あまり知られていない日焼け止めの8つの真実

2019/05/28/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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日焼け止めを信じていますか?

お肌を紫外線から守るために日焼け止めを使っていますか?

米国の環境団体EWGもFDA(米国食品医薬品局)も、日焼け止めに頼り過ぎるのはあまりお勧めしないと公表しています。(EWGは、食品や化粧品の安全性について、独自に調査しているNGO機関です)

確かに、メラノーマ(皮膚がん)の発症率は年々増加しています。でも、

「日焼け止めで
メラノーマ(皮膚がん)の発症率を
低減させることはできない」

と、いうのが、多くの科学者の共通認識です。

とはいえ、正しく良質の日焼け止めを選び使用することで、メラノーマに限らず、お肌のシミやしわやたるみを予防する効果は期待できます。

紫外線の種類

UVA:紫外線A波

比較的安全(がん になりにくい)と言われている紫外線で、日焼けサロンなどで使用されているのはこのA波です。

腫瘍やがんの原因にはなりにくいものの、A波は真皮にまで届くため、DNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみ等のお肌老化の原因となります。

UVB:紫外線B波

B波は、皮膚がんなどを起こす原因となり有害だと言われています。

お肌を赤くし日焼けを起こすのもこのB波です。お肌の表面に活性酸素を発生させ過剰なメラニン色素をつくり、シミやソバカスの原因となります。

UVC:紫外線C波

B波より更に有害な、皮膚病の原因になる紫外線です。

オゾン層によって吸収され本来なら地上まで届くことがないものですが、オゾン層破壊によって、近年では、地上まで届いていると言われています。

日焼け止めはUVAとUVBを遮断するためのものです。

日焼け止めに記載されている記号の意味

PA(紫外線A波からの保護効果):

PAは、「Protection Grade of UVA」 の略号で、UVAからの保護効果を表す数値です。

+が多いほど、保護効果は高くなり、4段階に設定されています。

  • PA++++ 極めて高い効果がある
  • PA+++  非常に効果がある
  • PA++   かなり効果がある
  • PA+    効果がある

SPF(紫外線B波からの保護要因):

SPFは、「Sun Protection Factor」 の略号で、UVBからの保護効果を表す数値です。

数字が大きいほど効果が高くなります。

とはいえ、「50+」が、50時間以上、紫外線を防御してくれるという意味ではありません。

紫外線を浴び始めてから日焼けが始まるまでの時間(=最小紅斑量:日焼けによって皮膚に赤い斑点が初めて出るまでの時間)を、SPF50なら50倍遅らせることができるという意味です。

SPFは「時間」の長さではなく、「強さ=保護力」を示している数値です。

大きな個人差はありますが、一般的に最小紅斑量は、平均15分~20分くらいと考えられています。そのため、例えば、SPF50 なら、日焼けが始まるまで12時間半~16時間半くらい遅くしてくれるということになります。

あまり知られていない日焼け止めの8つの真実

EWGが発表している日焼け止めに関する情報を和訳要約してお伝えします。

安全な日焼け止めを選ぶための、または、問題のある製品を避けるための参考にしてくださいね。

1. 日焼け止めの皮膚がん予防効果に証拠はない

皮膚がんの中でも最悪なメラノーマの発症率は、過去35年間の間に3倍になっています。

FDA(米国食品医薬品局)、米国国立がん研究所、そして、国際がん研究機関(the International Agency for Research on Cancer)を含む公共衛生機関は、現時点での研究データから、次のように述べています。(FDA 2011a、IARC 2001b、NCI 2011).

日焼け止めを使用することが、他の方法と比較して
特別に皮膚がんに対して予防効果がある
という確証は得られていない

2. 誤解を招くSPF表示

SPFは高いほど少しの量で長い時間、日焼けを予防してくれると考えている人は案外多いです。

しかし、FDA(米国食品医薬品局)は、その認識は誤解であり、高いSPFの表示は消費者に誤解を招くものとして、SPF60以上の製品の販売を禁止することを検討しています。

上に記載した通り、SPFは時間の長さではなく、強さを示している数値です。

3. 日焼け止め成分のビタミンAは皮膚がんを促す

レチニール・パルミテートは、お肌を老化から守ってくれる抗酸化物質です。しかし、米国連邦政府の研究では、皮膚に塗布した後に紫外線にあたると、皮膚がんの成長を促進させることが示されています。

他の政府機関は、リップクリームから、あるいは皮膚からの吸収によって、食品の摂取基準として設けられている安全なビタミンAの摂取基準を、超える量のビタミンAが体内に取り込まれてしまうことが原因ではないかと警告しています。

しかし、メーカーは、SPFが高い製品、特にビーチ用やスポーツ用の日焼け止めに、ビタミンAを配合することが多いです。

EWG は、ビタミンAまたはレチニール・パルミテートが配合されている日焼け止め、リップクリーム、スキンローションの使用を控えることを勧めます。

4. UVA保護効果は高くない

市販の日焼け止めの多くに、「UVAとUVBの両方をカット」とか「ブロード・スペクトラム保護(広範囲の波長の紫外線を防止する)」と記載されていますが、UVAからの保護は弱いものがほとんどです。

ただし、ヨーロッパのUVA保護基準は、どの先進国の基準よりも非常に厳しく、その基準を満たすためには、特殊な成分を配合する必要があり、その成分の使用が他の国では認められていないケースが多いため、欧州製品の紫外線防御効果は、現時点では、世界で一番高いと考えられています。

5. 全ての紫外線ダメージが予防できるわけではない

日焼け止めは、日焼けからお肌を守ってくれます。でも、それ以外の紫外線ダメージからお肌を守ってくれるわけではありません。

紫外線は、皮膚細胞のDNAに損傷を与えるフリーラジカルを発生させます。それがお肌老化や皮膚がんの原因になります。

日焼け止めによる保護効果はわずかです。日焼けさせないこと以上の保護効果はありません。

6. 環境ホルモンやアレルゲンを含んでいるものがある

日焼け止めは体全体に広く、そして、1日に数回繰り返し塗るものです。

しかし、日焼け止め成分の中には、経皮吸収され、血中に入り込み、尿だけでなく母乳に混入してしまうものもあります。

体内でホルモンの様な挙動をし、ホルモンの分泌を阻害したり、バランスを崩したりするものもあれば、アレルゲンとなりアレルギーを起こすものもあります。

そうした成分に対して、政府機関による規制が追い付いていない現状があります。例えば、次のような成分です。

ミネラルベース以外の、化学薬品を用いている日焼け止め製品の6割以上に使用されている成分です。

FDAは新しいガイドラインの中で、オキシベンゾンを経皮毒であり、環境ホルモン(体内のホルモンを乱す成分)だとして、使用を控えることを求めています。

加えて、オキシベンゾンは、サンゴ礁を破壊することが明らかにされています。

そのため、ハワイでは、オキシベンゾンを含む製品の販売ができないだけでなく、海辺での使用も禁止されています。

FDAとEWGの両機関によって、トロラミンサリチル酸とパラアミノ安息香酸(PABA)の量成分は、危険成分と断定されています。

トロラミンサリチル酸は天然成分です。また、パラアミノ安息香酸もビタミンB群の一種です。

そのため、天然成分配合と書かれていても注意が必要です。

7. ミネラル成分はナノ分子を含んでいる

FDAは、ミネラルベースの日焼け止めに使用されているミネラル成分の使用を禁止することを検討しています。また、EWGは、使用を止めるよう注意喚起しています。

ただし、酸化亜鉛の使用については、両機関共に、安全であるという評価をしています。

8. 体内のビタミンDが不足する

私たちヒトは、紫外線を浴びることで体内でビタミンDを作ることができます。

言い換えれば、ビタミンDを体内で作るためには、紫外線を浴びなくてはならないのです。

しかし、日焼け止めはその機能を阻害します。

ビタミンDは、骨や免疫機能を強くして、乳がん、大腸がん、腎臓がん、卵巣がんの発症リスクを低減させ、その他多くの疾患予防をしています。そのため、体内のビタミンDが不足すればそうした疾患を発症するリスクが高くなります。

なお、詳しいビタミンDの働きについては『ビタミンD』をご参照ください。

内側から日焼け止めする食事

最小紅斑量を長くして、UVBからも保護してくれることが研究で報告されている食べ物があるんですよ!

詳しくは『夏のお肌を守る食べるスキンケア』をご確認ください。

ソフィアウッズ・インスティテュートができること

日焼け止めは、あなたの道具箱の中の、ひとつの道具にすぎません。

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コース全体を通してあなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。

新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

あるいは、公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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