ニシンの酢漬けを灰の水曜日に食べる栄養学的理由|カーニバルと節分の不思議なシンクロ

ディル、ドイツ-ニシンの酢漬けニシンの-pickeld

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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アッシュウェンズデー(灰の水曜日)をご存知ですか?

カトリックの祭日のひとつです。

この日から、イースター(キリストの復活祭)までの46日間をシンプルな生活スタイルに立ち戻り、謙虚に過ごす期間の始まりの日です。

この期間を、レント(Lent、日本語では大斎節、小斎節、四旬節など様々な呼び方があるようです)と呼びます。

今年(2023年)のアッシュウェンズデーは2月22日(水)です。そしてレントは4月6日(木)までです。ちなみにイースターは4月9日(日)になります。

シンプルな生活スタイルとは?

シンプルな生活スタイルというのは、伝統的には、次の様に過ごすことを意味します。

  • 獣肉(牛、豚、羊など)を食べず
  • 魚や卵を食べ
  • 野菜と果物を主に食べる

現代的には、伝統的な方法に加え、次の様な様々な方法が執りいれられています。

  • スマホを使わない
  • テレビを観ない
  • お酒を飲まない
  • タバコを吸わない

などや、幅広く贅沢なことを控えるなども最近のレントでよく耳にします。また、断捨離などもレント期間中に行うことが推奨されていたりしますね。

断捨離の方法としては、毎日、ひとつだけ不要なものを箱に入れていき、レント最終日に適切な団体にまとめて寄付することなどが欧米では行われているようです。

宗教的慣習が意味する季節の知恵

季節性のアレルギーや鬱症状の予防と改善

この時期に現れる季節性のアレルギーや季節性の鬱などは、腸内環境を整え、自律神経をバランスさせることで予防や改善が期待できます。

腸内環境の改善には、ビタミンDや食物繊維が重要な役割を果たします。

魚にはビタミンDが豊富にあり、野菜や果物には食物繊維が豊富です。(ビタミンDを多く含む食品については『ビタミンD』をご参照ください。)

自律神経のバランスには、ミネラルが深く関係しています。

魚にも野菜にもミネラルが豊富に含まれています。

一方で、肉は、代謝の過程で体内のミネラル分やビタミンを大きく消費してしまいます。また肉に含まれているアラキドン酸という脂肪酸は多くなり過ぎるとアレルギー症状を悪化させることが判っています。つまり、この季節に肉に偏った食事をすることで、季節性の症状を悪化させてしまう可能性があり、腸内環境にとっても大きな負担となることが懸念されます。(参考:『お肉が発がん性物質だという意味は?|WHOによる発表を分かりやすく解説します』)

そのため、この季節を健やかに過ごすためにも、肉食を控え、魚と野菜や果物を多く食べることは、栄養学的にも免疫学的にも生理学的にも理に適っているのです。

だから、あなたがカトリックでなかったとしても、春になる前の1ヵ月くらい、獣肉を控えて、日本の伝統的な魚と菜食で過ごしてみるのは、悪くありませんよ。

ちなみに私はカトリックではありませんが、カトリック系の大学の院に行ったので馴染みはあります。

ドイツのカトリックはニシンを食べる

また、私が3年を過ごしたドイツに住むカトリック教徒は、アッシュウェンズデーに酢漬けのニシンを食べます。この日は露店でも買えます。南部出身のカトリックのドイツ人の同僚に勧められ、毎年、ランチタイムになると一緒に屋台まで行き食べていました。

ドイツは、ルターが宗教革命を起こした国です。そのため、中部から北部にかけて、歴史上初のプロテスタントと呼ばれるルター派のキリスト教徒が多いのですが、イタリアに近い南部にはカトリック教徒も多くいらっしゃいます。

ニシンには、たくさんのビタミンDが含まれています

冬のドイツは午後の3時になると、まるで夜の10時くらいの暗さになります。正味日照時間は、1日4~5時間くらいです。ビタミンD不足になることは必至の環境です。(夏は反対に夜中の11時を過ぎてもお昼のような明るさですが・・)

ですから、この時期にニシンを食べるのはドイツ人の知恵ですね。

冒頭の写真はニシン、オリーブ、玉ねぎをディルといっしょに酢漬けにして、オリーブを中に巻いたものです。日本では、瓶詰の酢漬けニシンが手に入りやすいかもしれません。

カーニバルはなぜカーニバルなのか

ヨーロッパのカーニバルや米国南部のマルディグラ(Mardi Gras)は、アッシュウェンズデーの前日に行われます。今年2023年は、2月21日(火)です。

カーニバルは除肉祭

カーニバルは、日本語で「謝肉祭」と訳されますが、語源はラテン語の 「carnelevare」です。

「carne = 肉」+「levare = 取り除く」

カーニバルは、「肉を取り除く」と言う意味の言葉です。つまり、正しくは「除肉際」です。

マルディグラは火曜祭

米国南部(特に、ニューオリンズが有名)のマルディグラは、フランス語です。

「マルディ(Mardi)=火曜日」+「グラ(Gras)=祭」

「灰の水曜日」の前日の火曜日に行うお祭りという意味です。

マルディグラもカーニバルも、アッシュウェンズデーからしばらく肉や大騒ぎを控えなくてはならなくなるので、その前日に思いっきり食べて騒いでおこうという日です。

なんだか、人間の業を見るようなお祭りですね(笑)

日本の節分

とはいえ、春になる直前の最も寒く暗い冬の最期に、良質なタンパク質を食べるというのは、悪くない行為です。

日本にも立春(2月4日)の前日、節分(2月3日)に歳の数だけ大豆を食べる習慣があります。

食肉習慣がなかった日本人の良質なタンパク源は大豆ですから、体力や免疫力が落ちやすい年寄りほど、多くの大豆を食べておくようにと、いう知恵ではなかったのではないでしょうか。

実は、日本の節分は旧暦では、欧米のアッシュウェンズデーと必ず同じ日になります。

つまり、2023年では、旧暦の2月3日(節分)は、2月22日。もちろん、アッシュウェンズデーと同じ日です。つまり、欧米の肉を食べるカーニバルと、日本の大豆を食べる旧暦の節分は1日違い。

時差を考慮すると、日本は欧米よりも1日早いですから、実際には、日本と欧米で同じタイミングで一斉にタンパク質をたくさん食べるお祭り(節分とカーニバル)が、旧暦の時代、ずっと行われてきたことになります。

物理的な距離や文化や宗教の違いを超えて、地球上で同じタイミングで、同じ様なことが行われてきたことに、何かの真理を感じずにはいられません。

ちなみに、私の豆まきは毎年、黒豆です。

どうせ最後に食べてしまうので、腎を補う黒豆にしています。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

冬の最期に良質のタンパク質を1日だけ十分に食べて、その後は、暖かくなるまで魚と菜食で過ごす。

まったく同じタイミングで、ヨーロッパでも日本でも同じことが行われていた不思議に感動すると共に、地域を超えて、人種を超えて、月から影響を受ける普遍的な人間の体の仕組みを感じます。

あなたも、大豆やニシンを食べませんか?

季節と共に、先人の知恵と共に生きるライフスタイルは、ホリスティックです。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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