バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
1日1個のリンゴは医者いらず
古いよく知られた諺ですが、この諺は単なる都市伝説のようなものではなく、多くの医学的な学術論文がその効果を裏付けています。
平凡で見過ごされがちな果物ですが、リンゴは私たちの中の医者(自然治癒力)を目覚めさせてくれるスーパーフルーツです。
なお、裏付けとなる研究論文は最後に参考文献として一覧にしています。
リンゴを1日1個食べている女性は・・
西オーストラリアの病院による研究です。
70歳以上の1,456人の女性を15年間追跡調査しています。そこから次の事柄が有意に異なることが判明しました。
- 1日にリンゴを食べる量が 53g(1食分)増えるごとに病気による死亡リスクが11%低下
- 1日にリンゴを 100g食べると、病気による死亡リスクが20%低下
- 1日にリンゴを 5g 未満しか食べない人と比較して、1日に1個(100g以上)食べる人は病気による死亡リスクが 35% 低下
研究者は、「1日1個のリンゴは医者知らず」は科学的に裏付けられたと結論づけています。
とは言え、リンゴを毎日1個食べるような人は、たぶん、他の食事の内容も健康的なのかもしれませんから、諸々の相乗効果である可能性は否定できないと思います(笑)
リンゴに予防効果があるとする疾患
また、さまざまな研究によって、リンゴを食べることを習慣にすることで、次の疾患を予防すると考えられています。
- 虫歯
- アルツハイマー病
- 生活習慣病(糖尿病・高血圧・肥満)
- 心疾患
- 腎臓結石
- 過敏性腸症候群
- 肝炎
- 白内障
がん予防効果に期待
試験管試験と動物実験で有力な結果
前臨床試験(細胞試験や動物試験)の結果で、ヒトを対象とした研究ではないのですが、リンゴに含まれている成分が様々ながん細胞を死滅させたことが報告されています。
- 肝がん|アップルジュース、リンゴのペクチンと皮が、肝臓がん細胞を死滅
- 乳がん|動物の乳がんの発症と発症後のがん細胞を縮小
- 抗がん剤が効かないがん細胞|リンゴから抽出したカロテンが抗がん剤が効かないがん細胞を不活性化
- 食道がん|リンゴから抽出したプロシアニジン(抗酸化物質)が食道がん細胞の増殖を抑制
- 胃がん|リンゴのプロシアニジンがピロリ菌の増殖を抑制、また、胃がん細胞のDNAのアポトーシスを促した
こうした結果から、細胞のがん化や、がん細胞の成長プロセスをリンゴの成分が抑制すると考えられています。また、現在までに研究対象とならなかったがんにも効果を示す可能性があると考えられています。
がんの食事療法で成果をあげているゲルソン・インスティテュートの食事療法には「りんごと人参のジュース」が含まれています。
アップルサイダービネガー(リンゴ酢)
アップルサイダービネガー(リンゴ酢)は、リンゴの果汁を発酵して作るお酢です。
発酵の過程で、アルファ・グライカンと呼ばれる抗がん作用のある物質が発生することが検出されています。
リンゴの皮
ピンクレディという種類のリンゴを用いた研究では、ヒト大腸がん細胞の死滅効果をリンゴの部位で比較し、リンゴの果肉と皮のどちらにも、抗がん作用をもつ抗酸化物質が含まれていることが確認されています。
しかし、果肉から抽出した成分と比較し、皮から抽出した成分は最大で5倍以上の抗がん作用(細胞死)を示したことが報告されています。
リンゴは皮ごと、ホールフードで食べることが重要ですね。
放射性物質の解毒/デトックス
リンゴに放射性物質のデトックス作用があることがヒトを対象とした研究によって明らかにされています。
チェルノブイリ原発事故後、リンゴのペクチンを食べた人では、ウランやセシウム137などの放射性物質の体外排出が促進されたことが観察されています。子供では、体内の放射性物質が最大で60%も減少したと報告されています。
また、チェルノブイリ事故後の1996年から2007年までの間に、16万人のチェルノブイリの子供にリンゴのペクチンが与えられました。その結果、子供の内臓に蓄積していたセシウム137は、1回の投与で平均30%から40%減少し、16日目に最も減少したことが報告されています。
更に、動物実験では、リンゴのペクチンが、小腸でのプルトニウム239の吸収を抑制したことが報告されています。
二度とチェルノブイリや福島のような原発事故は起こって欲しくありませんが、もしそのようなことが起きた際には、リンゴを皮ごと丸ごとたくさん食べることで、放射性物質の体内吸収を抑え、また、吸収された放射性物質の排出を促すことが期待できるのではないでしょうか。
リンゴの残留農薬に注意
リンゴのペクチンの多くは、皮に含まれています。
そして、リンゴは、日本で残留農薬の多い作物第3位に入るほど、残留農薬の多い果物です。
海外では無農薬のリンゴは珍しくありません。なのに日本で栽培されているリンゴ(に限らず多くの果物)は、農薬を使わずに育てるのが非常に難しいと言われています。
だから、木村秋則さんの無農薬の自然栽培リンゴが「奇跡のリンゴ」と呼ばれるのですが、なぜ日本では無農薬で栽培できないのでしょうか?
また、海外の無農薬リンゴは、手ごろな価格で購入できるものの、日本の無農薬リンゴは、通常栽培のリンゴと比べて、3倍以上の価格で販売されています。
そのため日本では、無農薬のリンゴを購入することが海外と比べて非常に難しいと感じます。今後、消費者の意識が変わり、多くの人が、無農薬の果物を求めるようになれば、生産者も無農薬で果物を育てるようになり、その結果、価格も下がってくるのではないかと期待したいものです。
最近では、有機栽培や減農薬のリンゴも入手しやすくなっています。もちろん、通常栽培のリンゴよりも価格は高いですが、無農薬のリンゴよりも低く抑えられています。そうしたものを活用することも選択肢になるのではないでしょうか。
それに、毎日1個の無農薬のリンゴの価格は、例えば、がんの治療費と比べたら、ずっと安いはずです。結局は、何を優先させるか、ですね。
また、元 順天堂大学の白澤卓二先生(アンチエイジングの専門家)によれば、リンゴやブドウは、残留農薬の害を考慮しても、皮ごと食べなければ意味のない果物だとおっしゃっています。
是非、皮ごと召し上がってくださいね。
最後に英語のジョークを・・・
英語では、「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」と言います。
リンゴを使った簡単レシピ
ソフィアウッズ・インスティテュートのからのアドバイス
生活習慣病だけでなく、がん予防が期待できたり、放射性物質の排出もしてくれるなんて、リンゴは、本当にスーパーフルーツです。
ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。
様々な食品の機能についても教えています。
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参考文献:
- “Apple intake is inversely associated with all-cause and disease-specific mortality in elderly women”, Jonathan M Hodgson, Richard L Prince, Richard J Woodman, Catherine P Bondonno, Kerry L Ivey, Nicola Bondonno, Eric B Rimm, Natalie C Ward, Kevin D Croft, Joshua R Lewis, Br J Nutr, 2016 Mar 14;115(5):860-7. doi: 10.1017/S0007114515005231. Epub 2016 Jan 20, PMID: 26787402
- “In vitro and in vivo study of phloretin-induced apoptosis in human liver cancer cells involving inhibition of type II glucose transporter”, Chih-Hsiung Wu, Yuan-Soon Ho, Chia-Yi Tsai, Ying-Jan Wang, How Tseng, Po-Li Wei, Chia-Hwa Lee, Ren-Shyan Liu, Shyr-Yi Lin, Int J Cancer, 2009 May 1;124(9):2210-9. doi: 10.1002/ijc.24189, PMID: 19123483
- “Apples prevent mammary tumors in rats”, Rui Hai Liu, Jiaren Liu, Bingqing Chen, J Agric Food Chem, 2005 Mar 23;53(6):2341-3. doi: 10.1021/jf058010c, PMID: 15769178
- “Biological activity of carotenoids in red paprika, Valencia orange and Golden delicious apple”, Péter Molnár, Masami Kawase, Kazue Satoh, Yoshitaka Sohara, Toru Tanaka, Satoru Tani, Hiroshi Sakagami, Hideki Nakashima, Noboru Motohashi, Nóra Gyémánt, Joseph Molnár, Phytother Res, 2005 Aug;19(8):700-7. doi: 10.1002/ptr.1735, PMID: 16177974
- “Procyanidin effects on oesophageal adenocarcinoma cells strongly depend on flavan-3-ol degree of polymerization”, Roberto Pierini, Paul A Kroon, Sylvain Guyot, Kamal Ivory, Ian T Johnson, Nigel J Belshaw, Mol Nutr Food Res, 2008 Dec;52(12):1399-407. doi: 10.1002/mnfr.200700513, PMID: 18683822
- “Carotenoids with anti-Helicobacter pylori activity from Golden delicious apple”, Péter Molnár, József Deli, Toru Tanaka, Yoshiyuki Kann, Satoru Tani, Nóra Gyémánt, Joseph Molnár, Masami Kawase, Phytother Res, 2010 May;24(5):644-8. doi: 10.1002/ptr.2912, PMID: 19591126
- “Apple intake and cancer risk: a systematic review and meta-analysis of observational studies”, Roberto Fabiani, Liliana Minelli, Patrizia Rosignoli, Public Health Nutr, 2016 Oct;19(14):2603-17. doi: 10.1017/S136898001600032X. Epub 2016 Mar 22, PMID: 27000627
- “Evaluation of antioxidative and antitumor activities of extracted flavonoids from Pink Lady apples in human colon and breast cancer cell lines”, Shufang Yang, Haisheng Zhang, Xingbin Yang, Yilin Zhu, Min Zhang, Food Funct, 2015 Dec;6(12):3789-98. doi: 10.1039/c5fo00570a. Epub 2015 Sep 29, PMID: 26416794
- “Reducing the 137Cs-load in the organism of “Chernobyl” children with apple-pectin”
- “13 Decorporation of Chernobyl radionuclides.”
- “Relationship between caesium (137Cs) load, cardiovascular symptoms, and source of food in ‘Chernobyl’ children — preliminary observations after intake of oral apple pectin”
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング