腸内細菌の顔ぶれは遺伝と食事のどっちで決まる?

2015/01/17/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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腸内細菌のバランスは遺伝か食事か

近年、腸内細菌(マイクロバイオータ / 腸内フローラ)のバランスが私達の健康にとって重要であることが次々に報告されています。

様々な種類の腸内細菌の分布や構成比は、遺伝と食事のどちらによって、より大きな影響を受けるのか、どちらが優位な決定因子なのかのがマウスを使って検証されました。

調査の結果、

  • 遺伝子型よりも食事による影響の方が優位であること
  • 食事による影響は正比例的に表れ、3日間でほぼ安定的な均衡した構成比に達すること

等が報告されています。

今までも遺伝子型に異常をもっている肥満症の人でも、食事によって症状を改善することができる等、食事や生活環境の方が、遺伝子型よりも優位な治療法であることは、様々な研究によって報告されてきた事実ですが、腸内細菌の分布やバランスにおいても同じことが言えることが判明したのです。

家系共通の病気は当家系が好む食事に原因がある?

例えば、”がん家系” などと、言われているものも、実は、その家系が好む食事傾向が原因となっている可能性があり、そのことで腸内細菌の構成が偏ってしまっていることと関係している可能性が否定できないということです。

そして、私達の免疫に大きく関わっている腸内細菌のバランスや構成にとって、

食事の方が遺伝よりも優位

であるという今回の研究結果は、例え遺伝的に引き継がれた病気があっても、食事を変えることで発症させずに済む可能性を示したことになります。

私達の人生の選択の幅を広げてくれる嬉しい報告です。

腸内細菌の構成の変化にかかる日数

今回の実験では、マウスの腸内細菌のバランスが食事によって変化し安定するのに約3日かかるとのことでした。実験用マウスの寿命は3年~4年と言われていますので、日本人の寿命を80年として考えると、単純計算では、約60日間(2か月)かかることになります。

しかし、ヒトの腸内細菌のバランスは、食事によって

3日~10日、平均7日間

で劇的に変化するという研究報告があります。

肉中心の食事を野菜中心の食事に変えた場合、腸内細菌バランスの変化は非常にゆっくりと進み、長い日数がかかるものの、野菜中心の食事を肉中心の食事に変えると、腸内細菌バランスは一晩で変わってしまうとのことです。

なんだか、信頼を得るのには時間がかかるけど、信頼を壊すのは一瞬と、いうのに似ているように思いました。

ペットのように腸内細菌と暮らす

私達と共生している腸内細菌。

彼等を健康的に育てることが、宿主である私達の健康にとってとても大切であることが次々と科学的に証明されてきている昨今、腸内細菌をあなたのお腹の中に飼っているペットのように可愛がってあげてはどうでしょうか。

彼等が住みやすい畑を耕してあげるような気持ちで食事をしてみるのも悪くないと思いますよ。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング