統合医療ってどんな医療?

2019/11/12/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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統合医療の大家アンドリュー・ワイル医師(私が資格を取得した学校(IIN)の常任講師)が、統合医療と代替医療の違いについて書かれている記事をシェアされていましたので、和訳要約してお伝えします。

皆さんは、統合医療と代替医療の違いわかりますか?

「アンドリュー・ワイル医師は、代替医療の世界的な先駆者である。」

この文章は間違いです。

確かにこれは、メディアがアンドリュー・ワイル医師を紹介する際によく使う表現です。

でも、彼は、正確には、統合医療の世界的な先駆者です。

統合医療は、代替医療とは大きく異なる哲学です。

ワイル先生のアドバイスやブログ記事、著書や講演の内容を正しく理解するには、そして、多くの医師達が日々の診療に活かすには、何が統合医療で、何が統合医療ではないのか、正しく理解することが重要です。

まずは、基本的な言葉の定義からです。

伝統医療(コンベンショナル・メディシン)

化合物による薬と手術を用いる治療は、2-30年前には、ただ「医療」と呼ばれていました。

その従来からの治療法は、今では「伝統医療」と呼ばれるようになってきています。伝統医療は、今でも病院やクリニックで、ほとんどの人が出会う医療です。多くの場合、高額で即効性があります。また、特定の処置、例えば、救急救命などに非常に効果的に働きます。

ワイル先生は、この場合の伝統医療を惜しみなく評価しています。

「もし僕がバスに轢かれたら、迷わずハイテクな緊急救命室へ運んでくれ」と。

伝統医療には、科学に裏付けられているものもありますが、そうではないものもあります。

(ソフィアウッズ捕捉:科学的な裏付けのない、伝統医療で慣習的に行われている多くの行為こそ、有害なものが多いともワイル先生は、 おっしゃっています。私達は、病院で行われている行為は全て科学的な裏付けがあるものだと思っていますが、そうではないことが多いということに、驚かされます。)

代替医療(オルタナティブ・メディシン)

伝統医療から除外されている療法、そして、伝統医療を受ける代わりに患者が選択する療法は、全て「代替医療」と呼ばれます。

この言葉は、古い慣習から新しいものまで、鍼灸からホメオパシーから虹彩学まで、全てを包含する万能用語です。一般的に代替療法は、自然に近く、安価で、例外はありますが伝統医療に比べて即効性はありません。

代替療法には、科学に裏付けられているものもありますが、そうではないものもあります。

(ソフィアウッズ捕捉:科学的な裏付けがないことが即ち効果がないということではないと思います。単に科学による検証研究が進んでいないだけの場合もあります。)

補完医療(コンプルメンタリー・メディシン)

伝統医療に代替医療を組み合わせて用いる方法を「補完医療」と呼びます。例えば、化学療法の副作用で起きた吐き気に対して、生姜シロップを用いるような方法です。

補完医療と代替医療は、併せて、その頭文字をとってCAM(complementary and alternative medicines)と表現されることもあります。

(ソフィアウッズ捕捉:イギリスの病院では、入院患者さん達の心のケアや疼痛ケアのために看護師によるアロマセラピーが行われています。)

統合医療(インテグラティブ・メディシン)

米国国立衛生研究所の国立補完・代替医療センター(the National Center for Complementary and Alternative Medicine)は、統合医療を

高度な科学によって、安全性と効果に確証が得られた
伝統療法とCAM療法を統合するもの」

 “Integrative medicine combines mainstream medical therapies and CAM therapies for which there is some high-quality scientific evidence of safety and effectiveness.”

と、定義しています。

言い換えれば、

統合医療は、伝統医療と代替医療の中から、科学的に裏付けられた最良なものだけをつまみ食いした療法

と言えます。

アブラハム・ヴァーギース医師は、ニューヨークタイムズ誌に

「ワイル医師は、特定の教理、東洋医学か西洋医学かに囚われず、
ただ患者を健康にするという哲学のみに基づいている」

と、述べています。

これが統合医療の基本的な定義です。

ワイル先生自身と世界中の統合医療の医師や教師のための指針です。

  • 統合医療は、治癒指向の医療です。
  • ホールパーソン(肉体、精神、魂)を対象とし、
  • ライフスタイルの全てを包含します。
  • 治癒する関係を重要視し、
  • 伝統医療と代替医療の両方から、適切な療法を用います。

統合医療の理念:

  • 患者と施術者の間のパートナーシップは、治癒プロセスの一環である
  • 体の自然治癒反応を促進させるために伝統医療と代替医療を適切に活用する
  • 心と魂と肉体とコミュニティを含め、健康と幸福感と病気に影響する全ての要因を検討する
  • 検証することなく、伝統医療を否定することも、代替医療を容認することもない姿勢をもつ
  • 良い医療は、良い科学に則り、疑問に後押しされ、新しいパラダイムに対してオープンである
  • 可能な限り自然効果的で、即効ではない治療を目指す
  • 病気治療だけでなく、健康促進と病気予防を推進する広い概念を用いる
  • 健康と治癒の模範となり、自己探求的自己啓発的である施術者を育てる

原典:”What Is Integrative Medicine?

ソフィアウッズ・インスティテュート補足

ワイル先生が統合医療についてインタビューに答えているビデオは、こちらからご覧いただけます。

その中で、なぜ即効性がない方が良いのか

「即効性があるほどの威力をもった薬や施術は、
必ず、他方に反作用を起こすから」

と述べています。

私のヘルスコーチングが立脚している統合食養学も、上で紹介したブログ記事に書かれている統合医療とアプローチは同じです。

あくまでも科学的な裏付けや伝統的な実績の蓄積のあるものがベースです。そして、

西洋の栄養学や薬草学か、東洋の伝統食養(アーユルベーダ、薬膳など)か、または、ヴィーガン/ロー/マクロビオティクス/パレオなどのいずれのドグマにも囚われず、ただクライアントを健康で幸せにするという哲学にのみ基づいています。

ワイル先生は、統合医療のお医者様ですが、ワイル先生のお嬢さん(ダイアナさん)は、(私と同じ)統合食養の公認ヘルスコーチです。素敵な父娘ですね。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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