バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
北京しゃぶしゃぶは美味しかった
シラントロとも香草ともコリアンダーともパクチーとも呼ばれるこのハーブ、好きですか?
好き嫌いが分かれるハーブですよね。
私は好きです。
中でも感動したパクチー料理は、サラリーマン時代、北京に出張した際、現地の中国人パートナーがご馳走してくださったお料理「北京しゃぶしゃぶ」です。しゃぶしゃぶの具は、日本とそれほどの違いを感じませんでしたが、タレに感動したのです。
白ゴマのタレに、薬味としてパクチーを細かく刻んだものを山盛り入れて食べるのです。
まず中国人パートナーが食べ方のお手本を見せてくれたのですが、「うそぉ~」というくらい山盛りに入れます。「これが一番美味い」と言うのです。でも、「いやいや、そうは言っても・・」と思い、私は日本でネギや生姜を薬味に入れる程度の量を入れました。で、一口食べて瞬時に理解しました。「山盛りは正しい」・・・多い方がホントに美味しくなったんです。それまでにも様々な国に行き、いろいろな現地料理を食べてきましたが、これはとても新しい味でした。
(裏付けとなる研究論文を参考文献に掲載していますので、ご参考まで)
重金(鉛と水銀)のデトックス作用
さて、シラントロは、通年手に入りますが、国産の露地物の旬は、3-6月(春から初夏)です。春野菜にはデトックス効果が高いものが多いですが、シラントロもその代表のようなハーブです。
水銀や鉛は、お米やお野菜や果物に蓄積している化学肥料や排気ガスなどから、体内に入り込みます。
重金類は、体内の様々な酵素と結合して、その酵素の働きを阻害します。体は重金類を排出しようとして活性酸素を発生させ対抗するのですが、活性酸素が多くなりすぎると、体内の酸化ストレスとなり、内臓炎症の原因となっていきます。内臓炎症は、様々な大きな病気(がん等)の前兆となる症状です。
鉛は、生殖器や脳に蓄積されていき、その毒素によって、様々に健康を害していきます。
とはいえ、重金類の7-9割は、汗や排便によって排出させることができます。汗をかく程度の運動や便秘を解消するだけで、重金類によって引き起こされる病気の予防になります。
食物繊維の多いお野菜などを食べると便秘解消になるとよく言われますね。食物繊維は、重金類を絡め取ってくれるので、便秘解消と共に、重金のデトックスも促されるわけです。
中でも、シラントロは、いずれも動物実験ですが、生殖器に蓄積した鉛や、脳に蓄積した鉛の排出に効果を示したと報告されています。
でもシラントロの効能は、デトックスだけではないんですよ。
乳がん細胞の増殖&転移阻止効果に期待
試験管試験ですが、シラントロが、乳がんの転移を阻止したとの報告があります。
この試験では、シラントロの根の抽出液が、ヒトの乳がん細胞の転移の94%、増殖の50%を阻止したことが示されています。
シラントロの根・葉・茎から採れる抽出液には、高濃度の抗酸化物質があり、特に、根に最も多く存在しています。シラントロは、古代ギリシャの時代から薬として用いられている薬草で、中医学(東洋医学)にも多用されているんですよ。
抗菌&抗カビ効果
このスーパーハーブには天然の抗菌(例:サルモネラ)作用と抗カビ(例:カンジダ)作用があります。
糖尿病の予防と改善効果に期待
更に、すい臓のランゲルハンス島のダメージを軽減し、インスリン抵抗性を解消することで、酸化ストレスを低下させたことがネズミを使った動物実験で示されています。
栄養バランスの良いハーブ
米国FDAは、1日に必要な栄養素の量の10%以上をもっている食品を、その栄養素が豊富であると定義しています。その定義に従うと、シラントロは、伝統的な栄養素においても、比較的バランスの良いハーブです。
(厚生労働省の食品成分表にシラントロ等の掲載がないため、USDA(米国農務省)が公表しているデータに基づき、以下全て可食部100g当たりの含有量を基準に記載しています。1日に必要な量は厚生労働省発表の日本人の食品摂取基準に準じています)
ミネラル|カルシウム、鉄分、マグネシウムの含有量は10%基準を超えています。カリウムは1日に必要な量の約20%も含んでいます。
ビタミン|
- ビタミンKが非常に多く(310μg)、平均体重の人の1日の必要量の4-6倍含んでいます。
- レチノール活性当量で見た時のビタミンAも多く(337μg)、1日に必要とする量の半分以上を含んでいます
- ビタミンCは1日の必要量の1/4(27mg)
- ビタミンE(αトコフェロール)は1/3(2.5mg)を含んでいます。
その他、10%基準を超えているのは、ビタミンB群(特に、B2とB6)と葉酸です。
そうしたことから、次のことが言えます。
抗生物質の副作用の軽減
ビタミンKには、抗生物質による体へのダメージを軽減する働きがあると言われていますので、抗生物質を処方された後などに食べると良いでしょう。
骨粗鬆症予防と改善
シラントロには既にカルシウムが豊富で、かつ、骨の形成を助ける働きがあるビタミンKも豊富にありますから、骨粗鬆症を予防するだけでなく、改善してくれるハーブと言えます。
疲労回復、肥満予防
ビタミンB群が豊富ですから、代謝が高まることで、疲労回復を促し、肥満を予防してくれます。
がん予防、老化防止
ビタミンAやCは、抗酸化作用、抗がん作用の高いビタミンですし、葉酸は細胞の正常な分裂を助けます。
美肌効果
ビタミンCとビタミンEは、美肌のためのビタミンです。お肌の修復を促し、ターンオーバーを促します。
抗血液凝固剤を処方されている人は避けるように
ビタミンKは、止血効果の高いビタミンです。
血液サラサラにする薬を処方されている人は、シラントロは避けた方が良いハーブですね。
シラントロなら何でも善い訳じゃない!
シラントロの重金類を吸収する力が、問題なのです。
シラントロは、私達の体内で重金類を吸収し、排出してくれる優秀なデトックス・ハーブです。でも、その能力は、私達の体内だけで発揮されるわけではなく、シラントロが育つ環境においても発揮されます。
つまり、シラントロを栽培する土壌や水質が重金を含むものである場合(化学肥料などが使用されている場合)、シラントロは、そうした環境にある重金を吸収して育ちます。そして重金をシラントロの内部に蓄積させていくのです。
重金をたくさん蓄積したシラントロを食べる。。。
恐ろしくて想像したくないです。
酸化セリウム(排気ガスの成分、紫外線防止成分配合の化粧品の成分など:生殖毒性がある)を用いて、シラントロがどれくらい重金を吸収・蓄積する力があるか調べた調査があります。
結果、ある一定濃度以上に酸化セリウムが蓄積されると、それを排除しようとして、シラントロの根に過剰な過酸化物が発生し、その強力な酸化力によって根の炭水化物の構造が変容してしまったと報告されています。研究者は、シラントロの重金吸収・蓄積力だけでなく、その結果としてシラントロの他の栄養素にも影響が生じている可能性を指摘しています。
シラントロの薬効を求めてシラントロを食べるのなら、無農薬・無肥料で、汚染されていない土壌で育てられたことが判っているものを食べる必要がありますね。
化学肥料を用いての栽培や、排ガスの近くの畑や、土壌や水質に既に鉛や水銀が含まれているようなところで育ったものは、凝縮された毒を食べているのと同じです。
デトックス(デトキシケーション、排毒)どころか、トックス(トキシケーション、毒をもる)になってしまいます。
怖いですね。注意しましょう。
シラントロ&ライムライスの簡単レシピ
シアントロを活用するひとつの方法として、こんなお料理もあります。
- バスマティ・ライスを塩少々といっしょに炊きます。
- 炊けたら、熱いうちにバターと絡めます。
- パクチー(シラントロ)とオリーブオイル、ガーリックをフードプロセッサーに入れて良く混ぜ、ペースト状にします。
- パクチーのペーストとバターを絡めたライスをよく混ぜ合わせます。
- ライムを添えて出来上がり
その他の簡単レシピ
その他にもシラントロを使った簡単レシピはこちらをご覧ください。
- 『サルサ』
- 『エクアドル・セヴィーチェ』
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デトックスの話はマインド・ボディ・メディシン講座の中で、しばしば登場します。それは免疫だったり、アレルギーだったり、経皮毒だったり、ダイエットだったり、がん予防だったりと、それぞれのテーマに合ったデトックスについてです。
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参考文献:
- “Toxicity assessment of cerium oxide nanoparticles in cilantro (Coriandrum sativum L.) plants grown in organic soil”, Morales MI, Rico CM, Hernandez-Viezcas JA, Nunez JE, Barrios AC, Tafoya A, Flores-Marges JP, Peralta-Videa JR, Gardea-Torresdey JL, J Agric Food Chem. 2013 Jul 3;61(26):6224-30. doi: 10.1021/jf401628v. Epub 2013 Jun 25.
- “Hydroalcoholic seed extract of Coriandrum sativum (Coriander) alleviates lead-induced oxidative stress in different regions of rat brain”, Velaga MK, Yallapragada PR, Williams D, Rajanna S, Bettaiya R, Biol Trace Elem Res. 2014 Jun;159(1-3):351-63. doi: 10.1007/s12011-014-9989-4. Epub 2014 May 3.
- “Prophylactic efficacy of Coriandrum sativum (Coriander) on testis of lead-exposed mice”, Sharma V, Kansal L, Sharma A, Biol Trace Elem Res. 2010 Sep;136(3):337-54. doi: 10.1007/s12011-009-8553-0. Epub 2009 Nov 10.
- “Antioxidant activity of Coriandrum sativum and protection against DNA damage and cancer cell migration”, Tang EL, Rajarajeswaran J, Fung SY, Kanthimathi MS, BMC Complement Altern Med. 2013 Dec 9;13:347. doi: 10.1186/1472-6882-13-347.
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング