レクチンはグルテンと同じ?本当に避けるべきものか?

2018/02/22/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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レクチンは毒か

ソフィアウッズ・インスティテュートのクライアントさんの中には、情報感度の高い方々がいらっしゃり、最近になって、次のような質問をヘルスコーチング・セッション時に訊ねられるようになりました。

「豆に含まれている成分って毒なのでしょ?」
「豆乳を飲んで大丈夫なんですか?」

欧米では、こうした懸念が既に蔓延しているようで、私が公認ヘルスコーチの資格を取得したニューヨークの学校(IIN)が公式見解を出していました。

そのため、ソフィアウッズ・インスティテュートとしても、ちゃんと見解をお伝えしておいた方が良いだろうと、今回、ブログ記事にすることにしました。

レクチンとは

クライアントさん達が気にしていた成分とは、「レクチン」です。

レクチンは、最近、特に米国で、「次のグルテン」などと囁かれ、皆がこぞって、食事から取り除こうとしている、「流行のNG食品」になりつつある成分です。

レクチンは細胞の結合に不可欠

しかし、レクチンは、動物にも植物にも含まれているタンパク質です。

細胞の周りにくっついている糖鎖という毛のようなものを活用して、細胞同士を結合させることのできる物質です。レクチンが細胞同士を結合することを「糖鎖結合」と呼びます

グルテンはレクチン
でもレクチンはグルテンじゃない

あまり知られていないかもしれませんが、グルテンはレクチンの一種なんです。でも、全てのレクチンはグルテンではありません

例えば、シャインマスカットはブドウかもしれませんが、全てのブドウがシャインマスカットではないのと同じです。

どんな食品にレクチンは含まれている?

例えば、グルテンは、麦類特有に含まれている成分です。

しかしレクチンは、ほぼ全ての穀類、果物、種(シーズ)類、ナッツ類、豆類、ナイトシェード(夜行性)のお野菜に含まれています。

ナイトシェードとは、太陽の光の下ではなく、太陽が沈んだ後の夜に成長するお野菜を指す言葉です。例えば、ナス、トマト、ジャガイモ等が含まれます。

非常に多くの、ほぼ全てと言ってよいほど多くの食品にレクチンは含まれています。

なぜレクチンフリーが流行り始めたのか?

ですから、グルテンフリーの食事を継続すること以上に、レクチンフリーの食事を実践するのは、かなり困難なことだと分っていただけるのではないでしょうか。

それなのに、なぜ、レクチンを避ける人達が米国で増えているのでしょうか?

レクチンは腸を傷つける?

お豆を生で食べたら、食中毒の様な下痢や吐き気が起こることは、よく知られています。これは、生のお豆にはレクチンが非常に多く含まれているからです。

レクチンは、難消化性で、多く食べ過ぎると腸壁にくっつき腸壁を傷つけてしまうのです。

腸壁が傷つけば、内臓炎症や自己免疫疾患や肥満症や腸炎が起こる可能性を高めてしまいます。そのため、多くの人達が、レクチンを含むすべての食品を食事から排除し始めたのです。

レクチンには抗がん作用がある

でも、レクチンには、抗腫瘍作用があることが、多くの研究によって明らかになっています。

それぞれの食品の個性に合わせて適切な調理をすれば、レクチンのために食品を避ける必要なんてないのです。それどころか、レクチンは適度に摂れば、私達をがんから守ってくれるのです。

栄養価の高い食品にレクチンは多い

レクチンは、栄養価が非常に高い優秀な食品に含まれていることが多いため、レクチンを避けるということは、その他の栄養素も不足する可能性があり、ずっと健康に悪いと言えます。

果物にもナッツにもシーズにも、内臓炎症を予防したり改善する成分が多く含まれています。多くの研究が、長寿と健康に寄与し、慢性疾患の予防になると報告しています。

問題はどこなのか?

レクチンが腸内で問題を起こすのは、レクチンを含む食品を生で、あるいは、一度に大量に食べた時です。

適切に加熱し、ほどほどに食べたら何の問題も起こしません。

しかも今まで、こうした食品を食べてきて、何の問題もなかったのであれば、今更、心配する必要なんてまったくありません。冷静になりましょう。

加熱/浸水/発芽/発酵

レクチンは、加熱調理することで、ほぼ安全な水準にまで減少します。

加熱調理以外にも、充分な時間浸水させたり、発芽させたり、発酵させることで、レクチンは減少します。

穀類も豆類も芋類も、生で食べる人なんていません。煮たり、焼いたり、炒ったり、発酵させてから食べます。

伝統的な調理法を見習う

日本の伝統的な調理法では、夜行性のお野菜(トマトやナス)は、大抵、火を通してから、あるいは発効させてから食べます。生でそのまま食べたりしません。

トマトを大量に日々食べるイタリア人も、生で食べている分けではなく、トマトソースとして多くを食べています。

豆乳と豆腐は生か?

豆乳や豆腐は、加熱されていないのではと心配する人が時々いらっしゃいますが、心配ありません。

製造の過程でどちらもちゃんと加熱されています。豆乳は、大豆を蒸してから搾ります。

食品はホールフードで考える

食品に含まれているミクロ栄養素に着目するのではなく、食品はホールフードで考えましょう。

お豆はレクチンしか含んでいない訳ではありません。トマトにもレクチンしか含まれていないわけではありません。多種多様な素晴らしい成分や栄養素がユニークに組み合わされて、存在しているのがホールフードです。

自然食品は、そのままで、バランスよく理に適った状態で、存在しています。

だから、私達ヒトがひとつひとつの栄養素だけに着目して、それだけを抽出したりして栄養を考えるのではなく、自然が与えてくれるそのままの形で、ホールフードでいただくことが、結果として、私達の心と体の健康にとっても理に適うのだと、私は考えます。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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