結局コーヒーは体に良いの?悪いの?コーヒーに関する研究をヘルスコーチが総まとめ【メリット編】

2025/02/20/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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賛否両論あるコーヒー

コーヒーの健康効果や害について、さまざまな情報が存在しています。

ある情報では飲んだ方が良いとされ、ある情報では飲まない方が良いとされます。

それぞれ科学的な研究から報告されている事柄ですが、真逆な情報によって困惑してしまうことも確かです。

そんなコーヒーの是非について整理しようと思い、2014年4月23日に初めてこの記事を執筆しました。それ以降もコーヒーの是非について、新しい研究報告がある度に内容を更新しています。

裏付けとなる研究論文は最後に参考文献として一覧にしていますので、ご自身で確認していただくこともできます。

報告されたコーヒーの健康メリット

1. 集中力の向上

カフェインが脳の前頭皮質のドーパミン作動性機能を正常化し、ADHDの特徴である注意欠陥と認知力を改善する可能性が報告されています。

また、コーヒー約2杯半(カフェイン250mg)で集中力が向上すると報告されています。

詳しくは『コーヒーがADHD治療薬の代わりになるかもしれない理由』をご確認ください。

2. 認知力の向上

高齢の心房細動患者約2,400人を対象にコーヒー摂取が認知機能に与える影響を調査したスイスの研究は、1日に1杯未満しかコーヒーを飲まないグループと比較して、2杯以上飲むグループの認知構成スコアが有意に高いことを報告しています。

最も高かったのは1日に5杯以上飲むグループでした。

また、1日に1杯未満しかコーヒーを飲まないグループと比較して、5杯以上飲むグループでは、次の炎症マーカーが低下していました。

  • 高感度C反応性タンパク質・・・ 0.78 倍(22%低下)
  • インターロイキン(IL)6・・・0.73倍(27%低下)

3. パーキンソン病、アルツハイマー病の予防

カフェインは、脳内ホルモンのドーパミンの活性化を維持することから、パーキンソン病やアルツハイマー病を予防すると期待されています。

ハーバード大学は、コーヒーを飲まない男性と比較し、一日4杯以上のコーヒーを飲んでいた男性のパーキンソン病発症リスクは半分だったと報告しています。

オランダのユトレヒト大学が行った大規模な縦断コホート研究の後ろ向き解析でも、カフェイン含有コーヒーの摂取は、パーキンソン病リスクを低下させることを示しています。研究者は、カフェインと主要な12種類の代謝産物(パラキサンチン、テオフィリン、1,3,7-トリメチル尿酸、1-メチル尿酸など)が大きく寄与している可能性があると述べています。

また、コーヒーによる神経保護作用は、摂取量が多いほど大きくなることが示されています。

4. 気分が明るくなる/社交性の向上

コーヒー約2杯半(カフェイン250mg)で、次のような心の状態が向上することが示されています。

  • 自己の存在に対する肯定感
  • 幸福度
  • 活力
  • 社交性

ドーパミンの増加による効果ですね・・。

5. 心血管疾患リスク低下

この効果については、「1日2~3杯」が最適であることが統一見解のようですが、それ以上の量による影響については、異なる研究結果が報告されています。

3杯以上でも悪影響はないとする研究と、6杯以上でリスク低下効果が失われる(コーヒーの効果はU字型)とする研究です。

オーストラリアのメルボルン大学は、コーヒーの摂取習慣がある人では、不整脈や心血管疾患による死亡のリスクが低いと報告しています。

特に、コーヒーを飲まないグループと比較して、一日2~3杯のコーヒーを飲む習慣のあるグループで、コーヒーの種類に関わらず、次のリスクの有意な低下が認められたと報告しています。

  • 心血管疾患リスク・・・15%低下
  • 心血管疾患による死亡・・・19%低下

なお、一日3杯超飲んでも、追加のメリットはないが悪影響も見られませんでした。

英国の自主参加型コホートUK Biobankに登録されている英国の心血管疾患のない17万3,614人(平均年齢55.7歳、女性43%)を対象にした研究では、心血管疾患リスクが最も低くなった摂取量は、「1日2~3杯」であり、6杯を超えるとリスク低下のメリットが失われることが示されています。

10,003件の脳卒中症例と479,689人の参加者を対象とした11件の前向き研究の解析によって、コーヒーを全く飲まない人と比較して、1日2杯で脳卒中の相対リスクは0.86倍と最も低くなり、それ以上の摂取によってはリスクが上昇していき1日8杯以上でリスク低下のメリットが失われることを報告しています。

また、砂糖や人工甘味料などを加えて飲むことでもリスク低下効果は失われることも示されています。

米国・カナダ・オーストラリアのコーヒー飲用歴があり、心室細動が治療され正常な心拍リズムが回復した後も持続性心房細動(不整脈)がある200名を対象に非盲検ランダム化臨床試験が行われました。

研究では、1日1杯以上カフェイン入りコーヒーを飲むグループと飲まないグループにランダムに分け6か月後の心房細動の状態を比較しています。

6ヶ月間の心房細動または心房粗動の再発は、コーヒーを飲んでいたグループで有意に低くなったことが示されました。

ただし、入院、心不全、脳卒中などの有害事象の発症リスクは、両群で同程度だったことも報告されています。

2025年12月のJAMAによるインタビューに、この研究に携わった研究者が答えた回答は次のとおりでした。

“心房細動のリスクがある、あるいは心房細動の治療を受けている人は、
カフェインを断つように勧めてきましたが、

治療後の患者さんに
「コーヒーを一杯なら飲んでもいいですよ」
と伝えられることは、確かにわたしの安心になります。

ただし、カフェインが天然に含まれている飲み物以外は飲まない方がいいでしょう。コーヒーとか紅茶なら良い(エナジードリンクはNG)ということです。
そして、過剰摂取は避けるべきです。”

1日一杯」です。コーヒー1杯飲んだら、その日は、緑茶や紅茶も避けた方が良いと言えます。

7. 筋肉痛の緩和

カフェインによって、痛みや不快感を抑制する作用のあるβエンドルフィンなどの脳内ホルモンの分泌が促進されることによって、筋肉痛が緩和されることが示されています。

8. 運動持久力の向上

カフェインが運動中のグリコーゲンの燃費を約50%高め、少ないグリコーゲンで長時間の運動を可能にすることが報告されています。つまり、コーヒーの摂取によって、運動持久力が向上することが示されています。

グリコーゲンは筋肉に蓄えられている主要なエネルギー源です。

9. ぜんそくの鎮静

医薬品ほどではないものの、コーヒーがぜんそくの緩和に効果があり、緊急時の呼吸困難の回避に役立つことが示されています。

詳しくは『ハチミツ入りコーヒーが処方薬よりも咳に効く』をご確認ください。

10. 薬剤の効き目の促進

カフェインが血管を収縮させることで、薬剤の体内吸収が促進されます。

このカフェインの作用を利用して、鎮痛剤や風邪薬には通常カフェインが配合されています。

11. 腎機能の改善

コーヒーの摂取による糖尿病患者の腎機能の改善が報告されています。

また、カフェインには、利水作用があります。

米国カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)のフィールディング公衆衛生学部が国際共同研究プロジェクト INHANCE(国際頭頸部がん疫学コンソーシアム:International Head and Neck Cancer Epidemiology consortium)の集積データを活用し、コーヒー・紅茶と頭頸部がんリスクとの関係を分析しています。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のホームページによれば、「頭頸部(とうけいぶ)」とは、「脳と目を除く首から上のすべての領域」です。

コーヒーを飲まない人と比較して、カフェイン入りコーヒーを飲む人のがん発症リスクは次の通り低下していました。

【1日 4 杯以上】
・ 頭頸部がん・・・0.83倍(17%低下)
・ 口腔がん・・・0.70倍(30%低下)
・ 中咽頭がん・・・0.78倍(22%低下)

【1日3~4杯】
・ 下咽頭がん・・・0.59倍(41%低下)

【1日1杯未満】
・ 口腔がん・・・0.66倍(34%低下)

【カフェイン抜き】
・ 口腔がん・・・0.75倍(25%低下)

研究者は、コーヒーのがん予防効果はカフェインではなく、コーヒーに含まれる他の抗酸化成分によるものであろうと述べています。

コーヒーには発がん性はない

2016年6月16日、WHO(世界保健機関)の国際がん研究機関(IARC)は、コーヒーには発がん性がないことを報告しています。

特に、すい臓がん女性乳がん前立腺がんへの発がん性はないことを明記しています。肝臓がん子宮内膜がんについては、発症リスクを軽減すると報告しています。その他のがんについては、十分な調査研究がなされていないため不明としています。

詳しくは、IN YOUに提供した記事『衝撃ニュース!米国カリフォルニア州の高等裁判所がコーヒーショップに「発がん物質使用の警告文」の掲載を命令。その真相は?!』 をご参照ください。

13. がんによる死亡リスク低下

一日に約3杯のコーヒーの摂取によって、全てのがんによる死亡リスクが平均18%低下すると報告されています。

特に、 前立腺がん、子宮体がん、肝がんなどで大きく減少したと報告されています。

14. 長生き/全死亡リスク低下

英国の 170,000 人以上(平均年齢 56 歳)を平均7年間にわたって追跡調査した結果、コーヒーを飲まない人と比較し、一日にコーヒーを1.5杯~3.5杯飲む人は、調査期間中に死亡した人が30%少なかったことが「米国内科学会誌」に報告されています。

対象となったコーヒーにはカフェインレスコーヒーも含まれていたことから、コーヒーによる死亡者数の減少効果は、カフェインとは関係が無いと研究者は述べています。コーヒーに含まれている他の抗酸化成分による効果なのかもしれません。

コーヒーは午前中に飲め

米国民健康・栄養調査(NHANES)のデータを用いて実施した米国テュレーン大学の研究では、コーヒーを飲む時間の違いによって影響に差があることを報告しています。

コーヒーを飲まない人と比較し、コーヒーを午前中(4:00am~11:59am)に飲む傾向がある人の全死亡リスクと心血管疾患による死亡リスクが次のように低下することを示しています。

・全死亡リスク・・・0.84倍(16%減)
・心血管疾患による死亡リスク・・・0.69倍(31%減)

特に、午前中に2杯~3杯飲むと全死亡リスクが 0.71倍(29%減)、心血管疾患による死亡リスクは0.52倍(48%減)と最も低くなることが示されています。

しかし残念なことに、時間に関係なく一日中コーヒーを飲む傾向にある人には、有意なリスク低下は見られませんでした。

また、次のケースでは、この長生き効果が失われることも報告されています。

カフェインによって胃腸の活動が活発になることで、便秘が一時的に解消されます。

ヨーロッパの集団を対象とした大規模なゲノムワイド関連研究 (GWAS) から、コーヒーとアトピー性疾患に関する要約統計を抽出して分析した研究によって、フィルターコーヒーの摂取量を増やすと、アトピー性皮膚炎の発症リスクが減少する可能性があることが示されています。

ここまで読むと、コーヒーってなんて素晴らしい飲み物だろうかと思えてきます。

しかし、果たして完全に信頼しても良い飲み物なのでしょうか?コーヒーのデメリットについても多くの研究報告があります。決めるのは、それを知ってからでも遅くはありませんよ。

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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング