バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
お花を食べたことがありますか?
日本人の私達は、たぶん、桜の花びらの塩漬けを使ったお料理を1度は口にしたことがあるのではないでしょうか。婚約の時や結婚式、入学の時や成人式などで、桜湯として頂いたことがある人も少なくないのではないでしょうか。
また、秋には菊のお花のお浸しや菊のりなどを召し上がる人もいますよね。
でも、お花を食べることに少し躊躇してしまうという人、あるいは、多くのお花が食べられることを知らない人もまだ少なくないように思います。 また、お花を食べることに興味はあっても、どうやって食べたらいいのか分からないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もそうでした。
お花を食べることに少し抵抗がありました
もう数年以上前になりますが、米国でローフード・ヴィーガンの人が増え始めた頃、生のお花を使った美しいお料理をたくさん目にするようになりました。でも、その頃私は、お花を生で食べることに多少の抵抗感を持っていました。
でも、興味もありました。
どのお花を選べばよいのか、どのようにして食べるのが良いのかなど知りたいと思っていた折、エディブルフラワー(食べられるお花)のイベントがあり、迷わず参加してみました。
何事もまず体験ですよね。その時のことは『エディブルフラワーの魅力を伝えるイベントに参加しました』をご覧ください。
お花もお野菜と同じ
ひとつひとつのお花にも、お野菜と同じように、異なる味や風味があることを体験を通して学びました。そのことで、お花を食べることへの偏見?がかなり改善されたように思います。
私と同様に、多様なお花をどのようにお料理に使って良いのか知らないという人は、まだ多いのではないかと思います。
お花によっては、そのイメージ通りの美しい香と風味を与えてくれるものもあれば、苦味や辛味のあるお花もあります。葉物野菜やハーブと同じです。
リンゴのお花は、フルーツサラダに良い香りと風味を与えてくれます。菊には苦味、ベゴニアは青菜っぽいなど、個性も様々です。
お花を食べる前に注意して欲しいこと
多くのお花には、毒があります。
例えば、水仙は、吐き気、下痢、かゆみ、痙攣が起こし、量によっては死に至らしめます。日本でも毎年、ニラや行者ニンニクと間違って、水仙を食べて食中毒になる人がいらっしゃいますよね。
食べると有毒な植物については、こちらをご参照ください。
- “Common Poisonous Plants and Plant Parts”, Earth Kind
- 「食べると危険な毒草一覧|身近な猛毒・有毒植物図鑑【全26種】」、おしえて!田舎センセイ!イナカグラシジョウホウサイト
今回は、一般的的に、よく目にするエディブル・フラワーについて、ご紹介します。
エディブルフラワー10種の味と使い方
1.カレンデュラ(マリーゴールド)
カレンデュラには、特徴的な味はありません。どちらかというと、お料理の彩として使用されることが多いようです。花びらの色は、熱を加えても褪せることがないため、サフランの代用品として使用されることもあります。
サラダに散らしたり、チーズケーキやお菓子等にお花の形そのまま利用して用いられます。
下のマフィンには生地にカレンデュラの花びらが練り込まれています。
カレンデュラの精油は、傷の治りを速めてくれる作用もあります。カレンデュラを使ったクリームの作り方は『野外で活動する機会の増える夏、メディカル・フラワーのカレンデュラ(マリゴールド)で作るレメディが便利』をご覧ください。
2.忘れ草/萱草(かんぞう)
ほとんどのユリ科の植物には毒がありますが、忘れ草にはありません。(植物学分類上、忘れ草はユリ科ではないのです)
忘れ草の花は、肉厚で、ジューシーな食感とロメインレタスに似たやや甘い味があります。でも忘れ草は種類によって味の幅が、他の品種のお花よりも広いので、いくつか試食してみることをお勧めします。
花びらを刻んで、サラダに散らしたりして使います。
また、つぼみの中に、ハーブチーズを詰めて、天ぷらにしても美味しいですし、つぼみをオイル漬けや酢漬けにして、サラダに使っても美味しいです。
3.たんぽぽ
タンポポの葉は、とても苦いのですが、サラダやスープに使ったりできます。また根を干した後、コーヒーのように煮だして使うタンポポコーヒーもありますよね。
実はお花も食べられます。カレンデュラの親戚なので、同じような使い方ができます。
お花が開いたばかりの時が一番甘い味がします。
4.エルダーベリーの花
エルダーベリーの花は、ほんのりと蜂蜜のような香りと味がします。
白ワインやシャンパン、レモネードやアイスティー等、夏の飲物のフレーバー付けによく使用されますよね。セルフドクターの修了ランチ会の飲物として、エルダーフラワーのシロップをお出ししたことがあります。
小さなお花をひとつひとつバラバラにして、サラダに散らしても良いし、お花を一塊のまま天ぷらにしても美味しいです。
ただ、エルダーベリーの葉と実は、生の状態では有毒です。そのため、実(ベリー)も葉も加熱してから食べるようにしてください。
エルダーベリー(実)はジャムにするととても美味しいです。
5.ボラジ(ルリヂサ)
ボラジの花の味は、その強烈な見た目とは裏腹に、マイルドでキュウリのような風味があります。
サラダ、飲み物やお料理をワンランク・アップするためのアクセントとして使われます。 エレクトリック・ブルーの色合いは、かなり「映え」ます。
ボラジのオイルは、欧州の代替医療で用いられるほど効能が認められているキャリアオイルです。飲むこともできますし、お料理にも使えますし、外用薬として塗ることもできます。
ちなみに、ボラジは、ドイツの七草料理の七草のひとつです。作り方は『フランクフルトの七草ソース – Frankfurter Grüne Soße』をご覧ください。
6.ラベンダー
ラベンダーの花は、ほんのり甘くて独特の美味しい風味があります。
夏場の飲み物やアイスクリーム、チョコレートやお菓子類に使われることが多いです。
お花を指でこすり合わせて、小さなお花をバラバラにして、お料理の上に散らします。
ラベンダーを使ってレモネードを作る方法は『ラベンダーレモネード』をご覧ください。ラベンダーの詳しい機能については、『心も体も浄化するホリスティックなスーパーハーブ、ラベンダー』をご参照ください。
7.パンジー
パンジーは、虹のすべての色をもっている数少ないお花の一つです。
味は、あまりしません。主にお料理の装飾に用いられることが多いです。
パンジーの親戚のスミレも同じように使えます。
8.ハイビスカス
ハイビスカスの花は、クランベリーのトロピカル版のような風味・酸味をもっています。
温かいお茶としても美味しいですが、アイスティーや、冷たい飲み物としてインフューズされることが多いです。
また、刻んだハイビスカスの花をサラダやデザートにトッピングすることで、ほのかな酸味を加えることができます。
9.ナスタチウム(キンレンカ)
ナスタチウムには、クレソンに似たワサビ風味があります。クレソンとは親戚なんです。
主に、サラダに使われたり、オードブルの飾りとして使用されます。
ラッパ状のお花は、中にクリームチーズなどを詰めることができるくらい大きくて頑丈です。
10.バラ
多くの人が、テーブルの中心にバラを飾ります。それはテーブルの飾りつけだったり、愛情の象徴だったりします。でも、バラは食べ物としても、とても優れているんですよ。
バラは香と同じような味がしますが、わずかな苦味もあります。 飲物や、デザートやサラダに使用します。花びらのジャムも美味しいです。
以前、オーガニック・ライフスタイル・エキスポで、食べられるバラを栽培している農家さんが、バラの花やつぼみを飾りにしたチョコレートも一緒に販売していらっしゃいました。とっても綺麗で素敵だったのですが、原材料表を確認するとチョコレートは添加物満載でした。せっかくの貴重な、美しい無農薬のエディブルなバラだったのに、台無しです。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
良いものを栽培している生産者さん達には、その食材を加工品にする際には、丹精込めて育てたお野菜や果物やお花が、台無しになるようなことがないよう正しい知識を身につけていただきたいと思います。私もお手伝いできます。
また、皆さんも、購入する際には、見た目の可愛らしさ、美しさに惑わされずに、しっかりと原材料表を確認してから購入してくださいね。(そういう私も上で紹介したエディブルフラワーのイベントでは失敗してしまいました。詳細は記事をご覧ください、笑)
さて、いかがですか?お花を使ってみたくなりましたか?
エディブルフラワーの購入先は、 『エディブルフラワーの魅力を伝えるイベントに参加しました』 にイベントで出会った生産者さん達を掲載しています。
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