バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
仲間の枠が狭すぎていませんか?
あなたと値観が異なる人たちとは、例えば・・・
あなたのグループや仲間、あるいは所属している組織がライバル視していたり、対立している人たちのことです。あなたと異なる信仰や信条やライフスタイルやファッションを好む人たちのことです。あなたが快く思っていない人たちのことです。
「社会」は、異なる価値観や行動パターンをもっている人たちを「異端」扱いすることに何の躊躇もありません。
でも、お互いがお互いを「異端」だと思っている社会で、本当に「正統」な人などいるのでしょうか。
お互いが自分の正統性を主張すればするほど、社会は分断され、憎しみが生まれ、いつまでたっても争いはなくなりません。
マザーテレサは、次のようにおっしゃっています。
「世界の問題は、皆が家族の枠を狭く決めすぎることです。」
(The problem with the world is that we draw the circle of our family too small.)
確かに、皆が全人類を平等に博愛によって家族と思える心を持てたら、世界はきっと平和になることでしょう。
でも、マザーテレサではない私たちは、なかなか全人類に対して、特に、気に入らない人たちに対して、平等に博愛の精神を持って接することが難しいと感じます。
でも、気に入らないからと言って、相手をバッシングする必要はありません。
マザーテレサにはなれないとしても、その精神に近づく一歩として、次の提案をしたいと思います。
異なる価値観の人をランチに誘ってみませんか?
価値観が異なる人、例えば、こんな人たちをランチに誘ってみましょう。
もしあなたが・・
- 死刑制度に賛成なら、反対の人
- 選択的夫婦別姓に賛成なら、反対の人
- ヴィーガンなら、肉食の人
- ローフード信望者であれば、マクロビオティクス信望者
- 学校や会社や組織の中で、あなたと対立するグループにいる同僚
- あなたのライフスタイルに否定的な友人や家族
- あなたが賛同しかねる、疑問をもっている活動をしている友人や同僚
- など
誘うのは一回にひとりずつ
誘うのは1回のランチにひとりずつです。1対1でランチをしましょう。
たとえひとりだったとしても、そんな人たちとランチするなんて、考えただけでも食事が不味くなって食欲がわきませんか?
そうかもしれませんが、驚くべき発見があるかもしれませんよ。
彼らはあなたが思うほど頑固で悪意に満ち溢れているわけではないかもしれません。
コミュニケーションの罠
ヒトは言葉を使って意思疎通する生き物ですが、そこには大きな罠がしかけられています。
あなたは言葉を発する時、あなたの価値観や今までの経験などを背景として、無意識のうちに言葉を選び発しています。あなたが話す言葉には文字だけでなく、あなたの価値観が無意識のまま織り込まれているのです。
相手は、彼らの価値観や今までの人生背景に照らし、あなたの言葉を聴きます。
つまり、あなたの言葉は、相手の価値観に照らし、翻訳されて届くのです。
同様に、相手の言葉には、その人の価値観や人生背景が織り込まれています。でもその言葉は、あなたの価値観によって無意識に翻訳され、あなたの耳に届くのです。
相手の今までの人生背景やそれによって培われた価値観を通して聴けば、納得できるかもしれない言葉も、あなたの経験や価値観に照らして聴いてしまうために、あまりに論外な言い分に聞こえてしまっている可能性があるのです。
相手も同じです。
あなたの言葉は、あなたが思っているような意味で伝わっていない可能性が大きいのです。
目的はお互いと知り合うこと
価値観の異なる人をランチに誘う時、目標を「その人と個人的に知り合う」ことにしましょう。
一方で、目標や目的にしてはいけないことは次のようなものです。
- 相手を説得して、あなたに合意させること
- 相手の言い分に賛同できる点を見つけること
- お互いの合意点を見つけること
1. は、言い争いになったり、返ってお互いへの憎しみを増幅させてしまいかねないので、絶対にやってはいけません。
2.や 3.は、良いことのように思えるかもしれませんが、次第に相手を説得する方向に話が向くきっかけになりやすいことや、賛同できる点や合意できる点が見つけられなかった時の失望感を避けるために、そうした気持ちでランチに臨むのはお勧めしません。
あくまでも
「個人的に知り合う」、「お互いを知る」
ことを目標・目的にしましょう。
話題にするテーマ案
その代わりに、例えば、次のような質問やテーマを話題にしてはいかがでしょうか。
- 今までの人生の大きな体験や経験
- 今、一番気になっていること
- 相手に一度は訊いてみたかったこと
そして、争点となっていることを話題にしないことも大切なルールです。
死刑制度に対する価値観が異なる人とランチをするなら、死刑制度を話題にしない。選択的夫婦別姓に対する価値観が異なる人とランチをするなら、選択的夫婦別姓のことを話題にしない。
