バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
アルツハイマー病が遺伝する可能性
先日、アルツハイマー病が外科的な治療によって、ヒトからヒトへ感染する可能性について、サイエンス誌『ネイチャー』に掲載された論文を『アルツハイマー病が感染する可能性がマウスの実験で明らかに』で紹介しました。
今回は、遺伝する可能性についてお伝えしたいと思います。
アルツハイマー病と診断されたら、あなた自身だけでなく、あなたの家族も複雑な医療判断をしていかなければならなくなります。
あなた自身がどのように病気と向き合うかということだけでなく、あなたと血縁関係のある家族、特に、兄弟姉妹、子供たちが同様に発病する可能性についても心配になります。
もし、あなたの叔父さんがアルツハイマー病にかかったら、あなたがアルツハイマー病にかかる可能性はどれくらいあるのでしょうか?
遺伝リスクよりも年齢リスクの方が高い
ハーバード大学医学部の脳神経科の助教授であるガッド・マーシャル医師は、
「三親等内の親類がアルツハイマー病だと判ると、
多くの人は運に見放されたと感じます。
でも、それは間違っています。正しくありません。」
と、言います。
「親族の病歴は、総合的な発症リスクを高めはしますが、
年齢リスクの方がずっと高いのです。
つまり、あなたがアルツハイマー病を発症するリスクは
若干高くなりますが、ほんの若干だけです。」
統計的な発症リスク
三親等以内の親族の場合、発症リスクは30%増加する
親族の病歴と発症確率との関係を調べた研究は、三親等以内の親族がアルツハイマー病を発症した場合、あなたがアルツハイマー病を発症するリスクは、30%増加すると発表しています。
この研究の結果を受けて、マーシャル医師は次のように説明しています。
- 65歳の人がアルツハイマー病を発症する確率は2%
- 70歳の人の場合、5%の確率で発症
もし、親族にアルツハイマー病を発症した人がいた場合には、
- 2%の確率が、30%高くなるので、2.6%の確率で発症するようになります。
- 70歳の場合、5%が6.5%になります。
「だから、それほど大きなリスクの上昇ではないのです」
言い換えれば、
- 65歳の人は、98%の確率で発症しないのです。
- 親戚がアルツになっても、97.4%の確率で発症しないのです。
遺伝子検査は受けた方が良いのか
親族がアルツハイマー病にかかると、自分も遺伝子検査をした方がいいのだろうかと不安になる人が多いようです。
でも、マーシャル医師は、次のように答えています。
「NO。必要ありません。」
「なぜ必要ないのか、短くも長くも説明できますが、
どちらにしても、必要ないという結論は変わりません。」「遺伝子検査は、あなたが発症するかしないかを
教えてくれることはありません。
単に確率が高いか低いかが判るだけです。」
アルツハイマー病と関係性が高いAPOE4遺伝子
アポリポたんぱく質E(APOE4)と呼ばれる遺伝子がアルツハイマー病と関連性が高いことが判明しています。
あなたがアルツハイマー病を発症する確率は
- APOE4遺伝子をひとつもっていたら3倍
- 2つもっていたら10倍~15倍以上になります。
しかし、APOE4遺伝子をもっていたら確実にアルツハイマー病を発症するわけではありません。
“健康”な70代の4人にひとりは危険遺伝子をもっている
“健康”な70代の人達でも、4人にひとり(25%)は、1つや2つの危険遺伝子をもっているものです。
なのに健常で、アルツハイマー病を発症しません。
APOE4遺伝子がないことも安心材料ではない
一方で、アルツハイマー病を発症した人の3人にひとり(35%)は、APOE4遺伝子をもっていません。
つまり、危険遺伝子を持っていなくても発症することがあるのです。
遺伝子検査では発症するかしないかは判らない
遺伝子検査をして、APOE4遺伝子をもっていることが判っても、発症するかしないかは結局分からないということです。
危険遺伝子をもっていることが判ると、落ち込んだり、うつになったりするかもしれません。そうした心へのマイナスの影響の方が心配です。
そうした観点からも、アルツハイマー病の遺伝子検査をする価値はあまりないと、マーシャル医師は言います。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
親族がアルツハイマー病になったとしても、あなたへの影響や、あなたがアルツハイマー病になったとしても、あなたのお子さんへの影響をあまり心配する必要はないようです。
アルツハイマー病の危険遺伝子の有無が発病の確定ではないということは、遺伝子以外の私達のライフスタイルや食事など、エピジェネティクスと呼ばれる要因が、発病の可能性を左右していると言えます。
アルツハイマー病に限らず認知症の可能性を低く抑えたいのであれば、リスクとなる食事やライフスタイルは改め、予防となるものへ改善していくことが大切です。
ソフィアウッズ・インスティテュートは、アルツハイマー病と認知症のための食事とライフスタイルについて、『アルツハイマー病と認知症シリーズ』を公開していますので、ご覧ください。
でももし、おひとりで取り組むことに不安や困難を感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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