バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
女性ホルモンのバランスをどう考えるのか
女性の若々しさを保つために必要な重要な要素のひとつは、女性ホルモンのバランスです。
この女性ホルモンのバランスを考える時、統合食養学のヘルスコーチである私個人にとって、西洋医学的なアプローチよりも東洋医学的なアプローチの方がとてもしっくりと腑に落ちます。
なので今回は、東洋医学的な考え方をご紹介しながら、西洋医学的なアプローチとの比較をしていきたいと思います。
女性ホルモンの話に入る前に、東洋医学の陰陽説について簡単に説明します。
東洋医学の陰陽説
東洋医学の中には、万物には、「陰」と「陽」のどちらかのエネルギーが存在していると考える陰陽説があります。
- 「陰」のエネルギーの特性は上へ、外へ広がっていく力です。
- 「陽」のエネルギーの特性は下へ、内へ収縮していく力です。
例えば、頭痛
- きりきりと締め付けられるような頭痛は、「陽」の影響により
- ドクンドクンと頭が破裂してしまいそうな頭痛は、「陰」の影響による
と、東洋医学では考えます。
そのため、「陽」のエネルギーが強すぎることで起きる「きりきり頭痛」は「陽」のエネルギーをもった食品を控え、「陰」のエネルギーをもった食品や行動を生活に加えることで、解消できると考えられています。
「破裂しそうな頭痛」はその逆のことをすればいいのです。
西洋医学では、どんな頭痛もその原因に関係なく、アスピリンやイブプロフェンなど同じ頭痛薬で「痛み」という症状を抑えます。
一方で、東洋医学は、痛みの症状ごとに崩れたエネルギーのバランスを元に戻す異なる方法が執られます。
例えば、天候
雨のエネルギーは「陰」です。
雨降りの「陰」の影響を大きく受けると、憂鬱な気分になります。そんな時は、
- 「陰」の食品を控えて、「陽」の食品を食べる
- 雨の日にあえて外出する(活動は「陽」)
などによって、私達の中の陰陽のバランスがとれ、気分が晴れ憂鬱な気分が吹き飛んでしまうと考えられています。
陰陽は一定のリズムで入れ替わる
「陰」と「陽」は対立する関係にありますが、一定のリズムで入れ替わりバランスを取っています。例えば、
- 1日のうち、昼は「陽」で夜は「陰」
- 1日の行動で活動している時が「陽」で、眠っている時は「陰」
です。
食事と陰陽
食事は、常に「中庸」を意識して食べることで、エネルギーのバランスが取れると考えられています。
そのため、極端に「陰」の強い食品や、極端に「陽」の強い食品を偏って食べることを東洋医学では勧めません。例えば「陰」のものを食べる時は、意識して「陽」の食べ物もいっしょに食べるよう、お料理が考えられています。
体調不良が起こった時、最近、「陰」や「陽」に偏った食事をしていなかったか確認してみると良いかもしれません。
陰陽は私達の中にもある
東洋医学の陰陽説が唱えるエネルギーは、自然エネルギーだけでなく、私達の中にもあります。
- 五臓は「陰」で、六腑は「陽」
- 背中は「陽」でお腹は「陰」
また、性別にも陰陽があり、女性は「陰」で、男性は「陽」です。
そして、年齢にも「陰陽」があります。子供の時は「陽」です。しかし、歳をとるにつれ「陰」の要素が次第に増えていくと考えられています。
つまり
女性は歳をとると「陰」の影響が強くなる
東洋医学では、原則的に、なにごとも「中庸」が好ましいと考えられています。
私達女性は、もともと「陰」の性質をもっているので、若干「陰よりの中庸」で普通だと言えます。
働く女性の生理不順
例えば男性と対等にバリバリ仕事をしている女性は、知らないうちにエネルギーが「陽」に傾き過ぎているかもしれませんね。
そうした女性が、女性にとって普通の体調変化、例えば、生理周期などが乱れたり、生理痛が酷かったりする場合には、「陰」のエネルギーをもった食品や行動を意識的に取り入れることで、エネルギーを「中庸」あるいは「陰よりの中庸」に戻してあげると良いでしょう。
男性社会の中で気後れしている女性
反対に、男性の中で圧倒されてしまいそうな気分になっている女性は、「陽」のエネルギーをもった食品や行動を取り入れて、体内エネルギーを「中庸」あるいは、「陽よりの中庸」の状態に持っていくようにすると体も心も楽になると考えます。
女性が若々しさを保つには
歳をとると、ただそれだけで体内エネルギーは「陰」に傾きます。
「陰よりの中庸」が「ディープ陰」になってしまわないように、年齢が高くなるにつれて意識的に
- 「陰」のエネルギーの強い食品や行動を少なくして
- 「中庸」や「陽」のエネルギーをもった食品や行動を生活の中に増やしていく
ことが大切になります。
そうすることで、自然&体内エネルギーと調和した自然な若々しさを保つことができると考えます。
ホルモンバランスでなく気・血・水のバランス
東洋医学には、「ホルモン」という概念が存在しません。
そのため、西洋医学が女性ホルモンのバランスの乱れが引き起こすと考えている様々な諸症状は、「気・血・水」のバランスの乱れに原因がある、特に、「血の道症(ちのみち・しょう)」だと考えます。
西洋医学は、性ホルモンに直接働きかけるアプローチをとりますが、東洋医学は、体内の「気・血・水」をバランスさせることによって、間接的に性ホルモンをバランスさせる方法を選択します。
ホルモンに直接働きかけるアプローチは、非常に難しいため様々な副作用が起こりやすいのが問題です。
更年期症状に悩む女性にむやみにホルモン充填療法を施すと、子宮内膜のがん(子宮体がん)や乳がん等の発症リスクを高めることが報告されています。ご参考まで『がん専門医に訊く「子宮体がんの診断・治療と今後について」東京慈恵会医科大学 落合和徳 教授』もご覧ください。
そういったことから、現在、医療現場では、更年期症状の改善に最も多く処方されているのは、女性ホルモンを充填することではなく、漢方薬*だという事実を考慮しても、私達は食事によって、ホルモンの循環を間接的に調整できるのです。
(*: 東洋医学は、中国の中医学、日本の漢方、韓国の韓医学を総称した言葉です。とはいえ日本の漢方も韓国の韓医学も、もともとは中国の中医学から派生したものなのですけどね。)
大豆と女性
東洋医学の大豆
東洋医学の食品の陰陽表をみると、大豆食品の中でもその加工の仕方によって陰陽エネルギーが異なることが判ります。
- 大豆と豆腐は「陰」
- お味噌と納豆は「中庸」
- お醤油は「陽」
です。
大豆そのものがもっているエネルギーは「陰」だと考えられています。あまり加工されていない豆腐も「陰」です。
その大豆を発酵させると陽のエネルギーが増え始め、お味噌や納豆のエネルギーは「中庸」に変化します。
大豆に小麦と塩を加えて作るお醤油は、「陽」のエネルギーをもつにいたります。
もともと東洋医学は、「中庸」の食品を中心に食べることを勧めます。そのためどの年齢の人であっても、大豆食品を食べるなら基本は、お味噌や納豆などの発酵食品を食べることが好ましいと言えます。
「陰」のエネルギーが不足がちの人
例えば、行動に女性らしさに欠けるとか、あるいは、生理不順など、「陰」のエネルギーを補充することが必要な人には、大豆そのものや豆腐も有効だと考えます。
「陰」のエネルギーが強すぎてしまう人
例えば、ネガティブ思考、行動が消極的、うつ状態、冷え症、少年期症状がある場合には、発酵させたものか、お醤油などを多く取り入れることが良いと考えます。
栄養学の大豆
現在の代替医療では、更年期などに差しかかかり、女性ホルモンの分泌が低下してくる年齢の女性に、多くの大豆食品を食べることを勧めます。
大豆に含まれるポリフェノールの一種の大豆イソフラボンの構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ている(植物性エストロゲンの一種)ためです。
イソフラボン等の植物性エストロゲンは、女性ホルモン不足の時はそれを補い、過剰の時はそれを抑える働きがあることが後の研究によって判明しています。
また、イソフラボンには、抗酸化作用や活性酸素消去作用があり、抗腫瘍効果(抗ガン作用)があると言われています。
ただし、甲状腺機能低下症や子宮内膜症、SIBOなどの病気を発症している方には大豆食品はNG食品です。
若々しさを保つスムージーの飲み方
美容に良いとかアンチエイジングに効くと言われている生野菜のスムージーですが、東洋医学的には、
- 生野菜のスムージーは「陰」
- 生フルーツのスムージーは「強い陰」
の飲み物です。
「陽」のエネルギー溢れるまだ若い女性が、飲むのであれば問題はないのでしょう。
でも、若々しさが気になりだしたお年頃の女性は、スムージーよりも、根野菜をたくさん使った温かいスープがお勧めということになります。
あなたの納得が得られるのはどちらですか?頭で考えるのではなく、体と対話してみましょう。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
女性ホルモンに関係する不調、例えば、生理痛やPMS、更年期症状など、それが例え漢方薬であったとしても、できるだけお薬に頼ることなく、毎日の食事とライフスタイルで改善できたら良いですね。
もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じているのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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女性ホルモンを手懐ける方法についても教えていますよ。
新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。
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