ヘルスコーチが教える正しい血圧の測り方|重要なのはどっちの腕のどっちの血圧?

2026/03/24/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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血圧は上か下かを気にしたことはあっても、右か左かを考えたことはあまりないのではないでしょうか。

健康診断や定期健診の時、あるいは、自宅で血圧を測る時、右腕と左腕どっちの腕で測ることが多いですか?

それも考えたことない?

看護師さんに任せている?

実は、日本の高血圧学会による『高血圧管理・治療ガイドライン2025』では、次のように推奨されているんですよ

「初診時には、上腕の血圧の左右差を確認すること」

「左右差を確認」、つまり、両方の腕で血圧を測ることを推奨しているんです。

ヨーロッパの欧州高血圧学会と欧州心臓病学会による高血圧ガイドラインでも、左右両方の腕で血圧を測ることを推奨しています。

なぜなら、血圧は右腕と左腕で異なるだけでなく、その左右差には重大な意味があることが判ったからなんです。

つまり、右か左かではなく、右も左もどっちの血圧も測った方が良いのです。

左右の腕で測定した血圧の差から、次のリスクの予知ができることが明らかにされました。

  • 全死亡
  • 心血管死(心臓発作死・心不全死)

特に、収縮期血圧(上の血圧)の左右差が5mmHg以上ある場合には、死亡の予知確度が高いことが示されています。つまり、上の血圧の左右差が5mmHg以上あると死ぬ確率がかなり高いことを意味します。

では、「左右差5mmHg以上がヤバい」として、右腕の方が高いのと左腕の方が高いのとでは、死亡リスクに違いはあるのでしょうか。

海外の研究では、左右どちらであっても、血圧の左右差が大きいこと自体にリスクがあるという結果でしたが、東アジア人を対象とした研究では、死亡リスクの上昇と関連しているのは左腕の高血圧に限られる可能性が示されています。

2025年9月に報告された中国の北京大学第一病院による、心疾患の既往歴のない8,628人(平均年齢56.6歳、女性64.5%)を約10年追跡調査した結果は次のとおりでした。

なお、調査対象者は、調査開始時に両腕の血圧を同時に測定され、収縮期血圧(上の血圧)の左右差を用いています。

  • 左腕の血圧よりも右腕の血圧が10mmHg以上高かったグループと比べ、右腕の血圧よりも左腕の血圧が10mmHg以上高かったグループのみ、死亡リスクが1.59倍と有意に上昇
  • 左腕の血圧よりも右腕の血圧が10mmHg以上高くても死亡リスクに有意な差は認められなかった

右腕で測った血圧が、左腕の血圧より高くても問題なさそうですが、左腕の血圧が右腕よりも10mmHg以上高い時には、かなりヤバいことを意味します。

左腕の高血圧だけが死亡リスクと関係している理由には、解剖学的差異が関係している可能性があると研究者は説明しています。

「左鎖骨下動脈は大動脈弓から直接分岐しているため、
大動脈の異常は左腕血圧に反映されやすいが、
右腕血圧の上昇は、解剖学的に必ずしも大動脈の器質的異常を反映するとは限らない。」

解剖図で見ると、確かに左鎖骨下動脈は大動脈弓から直接でていますが、右鎖骨下動脈は、大動脈弓から出た腕頭動脈が途中で右鎖骨下動脈と右総頚動脈に分岐しています。

こうした構造上の違いが血圧の左右差を生むとして、それがなぜ欧州人と比べて東アジア人だけ左腕の血圧が重要になるのかという疑問は残りますね。

では、上の血圧と下の血圧、どっちの血圧の方が重要だと思いますか?

多くの人は、上の血圧の数値を気にして生活しているのではないでしょうか。

テレビCMでも「130を超えたら」と、上の血圧に関するメッセージをよく耳にしますが、下の血圧に言及しているコマーシャルを見たり聞いたりした記憶はありません。

じゃぁ、上の血圧が基準内なら、下の血圧は基準を超えていても問題ないのでしょうか。

2025年8月に発表された、日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン2025』では、高血圧を次のように定義しています。

  • 収縮期血圧(上の血圧)・・・140mmHg以上
  • 拡張期血圧(下の血圧)・・・90mmHg以上

そして、今回(2025年)から降圧目標値は、年齢、病態、合併症にかかわらず、次の基準に一本化されました。

  • 収縮期血圧(上の血圧)・・・130mmHg未満
  • 拡張期血圧(下の血圧)・・・80mmHg未満

また、家庭で測る際の目標値は、次のとおりです。

  • 収縮期血圧(上の血圧)・・・125mmHg未満
  • 拡張期血圧(下の血圧)・・・75mmHg未満

上だけでなく、下にも基準があるんですよ。

収縮期血圧(上の血圧)が高い状態を「収縮期高血圧」と呼びます。

上の血圧は、加齢と共に高くなる傾向にあるので、多くの人にとっての「高血圧」はこれではないでしょうか。

心臓の収縮力が強いことや、動脈硬化によって大動脈の柔軟性が失われる(広がらない)ことで上の血圧は上がります。収縮期高血圧は、心筋梗塞や脳卒中との関連性が立証されています。

一方で、下の血圧(拡張期血圧)が高い状態にも呼び名があります。「拡張期高血圧」です。下の血圧を気にする人があまりいないのは、下の血圧は年齢によって変化することが少ないからだと思います。

拡張期血圧は、主に、全身の細い末梢血管の柔軟性が失われて広がらなくなると上昇します。また、血液の状態が東洋医学でいうところの瘀血おけつ)、つまり、ドロドロ血になっていると上がります。

そのため、拡張期高血圧は、腎臓病、心不全、抹消血管の動脈硬化と関連していることが明らかにされています。

2000年以前には、拡張期血圧(下の血圧)だけが高い「孤立性拡張期高血圧(IDH)」と心疾患との関係を調査した研究はほとんどありませんでした。

しかし、・・・・

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング

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Sophiawoods 公認統合食養ヘルスコーチ/国際ヘルスコーチ
森智世(もりちせ) | ソフィアウッズ・インスティテュート代表 米国代替医療協会(AADP)公認ホリスティック・ヘルスコーチ、女子栄養大学 食生活指導士、経営学修士(MBA)、ジョンズホプキンス大学「健康と化学物質」修了、コロラド大学「共生細菌学」修了、カンタベリー大学「精神栄養学」修了 ひとりひとりのバイオ個性に着目する統合食養学に沿って、主に働く女性のウェルビーイングを支援するヘルスコーチとして活動中 長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報を一早く取入れ、最新食物科学・疫学・臨床研究に基づく情報発信、資格取得講座企画運営、法人向けセミナーなど提供