その点を超えたところで、お互いに知り合うことを目標・目的にしましょう。
ルールを決めて事前に合意しておく
価値観の異なる人をランチに誘う時には、事前にルールを決め、そのルールにお互いに納得し合意し合っておくことが大切です。
価値観が異なる人とランチをする時のルール
せめてこの点に合意してくれる人とランチに行くのが安全ですね(笑)
- 身構えない、カッコつけない、知ったかぶりしない
- 相手の話を聴く
- 言葉をさえぎらない
- 相手の人生に興味をもつ
- 相手を説得しない
- 反論しない
- 会話を楽しむ
米国留学時代のわたしの体験
私が留学した米国の大学は、世界中から留学生が学ぶマンモス大学でした。学生という、お互いに何の利害関係もない若者同士でしたから、フランクな政治的な討論や歴史認識への討論がよく行われていました。
強い記憶として残っているのは、韓国人学生達との交流です。
正しい?歴史認識に対する認識
私が出会った彼らは、「日本人は正しい歴史を学んでいない」と教えられて育っていたようです。そのため、初対面の時、彼らのひとりが私に言いました。「君たち日本人は、日本が朝鮮半島を侵略したことを知らないんだろ?」と。
当時、日本の歴史の教科書の記述が大きな外交問題になっていました。
私はすかさず「日本政府がそれを侵略と呼ぶかどうかは別にして、日本が朝鮮半島へ兵士を送り日本の国の一部にしようとしたことについては、ちゃんと歴史の授業で学んだわ」と応えました。
その時の彼らの顔が忘れられません。えっ!本当にっ!?という戸惑いの表情でした。
それからも、彼らは私に必要以上に親しくはしてきませんでしたが、カフェテリアで顔を合わせれば、挨拶をしてくれるようになりましたし、ひとりは、日本語を学びたいと言って、日本語学部の授業を受けるようになりました。
人同士は短い会話だけで、国同士の外交問題を乗り越えられるんです。
母の愛は歴史認識を超える
母校の大学は、1~2年生は全員学生寮に住むことがルールの学校でした。
私の最初のルームメイトは、幼い頃に家族で米国に移民した韓国人でした。親元を離れて1年目の外国人学生(私)がカルチャーショックで精神を病むことがないようにと、アジア人同士なら安心だろうというアメリカらしい善意の配慮です。
幸いなことに、彼女は小さい頃に米国に移民し、韓国で教育を受けていなかったので、日本人の私に対する偏見がありませんでした。私たちはすぐに仲良くなり親友となりました。
ある週末、彼女の母親が彼女のために寮までおでんを届けに来ました。
そこにはなんと私の分までありました。彼女の両親は日本に対して良い感情をもっていない世代の人たちですからとても驚きました。しかも彼女のお母さんは、嬉しそうにした私の顔をみて「お母さんが恋しいでしょう」と、日本語で話しかけてくれたのです。
その時まで、ホームシックだという自覚もなかった私ですが、涙が自然と溢れてきて号泣してしまいました。18歳の私です。
日本にいた高校時代、多くのニュース報道で、韓国での日本バッシングの様子を観ていましたから、日本人の私は韓国人に嫌われていると思っていました。ましてや日本語を自らの意思ではなく、日本政府による強制によって学ばされていた世代の韓国人(親世代)が日本語を自らの意志で話すことなんて期待していませんでしたから、大きな驚きと感謝の気持ちが溢れました。
これは世界で日本ブームが起こるずっと前、米国内で日本車バッシングの嵐が吹き荒れていた80年代の出来事です。
私の両親の偏見も溶かす
実は、私の両親もまた韓国人は日本人を嫌っていると思っていました。そのため私のルームメートが韓国人だと伝えた時、いじめられるのではないかと心配し、部屋を替えてもらった方が良いのではないかと言っていました。
しかし卒業式の時、日本からやってきた私の両親を気遣い、ずっと相手をしてくれたのは彼女でした。
それまで緊張していた父の顔が和らぎ、笑顔になり、いっぺんで彼女のファンになってしまいました。「韓国人にもあんなに親切で良い子がいるんだな」というのが父の感想でした(笑)
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
価値観の異なる人をランチに誘ってみませんか?諸々の細かいことは横において、人として、認め合えるかもしれません。
それに
「お互いに分かり合えない」
と、いうことに合意する
というのは、民主主義の基本です。多数が少数をねじ伏せ同一化するのではなく、多数は少数の存在を尊重し多様なまま許容する、それが民主主義です。
分かり合う必要も同意する必要もなく、
ただ人としてのお互いの存在を認めあう
それが民主主義です。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング
参考文献:
- “Take “the other” to lunch”, Dec 2010, Elizabeth Lesser
- “Why We Dont Hear Each Other”, March 27, 2011, Mark D. White, Ph.D.