傷ついた心の救急品を入れる避難用バッグの作り方

2020/07/07/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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心が傷ついた時どうしてますか?

嫌なことがあった時、心が傷ついた時、あなたはどんな風に心を癒していますか?

体が傷ついた時、直ぐに手当てをしなければ、治るものも治らなくなってしまいます。いつまでも治らないだけでなく、治った後もそこが傷跡として残ってしまう可能性だってあります。

心が傷ついた時も同じです。

心が傷ついた後、どう過ごすかによって、心の安定をすぐに取り戻せるのか、心が乱れたまま長い時間を過ごすことになるのか、あるいは、それがトラウマとして心に深く残ってしまうのかの別れ道となります。

体が傷ついた時のためにする必要な準備と同じ様に、心が傷ついた時のために準備しておくことが必要です。

緊急避難計画を作る

例えば、地震が起きた時、まず何をしなければならないのか、地震大国日本に生まれた私たちは、よく知っています。それが、地震の時の「緊急避難計画」です。

窓から離れる、テーブルの下に隠れる、揺れが収まったら玄関のドアを開ける、などなど。予め決められていて何度も訓練をしているので、実際に地震が起きた時に「どうしよう~」とフリーズしたり、途方に暮れることもなく、直ぐに行動することができます。

それと同じことを、心が傷ついた時のために決めておくのです。

「心の緊急避難計画」を傷つく前から決めておくと、傷ついた感情に流されたまま、何も手につかない、何もできないという状態を回避できます。

心の緊急避難計画(例)

例えば、緊張関係にある人、できれば一緒にいたくない人、険悪な関係の人などと、同じ場所で過ごさなければならなくなってしまったようなケースをイメージしてください。

そんな時に私が決めている緊急避難計画は次のようなものです。

心拍数が上がって、肩に力が入って指先が冷たくなっていくのを感じたら、

  1. やっている自分の作業などを一旦止める
  2. さりげなく別の部屋、あるいは、別の場所へ移動する
  3. 深呼吸
  4. 湧いてくる感情を流して気持ちをリセット
  5. 平常心が戻ってくるまで心を落ち着ける
  6. 場に戻る

こんな感じです。

あなたに起きそうないくつかのシチュエーションを想定して、災害時の避難計画のように、複数のシナリオで、その時々の避難計画を作っておくと便利です。

緊急避難計画を作る本当の意味

緊急避難計画を作る本当の目的は、実際にそれが役に立つのかではありません。

「私には計画がある」

という安心です。

何か嫌なことが起こる度に、心が傷つく度に、感情の津波に押し流されずに済みます。

「私には避難計画がある」
何が起きても取り敢えず緊急避難計画に従って行動すれば、
私は大丈夫

と、思えることが重要なんです。

避難用バッグと救急品

ところで、あなたは避難用バッグや救急箱を自宅に準備していますか?

災害時、緊急避難計画に沿って行動しても、怪我をしてしまうことがあります。避難した後も生き残らなければいけません。そんな時に役に立つのが、避難用バッグだったり、救急箱だったりします。

大震災を経験したことがある人は、準備しているのではないかと思います。私も地震の多い静岡県で育ちましたから、東京の家の玄関には、避難用バッグを準備しています。

もちろん、救急箱もあります。

心が傷つくようなことがあった日のためにも、心の避難用バッグや救急品が必要です。

心の避難用バッグと救急品

心の避難用バッグや救急箱も物理的な道具です。

ただ、入れるのはバンドエイドや消毒液などの救急品や雨ガッパではありません。

心が傷ついた時に、

  • あなたの心を癒してくれる「物」
  • 落ち込んだあなたの心を明るくしてくれる「物」
  • あなたの心を地に着けて、いつも通りの生活に戻してくれる「物」

です。

それらの「物」を、実際のバッグに詰めておくのです。

具体的に、どんな物を入れると良いのか気になりますか?

避難用バッグに入れておくと良い心の救急品

心の避難用バッグを作る目的は、困難に遭遇したあなたの心の傷を応急処置して、あなたがちゃんと家に辿り着ける(平常心に戻れる)ようにすることです。

ですから、避難用バッグに何を入れるのかは、あなた次第です。

あなたの心が癒されるものなら何でも良いのです。それが、あなたにとっての正解です。

だから、下に記載する事柄は、あくまでも案です。

もし、どうしても何を入れて良いのか迷ったら、こんな風に考えてみてはどうでしょうか。

あなたの大切な人が傷ついたり、落ち込んでいる時
何をしてあげたら、その人の心は癒されるだろうか

避難用バッグに何を入れておいたら、その人に「元気を出して」「何があっても私はあなたの味方だよ」と伝えることができるでしょうか。

そんな風に考えて、あなた自身の心の救急品を選び、避難用バッグに入れていってくださいね。

1. 未来のあなたへの手紙

心を傷つけられた未来のあなたが避難用バッグを開ける場面を想像してください。

傷ついたあなたに、何と言ってあげたいですか?

嫌なことがあった時、落ち込んだ時、心が傷つけられた時、ネガティブトークのスイッチが入って、脳内では、ネガティブ・トークショーが開かれます。そのトークショーが始まってしまうと、なかなかポジティブなトークに切り替えることが難しくなります。

そうなる前に、今までのあなたの経験から、どんな風に傷ついたあなたに話しかけたら、あなたの気持ちを落ち着かせることができるのか考えてください。

今までも同じようなことが何度もあったはずです。それでもあなたは、その状況から立ち直って今を生きていることを、未来のあなたに思い出させてあげてください。

未来のあなたに伝えたいと思うことなら、どんなアドバイスでも構いません。

「今の感情を否定する必要はない」「自己嫌悪する必要もない」と、未来のあなたを勇気づけてください。「人間ならだれでも感じることだから問題ない」と伝えてください。

そして、あなたがどれだけ未来のあなたのことを大切に思っているかを伝えてください。

未来のあなたのことを大切に思っていなければ、心の救急品なんて作りませんし、避難用バッグの準備なんてしません。落ち込んで暗い気持ちになっている時こそ、どれほど、あなたが自分を大切に思っているのかを忘れてしまいがちです。「私なんて・・」という気持ちに負けてしまいそうになります。だからこそ、あなたにとって、未来のあなたはとても大切な存在なのだと伝えることが重要なんです。

手紙は、どんな形式でも構いません。

未来のあなたへのラブレターや、未来のあなたに唱えて欲しいアファーメーションでも良いです。心が傷ついた未来のあなたにやって欲しいセルフケアのリストでも良いです。

ただし、未来のあなたの感情を否定したり、何かを強制したりするような内容であってはいけません。未来のあなたの気持ちを受け入れ、励まし、大切にする内容にしてくださいね。

2. 五感が心地よいもの

心がざわざわしている時に、試してみると良い方法のひとつは、体の心地よさから始めることです。

体が心地よいと感じることをやることで、心が癒されていくことが多いんです。

体感的(五感的)に心地よいもので、避難用バッグに入れられるくらいの大きさのもので考えてみてはどうでしょうか。

五感で考えると思いつきやすいかもしれません。

  • 嗅覚: 気持ちが落ち着く香(アロマ精油、アロマキャンドル、入浴剤など)
  • 触覚: 肌ざわりが良いもの(スウェットや毛布やタオルなど)、握れるもの(ぬいぐるみなど)
  • 味覚: 心がほっこりする味(懐かしい味のキャンディやハーブティなど)
  • 聴覚: 心が落ち着くメロディや音(音楽や鳥のさえずりや川の流れや波の音などのCDやアプリ)
  • 視覚: 心が落ち着く映像(大好きな風景写真や癒しのDVDなど)

心の避難用バッグに入れる救急品は、実際の「物」でなければなりません。この、実際に手にすることが出来るということが重要なんです。

五感を刺激する物理的な感覚は、ネガティブな思考で、過去(後悔)や未来(不安・心配)に行ってしまいがちなあなたの心を現実に引き戻してくれる役割をもっています。

3. 脳が心地よいもの

五感を通して物理的な、身体的な心地よさが感じられると、あなたの脳内の警報音が止まります。警報音が止まれば、あなたは冷静に客観的に心と向き合う準備が整ったということです。

その時のために、あなたの心を開放するもの、例えば、次のようなものを入れておきましょう。

  • 心が和む家族(含むペット)や友人の写真
  • 気持ちを前向きにしてくれるお祈りの言葉や名言など
  • あなたの気持ちを吐き出すためのノートとペン
  • 瞑想用のクッションやDVD

ノートには、あなたの心に浮かぶさまざまな思いや感情をありのままに書き出してください。言葉を選ぶ必要はありません。また、解決策を見つけるために書くのではありません。

ただ、あなたの頭を空っぽにするために書くのです。

また、文字にすることで、あなたの心に沸いたさまざまな感情や思考が、現実的なものなのか、恐怖や心配が生んだ空想なのかを判断するのにも役立ちます。

瞑想を習慣にしている人は、瞑想用のクッションやDVD、あるいは、「スマホの瞑想アプリを使うように」と、いうメモを入れておいてもいいですね。

傷ついた心が少しでも癒されるまで、心の中であなたを抱きしめるのに役に立つものなら何でも構いません。

4. 独りではないことを思い出せるもの

傷ついた時には、独りになりたい人もいます。独りになっても問題はありません。独りになって心に充電するのはとても良い方法です。

そうではなく、本当は誰かに抱きしめて欲しいのに、本当は誰かに話を聴いて欲しいのに、心を傷つけた出来事があまりにプライベートなことで、誰かに話すことが躊躇されるような時、私たちは他者とのつながりを自ら拒否してしまうことがあります。誰かとつながることが返って煩わしく、心の負担になるように感じてしまうこともあります。

だからこそ、心の避難用バッグに入れて欲しい最後のアイテムは、「私は独りではない」と、未来のあなたが思い出せるようなものです。

例えば、あなたが信頼している人の写真や名前や連絡先です。

この人なら、
もしかしたら助けを求めても良いかもしれない

と、未来のあなたが思い出せるものです。

あなたの避難用バッグを準備しましょう!

上で紹介したいくつかの例を参考に、傷ついたあなたの心にとって役に立つものなら何でも構いません。未来のあなたのための避難用バッグを準備しましょう。

バッグはどんなバッグでも構いません。バッグでなくても構いません。

特別な箱を用意しても良いです。靴箱を使っても構いません。大きさも自由です。あなたにとって必要な救急品が入る大きさのものなら何でも構いません。

必要なものを全部詰めたら、すぐに取り出せる場所に置いておいてください。そして次に心が傷ついた時には、そのバッグを開けることを忘れずに!

嫌な出来事を無理に忘れようとしたり、無理に元気に振舞おうとしなくても大丈夫です。

心が傷ついた時には、避難用バッグを開けて、あなたの心を抱きしめてください。そのバッグがあれば、何とかなります。

重要なことはバッグを開けること

さて、あなたは何をバッグの中に入れますか?

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

災害に見舞われた時のために避難用バッグを準備するのは、私たちが弱いからではありません。その反対です。私たちが自分自身や家族や友人を大切に思っているから、災害で死にたくない、生きていたいと思うからです。

心が傷ついた時のために心の避難用バッグを準備するのも同じです。あなたのメンタルが弱いからではありません。あなたがあなた自身を大切に思っているからです。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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