風邪のひき始めの咳を鎮める8つのエディブルレメディ

2020/09/01/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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なんだか喉の奥がイガイガして、咳がでる?

たんなる風邪かもしれませんし、コロナウイルスなのかもしれません。

ものすごくコロナが心配、あるいはコロナを疑う強い理由があるのであれば、早期に検査をしてもらってください。

でも、どっちなんだろう、心当たりはないのだけれど検査に行った方がいいのかな?と、考えているなら、その間、市販の咳止めを飲む前に、エディブル・レメディ(食べられる薬)を試してみませんか?

市販のお薬は、患部を麻痺させているだけで治してくれるわけではありませんし、様々な問題もあります。

咳止めシロップの成分

医師が処方する咳止め薬:

コデイン(モルヒネ化合物)という麻薬が配合されているのが一般的です。

市販されている咳止め薬:

デキストロメトルファン(DXM)またはプロメタジンという化合物が主成分として配合されています。両方とも中毒性のある鎮静剤です。

そうした危険性から、咳止め薬には、12歳未満の子供と妊婦や授乳中の女性が服用しないようにとの注意書きを添えなければならないことになっています。更に、咳止めシロップには大量摂取による危険性について警告文を載せなければならないことになっています。

例えば、人気の大正製薬のパブロン咳止め薬を参考にすると・・

パブロンにもコデイン化合物が含まれています。そのため、添付文書にはこのように記載されています。

添付文書、ちゃんと読んでいますか?

処方箋の必要がなく、お店で購入できる薬だから、芸能人がテレビで宣伝しているから、「風邪のひき初めに」って言っているからと、添付文書も読まずに飲んで安全というものではないんですよ。

他の医薬品に作用してしまう

それだけではなく、例えば、

  • デキストロメトルファンは、270もの医薬品の作用
  • コデインとプロメタジンは、683もの医薬品の作用

に影響を及ぼすことが報告されています。

さきほどのパブロンで見てみると、添付文書にはこのようになっています。

赤く囲った病気のために処方されている薬の作用に対して、パブロンが問題を起こしてしまう可能性があるということです。他の咳止め薬も同じようなものです。

今まで、そんなこと気にもせずに咳止めを飲んでいませんでしたか?もし処方薬を服用しているのなら、気軽に咳止め薬を飲むのは、とても危険です。

ここまで読んで、風邪のひき始めの喉のイガイガや軽い咳くらいなら、市販の咳止めではなく、何か他の方法で改善できればと思いませんでしたか?

風邪のひき始めの咳に効くナチュラルな方法

(裏付けとなる研究論文は最後に参考文献として一覧にしています)

1.加湿

乾いた咳は、空気が乾燥してくると出始めることが多いです。乾燥した空気だけでなく、吸い込んだ空気中のチリやホコリが喉や肺を刺激して起こります。

乾燥した気候の地域に住んでいる人は、1年を通して、咳の症状が出ることもあります。

もし乾燥によって起こっている咳であれば、湿気を戻してあげれば問題は解決します。

湿気を戻す方法にはいくつかあります。

水を飲む

最も基本的なことです。体が脱水しないように水分補給をしてください。

コーヒーには利尿作用がありますから、コーヒーで水分補給はできません。コーヒーや炭酸飲料を飲む代わりにまず、お水を飲むことを意識してください。

湯気/スチームを吸う

洗面器にお湯を入れ、頭からタオルをかぶり、顔を洗面器の上に出します。タオルで湯気が逃げてしまわないようにしながら、洗面器から立ち上る湯気を吸いこむのです。深く5-6回吸い込みます。何回か繰り返してください。

お湯にエッセンシャル・オイルを1-2滴落としてから行うと更に効果的です。

加湿器を使う

様々なサイズや機能を備えた加湿器が売られています。効果的なのは、寝室に置いて就寝時に稼働させることです。湿気は鼻腔を広げ呼吸を助けてくれます。

温かいスチームを使うか、涼し気なミストを使うかは、あなたの好みや気候や季節によるだけでなく、あなたの咳が乾いた咳なのか、痰を伴う咳なのかにもよります。

乾いた咳には、室温以下の冷たい湿気が良いですが、痰がでる咳には温かいスチームが効きます。

エッセンシャル・オイルが使える機種もあります。

2. 生姜

生姜の様々な病気治療への効果について多くの研究がなされています。薬膳においても、咳と風邪の症状の緩和に生姜が用いられます。

生姜が、ヒトの気道平滑筋(ASM)に大幅かつ急速なリラクゼーション効果をもたらしたことが報告されています。更に生姜のどの成分が、こうした効果をもたらすのかを調べた研究もありました。

  • 6-ジンゲロール
  • 8-ジンゲロール
  • 10-ジンゲロール
  • 6-ショウガオール(ジンゲロールを加熱するとショウガオールに変化する)

のうち、10-ジンゲロールを除く、他の3つの成分が

  • 気道抵抗を大幅に減少させ
  • 気道平滑筋をリラックスさせ
  • 気道過敏性が軽減させた

ことを報告しています。

研究者は、喘息などの気道疾患の治療に対して、生姜が有効となる可能性があると述べています。

註:気道抵抗は、気道を流れる空気の「通りにくさ」のこと

3. タイム

タイムは、お料理にフレーバーを加えるために使われるハーブですが、その薬草としての効能が多く研究されているハーブのひとつです。特に、抗菌作用、抗カビ作用があると考えられており、気管支炎や喘息についても調査が行われています。

タイム抽出物に鎮痙作用があり、鎮咳効果をもつことが報告されています。

肺高血圧や気管平滑筋の収縮に関係し、喘息に対して病態生理学的な影響をもっているエンドセリンに対する効果も分析され、タイム抽出物がエンドセリンによって誘発される気管収縮を抑制することが発見されています。

註: エンドセリン:血管内皮細胞から産生される、血管を強力に収縮する作用がある蛋白性ホルモン。

タイム抽出物の濃度が高いほど、エンドセリンによる気管収縮は減っていくとのことです。ただし、タイム抽出物の主要成分であるチモールは、この作用に関与していないことが判っていますが、どの成分による作用なのかはまだ判っていません。

2日前から急性気管支炎を発症した外来患者のうち、1日に10回以上の咳発作がある361名を被験者として行われた調査があります。

  • タイムとプリムローズの混合剤(183名)
  • 偽薬(178名)

を被験者は、11日間、1回1錠、1日3錠飲み続けます。

タイムとプリムローズの混合剤を飲んだグループは、偽薬を飲んだグループと比較し、平均2日早く、咳発作が半減したことが報告されています。

実験開始後7日目から9日目における症状の変化では、

  • タイムとプリムローズで、咳発作が67.1%減少し
  • 偽薬では、51.3%の減少でした。

特筆すべき副反応もなく、研究者は、タイムとプリムローズの組み合わせによる急性気管支炎の経口治療は、有効で安全で忍容性も良好だったと結論づけています。

註: プリムローズ(セイヨウサクラソウ)の花も、ヨーロッパでは伝統的に気道のサポートに推奨されている薬草です。月見草(イブニング・プリムローズ)とは異なります。

使い方

  • フレッシュなタイムの葉を潰して、小さじ1-2杯分をカップに入れ、250mlくらいのお湯を注いでお茶にする
  • フレッシュな葉を2-3分煮た後、茶こしで濾して飲む
  • プリムローズと一緒にハーブティにしたり、ハチミツと一緒に飲むと更に効果的です。

4. 生ハチミツ

生ハチミツは、善玉菌のエサになるだけでなく、悪玉菌を殺してくれます。

コーヒーとハチミツが喘息にも効いたという報告は『コーヒーにハチミツ』をご覧ください。

コーヒーだけでなく、ハチミツを大さじ1-2杯、お好みのハーブやスパイスを一緒にお湯に溶いたものを飲むだけでも楽になります。生姜とハチミツをお湯で割ってもいいですね。

ハチミツ、特にマヌカハニーや生ハチミツは免疫力を高めてくれるので、咳が出た時だけでなく、日々の生活の中に加えておくと良いです。

ボツリヌス菌が心配なので、小さなお子さんには食べさせないでくださいね。

5. マシュマロの根

このマシュマロは、あの白くてふわふわしたお菓子のマシュマロとは関係のないものです。

あまり知られていないかもしれませんが、食品としてだけでなく、医薬品として、古代ローマ、古代中国、古代エジプト、古代アラブで2000年以上も前から活用されてきたハーブです。

根と葉の両方に粘着性のある粘液があり、水と混ぜるとなめらかなジェルになります。それを飲むことで、喉と胃をコーティングし、刺激を軽減してくれます。また、肌荒れを和らげるためにお肌に塗って使うこともできます。

ヒトを対象としたマシュマロの効果を検証した科学的な研究はあまりありませんが、最近、マシュマロから作られた製剤が、次の臓器の粘膜の炎症を改善する効果があったことが報告されています。

  • 喘息
  • 気管支炎
  • 風邪/喉の痛み
  • 炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)
  • 消化不良
  • 胃潰瘍
  • 皮膚の炎症

マシュマロの根は、ハーブティにして飲むことができますよ。

注意

  • マシュマロの粘液が胃をコーティングしてしまうため、他の医薬品の吸収を抑えてしまう可能性があるため、医薬品を服用する前後、数時間空けて飲むようにしてください。
  • マシュマロの根は、比較的安全とされ、特記すべき副作用の報告もありません。そのため、妊婦や授乳中の女性にも安全とされていますが、摂取する前には、必ず医師と相談してください。
  • マシュマロの根が、血糖値を下げる効果があることが報告されています。そのため、糖尿病薬を服用している人は、血糖値が下がり過ぎてしまう可能性があるので、ご注意ください。

6.ユーカリ

ユーカリのエッセンシャル・オイル(精油)とその主成分である1,8-シネオールには、結核菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、ウイルス、真菌(カンジダを含む)など、多くの細菌に対して抗菌効果があり、免疫力向上作用、抗炎症作用、抗酸化作用、鎮痛作用、鎮痙作用があると報告している研究では、

ユーカリ精油の蒸気を吸引または、経口摂取することで、

  • 気管支炎
  • 喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)など
  • また、化膿性と非化膿性呼吸器疾患の両方

に効果があることを報告している一方で、精油で作ったスプレーが、上気道感染症に対して効果がなかったとする報告も複数あります。

上気道感染症の患者に、芳香性精油の効果を調査した研究では、60名の被験者に1日5回、3日間、5つの芳香性精油を含むスプレーを塗布して、偽薬と比較しています。

  • ユーカリプタス・シトリオドラ(レモンの香りをもつユーカリ)
  • ユーカリプタス・グロブラス(一般的なユーカリ)
  • ペパーミント
  • オレガノ
  • ローズマリー

スプレー後、約20分で、偽薬グループよりも症状の重症度が有意に改善したことが報告されていますが、3日後の比較では、大差はなかったそうです。

また、ユーカリはその芳香性の香によって、鼻の通りがよくなり呼吸が楽になるような気分になるだけだと結論付けている論文もあり、ユーカリ愛用者の私としては、悩ましいです。

ユーカリの詳しい機能については『ユーカリ』をご確認ください。

7. パイナップル

パイナップルに多く含まれているブロメラインと呼ばれる酵素には、システインプロテアーゼ活性(タンパク質分解作用)があり、様々な研究で免疫調節作用があることが示されています。特に、抗ヒスタミン作用(アレルギー症状改善作用)があることが判っています。

動物実験ですが、卵白のアルブミンによって急性アレルギー性気道疾患(AAD)を起こさせたマウスにブロメラインを経口投与した実験がありました。

アルブミンを与える1日前から、リン酸緩衝生理食塩水、あるいは、体重1kgあたり200mgのブロメラインを混ぜたリン酸緩衝生理食塩水のいずれかを4日間、1日に2回飲ませています。

ブロメラインを投与されたマウスでは、

  • メタコリン(気管支収縮薬)への感受性
  • BAL液中の好酸球とIL-13濃度
  • BAL液中の CD19+B細胞とCD8+T細胞

の全てが有意に低下/減少していたことが報告されています。

補足:

  • BAL: 気管支肺胞洗浄のこと。気管支内に生理食塩水を注入して肺胞や末梢気道を洗浄し、 その回収液に含まれている細胞成分や液性成分を解析する方法
  • 好酸球、B細胞、T細胞: 免疫細胞のリンパ球の一種
  • CD19: 抗体。B細胞の発生、活性化、分化の調節に関与。この分子は、初期B細胞を含むすべての正常B細胞に発現します。
  • CD8:抗体。キラーT細胞のマーカー。CD8抗原を発現するCD8+T細胞は、細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)に分化して、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞の排除に当たる。

この結果から研究者は、ブロメラインには喘息の有益な治療効果があり、ヒトの喘息にも効果を示す可能性があると述べています。

特にアレルギーによって咳が出ている場合には、パイナップルを食べるとよさそうですね。

8. チャイ

しばらく前から人気の、スパイスが効いたチャイ。

本来は、冬の風邪が流行る季節に飲みたいアーユルベーダ(インド伝統医療)の喉と咳の薬です。

使われているスパイスは、科学的にも東洋医学的にも免疫力を高め、風邪の諸症状に効くと言われてきたものばかりです。

レシピは『秋を香りで楽しむ方法』をご参照ください。

痛みを伴う咳の場合には、唐辛子を少々加えてみるのも効きますよ。

えっ!? 痛いのに唐辛子?

と思った方は『唐辛子』をご覧くださいね。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

ちょっとした咳でも、もしやコロナなのでは?と不安になるかもしれません。

そして、不安を払拭するためにお薬を飲んで直ぐに鎮めてしまいたくなるのが人情です。でも市販のお薬は、麻薬を使って患部を麻痺させているだけ、治してくれているわけではありません。

もちろんものすごくコロナが心配であれば、検査をしてもらうことをお勧めします。

もしナチュラルな方法で咳を鎮めたいとお考えなら、今回の情報をお役に立てていただけたら嬉しいです。

でももし、おひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング