東博へ蔦屋重三郎展に行ってきました

2025/06/03/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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現在放送中のNHKの大河ドラマ『べらぼう』の主人公、蔦屋重三郎がプロデュースして世に送り出した絵描きや作家の作品と、その同時代の他の版元が手掛けた作品が東京国立博物館(東博)にて公開されています。

毎週、楽しくドラマを拝見していて、また、ドラマに関連する芸術番組などほぼ全部観て楽しんでいます。となれば、東博に行くしかないでしょう!ということで、できるだけ人が少なそうな平日を選んで行くことにしました。

チケットは事前に今日(6月3日)を選んで電子チケットを購入しました。開場は9:30なので、9時過ぎに到着すれば十分大丈夫だろうと思っていました。しかも、幸いなことに?今日は朝から雨が降っていて、「平日の雨の朝」・・・きっとあまり人は来ていないだろうと勝手に期待して家を後にしました。

開催されているのが、東博の平成館なので、上野駅からよりもJR鶯谷駅からの方が歩いて直ぐです(と言いつつグーグル先生のアシストが必要な方向音痴のわたしです、笑)

なんとか東博の入口に着いたのが、9:20。開場10分前でしたが、なんと既に行列ができていました!でも、事前の電子チケットをもっていたので、わたしはざっくりと30番目くらいだったでしょうか?それほど待たされることなく入場することができました。

ちなみに、2時間後に建物から出ると、気が遠くなるくらいものすごい長蛇の列ができていました。やっぱり、東博は朝一に来ないとダメですね。

なお、本物の作品の写真撮影は禁止でした。

蔦屋重三郎が主人公の話ですから、彼のメディアプロデュース力に注目が集まっていますし、また、芸術作品としては絵師(歌麿とか清長とか写楽とか・・)の技術が高く評価されていますが、わたしとしては、今回の展示を観てさらに「彫師と刷師を褒めてやりたい」という気持ちを強くしました。

確かに、下絵がしっかりとしていなければ、元も子もないのは分かりますが、それをあんなに超絶微細に版画として彫って再現できる技術をもった人がいなければ、多くの人に売るための本にはできませんし、あれほどに鮮やかな、250年近く経った今でも色彩が分かるほどに色を載せて刷ることのできる人がいなければ、芸術品としての価値も損なわれてしまいます。

彼らが無名であることが不思議でなりません。

蔦重の本だけでなく、他の版元が作った本も、多くが毛筆体?行書体?の文字が彫られています。あんなに曲がりくねってつながった文字を彫っていくのは、非常に大変だったでしょうし、あの文字が読めた江戸市中の人たちの識字率の高さに驚きます。

わたしは、ほとんど外国語かのように読めませんでした(笑)ところどころ平仮名が拾えるくらいで、あのような文字はとても文章として判別できません。

この時代には活版印刷なんてなかったよね~と思っていたら、なんと、楷書で書かれた(彫られた?刷られた?)本が寛政時代に入ると出てきていました。それでも活版ではなかったでしょうが、すべての文字が楷書になっていて感動しました。(これなら私にも読める!)

清長の錦絵や写楽の役者絵の背景に雲母や黒雲母が使われているのですが、それがちゃんと剥がれずに残っていることに感動しました。

作品を保存していた方々の努力もさることながら、紙に貼り付けた鉱物紛が何百年も剥がれないような技術がすごいです。

作品をしゃがんだり、斜めからみたりすると、雲母がキラキラして綺麗でした。きっと江戸時代の人たちにとっても「ラメ仕様のブロマイド」的だったんだろうなぁ~としみじみ。

遊女がつけている櫛から、結った後ろの髪が透けて見えている・・・だから、その櫛が木製ではなく、べっ甲だということが判る。でも、どうやって版画で「透けている」状態を刷ることができるのか!その技術に感動しました。

筆で書く絵であれば、なんとなくどう描いたら良いのか想像ができますが、版画でどうやって色を載せていったのか考えると感動しかありません。

蚊帳が透けて中の人たちが見える、結った髪の一本一本の毛の間から後ろの髪が見える、さまざまな作品の中で表現されている「透け感」。確かにこれを描いた絵師はすごいと思うけど、それを版画で再現した彫師と刷師をだれか褒めてやって欲しい。

彼らの名前が作品のどこにもクレジットされていないことが本当に残念です。無名のホントはすごい人たち。

歌麿が「娘日時計」という遊女の1日を時間ごとに絵にしたシリーズものがあったのですが、遊女の1日の様子がよく分かって「へぇ~、そうなんだ!」っとなりました(笑)

お仕事が終わるとちゃんとお風呂に入っていたことにも「へぇ~」です。現代的に考えれば、遊女的な行為の後にはお風呂に入りたいものですが、家風呂なんてなかった江戸時代に遊女がちゃんとお仕事終わりにお風呂に入っていたことに安心というか「へぇ~」でした。

わたしは静岡県出身なのですが、十返舎一九は静岡市出身の江戸時代の作家です。静岡市に生家跡などあります。

その静岡と縁のある一九が蔦重に見出されて有名になったことも、蔦重のところに居候して作品を書いていたことも知りませんでしたので、「へぇ~」となりました(笑)

蔦重が最初に作った「吉原細見」の「序」を平賀源内に依頼して、源内のネームバリューで細見の販売に成功したということのようですが、実際のその「序」が展示されていました。

内容を読んでびっくり!

女性の品定めの方法が書かれているのですが、「美しい女は馬鹿」とか「知恵のある女は醜い」とか書いてある。今なら、多方面から炎上しそうな内容で驚きました。「美しくて知恵があって気立ての良い3つともそろった女はめったにいない」「それが吉原にはいるかもしれない」という誘いの「序」

案外、過激な文章で驚きました。

会場には、蔦重がプロデュースした絵だけでなく、本(小説?)もたくさん展示されていました。

奇想天外な話が多く、狂歌百人一首などもありました。

何かの不祥事の後で、蔦重が謝罪文を掲載した本もあったのですが、そのタイトルが「まじめな口上」

自分で自分のこと「まじめ」って言う?(笑)真面目って他人様から言われる言葉で、自分で自分のこと「真面目」って言っちゃダメでしょうって現代人のわたしは思う(笑)しかも謝罪文のタイトルとしてどうよって思う。

狂歌のグループに参加したりと、かなり洒落の効いた人だったようですが、「まじめな口上」というタイトルも洒落だったのでしょうか。

これは真面目な疑問(笑)

「青楼美人合姿鏡」が春夏と秋冬の2枚並べて展示されていて、「春夏」「秋冬」と書かれた説明プレートが絵の前に置かれていました。

でも、そのプレートが逆なのではないのかしら?と思ったんです。

だって、遊女が七夕飾りをしている絵の下に「秋冬」というプレートが置かれていて、見るからに冬の厚手の着物を着ている遊女の絵の下に「春夏」というプレートが置かれていたのです。係の人に意図的なのかどうか確認したかったのですが、近くにいらっしゃらなくて、出口で訊こうと思っていたら、すっかり忘れて館を出てしまいました(笑)

第二会場は、耕書堂と日本橋近辺が再現されていて、写真を撮っても良いエリアでした。

時間ごとに映像が変化して、朝昼晩の日本橋を観ることができます。

ドラマの冒頭で毎回登場するイラストや登場人物の衣装を決める際のイメージイラスト、ドラマの場面の切り取り映像などが展示されています。

会場では、NHKの『歴史探偵』で制作した日本橋と吉原のVR体験ができるブースがあります。どちらかひとつを選択して体験(約3分)できるようになっています。

わたしは吉原を体験してみました。

ゴーグルをつけて、360度、上を見上げたり、下を見下ろしたり、後ろを振り返ったりしながら、吉原の花魁道中と花魁のお部屋を体験しました。面白くて3分があっ!という間でした!

こちらも大して並ぶことなく直ぐに体験することができました。

いろいろと記念品のグッズショップを見て回りましたが、特に、身に着けたり持って歩いたり食べたりしたいと思うものもなく(笑)何も購入することなく帰宅しました。

蔦重が作った「吉原細見」が表紙になっている手帳があったのですが、中がわたし的にはかなりがっかりなデザインだったので、購入を見送りました(笑)あれは使えない(笑)

実用的に使うことを考えてはいけないのかもしれませんね。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

江戸の絵師と彫師と刷師に感動する2時間でした。

平日の朝一がお勧めです。

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