理研脳神経科学センター「脳とこころのライブトーク」に行ってきました

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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初めて理科学研究所訪問

理研のニュースレターでこのイベントについて知り、とても興味深い内容でしたので、即座に申し込みをしました。

駅から理研までは少し距離があるのですが、バス通りが工事で通行止めになっていましたので、徒歩で向かうことにしました。道すがら、歩道には元素記号が、ずーーーーっとひとつひとつ埋められていて、理研前の歩道橋は「ニホニウム通り」と命名されていて、わくわくしながら理研まで歩くことができました。

会場はまるで美術館のよう

脳神経科学研究センター(CBS)のイベント『ニューロスクエア』は、今回が第一弾でした。今後、シリーズ化する予定とのことで、ニューロスクエアのロゴをデザインしたTシャツをスタッフの皆さんお召しになっていました。

また、イベントの録画も本格的な撮影用カメラで行われ、登壇者の入場も音響演出されたりと、かなり気合いが入っている感じでした。

そのような事情から、イベント中の写真は撮ってはいけないとのことでしたので、こちらはイベントが始まる前の舞台の写真です。

イベントでは、サイエンスライターの竹内薫さんがMCを務められました。

「老化する脳を若返らせる」影山龍一郎先生(CBSセンター長)

現在、5人に一人が発症すると言われている認知症は、その進行を遅らせる薬はあっても、治す薬がありません。影山先生は、ニューロン(神経細胞)を生み出す神経幹細胞に着目し、脳の老化の時間を戻す研究をされています。

老化した脳では神経幹細胞が休眠している

新しいニューロンを生み出す神経幹細胞が加齢と共に休眠状態になり、若いニューロンの数が次第に減っていくことで認知機能や学習能力が減退していく様子を、マウスの実験動画を見せながら説明してくださいましたので、非常に分かりやすかったです。

神経幹細胞が多く存在する脳の場所には2つあり、側脳室と海馬の中の歯状回です。側脳室で生まれた新しいニューロンは、後に別の場所に移動していきます。歯状回で生まれたニューロンはそこに留まります。海馬は私達の記憶を司っている場所です。

ソフィアウッズ・インスティテュートのセルフドクターコースの中でも歯状回と認知機能に関する研究についてレクチャーでお話をするので、ちょっと嬉しかったです。

休眠状態の神経幹細胞を目覚めさせる

影山先生は、老化して休眠状態になった神経幹細胞を目覚めさせる次の遺伝子を特定することに成功しました。

  • ひとつは、Plagl2(プラグルツー)と呼ばれる遺伝子で、若い脳で活発な遺伝子
  • もうひとつは、Dyrk1a(ディルクワンエー)と呼ばれる遺伝子で、老化した脳で活発な遺伝子

マウスの脳でこの2つの遺伝子に働きかける(遺伝子治療)ことで、月齢18か月のマウス(ヒトの60歳相当)の脳をヒトの10代相当の脳まで若返らせることに成功しました。

影山先生は、この方法を、iPAD(including Plagl2 and Dyrk1a)と呼ぶことにしたそうです。

ただこの方法は、まだヒトで検証されていないため、今後、臨床で活用できるような治療、できれば飲む薬か注射できるように開発することを目指して研究を続けていらっしゃるそうです。

ヘルスコーチとしての感想

既に認知機能の減退によって、生活の質が著しく低下してしまった人にとっては非常に希望の持てる話ではないかと思いました。

しかし、そもそも、どうして加齢と共にPlagl2の活動が減退してしまうのか、どうして加齢と共にDyrk1aの活動が活発になってしまうのか、そこが知りたいと思いました。

それが分かれば、影山先生には申し訳ありませんが、iPAD治療を受けずに済む人が増えるのではないかと思わずにはいられないのです。

「脳のゆらぎ」豊泉太郎先生

脳神経細胞(ニューロン)とニューロン同士をつなぐシナプスの活性化の仕組みの「ヘッブの法則」と「ヘッブの法則の問題点」について、動画を用いて非常に分かりやすく、シンプルに教えてくださいました。

神経細胞間の情報伝達が活性化するとシナプスは大きくなり、その後、落ち着き小さくなり、それを繰り返しています。

そして、シナプスの活性化には「ゆらぎ」が常に発生していること、その「ゆらぎ」の大きさと精神疾患との間には相関関係があること、また、この「ゆらぎ」があるために私達に「ひらめき」が起こるという脳の物理的な仕組みについて、「なるほど~」な感じを得ました。

「ひらめき」って突然ふってくるもののような、つかみどころのないものとして捉えていましたが、今回の「シナプスのゆらぎ」の動画モデルを拝見しながらの説明に、「おおーーー!」という感じでした。

豊泉先生曰く、私達が生物である以上、呼吸するように「ゆらぎ」があるのは普通のこと。だからこそ、この「ゆらぎ」の存在がAIとヒトの脳の違いと言えるのかもしれない。

ヘルスコーチとしての感想

正常?範囲の「ゆらぎ」の閾値を超えて、シナプスがゆらいでしまう原因が判れば、様々な精神疾患や特に、学習障害が起こる前に、未然に予防することができるのではないかと思いました。

ヘルスコーチなので、どうしても病気治療というよりも、予防医学の方に興味をもってしまいます。

「無意識的な創造」Hakwan Lau先生

もともとは哲学者で無意識の領域に興味があって研究していた折、無意識について他の研究側面からのアプローチに参加しているうちに脳科学者になってしまったという先生でした。

日本に赴任して1年とのことですが、研究報告を自らの言葉で、日本語でしてくださいました。素晴らしいです。

Aphantasias(アファンテージア)

お話のメインテーマは「aphantasias(アファンテージア)」という脳の特性をもった人達についてでした。100人にひとりという高い割合で存在している特性なのだそうですが、本人に自覚がないケースがほとんどなのだそうです。実は、この話をお伺いして、MCの竹内さんがご自分がアファンテージアであることに気づき、Lau先生から被験者として参加するよう勧誘されていました(笑)

どのような特性かと言うと、「物を視覚的にイメージできない」けれども、なぜか図形パズルなどを解くことができるという特性です。例えば、アファンテージアの人は、目を閉じた状態でリンゴを思い浮かべることができないのですが、脳内で図形を回転するイメージが必要となる図形パズルは解くことができる。

意識で見るのではなく無意識で見ている

イメージできないのに、どうやってイメージングが必要となるパズルが解けるのか・・

Lau先生の仮説では、アファンテージアの人は、意識の中にある「視覚」で物体を認知することはできないものの、無意識の領域では物体を認知しているため、図形パズルが解けるのではないかとのことです。

こうした無意識の領域での認知に関する研究が恐怖症の改善に役に立ったことがあるとおっしゃっていました。

ヘルスコーチとしての感想

初めて、アファンテージアという特性が存在することを知りました。むちゃくちゃ面白い脳の作用ですが、このことをヘルスコーチングと結び付けて考えることが、今のところ私の限界につき、できていません(笑)ただ、解明していっていただきたいと思います。非常に、わくわくする研究です。

「神経細胞の民主主義の崩壊」林(高木)朗子先生

林先生は精神科のお医者様でしたが、精神疾患がなぜ起こるのかの根本的な原因が判っていないのに、対処療法としての精神医療を施すことに恐怖と危機感を感じて、その原因の探求のために脳科学の研究者に転身されたという先生です。

精神疾患についても根治できる薬も治療法もまだありません。

林先生もシナプスの研究をされていますが、厳密には、シナプスの根元の「スパイン」と呼ばれる部分に着目して研究をされています。

ひとつのニューロン(神経細胞)には、無数のシナプスがあり、そのシナプスの根元にはスパインがあります。無数にあるスパインのうち、ある一定の数のスパインが同時に活性化した時にのみ、ニューロンはその信号を次に伝達します。非常に民主的です。

しかし、時々、巨大化したスパインが発生することがあり、巨大化したスパインが刺激されると、過半数以上の通常のスパインが活性化していなくても、ニューロンが信号を伝達してしまうことを発見しました。林先生曰く、「スパインによる独裁」です。

この巨大化したスパインによるニューロンの独裁が精神疾患の原因となっていることが判明しました。特に、統合失調症の患者さんの脳で、巨大化したスパインが発生していることが判り、そして、それに関与している遺伝子が3種類あることが判明したとのことでした。

ヘルスコーチとしての感想

統合失調症の人の脳では、ドーパミンが欠乏していることが既に分かっていて、従来、ドーパミンを投与する治療が行われてきました。しかし、なぜ、ドーパミンが欠乏してしまうのかの仕組みは判っていません。今日の林先生のお話ではドーパミンでは改善しない統合失調症もあるとのことでした。

ドーパミンが欠乏することでスパインが巨大化してしまうのか、それとも、スパインの巨大化がドーパミンの消費を高めてしまうのか・・。

今回林先生が特定された3つの関連遺伝子とドーパミンとどのように関係しているのか知りたいと思いました。

そして、やはりヘルスコーチなので、3つの遺伝子の変異が起こるエピジェネティクス要因があるのなら、それを知りたいという気持ちが大きくなりました。

パネルディスカッション

参加申し込み時に研究者に質問したい事柄について投稿することができましたが、発表を聴いた後でも、写真のようなパネルが用意されていて、質問したい事柄を貼り付けられるようになっていました。

私は、申し込み時には、脳腸相関について質問をお送りし、当日も、いくつか質問をパネルに貼り付けましたが、残念なことにパネルディスカッションで採り上げられることはありませんでした。後日、ホームページに回答が掲載されるとのことなので、そちらに期待したいです。

パネルディスカッションでは、竹内さんによって、AIに関する質問が多く採り上げられました。

おみやげ

今までの研究についてたくさんの冊子をくださいましたので、そのうちに少しずつ目を通していこうと思います。

また、脳の形をした、ペーパークリップとキーホルダーをいただきました。ペーパークリップはいいとして、脳のキーホルダーをつけていたら、いろいろ詮索されてしまいそうです(笑)

キーホルダーを裏返してみても、かなり精巧にできているキーホルダーです(笑)

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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