目は口ほどにものを言う?目に顕れる認知症・心疾患・糖尿病の前兆

2023/09/26/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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一番失いたくない感覚はどれですか?

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、の五感のうち、一番失いたくない感覚はどれですか?

一般的に最も多い回答は、「視覚」なんだそうです。

一番失いたくないはずの視力ですが、あなたが最後に眼科で検査を受けたのはいつでしょうか。

最近では、コンタクトレンズも眼鏡も眼科を受診しなくても作ってもらえるようになりましたから、結膜炎とかドライアイなどがなければ、年に1度も眼科を受診しないなんて人の方が多いように思います。

そう言う私も、もう何年も眼科に行っていません。

目の病気をしたことがあるので、本当は定期健診に行くべきなのですが、足が遠のいてしまっています。

「目は心の窓」とか、「目は口ほどにものをいい」とか、目を見ればその人の本心が判ると、昔から言われてきましたが、目を見ることで、その人の病気の可能性が判ることが、判ってきました。

ハーバード大学付属マサチューセッツ眼科耳鼻科病院で網膜疾患を専門とする眼科医ニメッシュ・パテル博士は

「何気ない目の不調に大きな病気が隠れている可能性がある」

と、おっしゃっています。

かすみ目と脳卒中

目が疲れたり、乾いたりすると、目がかすむことがあります。大抵は単なる眼精疲労で、目をしばらく休ませれば改善します。

しかし、危険な病気が潜んでいる「かすみ目」があります。

突然の目のかすみや、視野の影など、視界にいつもと違う変化が起きた時は、目の血管が詰まっている可能性があるのです。それは、脳卒中の前兆かもしれません。

目の中の小さな血管の微妙な損傷が心疾患の前兆になったケースが増えています。

なお、ドライアイの原因別の詳しい改善法は『ドライアイ』をご確認ください。

網膜動脈閉塞と脳卒中

髪の毛ほどの細い血管網が、眼球の後ろにある光に敏感な網膜に血液を供給しています。

 「その他の全身の血管と同様に、
これらの血管も糖尿病や高血圧などの生活習慣病によって
損傷を受けます。」

と、パテル博士はおっしゃいます。

高血圧の状態が慢性的に続けば、網膜で動脈硬化が起きたり、血管が破れたりして網膜内で出血を起こします。網膜の検査で、網膜の動脈にプラークや血栓ができていることを発見してもらえることがあります。これは「網膜動脈閉塞」と呼ばれる状態です。また、網膜から血液を運ぶ静脈内に血栓が形成されることもあり、「網膜静脈閉塞」と呼ばれます。

両方とも、脳卒中のリスクが高いことのサインで、「眼卒中」と呼ばれます。

突然のかすみ目や視野の欠損、高血糖や高血圧が指摘されたことがある場合には、網膜の検査で撮った写真に写った微妙な変化で、将来の心疾患や脳卒中を未然に防ぐことができるかもしれません。

目の周りの小さな黄色がかった膨らみと心疾患

まぶたやその周辺、特に鼻の近くにできることの多い黄色がかった膨らみは、「黄色腫」とよばれ、中高年の女性に多くみられる症状です。

痛みも無く、視力に影響することもないので、美容上の問題と考えられてしまうことが多いのですが、黄色腫は、血中のコレステロールや中性脂肪が高くなり過ぎているサインです。

そのため、高コレステロール値を指摘されたことがある人や、心疾患の家族がいる人は、心疾患リスクが上昇している可能性を示すものです。

心拍と一緒に伸縮する瞳孔と大動脈弁閉鎖不全

心臓の鼓動と一緒に瞳孔が開いたり閉じたりする症状は、心臓の大動脈弁が閉鎖不全になっていることを表している可能性があります。

心臓の大動脈弁がしっかり閉まらないと、血液が心臓へ逆流してしまいます。すると息切れや疲労感が現れるようになりますが、もう一つの稀な兆候として、心拍とシンクロして瞳孔が開いたり小さくなったりします。

大動脈弁に閉鎖不全がある人は、上の血圧と下の血圧の幅が異常に大きくなるため、そうした血圧の大きな変動を反映して瞳孔が開いたり閉じたりするのです。

眼性疾患と認知症

認知症のない成人5,400人が参加した『成人の思考の変化』研究は、1994年に開始され、参加者の離脱、死亡、または認知症を発症するまでの期間、追跡調査が行われました。そこで得られたデータの分析結果が、2019年の『アルツハイマー病と認知症(Alzheimer’s & Dementia)』誌で発表されました。

参加者のうち、眼性疾患の有無で3,800人の参加者に焦点を当てて分析したところ、792人(約21%、5人にひとり以上の割合)が認知症を発症していました。

また、眼性疾患のない人と比較し、次の傾向があったことを報告しています。

  • 加齢黄斑変性症の人は、認知症を発症した人が20%多い
  • 糖尿病性網膜症の人は、44%多い

また、もともと緑内障があった参加者と比較し、参加当初は緑内障がなかったものの追跡調査期間中に緑内障になった人では、認知症を発症した人が44%も多かったことが報告されています。ただ、この違いが生じた理由は不明とのことです。

大阪大学大学院臨床遺伝子治療学の武田朱公准教授による研究グループは、認知症の早期診断につながる簡便な検査法として、アイトラッキング(視線計測)技術を用いた神経心理学検査用プログラムを開発し、第42回日本認知症学会(2023年11月24~26日)で発表しました。

国内外で認知症のスクリーニングに用いられているMMSE(Mini-Mental State Examination)の主要認知機能ドメインに沿って作られた質問と回答の選択肢をタブレット上に表示し、被検者が正解の選択肢を見つめるまでの注視率(アイトラッキング式認知機能評価スコア)を算出する方法です。

顔認証技術を用いて視線の動きをリアルタイムに検知できるため、回答に迷った時の視線の動きなど、回答の正否だけでなく、回答に至るまでの経緯についても情報収集できるため、認知機能をより詳細にそして定量的に評価できるようになっています。

2023年10月に、臨床試験において視線を用いるこのプログラムの有効性が認められ、日本初の認知症診療支援に用いる神経心理検査用プログラムとして薬事承認されています。

目の疾患だけでなく、視線の動きでも認知機能が評価できる時代になったのですね。

40歳以降に多い目の疾患

40歳以降の人に増加する目の4大疾患と呼ばれる次の疾患のうち、白内障を除く残りの3つが、糖尿病、心疾患そして認知症リスクと高い関連性があることが判明しています。

  1. 白内障|加齢とともに発症する可能性が高くなる眼疾患
  2. 緑内障|眼圧の上昇が特徴的で、視力喪失につながる可能性のある眼疾患
  3. 加齢黄斑変性症|シャープな中心的視力を担う網膜の黄斑の破壊を伴う眼疾患
  4. 糖尿病網膜症|糖尿病の合併症として、高血糖による網膜血管の損傷によって起こる眼疾患

白内障だけは糖尿病や心疾患や認知症のリスクと無関係なことが判明していますが、緑内障は、高血圧、糖尿病、血行不良、加齢黄斑変性症は心疾患、糖尿病性網膜症は糖尿病と心血管疾患と、強い関連性が確認されています。

なお、白内障の予防改善に良い食事については『白内障』をご参照ください。

眼検診で予測したり予防したりできるのか

「可能性を見つけることはできる」

と、ハーバード大学チャン公衆衛生大学院疫学部教授のアルバート・ホフマン博士は、おっしゃっています。

少なくとも、緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症の3つの眼疾患は心疾患と関連しています。そして、心疾患の原因因子は、アルツハイマー病を含む様々な認知症の原因因子とも共通していると、ホフマン博士は述べています。

「現在、アルツハイマー病やその他の認知症を予防する唯一の方法は、
心血管疾患を予防すること
です」

「心臓発作や脳卒中を予防するために行うことのすべては、
アルツハイマー病の予防に有益です」

とも、述べています。

つまり、眼検査によって網膜に異常が発見された場合には、それが重篤な心疾患の前兆である可能性を考慮して、眼疾患の治療だけでなく、原因となった高血糖や高血圧や高コレステロールを改善することで、眼疾患の改善と心疾患の予防になるだけでなく、認知症の予防にもなるのです。

生活習慣病予防が認知症予防になる

きっと耳にタコができるくらいもう多くの人が知っていることではありますが、基本は次の通りです。

  • 野菜中心のバランスのとれた食事
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • 禁煙

もっと詳細に知りたい人は『心疾患・糖尿病・肥満』『認知症』に掲載している記事と次の記事をご参照ください。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

あなたは食べたものでできています。

食べるものを変えれば体も心も変わります。

それは分かってはいるけれども、どこから始めたら良いのか分からない、ひとりで取り組むことに不安や心配がある、もしそうであれば、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング