バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
唯一変わらないのは変化だけ
新年度や新学期が始まりしばらく経ちました。生活や日常の変化に上手く対処できていますか?
わくわくして始めた新生活に慣れることが意外と大変だったり、新しい環境に緊張していたけれども、もう慣れてエンジョイしていたり、皆さんの状況は、それぞれ様々だと思います。
変化は、大きくても小さくても人生の一部です。
「唯一変わらないのは変化だけ」
(The only constant is change.)
という諺があるくらいです。
でも、変化があるのが当然だからと言って、変化に慣れることが簡単というわけではありません。特に、想定外の変化や望まない変化に直面した時には、反射的に感情が揺さぶられて、冷静に対処することが難しくなります。
それに、変化に抗うのは人間の本能です。
変わることへの恐怖や疑問、そして、ネガティブな感情が起こるのが普通です。
でも、変わってしまったことに対して身動きできなくなったり、変わることに抵抗する以外にも、変化に対してとれる態度は他にもあります。
例えばマインドフルネスは、変化に対してよりポジティブで生産的に対応できるよう私達を導く鍵になります。
マインドフルネスの実践とは
マインドフルネスの実践、あるいは、マインドフルになるということは、五感をもちいて一心に目の前のもの・こと・ひとと真っすぐに向き合う姿勢を意味します。また、自分の脳裏に浮かぶ思考や心に生じる感情に善悪のレッテルを貼ることなく、それが「ある」ということだけを認知し、そこに囚われることなく流すという姿勢のことでもあります。
今回は、生活の変化に対してどのようにマインドフルネスを活用したら良いのか、アーユルヴェーダのメリッサ・アイスラー先生のお話を和訳要約してお伝えします。
マインドフルネスはどのようにして、私達が変化に対処できるようにしてくれるのでしょうか。
変化を止めることは誰にもできません。でも、不確実性に対処する方法を学ぶことはできます。マインドフルネスの実践によって、変化によって何が実際に起きているのか、あなた自身の感情と態度の変化も含め、より多くの気づきが得られるようになります。マインドフルネスによる客観的な気づきと現実の受忍は、変化する状況に適切に適応し順応することを可能にします。
適応と順応は似ている言葉ですが、厳密には、適応は積極的に環境に合わせていくこと、順応は環境に慣れていく様を意味します。
変化に伴うストレスは、不確実な将来に対する不安から起こります。
私達は物事が今まで通りのまま変わらずにいることを求めます。未来が今と同じ延長線上なら予測ができるので、私達は未来に安心していられます。一方で、未来が不確実の時、あなたは「もし~だったら」という最悪な事態を想定してしまうかもしれません。恐怖と不安をもったまま未来と向き合うことは、今この瞬間の現実を受け入れることを難しくさせます。
未来を心配して不安になっても、直面している問題が消えて無くなることはありません。「未来は期待したようにはならないだろう」と、恐怖と不安があなたに告げます。その結果、あなたは変化を脅威に感じ、自分の殻に閉じこもってしまうかもしれません。でも、そうした態度こそが、変化を克服する最大の障害となります。
マインドフルネスは、不安の悪循環から抜け出すための手段として活用することができます。変化に対するあなたの捉え方を変え、もっとポジティブでオープンマインドな思考へ軌道修正していくことができるようになります。新しい心の目で、変化する状況を眺めることができるようになります。最も困難な状況の中でも、あなたは柔軟に創造的に問題解決型の思考を持てるようになります。
変化に適切に適応し順応するためにマインドフルネスを活用する方法をご紹介します。
1. 変化は起こるという事実を受け入れる
変化は、世の真理のひとつです。避けることはできません。
あなたがいくら変化を望まなかったとしても変化は起こります。なぜなら世界は永続的な流れの中にあるからです。この真理と戦っても、あなた自身を苦しくさせるだけです。
積極的に変化を受け入れるか、受け入れないかは、あなたの選択です。
そして、多くの人が変化を受け入れ難く感じるのは、変化が混とんとしていて、予測不能であるかのように感じるからです。
でも、変化は、あなたの人生の中で最も予測可能なできことのひとつです。
マインドフルになることで、あなたはこの真理を受け入れやすくなります。でもだからと言って、変化を瞬時に愛する必要はありません。ただ、変化を受け入れることが、これからの建設的なプロセスの一部になるという意味です。
先に述べたように、変わることへの不安や恐怖は、心地よい現状が破られることによって起こります。だから、「変化は起こるのだ」ということを、予め、あなたの未来予測の中に織り込み、マインドフルに冷静で客観的な心の準備をしておくのです。変化は避けられないものだという認識をしっかりともつことによって、最初の衝撃と抵抗感が減り、変化の過程を人生の一部として受け入れることができるようになります。
2. 変化に対するあなたの思考と感情を認知する
変化が良いか悪いかは、受け取る側の感じ方によって変わります。
変化に対する反応は、現状は維持されるという予測が裏切られた時に反射的に起こる、一連の思考や感情から始まります。この反射的な反応に対してマインドフルになってください。そうすることによって、これまでのように感情的な言動に陥ったり、ネガティブな思考パターンの犠牲者とならずに済みます。
思い出してください。あなたという存在は、あなたの思考と同一ではありません。あなたは、あなたの思考の観察者です。その思考を受け入れるか受け入れないかをあなたは選ぶことができます。
例えば、「死にたい」と思うことと、実際に死ぬこととは同じではありません。「死にたい」という思考を受け入れるか否かを、あなたは選ぶことができます。
あなたの思考と感情をマインドフルに認知することで、あなたは自分の人生の運転席に座り、変化に対してどのように反応すべきかを選ぶことができます。
そのためには、変化に対するあなたの現在の考えを完全に理解するところから始めましょう。
変化に対して、あなたはわくわくしているかもしれませんし、躊躇していたり、怒り、恐怖、不安、矛盾した感情をもっているかもしれません。変化に対する多面的な感情や矛盾した考えによって、どのように行動したら良いか分からなくなっているかもしれません。
脳裏にある思考を全て書き出す
変化について落ち着いて考える時間をもちましょう。そして、あなたの考えを書き出してください。
- あなたの脳裏にあるのはどんな考えなのか
- この変化に対してどう感じているのか
あなたが認知した、あなたの思考や感情などを日記にしたり文字にして書き出すことは、よりマインドフルになるために役に立つ素晴らしいツールです。また、変化に建設的に適応するための計画を立てる上でも便利なツールになります。あなたの脳裏に浮かぶことは全て書き出しましょう。どんなことでも構いません。どんな形式でも構いません。紙に書き出すことで頭がクリアになり、現実を見ることが可能になります。
書き出したものを読み返す
考えや感情を紙に書き出したら、読み返してください。日記をつけた時には、読みかえすことを忘れないでください。見直すことで、あなたの思考の癖やあなたを弱気にさせる思考パターンに気づくことができます。
変化に対してあなたが経験している感情が、あなただけで抱えきれないようなものであれば、信頼できる友達や家族やヘルスコーチやセラピストに話してください。話すことは、癒しになります。そして、多くの場合、話すことによって、どのように対処することがベストか自ずと明確になってきます。
3. 変化による影響をリストにする
変化による影響を予め想定しておくことは、前に進む上でとても効果的です。
影響には、小さなことから大きなことまであります。影響の大きさは、変化が及ぶ広さや、変化に合わせて変更が必要となる事柄、変更に費やせる猶予期間の長さ等によって異なるでしょう。
だから、変化があなたに及ぼす影響について予め想定しておくことで、感情的な反応に陥ることなく、効果的に変化に適応することが容易になるのです。
変化とチャンスは一緒に来る
変化による影響を、最初、あなたはネガティブなものだと考えるかもしれません。でも、ポジティブな影響も探してみてください。変化は、チャンスと一緒に来ることが多いものです。だから、変化を別の視点から見る努力をしてください。最初はネガティブに思えた影響が、あなたにポジティブな結果をもたらす可能性があることに気がつくこともあります。
例えば、あなたの会社があなたを別の部署に異動させたとします。これは、新しいスキルを学んだり、異なる社員と知り合ったり、新しい仕事を見つけるチャンスになるかもしれません。
マインドフルネスによる客観的な影響の評価と、恐怖心による「もし~だったら」という妄想とを比較して、あなたの中で、「事実」が消化吸収される時間をもちましょう。もしネガティブなことで頭が一杯になり、ポジティブなことが浮かばなくなった時には、信頼できる友達に一緒にポジティブな側面について考えてもらいましょう。
変化がもたらす潜在的な可能性を理解することで、あなたは、より思慮深く変化に対処できるようになります。
4. 変化に適応する
あなたがより柔軟に適応するほど、避けがたい人生の変化と向き合うことが楽になります。
自分で自分に限界を作っていませんか?古い価値観に縛られて、自分の成長と可能性の邪魔をしていませんか?古い価値観は、戦うよりも手放してしまう方がずっと楽になります。.
適応力は、素晴らしいスキルです。
困難な状況から抜け出し、あなたを縛っているものから解放されるために、あなたは何を変えることができますか?あなた自身やあなたの人生のどの部分を変えることができるでしょうか。あなたの行動、日課、思考パターンなどの中で、もっと柔軟になれることは何ですか?
5.今後執るべき道を意図的に決める
変化に圧倒されずに前に進むためには、やるべきことを実行可能な大きさに分解するのがベストです。
ここまでの間に、変化による影響の大きさや、適応するために何をすべきかについて、ある程度、分かってきたのではないでしょうか。
困難を想定する
変化が起こす潜在的な困難を想定し、それを克服する方法をできるだけ多く考えておくことも大切です。
ひとつひとつの起こるかもしれない困難について、解決策を時間をかけて検討しましょう。その中で、あなたにとってのベストな解決策を選んでください。そして、万が一、困難が起きた時には、ちゃんと実行できるよう計画を立てておきましょう。
6. 瞑想する
変化していく過程に順応するための道具箱の中に、「瞑想」を入れておいてください。
変化に圧倒されたり、行き詰った時に、瞑想はあなたを助けてくれるだけでなく、変化を受け入れることを容易にしてくれます。
変化に圧倒されたまま、瞑想することまで忘れてはいけません。
逆に、圧倒された時には、あなたの思考や感情を客観的に認知する方法として瞑想を利用してください。心と体に、ありのままのあなたの感情と思考を認知させ、あなたは、その客観的な観察者になってください。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
人間なら、変化を嫌うのはしかたがないことです。
馴染みのある状況が変わってしまうことに違和感を覚え、心が落ち着かなくなるのは人間だからです。
でも、変わっていく、もの・こと・ひとを取り巻く状況に対して、マインドフルネスを実践することで、良いことも悪いことも、広い心とポジティブな気持ちで受け入れ、適応し、順応していくことが容易になります。
また『恐怖心と共存して夢に一歩踏み出す勇気を生むホリスティックな8つの方法』も読んでみてくださいね。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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参考文献:
- “How Mindfulness Can Help You Navigate Change“, Melissa Eisler, 2018.11.27, Chopra Newsletter
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング