
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
カルシウム摂取量と骨折リスクは無関係
2015年、英国医療ジャーナル(British Medical Journal、BMJ) に掲載された次の論文が世界中に衝撃を与えました。
『日々のカルシウム摂取量は、骨折リスクとは無関係。
カルシウム摂取量を増やすことで、骨折を予防できるという
臨床研究による証拠は存在しない』
論文の結論は、次のようなものでした。
「サプリメントからカルシウムを摂取する量を増やしたとしても、
革新的な骨密度の上昇はほとんど起きない。つまり、
医療的に有意と言えるほどの骨折リスクの低減にはつながらない。」
なお、カルシウムをサプリメントから摂る詳しい危険性については、『カルシウムのサプリメント』をご確認ください。
今回は、カルシムのサプリメントに頼ることなく骨の健康を維持・改善する方法について、2回に渡ってお伝えします。
骨の新陳代謝/再生
骨は、骨を造る骨芽細胞と、骨を吸収する破骨細胞によって、常に再生されています。
破骨細胞と骨芽細胞のバランスの崩れは、さまざまな骨炎と関係しています。
1. 骨芽細胞
骨芽細胞は、筋肉や体腔などを作る組織に由来する細胞(間葉系幹細胞)で造られます。
2. 破骨細胞
破骨細胞は、免疫細胞を造る造血幹細胞で造られます。特に、腸内細菌の影響下にある骨髄単球系の造血幹細胞から造られます。
骨とカルシウム

1. 体内カルシウムの99%
体内のカルシウムの99%は、骨と歯に存在しています。
残りの1%は、血液や細胞の中に存在しています。
2. 骨のカルシウム
骨はカルシウムだけで作られているようなイメージを持たれている人は多いのではないでしょうか。
でも、骨の成分は、カルシウムだけではありません。
骨の約35%はコラーゲンです。カルシウムは約45%です。
確かにカルシウムは骨の成分の多くを占めますが、それでも半分以下です。
コラーゲンとカルシウムの他には、リンやマグネシウムなど他のミネラルが含まれています。
骨密度と骨折リスク

骨密度が高いほど骨折リスクが低くなると考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、骨密度だけが高すぎると骨折リスクは高くなります。
1. コラーゲンの役割
先ほど、骨は主にコラーゲンとカルシウムでできているとお伝えしましたが、カルシウムが骨に強度を与え、コラーゲンは骨に柔軟性を与えます。
そのため、カルシウム成分ばかりが多くなりコラーゲンが不足すると、骨から柔軟性が失われ骨はチョークのようになり、ポキッと折れやすくなります。
骨折を予防するためには、骨密度だけを意識していてもダメなんです。
2. 骨質劣化型骨粗鬆症
東京慈恵会医科大学整形外科学講座主任教授の斎藤充先生は、このようにカルシウムばかりが多くなり過ぎている状態を「骨質劣化型骨粗鬆症」と呼び、次のように述べています。
「骨密度が高くても骨折する」
「骨粗鬆症は女性の疾患だと思われがちだが、
女性より男性は高い骨密度で骨折を発生しやすく注意が必要。さらに、糖尿病、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患などは
高い骨密度で骨折する原因になる
骨もカルシウムばかりではなく、成分のバランスが重要ですね。
骨密度とエストロゲン

女性ホルモンのエストロゲンには免疫抑制作用があり、免疫細胞の暴走にブレーキを踏む役割をしています。
1. 自己免疫疾患
エストロゲンの不足は、免疫抑制力の低下を意味します。
つまり、あなたの体が自己免疫疾患になりやすい状態にあることを意味します。自己免疫疾患とは、免疫細胞が自己の臓器を敵と誤認して攻撃をしてしまう病気です。
2. 閉経後の骨粗鬆症
エストロゲンが不足すると、免疫T細胞が炎症性サイトカインを多く造るようになり、その結果、破骨細胞がより多く作られるようになり、骨粗鬆症の発症の引き金となります。
エストロゲンが急激に減少する更年期から閉経後の女性が骨粗鬆症なりやすいのはこのためです。
サイトカイン|免疫細胞から情報伝達のために分泌されるタンパク質です。多くの種類がありますが、特に免疫や炎症に関係したものが多く、細胞の増殖、分化、細胞死、創傷、治癒などに関係しています。
骨密度と乳がんリスク

多くの研究によって、骨密度の低さと乳がんリスクの間には相関関係があることが示されています。骨密度が低いほど乳がんになりにくいことを意味します。
そこには、女性ホルモンのエストロゲンが関与しています。
乳がんなど婦人科系疾患の多くは、体内の女性ホルモンバランスのエストロゲン過剰によって発症します。
だから、骨密度の低下がエストロゲン不足による場合には、乳がんなどの婦人科系疾患のリスクは低下するのです。
骨の健康に関与する新たな発見

腸内細菌があなたの健康に及ぼす影響については、近年、多くの発見がなされています。
ここでは、骨の健康に関与していることが発見された腸内細菌についてお伝えします。
卵巣を摘出しエストロゲン欠乏の状態にしたマウスを使った実験によって、エストロゲンに依存せずに骨密度の調節に重要な役割を担っている特定の菌がいることが発見されました。
具体的な研究の骨子は次の通りです。
乳酸菌とビフィズス菌に属する複数の菌が、エストロゲンの量に関係なく、骨粗鬆症の予防・改善に効果があることを示しています。
全て、対象グループと比較して有意な差が生じた結果です。
① 乳酸菌プランタラム
乳酸菌プランタラムで発酵したミルクを与えたエストロゲンを欠乏させたマウスで小柱骨が多く形成された。
小柱骨(しょうちゅうこつ)とは、骨の内部のスポンジのような目の粗い層でできている組織で海綿質とも呼ばれます。
② 乳酸菌ヘルベティカス・乳酸菌カゼイ・乳酸菌ロイテリ・乳酸菌ガセリ
これらの乳酸菌株を与えた骨粗鬆症のオスのマウスの骨密度と骨塩量の両方が上昇。
③ 乳酸菌ロイテリ
- 乳酸菌ロイテリによって、腫瘍壊死因子が減少し、骨吸収(破骨活動)が有意に低下したことで、脊椎骨と大腿骨の両方の骨密度、骨塩量、小柱骨数、小柱骨間隔が増加。
- 空腸と回腸で、炎症性のサイトカインを有意に減少させ、骨密度を上昇。
④ ビフィズス菌ロングム属
ビフィズス菌ロングム属で発酵させたブロッコリーを与えたマウスの破骨細胞の数が減少。
いずれもマウスを用いた研究ですが、ヒトにおいても同様の効果があると研究者は考えています。
今後、骨粗鬆症やリウマチなどの骨炎治療への新たな道が開かれる可能性に期待が集まっています。
>>『カルシウムのサプリメントに頼らずに骨粗鬆症を予防・改善する方法をヘルスコーチが教えます(2)』
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参考文献:
- “Calcium intake and bone mineral density: systematic review and meta-analysis”, Vicky Tai, William Leung, Andrew Grey, Ian R Reid, Mark J Bolland, BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h4183 , 29 September 2015, BMJ 2015;351:h4183
- “Calcium From Supplements or Dairy Doesn’t Strengthen Bones, Study Finds”, MAGGIE FOX
- “Probiotics and Bone Health: It takes GUTS to Improve Bone Density”, Hamid Yousf, Geetanjali B Tomar and Rupesh K Srivastava, 11 August, 2015
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング


