聖ヒルデガルトのイースターお食事会

2019/03/17/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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聖ヒルデガルトと私

聖ヒルデガルトは、中世ドイツの修道院の修道女であり修道院長であり病院長です。彼女が病院で提供していた食事が、ドイツ薬草学や食事療法の原点となっています。彼女の様々な分野における功績をバチカンが認め、「聖女」の称号が与えられています。

彼女のレシピが今でも残っていますが、12世紀のものなので、今では手に入らなくなってしまった食材などもあり、現代の食物事情に鑑みて、様々なバリエーションを加えたレシピ本などが出版されています。

実は、ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースの第一期初日は彼女の帰天日(命日)でした

Zum Einhorn でお食事会

2019年3月16日、ドイツ料理店 Zum Einhornの野田シェフによる聖ヒルデガルトのレシピによるお食事会がありました。

何年か前に開催された野田シェフの出版記念のお茶会で知り合い、その後、様々なイベントに一緒に行っている友人から声をかけてもらい、参加させていただきました。

彼女は、デュッセルドルフに6年も住んでいて、私もフランクフルトに3年住んでいましたので、ちょっとしたドイツつながりでもあります。

今回のメニューはこちら

イースターメニューになっています。

今は、3月7日からレントに入ったばかりで、イースター(4月21日)はまだまだ先です。

そのため、聖ヒルデガルトがカトリックの聖女であることからも、レントの最中にお肉をいただくことは、彼女の精神に反するとして、今回のお食事会の開催に異議を申し立てた方もいらしたようです。

確かに、敬虔なキリスト教徒は、3月6日のカーニバル(アッシュウェンズデー)を最後にイースターまでのレント期間中、お肉を避けるのが一般的です。詳しくは『アッシュウェンズデーにニシンの酢漬けを食べた方が良い栄養学的理由』をご覧ください。

でも、せっかくの貴重な機会ですから、その辺は日本人の宗教に対する臨機応変さで(笑)、参加してきました。

人参とパセリのスープ

ヒルデガルトの食事は、必ず温かいスープから始めます。これはアーユルベーダでも同じですね。消化器官を温めて消化を助ける働きがあると考えられています。

パセリはヒルデガルトのレシピによく登場するハーブです。心臓やリューマチ痛など鎮痛に良いと言われています。

ヒルデガルトは、食材は火を通して食べることを基本としています。この考え方はマクロビオティクスと同じですね。その中でも、パセリとフェンネルは生で食べても良いとする数少ないお野菜です。

パセリと人参の他に、根セロリや玉ねぎなども使われています。

ちなみにこちらは、ヒルデガルトのレシピに沿って私が作った心臓病のレメディです。赤ワインとパセリとハチミツで作ります。

フェンネルとオレンジとアーモンドのサラダ

フェンネルはヒルデガルトのレシピに頻繁に登場する、どのように調理しても健康に良いとヒルデガルトが述べているお野菜です。

ただ、ヒルデガルトが使用していた中世のフェンネルは、現代のフェンネルとは異なるものだったようです。ちょっと残念ですが、フェンネルの効果は、現代科学においても検証されていますので、現代のフェンネルでも十分に役に立つと思いますよ。

フェンネルの機能については『フェンネル』をご覧ください。

イースターの子羊とヒヨコ豆のピューレ

残酷な話ですが、子羊の旬は春です。ヒルデガルトも子羊は春から夏にかけて食べると良いと述べています。

東洋医学の薬膳でも羊は体を温め、補血効果があると考えられています。羊肉は、洋の東西に関わらず、健康効果が認められている食材ということになりましょうか。

この子羊料理には、ガランガーと呼ばれる生姜の仲間と、ベルトラムという日本では入手できないドイツのハーブが風味つけに使われています。

写真でマッシュポテトのように見えるのが、ヒヨコ豆です。ヒヨコ豆を塩で茹でて潰しただけのものですが、とっても美味しくて、ずっしりとお腹にたまりました。でも体を酸性にしないとヒルデガルトは言っています。

シュバルツバルター・キルシュ・トルテ

黒い森のサクランボケーキという意味のドイツ伝統のチョコレートケーキです。

今回は、スポンジを小麦ではなく、スペルト小麦で作ったものです。

スペルト小麦は、ヒルデガルトが体だけでなく心の滋養のためにも最もよく用いた炭水化物です。

ドイツでは、このケーキとして認定されるためには、サクランボの蒸留酒を使わなければならいという法律があります。ドイツ人らしいですね(笑)

今回の食事会に誘ってくれた友人は、これがお目当てだったようです。なかなか日本で本場のドイツケーキは食べられないですからね。

それをスペルト小麦のコーヒーでいただきました。味としては、濃く煮だした麦茶ですね(笑)麦は麦ですからね~。

主催者の飯島さんと同じテーブルになり、ヒルデガルトの食事療法についていろいろお話くださり、とても勉強になりました。また、メディカルハーブなどを栽培されているという方とも同じテーブルになり、お話が楽しくて、大笑い続きで楽しい食事会でした。

ヒルデガルトのスパイス

野田シェフが今回のお料理に使用した特殊なスパイス・ハーブ類を見せてくださいました。

左上の生姜のようなものがガランガー。生姜に似ていますが、味は全然ちがいます。真ん中の大きなものが根セロリです。右上の紫色のものがエシャロットです。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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