あなたが知るべき大豆と甲状腺との関係

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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ヴィーガンやベジタリアンの多くは大豆を主なタンパク源として活用しています。

ヴィーガンやベジタリアンでなくても、健康のため、減量のためにお肉を減らし大豆から造られる代替肉を選ぶ人も増えています。

確かに、大豆にはタンパク質が多く含まれていて、そのタンパク質の必須アミノ酸のバランスもとても優れています。

でも、大豆は、本当に誰にとっても健康的な食べ物なんでしょうか。

大豆人気は、タンパク質の多さだけでなく、イソフラボンにも支えられています。

大豆と大豆製品に多く含まれている成分イソフラボンは、植物性エストロゲン、つまり、体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする植物由来の成分です。

イソフラボンは、女性ホルモンを補填してくれるだけでなく、がん予防効果があることも明らかにされているため、良い面ばかりがクローズアップされて伝えられています。

そのため、イソフラボンは、100%健康に良い成分だと考えている人が多いのではないでしょうか。

甲状腺機能との関係について知っている人はまだ少ないと感じます。

甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)は、甲状腺ホルモン(T4とT3)の生成に不可欠な酵素です。橋本病やバセドウ病などの自己免疫疾患による甲状腺機能低下症の人の多くは、このTPO酵素の抗体を持っているため、甲状腺ホルモンが造れなくなっています。

そして、イソフラボンが、この甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)を阻害する、つまりゴイトロゲン(甲状腺機能阻害物質)として作用することは、あまり知られていません。

TPO抗体をもっていなくても、大豆イソフラボンによってTPOが阻害されれば、橋本病やバセドウ病のような症状が起こります。

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主要な成分のひとつです。ヨウ素が不足/欠乏していると甲状腺機能低下が起こります。

そして、あなたの体の大豆への反応は、ヨウ素が欠乏しているか否かで顕著に異なります。

ご自分が今、ヨウ素不足かどうかわからないと思うかもしれませんが、大豆などマメ科の食品を食べることで、簡単に知ることができます。

ヨウ素が欠乏/不足している人は、マメ科の食品を食べると気分が悪くなります。

ヨウ素が不足していない人が、気分が悪くなることはありません。

詳しいヨウ素の機能などについては『ヨウ素』をご確認ください。

なお、ヨウ素が不足している可能性がある人は、不足しているかもしれないからと、むやみにヨウ素の摂取量を増やすと返って危険なことになりますから、まずは病院で検査をして医師の指示に従ってくださいね。

甲状腺機能低下症の治療によく使用される薬レボチロキシンの吸収を、大豆イソフラボンが妨げてしまうことがあります。

甲状腺機能の改善のためのお薬を服用している人は、食後数時間空けてから薬を服用すると安心です。

詳しくは、必ず薬剤師さんに相談してくださいね。

通常の量の食事をしていて、大豆を食べたからと言って甲状腺機能が低下することはありません。

今現在、甲状腺機能に特段の問題や心配がないのなら、今まで通りに大豆や大豆由来の製品を食べて問題ありません。

もし、次のような理由で、毎日かなり大量の大豆や大豆製品を食べる習慣がある、または、大豆イソフラボンのサプリメントを服用している人で、最近、甲状腺機能に不安がある(疲れやすい、太りやすくなったなど)場合には、まずは医療機関を受診して診断をしてもらいましょう。

  • 大豆と大豆製品が大好き
  • ヴィーガン/ベジタリアンで大豆と大豆製品を主なタンパク源としている
  • 女性ホルモンのため/美しさのため
  • がん予防のため

大豆に限らず何ごとも食べ過ぎれば、さまざまな問題を起こします

なお、甲状腺機能が低下している詳しいサインは、『甲状腺機能低下症の症状』をご確認ください。

こちらもそんなことはありません。

食べる量や頻度を減らす必要はありますが、ゼロにする必要はありません。

あなたの体の声に耳を傾けてください。どこまでなら大丈夫かはあなたの体が教えてくれます。

特に、既に甲状腺機能低下症になっている人は、次の変化についてモニタリングをし、体の声をしっかり聴くようにしましょう。

  • 気分(不安、イライラ、うつ症状など)
  • 疲労感/元気レベル
  • 体重
  • 体感温度・・・気温よりも寒く感じる、暑く感じるなど
  • 心拍数・・・家庭用の血圧計やスマートウォッチなどで測れます

毎日、記録することをお勧めします。

記録することで、あなたの体が受け入れられる大豆の量や製品を知ることができます。どこまでなら大丈夫なのか、どの製品なら大丈夫なのかが分れば、むやみに恐れたり避ける必要がなくなり、生活の質を大きく落とさずに済みます。

また、この記録は、あなたの主治医にとっても、とても重要なデータとなるはずです。

定期健診の際に、あなたの記録を主治医に見せながら、甲状腺ホルモンの推移と照らし合わせ、大豆の摂取について医師と客観的に話し合う基礎にもなります。

明らかに大豆が使用されていることが分る食品は良いのですが、一見して大豆が含まれているかどうかわからない加工食品に注意してください。

次の加工食品には大豆の成分が含まれていることが多いので、必ず、製品裏の原材料表を確認することをお勧めします。特に、ヴィーガン用の加工食品に多く用いられています。

  • コンビニ食品・・・大豆タンパク質、大豆レシチン、大豆油など
  • パン/焼き菓子・・・大豆粉や大豆レシチン
  • 野菜スープ/ブイヨンキューブ・・・大豆成分
  • シリアル/スナック菓子・・・大豆レシチン、大豆油
  • サラダドレッシング/マヨネーズ・・・大豆レシチン、大豆油
  • チョコレート/キャンディー・・・大豆レシチン

なお、大豆レシチンは、「乳化剤(大豆由来)」などと記載されていることも多いです。

甲状腺機能低下症の詳しい食事とライフスタイルの全体像については、『甲状腺機能低下症』の4回シリーズをご参照ください。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

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