芸術の秋にビジュアルアートで心を満たす|簡単にできるビジュアルアート案

2016/01/26/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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芸術の秋にあなたは何をしますか?

秋はいろいろと、楽しそうな季節です。

芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋、あるいは、不眠の秋(秋の夜長)とも言いますね。

実は、これ全て、統合食養学が「心の栄養/心の食べ物/プライマリーフード」と呼んでいるものです。

心の栄養/プライマリーフードとは?

プライマリーフードとは、直訳すると「一番大切な重要な食べ物」という意味です。

統合食養学で一番大切な食べ物は、心に食べさせる心の栄養/食べ物です。

実際に口に入れる食べ物や飲み物は、一番ではないのです。実際の食べ物は、2番目、セカンダリーフードと呼ばれます。

なぜ、心の食べ物が、実際に口に入れるものよりも大切なんだと思いますか?

思い出してください。

何かに夢中になっている時、お腹が空いたことに気がつかなかった、なんて経験、あるのではありませんか?

心が満たされていると、体も満たされるんです。

言い換えれば、心の食べ物は、心と体の両方を満たすことができるのです。

一方で、特に何もやることのない休日、ぼーーーっとYou Tubeなどを観ながら、お腹がすいているわけではないのにお菓子に手が伸びていたことありませんか?

気がついたら、一袋をあっと言う間に食べちゃっていたとか?

でも、いくらお菓子を食べても退屈は埋まりません。心の空腹は、食べ物では埋まらないのです。

アルコールや甘いものを食べると一時的に心が満たされたような気分になりますが、それは、ドーパミンという快楽ホルモンが脳内で分泌されたからです。でも、ドーパミンは数時間もすれば分解され消えていきます。ドーパミンが消えた後に残るのは、空いたままの心の穴です。だから、繰り返しアルコールや甘いものが欲しくなるのです。

どんな食べ物や飲み物も、本当の意味で、心の穴を埋めることはできません。

心の穴、心の空腹は、心の食べ物でしか埋めることはできないのです。

クリエイティブな活動は心の食べ物

何かを創り出す活動、創作活動、クリエイティブな活動は、プライマリーフード/心の食べ物のひとつです。

しかも、創作活動が脳内のホルモンバランスに変化をもらすことが多くの研究によって明らかにされています。

今回は、ビジュアルアートに注目してお伝えします。

ビジュアルアートのストレス改善効果

ビジュアルアートとは、目で見て(ビジュアルに)楽しめる創作活動のことです。

  • 絵(水彩画、油彩画、水墨画・・)
  • ぬり絵
  • 写真
  • コラージュ
  • 彫刻や彫像
  • 編み物
  • お裁縫
  • 手芸
  • お料理
  • など

視覚障害の方にとっては、手で触って形を感じることのできるアートは全てビジュアルアートだと思います。

ビジュアルな創作活動をすることで、唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)が減少することが確認されています。

この効果は、ビジュアルアートの種類や、経験、年齢、性別、創作活動の時間帯などに関係なく起こることが示されています。

何かやってはみたいんだけれど、自分に何が合うのか判らない、簡単にできるものを探している、そんな人のために、いくつかアイデアを提案したいと思います。

数年前に人気に火がついた「大人の塗り絵」もビジュアルアートです。

研究者は、塗り絵には次のような効果があると述べています。

  • 子供|創造性を情操し高める
  • 大人|ストレス軽減

ただし、決められた線の内側に色をつける塗り絵よりも、大人には自分で自由に線を描く作画の方が効果が高いことが示されています。

とはいえ、これは好みの問題ではないかと思うのでお気にせず(笑)

2. 絵手紙・絵葉書

年々、年賀状を出す人が少なくなっているようですが、それでも年末に年賀状を作ることをまだ多くの日本人が毎年やっています。

写真を選び、配置を考え、文章を考え・・。それを面倒だと思う人がいる一方で、その過程が楽しいと思う人もいるのではないでしょうか?

私もそのひとりです。

年賀状だけでなく、日々の気持ちや体験を記録するようなつもりで、絵葉書や絵手紙を作ることもビジュアルアートです。

その際、送る相手を想定して作ると効果的です。実際に送るかどうかは後で決めれば良いことです。もちろん自分自身宛てでも構いません。

あなたの中にある、あなたですら気がつかなかった、その人に対する感情を客観的に認識できたり、その人に対するあなたの気持ちを昇華する効果が期待できます。

3. 雑誌の写真でコラージュ

古くなって捨てるだけの雑誌の中から、心にとまる写真やイラストを、気の向くまま切り抜いて、画用紙などに、フィーリングで貼っていきます。好きなシールを貼ったり、リボンを付け足したりしても良いですね。

できあがったコラージュには、現在のあなたの心潜在意識無意識が表現されていると考えられています。

無心に心の向くまま作成した後、客観的にコラージュを眺めて、それぞれの写真があなたにとってどんな意味があるのか、あなた自身の心と向きあってみてください。

コラージュに表現されていることは、今のあなたの心、あなたが無意識に求めているものです。

私のコラージュ体験

行動科学の学生だった時の、ある臨床心理学シンポジウムでコラージュを作るワークショップに参加しました。作っている間はとても楽しく作っていたのですが、自分のコラージュの意味を説明するという段で、わたしは、突然、泣きだしてしまったのです。

なぜ涙が出たのか今でも分かりません。悲しかったわけでもなく、何か明確な理由があるわけではなかったのです。無意識のうちに涙が溢れだしてきて、言葉につまり話を続けられなくなってしまったんです。

私は学生でしたけれど、周囲はその道のプロばかりの集まりでしたから、「うわっ!私、今むっちゃ分析されてるっ!」と思いながらも涙が止まらなかった若かりし頃の恥ずかしい記憶です。

後日談: このブログを書いてから2ヵ月ほど経った頃、聖女ヒルデガルトの言葉に出会いました。シンクロニシティです。宗教的な表現を割愛すると、この様な意味です。

悲しみを通して、あるいは理解力によって、
身体と魂が徳において一致し、両者がひとつになる時、
魂は目に穏やかな涙を送るようになる。

ワークショップやセッションなどで、泣くつもりもなく、ふと溢れ出てくる涙は、心が癒されている印なのだそうです。

確かに、あの時わたしは、優しい人たちに囲まれ、安心できる安全な場所にいました。あの包み込まれるような環境?空気感?によって、わたしは癒されたのだと思います。何十年もの時を経て、あの時の体験は、福音だったのだと知ったのでした。

4. 希望の木

オノ・ヨーコさんがニューヨークで七夕の時にやったことで欧米でも知られることとなった七夕の短冊。

それを七夕に関係なく作るのです。

季節外れ感を出したくなければ、笹ではなく、観葉植物や観葉植物のように見えるオブジェや、まったく趣の異なるものを使っても良いです。

そこに願いごとを書いた折り紙を飾ります。

折り紙の形や折り方を工夫しても良いですね。

希望の木が目に入る度に、あなたが何を望んでいるのか思い出し、勇気づけられたり元気づけられたりすることでしょう。

5. ビジョンボード

「希望の木」と似ていますが、こちらは、あなたの願いごとや希望や理想を文字で表現するのではなく、映像で表現するものです。

あなたがなりたい理想のイメージに近い写真やイラストを雑誌などから切り取って、あなたの理想を象徴するオブジェを作ります。

「コラージュ」と似ていますが、ビジョンボードは、こころの向くままに作るのではなく、あなたの理想をイメージして「意図をもって作る」ものです。

コラージュがあなたの無意識をビジュアル化するものだとすると、ビジョンボードはあなたの意識・意図をビジュアル化するものです。

なりたいイメージを連想させるものなら、どんな写真や絵でもOKです。

6. 利き腕ではない方の手を使う

パブロピカソは、「全ての子供は芸術家だ(All children are artists)」と言いました。では、大人になっても芸術家でい続けるためには、どうしたらいいのでしょうか?

ひとつの方法は、

利き腕でない手を使う

です。

あなたは、利き腕で字の書き方を習い、絵の描き方を習ってきました。そうした訓練をしてこなかった逆の手は、まだ、子供の時のままです。

字の書き方も絵の描き方も知りません。芸術家のままです。

子供の時のままの手で絵を描いたり、詩を書いたりすることで、心は解放されていくと考えられています。

わたしの左手

わたしの母は変な人で、子供の頃、お箸を両方の手で使う遊びさせていました。

もちろん、小学校入学前までには、ちゃんと右手でお箸が使えるように仕込まれるのですが、小学校3年生くらいになった時、突然、左手でお箸をもって乾燥大豆をつまむゲームを提案してきたのです。

面白くて夢中になってやりました。

そのお陰?で、わたしは今でも左手でもお箸が使えます。ダーツも左手の方が得意です。

そんな経緯があるので、わたしの左手は残念なことに子供のままではありません。とはいえ、今でも、ときどき左手を使ってみると、なんだかとても楽しくなるのです。

小学生の時の夏休みの絵日記のような日記にしたりするのも立派なビジュアルアートです。

日記や予定帳/スケジュール帳に日付と文章やメモを書くだけにとどめず、イラストを描きこんだりするのです。文字にしきれなかった心の動きや気持ちを表現することで、心が浄化/昇華されていくと考えられています。

また、思い出の記録としても残りますね。

ジョージア・オキーフは、次のように言っています。

“I found I could say things with colors and shapes that I couldn’t with words.”
「言葉では言えないことを色や形で言えることに気がついた」

Georgia O’Keeffe
ジョージア・オキーフ

ひと昔前に流行った(今でも人気?)キャラ弁やトーストアートなどは、立派なビジュアルアートです。スタバが流行らせたラテアートもそうですね!

上の写真は(これもひと昔前に流行った)大根おろしアートをやってみた時のものです(笑)。この他にも、わたしはフォカッチャアートに挑戦したことがあります。詳しくは『フォカッチャアート』をご参照ください。

フランス料理や日本料理の本格的な盛り付けを極めることも、もちろん、王道の芸術ですね。季節感が感じられる食材と器と盛り付けの芸術です。

お料理があまり好きではないという人も、こういう方向からお料理へアプローチしたら楽しくなるかも?

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

いかがですか?やってみたいと思えたことはありましたか?

この他にもたくさんアイデアはあると思います。まずは、心にとまったもの、気になったものから、やってみてくださいね。

上手にできたものを誰かに見せても良いし、見せなくても良い

一番大切なことは、あなたの心が満たされること

ちなみに、音楽の効果については『音楽』をご参照ください。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング