死んだ乳酸菌も腸内環境の役に立つ「だからサプリメントで十分」は本当?

2015/02/08/

菌

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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腸内環境を健康に保つために食べた方が良いもの

あなたの腸内の善玉菌を増やすのに好ましいのは主に次の2つです。

  1. プレ”ビオティクス: 善玉菌の食べ物(食物繊維、オリゴ糖など)
  2. プロ”ビオティクス: 善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)そのもの

発酵食品などに含まれている生きている善玉菌はプロビオティクスです。

市販のお味噌は、食品衛生法によって殺菌しなければ販売できませんから、市販のお味噌の中の麹菌は死んでしまっています。何か月もスーパーの常温の棚に並べられていても過発酵してしまうことがないのはそのためです。

スーパーの棚に並んだお味噌をいくら食べても、生きた乳酸菌(プロビオティクス)を食べることはできません。

死んだ菌は、正式にはポストビオティクスと呼ばれます

生きている菌の餌、つまりプレビオティクスになると言われていますので、死んだ菌も無駄にはなりません

生きた菌が腸内で増えるとはかぎらない?

確かに、生きた菌を食べても、その全てが腸内で「増えるとはかぎらない」のは事実です。

腸に届く前に胃酸などで死んでしまう菌もいますし、腸に届いても宿主の腸内環境になじめずに出て行ってしまう菌もいます。ですから、生きている菌全てが腸内に留まり増えてくれるわけではないというのは本当です。

でも「増えないともかぎらない」のです。

実際、腸内に留まって増えてくれる菌はたくさんいます。

伝統食は体に良い

ニュートリゲノミクスは、個々人の遺伝子構成に適した食事のマッチングを研究している研究分野です。この研究によって、伝統食はDNA(遺伝子)に良いことが報告されています。

つまり日本人のDNAには、和食が合うということになります。

和食の中でも発酵食品の代表選手、お味噌が殺菌加工されたのは昭和に入ってからのことです。それまでの日本人は、生きている麹菌入りのお味噌をいただいていました。

いくら死んだ菌も無駄にはならないと言っても、殺菌されたお味噌で作ったお味噌汁や、粉末状に加工されたインスタント味噌汁が、従来、日本人が飲んできた生きた菌の入っているお味噌汁と同じかといえば、私には、とても疑問です。

お味噌汁は沸騰させてはいけない理由

昔から「お味噌汁は沸騰させてはいけない」と、言われています。

菌は高温で死んでしまいますから、菌を殺さない程度の温度で調理することの意義を古来の日本人は知っていて、それを調理法を通して、私たちに教えてくれているのではないのでしょうか。

もし本当に「菌は死んでいても構わない」なら、そんな風に言い伝わっていないのではないかと思うのです。

様々な日本の伝統料理の調理法や処理方法が、今の科学に照らしても理に適っていることが多いように、お漬物にしても、お味噌にしても、納豆にしても、調べてみれば、活きた菌を残す理由がちゃんとあるように思うのです。

「生きていても腸内で増えるとは限らない」だから「生きた菌を食べることは無意味だ」 と、サプリメント会社は言いますが、 日本人の伝統の知恵とサプリメント会社のどちらを信じるかといえば、私は伝統の知恵を信じたいと思います。

死んでいても構わないからサプリメントで十分?

「死んでいても構わない」「生きているからと言って増えるとはかぎらない」「だからサプリメントで十分」と、いう研究報告を発表しているのは、ほとんど乳酸菌の粉末(死んだ菌)入りサプリメントを販売している会社です。

こうした研究の真価は、独立した第三者機関の研究者によって同様の研究成果が得られた時にしか測れません。

また、彼等の発言の基となっている研究では、現在のところ8名の人間しか調査されていません。結論を述べるにはあまりに少ない被験者数です。

そうしたことも念頭において、こうした発言を聞いておくことが賢明なように思います。

確かに「死んでいても構わない」という報告は、それなりに嬉しいものです。だって、食べた物が無駄にならないのは良いことです。何かしらの役に立っていると思えば安心です。

でもだからと言って、粉末やサプリメントで十分だと言い切ってしまうのは短絡的としか言いようがありません。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

統合食養学のヘルスコーチとしては、加工が進んだ食品よりも、やはり、できるだけ自然の形にちかい、手造りの食品を、食卓に並べて欲しいと思います。

加工が進めば進むほど、自然のもつエネルギーや恵みから離れて行ってしまいます

サプリメントも粉末調味料も簡単で便利ですから、どうしても時間がない時など、必要に応じて臨機応変に活用することを否定することはしません。でも、そうしたインスタント食品に囲まれた生活が日常になってしまうことも、おススメできません。

自然食品を自分で調理して食べる、加工されていないものを食べるスローなライフスタイルが、心にも体にも良いのだと私は信じています。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング