食卓から地球を変える~プラネタリーヘルスダイエットとは?|東京栄養サミット公式サイドイベント

2021/12/05/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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東京栄養サミット2021とは

東京栄養サミット2021は、2021年12月7日と8日に開催される、世界の栄養不良の改善に向けた国際的な取組を促進する国際会議で、日本政府が主催しています。栄養サミット自体は、オリンピック・パラリンピックのホスト国が開催するのが慣行となっていて、東京サミットで第3回目の開催となります。

会合には、各国政府、国際機関、学術機関、市民社会、民間企業などの幅広い関係者が参加します。健康、食、強靭性、アカウンタビリティ、財源などのテーマ別の議論を行い、国際社会の行動の方向性を定め、栄養分野の資金的・政策的コミットメントを発表することにより、世界の栄養改善に向けた取組をリードすることを目指します。

外務省

政府主催の公式イベントについては『東京栄養サミット|日本の母子栄養改善の取組』をご覧ください。

東京栄養サミットに先立ち12月4日に行われた公式サイドイベントのひとつ『食卓から地球を変える~私と地球を繋ぐフードシステム~』に参加しました。

サイドイベント概要

サイドイベントの案内には、次の様に記載されていました。

私たち人間の健康と地球の健康(地球環境問題)を、フードシステムを通して同時に実現するために、食品の生産者や政策決定者、私たち消費者がどのようなアクションをとるべきなのかについて考える機会とします。

私は、タイトルの「食卓から・・」という文言に魅かれて参加してみようと思いました。

プログラム

グローバルファンドという金融機関の國井修氏がモデレーターとなり、三祐コンサルタンツの手島祐子氏が企画されたイベントでした。どちらも私は初めて耳にする企業でしたが、途上国の開発に関わっている企業さんのようでした。

【基調講演】Jessica Fanzo教授(ジョンズ・ホプキンズ大学)

  • Food Systems Summitの概要 手島祐子氏((株)三祐コンサルタンツ)
  • 政策分野から 山本尚子氏(WHO事務局長補)
  • 途上国における栄養改善の実践事例   矢敷裕子氏((株)三祐コンサルタンツ)
  • 持続可能性と学校給食〜ベジマンデー献立の実践〜 水口公美氏(福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校)

フードシステムとは

最初に手島氏からフードシステムについての講義がありました。

様々なプレーヤーが関わっているものですが、私たち一人ひとりができることとして、「Planetary Health Diet(プラネタリー・ヘルス・ダイエット)」という地球の健康にとって良い食事について紹介がありました。

プラネタリーヘルス ダイエットとは

統合食養学の食事バランスについて、ソフィアウッズ・インスティテュートのヘルスコーチングを受けた人やヘルスコーチ養成コースで学んだことがある人なら直ぐに分かりますね。

統合食養学のバランスは既に
プラネタリーヘルス ダイエットになっている

ということを!

統合食養学が推奨するバランスで食べることで、自分自身が健康になるだけでなく、地球環境まで健康にすることができることが、ここでもまた裏付けられましたね。

ただ、プラネタリーヘルスダイエットには、バランスだけでなく、その他にも様々な制約があり、結果、人間にとっての栄養バランスの不足や偏りがあることが課題として指摘されています。

統合食養学のバランスは、代替医療の研究を反映しているので、その点においても、既に解決したバランスになっています。

基調講演

ジョンズホプキンス大学のジェシカ・ファンゾ博士のビデオ講演が流されました。博士は「Can fixing dinner fix the Planet?(直訳:夕食を改善したら地球も改善できるか?)」という書籍を出版されていて、手島氏が日本語に翻訳したものが来春(2022年)に日本でも出版されるそうです。

ビデオ講演の中では、

  • 地球の温室効果ガスの21~37%がフードシステムから生まれていること
  • 地球上の真水の約70%を農畜産業が使用していること
  • 約40万種もの食用となる野菜や果物が地球上に存在しているものの、たった12品種だけが食卓の75%を占めていること

などが示され、

  • 飢餓と過食など栄養状況の国別の不均衡の問題
  • 先進国内においても栄養バランスが原因となる疾患やそれによる死が多くを占めていること

などが紹介されました。

私達はどのように食べるべきか

現状、世の中に出回っている食品のバランス(右側)と、私達が食べるべき食事バランス(左側)には大きな隔たりがあることが示されました。

左側のように食べると、上で紹介したプラネタリーヘルス ダイエットと同じバランスになります。

実は、このスライドがベースとしているハーバード大学の健康食モデルの開発者は、ハーバード大学栄養学部の学部長ウォルター・ウィレット博士で、私が資格を取得したニューヨークの学校(IIN|統合食養学専門学校)の講師でもあります。

政策分野から

WHOがどのように現状を危機と捉えているかについて山本氏から、マダガスカルにおける実際の取り組みについては矢敷氏からお話がありました。

ベジマンデーを給食に取り入れた学校

フードシステムの重要性を認識してから、務める学校の給食の中で、月曜日をベジタリアン食にするという取り組みを導入するとともに、生徒たちに食育を進めている給食を担当されている水口氏のお話がありました。

海外では数年前から「ミートレスマンデー(肉を食べない月曜日)」として、ポールマッカートニー氏などが先頭に立って勧められてきた活動です。日本(少なくとも東京には)にも「ミートレスマンデー」を実施しているレストランやカフェがあります。

この取り組みを始めた令和元年の、水口氏が務める学校の給食の地産地消率は約12%だったところ、令和3年11月には約80%になったことが報告されました。また、フードシステムに関心があると答えた生徒の割合も約73%になっているそうです。

しかし、課題もあるとおっしゃっていました。

学校給食は、年間182食(週5日1日1食)の提供しかありません。一方で家庭での食事は年間1,095食にもなります。家庭での食の在り方を変えなければ、根本的なフードシステムの改善にも、当然、子供達の栄養の改善にもならないことを訴えていらっしゃいました。

  • 調味料を替えること
  • 無農薬の食材を購入すること
  • 献立を体調に合わせて変更すること

そんなことを家庭に求めていらっしゃいました。

また

1人の100歩よりも、100人の1歩

ともおっしゃっていました。多くの人達にまずは気づきをもって欲しいという願いです。

ソフィアウッズ・インスティテュートが思うこと

今回、様々な分野の専門家の皆さまからお話をお伺いして、統合食養学のアプローチの正しさを改めて確認しました。

これからも堂々と胸を張って、プライベート・ヘルスコーチング・プログラムのクライアントさん達にも、マインド・ボディ・メディシン講座の生徒さん達にも、統合食養学の理念やアプローチをコーチングしていくことができます。

統合食養学を実践するだけで、地球環境にも貢献している、地球を健康に保つ活動になっているということは、統合食養学を実践する全ての人にとっての誇りになります。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

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あるいは、ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで学びませんか?セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。

新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング