スキンシップがなくても、甘いものを食べるだけでも分泌されるのですね。

甘いものの抱きしめ効果

甘いものを食べると、なんだか心がほっこりするという人、案外、多いのではないでしょうか。

それは実は「甘さ」のせいではなく、オキシトシンが分泌されることによって、抱きしめられたのと同じ満足感が脳に発生するからなのだそうです。

オキシトシンは甘いもの欲求を抑える

また、甘いものを食べると、オキシトシンは脳に

「甘いものを十分に食べました。満足です♡」

と、いうメッセージを送る役割も果たしています。

具体的には、甘いものを食べた時に肝臓が分泌する「FGF21」というホルモンに、脳内のオキシトシン神経細胞の「SIRT1遺伝子」が反応して、甘いもの(糖分)への欲求を抑えるのだそうです。

オキシトシンのSIRT1遺伝子

オキシトシンのSIRT1遺伝子は、長寿と関係している長寿遺伝子でもあります。また、味の好みにも関与しています。SIRT1遺伝子に関する研究による発見には次のようなものがあります。

  • 歳をとると味の好みが変わるのは、加齢に伴い脳内の「SIRT1」が減少していくから。
  • 1日5回のハグを1か月以上続けると寿命が延びる(オキシトシンの分泌によって、長寿遺伝子SIRT1が活性化するからだと考えられています)
  • 幼少期に保護者から愛着をもって育てられた人は、高齢期の幸福度が高い

面白いですね。

最後の発見を読んで思い出したのは、ハリポタ―の何話目か忘れましたが、亡くなる直前に母親がハリーを愛情という魔法で包んでいたから、ヴァルデモートはハリーにとどめを刺せないという一節です。私は原作を読んだだけで、映画をまともに観ていないので、映画の中にこういうシーンがあるかどうかは分りませんが、この一節と「幼少期に保護者から愛情をもって育てられた人」の心が歳をとっても守られているという科学の発見とが私の中で呼応しました。

話を元に戻すと・・

甘いもの欲求は愛情欲求?

オキシトシンの分泌によって甘いもの欲求が治まるのであれば、甘いもの欲求は愛情不足の表れだとも言えませんか?

エネルギー不足や低血糖などによって、甘いものを欲しているのであれば、それは体が欲していることですから、躊躇なく食べていただいて結構です。

でも、あきらかに糖分不足ではないのに、「甘いものを食べたい!」という衝動が起きた時には、もしかしたら、あなたが本当に欲しいのは、砂糖ではなく、愛情なのかもしれませんね。

心が欲しているのかもしれません。

ちなみに最近、スイーツ男子とかいますが、スイーツと疑似恋愛をしているのかもしれませんね・・。

オキシトシンの分泌方法

では、エネルギー不足以外の理由で甘いもの欲求が起きた時には、甘いもの以外のものでオキシトシンを分泌させれば良いのです。

オキシトシンは、愛着ホルモンという名前の通り、スキンシップによって分泌が促進されます。そのため、定期的に次の行為を続けてみてはどうでしょうか。

  • パートナーに抱きしめてもらう/パートナーを抱きしめる(ちなみにセックスが一番効果的です)
  • お子さんを抱きしめる、または授乳する
  • (ちょっと恥ずかしいけど)保護者に抱きしめてもらう
  • 仲の良いお友達同士でハグし合う

でも、簡単に誤解なくハグできそうな人が身近にいないのが、そもそも心が甘いものを欲する原因だったりするのかもしれません。

でも、身近に心を埋めてくれそうな人がいないという人に朗報です。

オキシトシンの分泌を促す掛布団がある

かけて寝るだけでオキシトシンを分泌させてくれるお布団があることが判りました。

どんな魔法のお布団かというと・・・

重い綿布団

10kg~13.5kgくらいの重さがある重いお布団は、抱きしめられたのと同じような圧力が体中にかかるため、抱きしめられた時と同様の効果が得られるということです。

つまり、高級感と軽さを売りにしている羽布団でも、機能性の高いポリエステル綿のお布団でもダメなのです。

効果があるのは、

昔ながらの重い綿(わた)のお布団

です。

セロトニンの分泌も促す

重い掛け布団は、愛着のオキシトシンだけではなく、幸せホルモンのセロトニンの分泌も促すという報告もあります。そのことから次のような効果が期待できると言われています。

  • うつ予防
  • 不安感の軽減
  • 不眠解消
  • ストレス解消

ちなみに、ADHDや自閉症のお子さんの症状の改善にも効果があったそうですよ。

その他オキシトシンに関係する記事

以前、執筆した記事で、今回のテーマと関連した内容の記事をリンクしておきます。よろしければご覧になってくださいね。

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ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

ハグなんてきっとしてなかったであろう明治の日本人が、今の日本人よりも果敢で大らかに思えるのは、もしかしたら重い綿の布団のお陰だったのかもしれませんね。

もし、心が寂しくてなんとなく空虚で、思わず甘いものが止められない、そして、あなたの求めている愛情が、今すぐには、手に入りそうにない、あるいは、既に失恋で甘いものをヤケ喰いする予定の人は、その甘いものを一旦横において、今晩、取り合えず、掛布団を重くしてみるのも悪くないかもしれませんよ。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング