ヘルスコーチが教える咳を鎮めるエディブルレメディ(食べられる薬)|咳を起こす医薬品と咳止め薬を飲んではいけない人

2025/12/16/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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米国の国立衛生研究所によると、呼吸器感染症は世界中で毎年約400万人の死因となっています。呼吸器感染症には様々な病気が含まれますが、中でも肺炎と気管支炎は、風邪やインフルエンザが流行する季節に特に関心を集めます。

たぶん、情報が行き届いている日本に暮らしている人は、「肺炎や気管支炎は伝染する」と答えるのではないでしょうか。

確かに、これらの2つの病気は他者にうつる可能性がありますが、必ずしもそうとは限りません。

気管支炎は、肺と空気のやり取りを担う気管支の炎症です。風邪などの呼吸器感染症の後に発症することが多い病気です。

気管支炎には2つの種類があります。

  1. 急性気管支炎・・・通常はウイルス性で、短期間で治まり、伝染性があります。
  2. 慢性気管支炎・・・COPD(慢性閉塞性肺疾患)の一種です。喫煙が原因で起こることが多く、伝染性はありません。

ウイルス性急性気管支炎は、特に、感染初期に伝染性が高いです。咳やくしゃみ、または、その飛沫が付着した物の表面に触れることでも感染します。これはコロナを経験したあなたはよくご存じのことですね。

気管支炎の一般的な症状は次のとおりです。

  • 持続性の咳(しばしば粘液を伴う)
  • 倦怠感
  • 微熱と悪寒
  • 胸の不快感
  • など

肺炎は、片方または両方の肺の肺胞に炎症が起きる感染症です。肺胞に液体や膿がたまることもあります。

肺炎は、細菌、ウイルス、または真菌(カビなど)によって引き起こされます。 

  • 細菌性肺炎・・・肺炎球菌による最も一般的な肺炎です。濃厚接触環境を除いて感染力は低いです。
  • ウイルス性肺炎・・・インフルエンザやコロナなどのウイルスによる肺炎です。感染力があります。

一般的な症状は、次のとおりです。

  • 咳(痰または膿を伴う)
  • 発熱、発汗、悪寒
  • 息切れ
  • 呼吸や咳による胸の痛み
  • 倦怠感
  • など

喘息のある人は、気管支炎や肺炎の合併症を起こしやく、これらの呼吸器感染症は、喘息の症状や発作の引き金となることがあります。

喘息のある人や喘息をもったご家族がいらっしゃる人は、引き続き、注意が必要ですね。

空咳は、医薬品によっても起こることがあります。

特に高血圧や心不全の改善に処方されることの多いACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬)が原因していることが多いです。空咳が出始めても、この薬が原因していることに気がつかない人がほとんどです。

まさか、血圧を下げる薬で咳が起こるとは普通は考えないですものね。

ACE阻害薬は、血管の収縮に関与している酵素(アンジオテンシン)を阻害する薬で、血管を弛緩させることで、血圧を下げ、血液を送り出す心臓の働きを助ける薬です。

例えば、「エナラプリル」や「リシノプリル」など、「~プリル」という名前の薬は、ACE阻害薬です。

ACE酵素が阻害されると、血管を収縮する物質が減少するだけでなく、肺の中のブラジキニンと呼ばれる別の物質の濃度が上昇します。

ブラジキニンには、血管を拡張し血圧を下げる効果がありますが、一方で、高濃度のブラジキニンが肺に炎症を起こし、咳を誘発する神経を刺激して咳反射を起こしてしまうことがあります。

これが、ACE阻害薬で、しつこい乾いた咳が出てしまう人がいる理由です。

ACE阻害薬を服用していて、空咳が出ている人は、医師に相談して、お薬を変更してもらえないか相談してみてはいかがでしょうか。

血圧を下げ心臓への負担を減らす医薬品には、ACE阻害薬の他に次のようなものもあります。

  • アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)・・・ARBは通常、咳を引き起こしません。
  • ベータ遮断薬(ベータブロッカー)

降圧剤で咳が出るのなら、咳止め薬を一緒に飲めば良いなどと安易に考えてはいけません。

後述しますが、高血圧や心疾患がある人は、咳止め薬を飲む前に必ず医師・薬剤師さんに相談するようにしてください。思わぬ副作用によって重篤な状態に陥る可能性だってあるんです。

