バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
自宅でお料理をすることが健康への近道です
でも、なかなか自分でお料理することが高いハードルに感じる人も少なくないと思います。
そうした人は、まずは、コンビニやファストフード店やファミレスに頼らず、お家でお料理をする日を一日でも増やすことを目標にしていただければと思います。
まずは、細かいことは気にせず、缶も瓶も冷凍食品も活用して結構ですから、自宅でお料理をすることを大切にしてくださいね。
『お料理をしよう!シンプルクッキング・ステップ 1』も参考になると思いますよ。
加工食品を使う際の注意点
加工食品や半加工品をスーパーで購入するような時には、できるだけ添加物が少ないものを選ぶように心がけてください。
添加物をゼロにできるのが理想ですが、現代社会で完璧を目指そうとしたら、とても息苦しくなってしまいます。だからまずは、
「今よりも減らす」
その努力が重要です。
今まで気にせず購入していた加工食品にどれだけの添加物が含まれているのか、裏の原材料表を確認するところから始めてください。
きっと驚きの発見があると思います。
ソフィアウッズ・インスティテュートでは、プライベート・ヘルスコーチング・プログラムのクライアントさん達には必ず、加工食品の選び方について具体的にお伝えしている他、ヘルスコーチ養成コースの中でも選び方のルールを指導しています。
お料理することに慣れてきて、加工食品を活用したお料理ではなく、自然食品を使って、一から自分でお料理を作ってみたいと思ったら、次のことに注意してください。
残留農薬と化学肥料
通常、スーパーで売られている自然食品(野菜や果物)は、化学肥料や殺虫剤・除草剤などの農薬が使用されて育てられています。
自然な土の恵みではなく、食品の内側は化学肥料からの人工的な養分を吸って大きくなり、食品の外側は殺虫剤や殺菌剤などの農薬がついています。
コープ(農協)直販の野菜だから安全と考えるのは誤りです。農薬や化学肥料を売っているのが農協です。また、生産者の顔が見えているから安全と考えるのも誤りです。
生産者さん達の顔よりも
彼等がどのような肥料や農薬を使用しているのか
どのような栽培方法をしているのか
が重要です。
「農薬と化学肥料の何が悪いの?」
それら全ては、原則、毒物です。
政府が使用を認めているんだから、安全に違いないと思うのは誤りです。
毒物だからこそ、厚生労働省がppm単位で使用量を定め、農林水産省が使用方法を管理し、残留農薬値を定期的に検査しているんです。
本当に太陽光で全て分解して無害になるようなものなら、わざわざ収穫後に検査する必要はありません。本当に無毒なものなら、使用量の制限も規定も管理も検査も必要ないはずです。
有毒だからこそ、ppm単位での使用制限や管理・検査が必要なんです。
それに、農薬を使った殺人だって起こっているのですから、農薬が有毒であることに疑う余地はありません。
通常栽培の食品には農薬が残っている
これは農林水産省が公表しているデータベースからソフィアウッズ・インスティテュートが作成したものです。
国が公表しているのですから、食品に農薬が微量なりとも残っていることを国も分かっているわけです。
もちろん、基準値を超えているわけではありませんから、食べたらすぐに死ぬようなことはありません。でも、基準値は超えていないものの、まったく検出されなかったわけでもありません。
それに政府の定める「基準値」のあいまいさについては、放射性物質や放射線量に設けられた基準値のあいまいさで、皆さん、身に染みて感じていることと思います。
化学肥料は野菜を栄養偏重にする
化学肥料には通常3つのミネラル(窒素、リン、カリウム)しか含まれていません。
これだけ聞いても問題ないように思ってしまうかもしれません。でも、自然の普通の土には、現在判っているだけでも52種以上のミネラル等が含まれています。
3種のミネラルのみを強調して育てられた現在の作物は、人間にとっては丸々と大きく健康そうに見えるかもしれませんが、実際は、栄養失調あるいは栄養偏重や栄養過多の状態にある可能性があります。
だから、虫や病原菌に弱く、虫や病気から守るために殺虫剤や殺菌剤などの薬(農薬)が必要になるのです。メタボな人や栄養失調や偏重の人が病気になりやすく、薬が手放せないのと同じです。
2016年10月のサイエンス誌『ネイチャー』には、現代の農作物で見られる均一な栄養素含量が害虫の大発生の一因となっている可能性を示めした論文が発表されました。
オーガニック栽培(有機栽培)
最近、オーガニックと言う言葉も一般的になってきたように思います。
従来の化学物質を用いた肥料や農薬ではなく、有機的に作られた肥料や農薬を用いて食品を育てようというのが有機栽培です。
毒性が懸念される化学物質を用いていないことから、人にも環境にも通常栽培と比較して優しい農法です。
しかし、言い換えれば、少なくとも日本の有機栽培は、無農薬/無肥料ではないということです。
また、有機物の中にも有毒なものがありますから、有機栽培にどのような農薬や肥料がどれくらい使用できるかを定めた基準があり、その基準は、国ごとに異なります。
日本の有機JAS認定の問題点
日本政府も、有機栽培の基準を設け、その基準を満たした食品にのみ、有機JASマークの使用を許可しています。
有機JAS認定基準は、自然食品だけでなく、加工食品、食肉それぞれに定められています。
しかし、有機JASマークは、食品の安全を完全には保証してくれているわけではありません。
自然食品の有機JAS
国の基準では、必ずしも完全な有機肥料と有機農薬のみを許可しているわけではなく、毒性が低いと判断した化学肥料や農薬の使用も認めています。
そのため、繰り返しになりますが、日本の有機JAS食品は、決して、無農薬/無肥料を約束するものではありません。
参考文献:『有機表示のできる農薬』
食肉の有機JAS
食肉については、遺伝子組み換え飼料の使用を”原則”、禁じていますが、ホルモン剤や抗生物質の使用を禁止しているわけではありません。
また、大豆やトウモロコシなどの飼料を使用することを禁止しているわけでもありませんので、欧米の「グラスフェッド」認定とは大きく異なります。
加工食品の有機JAS
マーガリン
植物油に水素分子を添加して作るマーガリンのように、そもそも初めからの化学物質であっても、原料の植物油が有機栽培大豆などである場合、日本では有機JAS認証がもらえてしまいます。
欧米ではマーガリンの99%を占めるトランス脂肪酸を「もはや安全ではない」とし、加工食品への使用を2016年に禁止しています。しかし、日本ではオーガニック認証が受けられるという不思議。
トランス脂肪酸については『トランス脂肪酸の危険性』をご参照ください。
油/醤油
日本の基準では、油や醤油のように、原料が原型をとどめていない加工食品は遺伝子組み換え食品と認識しないことになっています。
原料の大豆や菜種が遺伝子組み換え食品だったとしても、大豆の形が残っていない醤油や味噌や大豆油には「遺伝子組換え大豆を使用している」と記載しなくても良いのです。菜種の形が残っていない菜種油には「遺伝子組換え菜種を使用している」と記載しなくても良いのです。
そして、そんな味噌・醤油・油であっても日本では有機JAS認定を受けられます。
マーガリンの例では、遺伝子組換え大豆を有機栽培し、その油を用いて造っても有機JAS認定をもらえます。
遺伝子組換え原料が主でない食品
遺伝子組み換え食品が主原料でない加工品の場合、遺伝子組み換え食品を使用していても有機JAS認定を得られます。
例えば、両方とも有機栽培された場合、遺伝子組換えでない大豆と遺伝子組換えされた小麦で造った醤油も有機JAS認定が受けられます。あくまでも主原料は大豆で、小麦ではないからです。
ちなみに、EUでは、加工食品の原材料の0.9%超が遺伝子組み換え食品由来の場合はオーガニック認証が受けられません。
遺伝子組み換え作物の何がいけないの?
遺伝子組み換え作物は、通常の品種改良のように同種の作物同士の交配で作られるのではなく、害虫を殺す毒をもった菌の遺伝子、つまり異種の生物の遺伝子を作物の遺伝子の中に組み入れて創られた作物です。
害虫に強くなるので収穫量は増加しますが、その遺伝子が私達ヒトに本当に安全かどうかは議論の分かれるところです。遺伝子に組み入れられた毒は、取り除くことはできませんしね。
遺伝子組換え食品と遺伝子編集食品については『あなたの周りで増えている機能性強化食品は本当に大丈夫?』をご参照ください。
自然栽培/自然農法
自然栽培という言葉を聞いたことがありますか?
- 不耕起(耕さない)
- 不除草(除草しない)
- 不施肥(肥料を与えない)
- 無農薬(農薬を使用しない)
を特徴とする農法です。
まさしく、完全に「無」ですから、収穫後に残留している農薬もありませんし、作物が栄養過多や偏重や失調を起こしていることもありませんし、自然環境へ人為的な影響を残す心配もありません。
具体的には、どのように栽培するのでしょうか?
これは、多くの自然農法家の方の研究と努力によって成し遂げられたもので、自然農法の手法は、農法家によってさまざまです。詳しくは、公益財団法人自然農法国際研究開発センターのホームページをご覧ください。
法律上の「自然農法」、「自然栽培」という言葉の定義はありません。
結局、何を購入したらよいのか
安全性からみると、自然栽培の食品を購入するのが一番安心です。
価格面からみると、自然栽培の食品が最も高く、次に、有機栽培、減農薬食品、そして最も安いのが通常栽培の食品となります。
ご家族の多いご家庭や育ちざかりの子供がいるご家庭では、食費の他にも学費・養育費などが必要となりますから、全てを自然栽培の食品に変更できるご家庭は限られているのではないでしょうか。
残留農薬が検出された食品だけ自然栽培にする
そのため、前掲の残留農薬が検出された食品だけでも、有機栽培、あるいは、自然栽培の食品に替えるという方法があります。
最も多く食べる食品だけ自然栽培にする
毎日の生活の中で、最も多く口にする食品のいくつかだけ、例えばトップ5だけ自然栽培に替えるという方法もあります。
その他にもいくつか方法はあります。『家計に負担をかけずに有機栽培(オーガニック栽培)や自然栽培の食品を手に入れる方法』をご参照ください。
重要なことは、健康的なものを少しずつで良いので
今よりも増やす
です。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
多くの人が、有機あるいは自然栽培の食品を購入するようになれば、経済原則から、単価は次第に下がっていくはずです。
例えば、昨年まではなかった有機野菜コーナーが、自宅近くの大手スーパーにできました。大手スーパーで売れるようになれば、それが有機栽培農家への支援になり、単価が下がっていきます。同様のことが、自然栽培の食品にも起こることが理想的です。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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参考文献
- “Variability in plant nutrients reduces insect herbivore performance“, William C. et al, Nature 539, 425–427 (17 November 2016) doi:10.1038/nature20140, Received 29 November 2015 Accepted 05 October 2016 Published online 12 October 2016
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング