バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
東洋医学の「陰」と「陽」のエネルギー
今日が何の節句なのかをお話する前に、東洋医学の陰陽説についてお話するところから始めたいと思います。
東洋医学に基づく陰陽説では、この世に存在する万物のエネルギーは「陰」と「陽」に分けることができると考えます。そしてどちらかのエネルギーが強くなり過ぎると、わたしたちは体調を壊すと考えられてきました。「陰」と「陽」がバランスしている状態「中庸(ちゅうよう)」が良いとされています。
数字にも陰と陽がある
万物・・すべてのものごと・・ですから、数字にも「陰」と「陽」のエネルギーがあり、奇数には「陽」、偶数には「陰」のエネルギーがあると考えます。
例えば、奇数が重なる日は「陽」のエネルギーが強くなる日です。
特に「陽」のエネルギーが重なると(陽のエネルギーが強くなり過ぎると)様々な体調不良が起こりやすくなると考えられています。
そのため、東洋医学では奇数が重なる日には、滋養強壮に良い、その時節ごとの食材を使ったお料理を食べる習慣があるのですが、何のことだと思いますか?
奇数が重なる日は?
節句のことです。
気がついていましたか?節句は、全て奇数が重なる日です。
1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、そして、9月9日
節句は、「陽」のエネルギーが強くなる日ばかりに設定されています。
7月7日の七夕までは覚えていても、9月9日のことは忘れてしまっている、あるいは、そもそも知らないという人も少なくないのではないでしょうか。
9月9日も節句なんですよ。
奇数の中でもっとも大きい「9」が重なる9月9日は、「陽」のエネルギーが最も大きくなる「重陽(ちょうよう)」の日です。そのため、9月9日は、重陽の節句と呼ばれます。
節句は旧暦で考える
でも、今は10月です。9月9日はとっくに過ぎてしまっています。それに10月は偶数ですから、「陰」のはずではありませんか?
実は、東洋医学に沿って節句を生活に取り入れるためには、旧暦(太陰暦)、つまり、月の動きに沿って作られたカレンダーを見なければなりません。
東洋医学の陰陽説は、太陰暦を基にエネルギーの推移を体系化したものです。そして、それを基に形作られた日本の伝統的な食文化もまた、太陰暦(旧暦)に基づいて執り入れなければ効果はないのです。
もちろん、単なるお祝いごとの行事としての節句なら、現代の太陽暦を用いても構いませんが、健康と結び付けて考えるのなら、旧暦で節句を祝う方が理に叶っています。
そして、2024年の旧暦の9月9日は、10月11日です。
10月11日は、重陽の節句です。
「陽」のエネルギーが重なると・・
「陽」のエネルギーには次の様な働きがあります。
- 収縮
- 興奮
そのため、「陽」のエネルギーが強くなりすぎると、胃腸などの消化器官や頭がキリキリと締めつけられるような不調が現れることがあります。
また、心や脳の興奮が収まりにくくなるため、次のような影響が現れます。
- 不眠
- 攻撃的
- 感情的
- 悲しい
そして、体が熱を持ってしまったりと、いった不調となって現れてくると考えられています。
年齢を重ねた女性にとって節句は福音
東洋医学では、女性は元来「陰」のエネルギーをもっていると考えられています。
また、「陽」のエネルギーは子供の時は強いものの、年齢を重ねるごとに弱くなり、「陰」のエネルギーが強くなっていきます。
つまり、年齢を重ねた女性は、「重陰」ということになります。
「重陽」のエネルギーによって、エネルギーが中和され、体調が一時的に回復すると考えられます。更年期の女性にとって、重陽は、心と体が少し楽になるタイミングかもしれませんね。
重陽の節句の食事
さて、強くなった「陽」のエネルギーからの影響を緩和するためには、「陰」のエネルギーをもった食品を食べると良いと考えられています。
昔から、重陽の節句に食べられてきた食材は、陰陽説の理に適ったものばかりです。
茄子
重陽の節句で、食べられるもののひとつに「秋茄子」があります。
茄子は(トマトもそうですが)、夜の間に成長する夜行性のお野菜です。そして「陰」のエネルギーをもっています。
菊
重陽の節句は、菊の節句とも呼ばれ、菊を食べたり、菊酒を飲んだりします。
菊がもっている「邪気」を払う力によって重陽による悪影響を避けるためだと、よく言われますが、菊には体を冷やす作用(「陰」の作用)があるのです。
「重陽」によって、体にこもりがちになる熱を払うことが期待されます。
ちなみに、現代人が重陽の節句を忘れてしまったのは、現代の暦の9月9日の頃は、まだ菊が咲く季節ではないからだとも言われています。
しかも地球沸騰化の、10月に入っても真夏日が起こるような近年、やはり、太陽暦(現代の暦)の9月9日に重陽の節句の食養をするのは、早過ぎるということなのでしょう。
栗
そして、重陽の節句は、栗の節句とも呼ばれ、栗ごはんなどがよく食べられます。
10月に入って、そろそろ栗が出回り始めましたね。
栗には、胃腸の働きを助ける作用があるのです。栗の詳しい機能については『栗』をご覧ください。
これは私が作った渋皮煮です。
秋の食とライフスタイルの参考に
秋を楽しく過ごしながら、冬に備える方法について以前執筆した記事をリンクしておきますので、よろしかったらご覧ください。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
さて、重陽の過ごし方、むちゃくちゃ理に適った話だと思いませんか?
陰陽のエネルギーバランスを信じる人も、信じない人も、季節を楽しみ、季節と共に生きるホリスティックなライフスタイルのひとつとして、秋を食べませんか?
- 秋茄子
- 菊のお浸し
- 栗ごはん
もちろん、こうしたお料理を楽しむのは、重陽の節句だけのものではありません。秋を楽しみ、季節と共に生きるのに、日にち限定ということはありません。
節句は、私達に季節の食材をお料理に活用すること、季節との調和が大切であることをリマインドしてくれるものです。
秋は、収穫の季節。様々な食材を楽しみ、冬の到来に体を備えましょう。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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