
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
キュウリは大した野菜じゃないとみくびっていませんか?
キュウリって、夏野菜ですけど、一年中あって、それほど高くないし、珍しくないし、定番だけど平凡で、特に注目するような華やかさもないし、って思っていませんか?
思ってますよね?
思っていた人は、さあ、キュウリに謝りましょう。
私はキュウリが大好きですが、かなりみくびってました。それほど大した野菜じゃないって思ってました。でもキュウリの真価を知ると、涼を求めるだけに食べるのでは、あまりにもったいなくて、一年中手に入ることに感謝したくなります。
キュウリが大好きな自分を誉めてあげたくなります。
キュウリの驚くべき真価

なにがそんなにすごいかというと、抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用があることが判明している次のような成分を含んでいるんです。
- フィセチン
- ククルビタシンC
- ケルセチン
- リグナン
- ルテオリン
中でも、フィセチンとククルビタシンCを比較的多くもっています。
他の成分(ケルセチン、リグナン、ルテオリン)は、その成分を専門的?に多くもっているお野菜や果物と比べたら負けますが、キュウリは少しずつ多種類もっているんです。
なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。
キュウリに期待される健康効果

キュウリにはこの上の画像に記載しているような効果が期待されています。
では、キュウリに含まれているそれぞれの成分について詳しく見て行きましょう。
キュウリに含まれているすごい成分
1. フィセチン
フィセチンは、抗炎症作用のあるフラボノールの一種です。
長寿遺伝子サーチュインに影響をもつ「サーチュイン活性化物質(STAC)」のひとつです。
フィセチンには次のような作用があると期待されています。
- アンチエイジング・老化防止作用
- 抗がん作用(試験管試験と動物実験による報告)
- アルツハイマー病・認知症予防と改善(アミロイドβタンパク質による神経毒性から脳神経細胞を保護する役割を果たしている)
- 糖尿病による腎障害の軽減
2. ククルビタシン C

ククルビタシンは、きゅうりのヘタに近い部分に含まれている渋味成分です。
抗がん作用があると考えられています。
ククルビタシンについては『メロン』をご参照ください。
3. ケルセチン

ケルセチンはフラボノイドの一種です。
アレルギー反応に関係し、ヒスタミンの生成や放出などのプロセスを抑制しています。
ケルセチンの作用には次のようなものが含まれます。
- アレルギーに関係する抗炎症作用
- 強い抗酸化作用
- 抗がん作用(細胞増殖などに関わるいくつかの酵素を阻害する)
ケルセチンの詳しい機能については『ケルセチン』をご参照ください。
4. リグナン
リグナンは、植物性エストロゲンです。
ヒトの体内で、エストロゲンの濃度を調節する働きがあるため、乳がんや卵巣がんなど婦人科系のがんの予防になると考えられています。
リグナンの詳しい機能については『リグナン』をご参照ください。
5. ルテオリン

ルテオリンもフラボノイドの一種です。
フラボノイドの中では最も強い抗アレルギー作用、抗炎症作用を持つといわれています。
アレルギー性の炎症を引き起こすロイコトリエンという物質が体内で発生するために必要な酵素をルテオリンが阻害するからだと考えられています。
- 花粉症やアトピー性皮膚炎などの症状緩和
- 自閉症児の脳内の炎症改善(今後の治療の可能性が期待されている)
- 抗がん作用(ミトコンドリアの酸化作用を利用して細胞死を促す)
- 肝臓のデトックス促進作用
- シミやソバカスの改善(肝機能の改善による)
6. カリウム
キュウリには、昔からよく知られているように、カリウムやシリカが豊富です。
カリウムは、細胞内の水分代謝を調節してくれるので、ムクミの解消、高血圧予防・改善だけでなく、筋肉痛の緩和にも役立ちます。
カリウムの詳しい機能については『カリウム』をご参照ください。
7. シリカ

シリカは、ミネラルのケイ素のことです。
体内では、髪、爪、血管、骨、関節、細胞壁などの成分として存在しています。
特に、骨を形成する細胞、骨芽細胞に集中的に多く存在している他、軟骨やコラーゲンなどの生成に密接な関係があり、骨の健康、骨粗鬆症予防や改善に重要な成分です。
また、シリカは、肌の弾力を保つエラスチンや、潤い成分のヒアルロン酸を結びつける役割を担っているので、健康的なハリのあるお肌には不可欠な成分です。
キュウリはさりげない夏のスーパーヒーロー

キュウリは、単に水分が多くて、夏に涼をくれるだけの野菜かと思っていたら、さり気なくすごいお野菜だったんです。
スーパーフードなんていう華やかなタイトルよりも、平凡で庶民派で、でも、実力は本物のヒーローです。
ただキュウリは夏野菜なので、寒い季節に食べ過ぎると体を冷やすので、要注意。
寒くなったら、生で食べるのを控えて、炒め物に入れたり、湯通ししたりと、火を通してから食べるようにすると冷えを呼び込まずに済みます。
キュウリを使ったレシピ
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参考文献:
- “Fisetin inhibits cellular proliferation and induces mitochondria-dependent apoptosis in human gastric cancer cells”, Sabarwal A, Agarwal R, Singh RP, Mol Carcinog. 2016 Jun 2. doi: 10.1002/mc.22512
- “Dietary flavonoid fisetin for cancer prevention and treatment”, Lall RK, Adhami VM, Mukhtar H, Mol Nutr Food Res. 2016 Jun;60(6):1396-405. doi: 10.1002/mnfr.201600025. Epub 2016 May 6
- “Dysfunction, Neuroinflammation, and Neurodegeneration in Adult Mice”, Ahmad A, Ali T, Park HY, Badshah H, Rehman SU, Kim MO, Mol Neurobiol. 2016 Mar 5, Neuroprotective Effect of Fisetin Against Amyloid-Beta-Induced Cognitive/Synaptic
- 「食品中リグナンの摂取と機能」、農林水産省、2008年8月
- “Atopic diseases and inflammation of the brain in the pathogenesis of autism spectrum disorders”, Theoharides TC, Tsilioni I, Patel AB, Doyle R, Transl Psychiatry. 2016 Jun 28;6(6):e844. doi: 10.1038/tp.2016.77.
- “Luteolin induces cholangiocarcinoma cell apoptosis through the mitochondrial-dependent pathway mediated by reactive oxygen species”, Kittiratphatthana N, Kukongviriyapan V, Prawan A, Senggunprai L, J Pharm Pharmacol. 2016 Jun 23. doi: 10.1111/jphp.12586
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