そして、当然のことながら、自己判断でお薬の服用を止めないでください。お薬を止めるにしても変えるにしても、必ず、医師に相談した上で行ってください。

咳が単なる軽い不快感なのか、それとも深刻な病気の兆候なのかを見極めることは重要ですが、いったいどのタイミングで病院に行けばよいのか分からないことも多いです。

ここからは、咳で病院に行くべきタイミングについてお伝えします。

咳は持続期間によって、次の3つに分類されます。

  1. 3週間未満・・・急性咳嗽(がいそう)
  2. 3〜8週間・・・遷延性(せんえんせい)咳嗽
  3. 8週間以上・・・慢性咳嗽

咳が3週間以上続き、著しい改善が見られない時は、病院を受診することをお勧めします。

3週間未満の咳は、風邪や気管支炎などの感染症を原因とすることが多いので、風邪が治れば咳も治まります。

でも、8週間を超えて続く咳は、喘息やアトピー性(アレルギー性)だったり、胃食道逆流症など他の慢性疾患があるかもしれませんので、検査してもう必要があります。

例えば、空咳は、甲状腺機能に病気があるサインかもしれません。

甲状腺ホルモンが低下すると、甲状腺腫を引き起こす可能性があります。甲状腺腫は甲状腺が腫れる病気で、甲状腺腫が大きくなると気管や食道を圧迫し、咳、喉の詰まり感、嚥下困難などの症状を引き起こすことがあります。

気になる人は、病院を受診して検査を受けてくださいね。

特に、原因不明の咳が長期間に渡って続く場合には、咳過敏症が起きている可能性があります。

近畿大学呼吸器・アレルギー内科学の松本教授は、次のように説明しています。

「咳過敏症は、香水や柔軟剤の香りたばこの煙
会話や歌唱といった些細な刺激で咳が誘発される病態です。
特に、原因不明や治療抵抗性のある慢性咳嗽の症例では、
多くが咳過敏症を有すると考えられます。」

咳過敏症では、気道の迷走神経が通常よりも過敏になっていること、そして、大脳で咳を抑制する機能が弱まっていることが分かってきています。いったん咳が出始めると止まらないため、気道の炎症が悪化し、さらに感受性を高めてしまうという悪循環に陥り、咳が慢性化すると考えられています。

また、今まで咳の原因と見なされていた喘息や胃食道逆流症は、実際には「引き金」にすぎず、その根底には咳過敏症が存在している可能性があるとも考えられています。

市販の咳止め薬やナチュラルレメディを1週間試しても症状が改善しない時は、病院を受診することをお勧めします。

検査によって根本的な原因を調べることができ、その結果に沿って医師や薬剤師は適切な薬の選択肢を提案することができます。

次の症状を伴う咳の場合は、すぐに病院を受診してください。

  • ひどい咳
  • 血が混じった粘液/色(黄色、緑、茶色)のついた粘液が出る
  • 高熱(38℃以上)
  • 息切れ
  • 胸痛
  • 喘鳴
  • 原因不明の体重減少
  • など

これらは、肺炎や結核など深刻な感染症、またはその他の重大な健康問題の兆候である可能性があります。

咳が夜間に悪化する場合は、喘息や胃食道逆流症のサインかもしれません。

適切な診断を受けることで、早い治療につながります。

特に、咳が長引くと生活への影響が大きくなります。

不眠、会話や電話での会話が困難になったり、人前で咳をすることが恥ずかしいと感じたり、尿漏れが起きたり、運転中の咳は事故につながる可能性もあります。

海外の調査では、慢性的に長期間の咳がある女性の63%が尿漏れを経験し、仕事をもって働いている人の生産性が30%も低下すると報告されています。

咳によって上記したような影響が生活に現れているようなら、病院を受診して検査を受けることをお勧めします。

次の疾患をもっている人は、合併症のリスクが高いため、咳が新たに出たり悪化した場合には、早めに医師の診察を受けてください。

  • 心臓病
  • 肺疾患(COPD、肺気腫)などの既往症
  • 免疫不全

発疹、腫れ、声の変化など、原因不明の症状が咳に伴う場合は、医学的な検査を必要とする基礎疾患の兆候の可能性があります。

咳止めシロップの成分

1. 医師が処方する咳止め薬

医師が処方する咳止め薬には次の成分が一般的に含まれています。

  • コデイン・・・モルヒネ化合物で麻薬です

2. 市販されている咳止め薬

市販されている咳止め薬には、次の成分が一般的に主成分として配合されています。

  • デキストロメトルファン(DXM)
  • プロメタジン

両方とも中毒性のある鎮静剤です。

そうした危険性から、咳止め薬には、12歳未満の子供と妊婦や授乳中の女性が服用しないようにとの注意書きを必ず添えなければならないことになっています。

更に、咳止めシロップには大量摂取による危険性について警告文を載せなければならないことになっています。

添付文書、ちゃんと読んでいますか?

例えば、人気の大正製薬のパブロン咳止め薬には、処方薬と同じコデイン化合物が含まれています。

パブロンの添付文書には次のように記載されています。市販されている咳止めですが、飲んではいけない人がたくさんいます。

処方箋の必要がなく、お店で購入できる薬だから、芸能人がテレビで宣伝しているから、「風邪のひき初めに」って言っているからと、添付文書も読まずに飲んでも安全というものではないんですよ。

上の画像の「②」に記載されているように、アレルギーや鼻炎、あるいは風邪薬など、抗ヒスタミン成分を含む薬を服用している人は、咳止め薬を服用してはいけません。

また、咳止め薬を飲んだら、抗ヒスタミン成分が含まれている医薬品を服用してはいけません。

風邪薬と咳止めを一緒に飲んでしまう人がいそうで怖いです。

更に、咳止めに使用されている次の成分は、抗ヒスタミン成分だけでなく多くの他の医薬品の作用に影響を及ぼします。

  • デキストロメトルファン・・・270種の医薬品の作用
  • コデインとプロメタジン・・・683種の医薬品の作用

3. 基礎疾患がある人

さきほどのパブロンの添付文書には、次のような注意書きもあります。

赤く囲った病気がある人は、咳止め薬を服用することで病気の症状を悪化させてしまう可能性や、治療のために処方されている薬の作用を阻害したり亢進してしまったりする可能性があることを意味しています。

他の咳止め薬も同じようなものです。

今まで、そんなこと気にもせずに咳止めを飲んでいませんでしたか?

上記した病気の有無や薬の種類に限らず、何かしらの医薬品やサプリメントを服用しているる人は、気軽に咳止め薬を飲むのはとても危険です。

ここまで読んで、風邪のひき始めの喉のイガイガや軽い咳ごときに咳止め薬を飲むことが怖くなりませんでしたか?

それくらいなら、何か他の安全な方法で改善できたら安心なのにと思いませんか?

咳止め薬に頼ることなく、ナチュラルな方法で風邪の引き始めの咳を鎮める方法はあります。

なお、裏付けとなる研究論文は最後に参考文献として一覧にしています。

1. 加湿

まずは基本的なことから・・

乾いた咳、空咳は、空気が乾燥してくると出始めることが多いです。乾燥した空気だけでなく、吸い込んだ空気中のチリやホコリが喉や肺を刺激して起こります。

乾燥した気候の地域に住んでいる人は、1年を通して、咳の症状が出ることもあります。

また、風邪の引き始めの咳も乾燥によって悪化してしまうので、室内の湿度を上げることが必要です。

喉や室内に潤いを戻す方法は次のとおりです。

(1)水を飲む

最も基本的なことです。体が脱水しないように水分補給をしましょう。

コーヒーやお茶には利尿作用がありますから、コーヒーやお茶で水分補給はできません。コーヒーやお茶や、そして、炭酸飲料を飲む代わりに、まず、お水を飲んでください。

風邪を悪化させないためにもひき始めの時に十分な水分補給が重要です。

(2)蒸気/スチームを吸う

洗面器にお湯を入れ、頭からタオルをかぶり、顔を洗面器の上に出します。タオルで蒸気が逃げてしまわないようにしながら、洗面器から立ち上る湯気を吸いこむのです。

深く5~6回吸い込みます。何回か繰り返してください。

お湯に精油を1~2滴落としてから行うと更に効果的です。

あるいは、専用のスチーマーなどを用いるのもお勧めです。

(3)加湿器を使う

加湿器を寝室に置いて就寝時に稼働させるのが効果的です。湿気が鼻腔を広げ呼吸を助けてくれます。

温かいスチームを使うか、涼し気なミストを使うかは、あなたの好みや気候や季節によります。また、あなたの咳が乾いた空咳なのか、痰を伴う咳なのかにもよります。

  • 乾いた空咳・・・室温以下の冷たいスチーム
  • 痰のある咳・・・温かいスチーム

精油が使えない製品も多いですが、精油が使える製品は便利です。

予防のためだけでなく、咳が起きそうになった時に咳を止める方法として、咳の行動療法では水や唾を飲み込むことを指導します。

顎を引いて、舌を上顎に押し付けながら飲み込みます。

また、口すぼめ呼吸することで、咳を回避できることがあります。

3. 生姜

生姜の様々な病気治療への効果については多くの研究がなされています。薬膳においても、咳と風邪の症状の緩和に生姜が用いられます。

生姜がヒトの気道平滑筋(ASM)に大幅かつ急速なリラクゼーション効果をもたらすことが報告されています。更に生姜のどの成分が、こうした効果をもたらすのかを調べた研究もあります。

生姜には次の成分が含まれています。

  1. 6-ジンゲロール
  2. 8-ジンゲロール
  3. 10-ジンゲロール
  4. 6-ショウガオール(ジンゲロールを加熱するとショウガオールに変化する)

上記した成分のうち、10-ジンゲロールを除く3つの成分に次の作用があることが明らかにされています。

  • 気道抵抗の大幅減少
  • 気道平滑筋のリラックス
  • 気道過敏性の軽減

註:気道抵抗は、気道を流れる空気の「通りにくさ」のこと

研究者は、次のように述べています。

喘息などの気道疾患の治療に対して、
生姜が有効となる可能性がある

生姜を皮ごとスライス、または、すりおろしたものに熱湯を注ぎ、5分間以上蒸らした後に、レモンや蜂蜜をお好みで加えて飲んでください。

4. タイム

タイムは、お料理にフレーバーを加えるために使われるハーブですが、その薬草としての機能が多く研究されているハーブのひとつです。

特に、抗菌作用、抗カビ作用があると考えられており、気管支炎や喘息についても調査が行われています。

タイム抽出物に鎮痙作用があり、鎮咳効果や去痰作用をもつことが報告されています。

肺高血圧や気管平滑筋の収縮に関係し、喘息に対して病態生理学的な影響をもっているエンドセリンに対する効果が分析され、タイム抽出物がエンドセリンによって誘発される気管収縮を抑制することが発見されています。

註: エンドセリン:血管内皮細胞から産生される、血管を強力に収縮する作用がある蛋白性ホルモン。

タイム抽出物の濃度が高いほど、エンドセリンによる気管収縮は減ります。ただし、タイム抽出物の主要成分であるチモールは、この作用に関与していないことが判っていますが、どの成分による作用なのかはまだ判っていません。

急性気管支炎を2日前から発症した外来患者のうち、1日に10回以上の咳発作がある361名の被験者を次の2つのグループに分け、それぞれの薬を、1回1錠、1日3回、11日間、飲み続けた研究があります。

  1. タイムとプリムローズの混合抽出液(183名)
  2. 偽薬(178名)

偽薬を飲んだグループと比較し、タイムとプリムローズの混合剤を飲んだグループは、平均2日早く咳発作が半減したと報告されています。

実験開始後7日目から9日目における咳発作の頻度は次のとおりでした。

  • タイムとプリムローズの混合抽出液・・・67.1%減少
  • 偽薬・・・51.3%減少

特筆すべき副反応もありませんでした。

研究者は、次のように結論づけています。

タイムとプリムローズの組み合わせによる急性気管支炎の経口治療は、
有効で安全で忍容性も良好だった

註: プリムローズ(セイヨウサクラソウ)の花も、ヨーロッパでは伝統的に気道のサポートに推奨されている薬草です。月見草(イブニング・プリムローズ)とは異なります。

次のどちらの方法でも構いません。

  1. 乾燥タイムの葉小さじ2杯をカップに入れ、熱湯を注ぎ、10分蒸らしてから、葉を濾して飲む
  2. フレッシュな葉1~2枚を2~3分煎じてから飲む

プリムローズと一緒にハーブティにしたり、ハチミツと一緒に飲むと更に効果的です。

または、タイムの精油を熱湯に1~2滴落としてから蒸気を吸っても良いです。

5. 生ハチミツ

はちみつは、日本を含めさまざまな国の薬局方に掲載されている「薬」です。

蜂蜜の詳しい機能については『ハチミツ』をご確認ください。

天然の鎮咳薬にもなります。

薬として用いるのなら純粋な生ハチミツを用いてくださいね。マヌカハニーなら更に良いです。キッチンを薬局にする重要なアイテムです。

生はちみつ大さじ1杯をそのまま舐めるか、就寝前にお湯やハーブティーに溶かして飲んでください。

コーヒーにハチミツを溶かして飲むと喘息に効きます。詳しくは『コーヒーにハチミツ』をご覧ください。

ただし、ボツリヌス菌感染症のリスクがあるため、1歳未満の子供には与えないでください。

6. マシュマロの根

このマシュマロは、あの白くてふわふわしたお菓子のマシュマロとは関係のないものです。

あまり知られていないかもしれませんが、食品としてだけでなく、医薬品として、古代ローマ、古代中国、古代エジプト、古代アラブで2000年以上も前から活用されてきたハーブです。

根と葉の両方に粘着性のある粘液があり、水と混ぜるとなめらかなジェル状になります。それを飲むことで、喉と胃をコーティングし、刺激を軽減してくれます。また、肌荒れを和らげるためにお肌に塗って使うこともできます。

ヒトを対象としたマシュマロの効果を検証した科学的な研究はあまりありませんが、最近、マシュマロから作られた製剤が、次の臓器の粘膜の炎症を改善する効果があったことが報告されています。

  • 喘息
  • 気管支炎
  • 風邪/喉の痛み
  • 炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)
  • 消化不良
  • 胃潰瘍
  • 皮膚の炎症

乾燥マシュマロ根大さじ1杯に熱湯を注ぎ、10~15分浸してから飲みます。

  • マシュマロの粘液が胃をコーティングしてしまうため、他の医薬品の吸収を抑えてしまう可能性があります。医薬品を服用する前後の数時間空けて飲むようにしてください。
  • マシュマロの根は、比較的安全とされ、特記すべき副作用の報告もありません。妊婦や授乳中の女性にも安全とされていますが、摂取する前には、必ず医師と相談してください。
  • マシュマロの根が、血糖値を下げる効果があることが報告されています。そのため、糖尿病薬を服用している人は、血糖値が下がり過ぎてしまう可能性があります。摂取する前に必ず医師・薬剤師にご相談ください

7. ユーカリ

ユーカリのエッセンシャル・オイル(精油)とその主成分である1,8-シネオールには、結核菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、ウイルス、真菌(カンジダを含む)など、多くの細菌に対して抗菌効果があり、免疫力向上作用、抗炎症作用、抗酸化作用、鎮痛作用、鎮痙作用があると報告されています。

ユーカリ精油の蒸気を吸引または、経口摂取することで、次の症状や疾患に効果があることが示されています。

  • 気管支炎
  • 喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 化膿性と非化膿性呼吸器疾患
  • など

ユーカリには気管支を開き呼吸を楽にする作用があります。

一方で、ユーカリ精油で作ったスプレーが、上気道感染症に対して効果がなかったとする報告も複数あります。

ユーカリの詳しい機能については『ユーカリ』をご確認ください。

ユーカリの精油を用います。

熱湯を入れたボウルに数滴垂らし蒸気を吸入します。

ユーカリののど飴やユーカリの葉を用いたハーブティも効果的です。ユーカリ精油を1滴お茶に落として飲んでも良いです。

8. パイナップル

パイナップルに多く含まれているブロメラインと呼ばれる酵素には、システインプロテアーゼ活性(タンパク質分解作用)があり、様々な研究で免疫調節作用があることが示されています。

このパイナップルのブロメラインには、粘液溶解作用があるため、去痰作用があると考えられています。

更に、ブロメラインには、抗ヒスタミン作用(アレルギー症状改善作用)があることが明らかにされています。

動物を用いた実験では、卵白のアルブミンによって急性アレルギー性気道疾患(AAD)を起こさせたマウスにブロメラインを経口投与したところ、気管支内の炎症性物質が有意に減少したことが報告されています。

この結果から研究者は、次のように述べています。

ブロメラインには、喘息の有益な治療効果があり、
ヒトの喘息にも効果を示す可能性がある

生のパイナップルを使用してください。

缶詰のパイナップルは加熱処理されているため、ブロメラインが死滅しているので効果がありません。

生のパイナップルをスムージーに入れたり、そのまま食べると良いでしょう。

スリッパリーエルムとは、北米原産のアカニレの樹皮のことです。

樹皮の粉末には、粘液質の成分が豊富に含まれていて、それが胃腸の炎症を鎮めたり、胃腸の保護、下痢や便秘の改善に効果があると考えられています。

マシュマロの根と同様に、喉の痛みや咳止めとして用いることができるだけでなく、乾燥肌の改善にも用いられます。

次のいずれかの方法で飲んでくださいね。

  1. 粉末大さじ1杯に水を注いで練って葛湯のようにして飲む
  2. 粉末大さじ1杯を熱湯に溶かして飲む

10. チャイ

しばらく前から人気の、スパイスが効いたチャイ。

冬の風邪が流行る季節に飲みたいアーユルヴェーダ(インド伝統医療)の喉と咳の薬です。

使われているスパイスは、科学的にも東洋医学的にも免疫力を高め、風邪の諸症状に効くと言われてきたものばかりです。

レシピは『秋を香りで楽しむ方法』をご参照ください。

痛みを伴う咳の場合には、唐辛子を少々加えてみるのも効きますよ。

えっ!? 痛いのに唐辛子?

と思った方は『唐辛子』をご覧くださいね。

N-アセチルシステイン(NAC)は、体内でグルタチオンという強力な抗酸化作用をもつ成分になります。

このプロセスは、粘液の分解を助けるだけでなく、呼吸器感染症に対する体の防御力を高め、炎症を軽減します。

痰を抑えて咳を改善する効果がある粘液調整剤として働きます。具体的には、粘液を薄めて呼吸器から排出しやすくする作用で知られています。

2023年の『Therapeutic Advances in Respiratory Disease(呼吸器疾患における治療の進歩)』誌に掲載された論文で研究者らは「NACの抗酸化作用により、COPDの急性増悪を軽減できる可能性がある」と述べています。

成分の名前を記載すると、それをサプリメントで摂ろうとする人がいますが、ヘルスコーチとしては、サプリメントからではなく食品から摂って欲しいですね。

NACのサプリメントは、他の肺疾患にも有効かもしれませんが、まれに敏感な喘息患者の気管支けいれんを引き起こすことがあるため、服用する前に必ず医師にご相談ください。

体内でグルタチオンになる成分をもっている食品は次の通りです。(なお、グルタチオンは美肌にも重要な成分なのでこのようなタイトルをつけています。)

ビタミンCは、抗炎症作用をもつことがよく知られているビタミンですね。

免疫機能を高め、気管支炎や肺炎などの感染症と闘う力を高めます。また、肺組織を酸化ストレスから守ることで、呼吸器症状の重症度と持続期間を軽減する効果が期待できます。

こちらもビタミンCのサプリメントからではなく、食品から摂ってくださいね。

ビタミンCを豊富に含む食品については『ビタミンC』をご確認ください。

また、ビタミンCと風邪との関係については『ビタミンCと風邪』をご参照ください。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

今回お伝えしたことだけでなく、温かいスープの効果も見逃せません。

また、煙や強い香りなど、気道を刺激する物質の存在にも注意を向けましょう。

例えば、トイレットペーパーや衣類の柔軟剤やお部屋のフレグランスなどに含まれている香料が気道を刺激して咳を悪化させることがあります。

だから、お家の中のデトックス、不要な化学物質の排除はとても大切です。

もしナチュラルな方法で、風邪などによる咳の症状に対処したいと考えるのなら、今回お伝えしたナチュラルな方法を試してみませんか?

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング