「フルーツは空腹時に食べた方が良い」は本当か?アンドリュー・ワイル医師が答えます

2017/07/20/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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「フルーツは空腹時にだけ食べた方が良いのか?」

この質問に統合医療の大家アンドリュー・ワイル医師が答えています。ワイル先生は、ソフィアウッズが公認ヘルスコーチの資格を取得した学校の講師のおひとりです。

ソフィアウッズもクライアントさんの何人かから、次のような質問をされることがあります。

「朝はフルーツだけを一番最初に食べた方がいいんですよね?」

クライアントさん達には、その都度、説明をしていますが、今回、改めてアンドリュー・ワイル先生がご自身のホームページで説明してくださっていましたのでご紹介します。

Andrew Weil, M.D. 2017年5月17日

完全にナンセンスなデマ

「フルーツを他の食品と一緒に食べると消化されずに胃の中で腐敗するので、フルーツは胃が空っぽの時にしか食べてはいけない」という主張は、もう何年もしつこくネットで出回っているデマです

フルーツを他の食品といっしょに食べると、ちゃんと消化されないとかそのまま胃の中で腐敗するとか・・まったくナンセンスです。

フルーツを他の食品といっしょに食べたからといって、消化されないことも腐敗することもありません。

胃には十分な余裕がありますし、また、腐敗は微生物による分解の過程でおきます。胃液の強酸に耐えられる腐敗菌はほとんどいません。

これに似たデマでは、フルーツを他の食品と一緒に食べると次の症状が起こるというものもあります。

  • ゲップやおならが出る
  • 太る
  • 白髪になる
  • 目の下にクマができる
  • 認知症になる

これらは全て、完全なデマです。

また、胃が空っぽの時にフルーツのみ食べることで、がん予防になるとか、がんを治すというのもデマです。

胃の中に何も入っていなければ、フルーツは早く消化されるだけです。

体内をデトックス(浄化)するとか、体にエネルギーが湧いてくるというデマも目にしたことがあります。

これらの主張には、何の科学的根拠もありません

フルーツの食べ方を気にすべき人

どんなフルーツを食べるべきか、いつ、どのように食べるべきかを気にしなければならないのは、糖尿病を発症している人だけです。

1. 血糖値を上げるスピード

フルーツの種類によって、血糖値を上げるスピードには大きな差があります。

大まかな分類では、寒冷な気候で育つベリー類やリンゴなどのフルーツは、熱帯(トロピカル)で育つパインアップルやマンゴー等に比べて、血糖値を上げにくい性質があります。

2. 一緒に食べる食事の内容

また、血糖値の上昇スピードは、一緒に食べる食事の内容によっても左右されます。

食物繊維の多いものと一緒に食べれば血糖値が上るスピードはゆるやかになります。

胃が空っぽの時にフルーツをジュースにして飲めば血糖値は素早く上がってしまいます。

3. 一度に食べる量

同じフルーツでも、どれだけの量を一度に食べるのかによっても血糖値の上昇のスピードは変わります。

大きなリンゴ1個を食べるのと、その半分を食べるのとでは、まったく違います。

フルーツはいつ食べても良い

母なる自然は、フルーツの種をばらまくために、わたしたち動物がフルーツを食べることを意図しています。

フルーツは、素早いエネルギー源となるだけでなく、ビタミンやミネラルや食物繊維、抗酸化物質など、あなたを病気から守ってくれる成分を与えてくれます。

内臓炎症(様々な生活習慣病や慢性疾患の前兆)を起こさないために、あなたに次のように食べることを勧めます。

1日3~4食分の季節のフルーツを食べる

食事といっしょに、あるいは、食間に食べてください。

フルーツはいつ食べても構わない食品です。

出所:『Eat Fruits on an Empty Stomach?』, Andrew Weil

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

ソフィアウッズ・インスティテュートがワイル先生の言葉に付けくわえることがあるとしたら次のことでしょうか。

1. ホールフードで食べる

フルーツはできるだけホールフードで皮ごと食べて欲しいということです。

食物繊維だけでなく、多くの抗がん成分や抗酸化成分は皮に含まれています。だから、フルーツを食べるのであれば、皮や食物繊維ごと食べて欲しいのです。そうすることで血糖値が上がり過ぎることも心配せずに済みます。

その意味において、ジュースはお勧めしません。

それがコールドプレスやスロープレスであっても同じです。お勧めできません。詳しい理由は『ジュースとスムージー徹底比較』をご覧ください。

もちろん、皮ごと食べられないものを無理に食べる必要はありません(笑)

2. 残留農薬やポストハーベストの無いものを食べる

皮ごと食べるには、農薬が残っていないこと(残留農薬がないこと)が重要です。また、輸入された果物に使用されているポストハーベスト農薬(防カビ剤など)も避ける必要のあるものです。

できるだけ無農薬や有機栽培のもの、せめて減農薬のものを選ぶようにしましょう。

白澤卓二先生は、「リンゴとブドウは残留農薬の害を考慮したとしても皮ごと食べる方が良い果物」とおっしゃっていますが、それでも残留農薬は無い方が安心です。

3. 1日に何かひとつ果物を食べる

フルーツがお高い日本では、ワイル先生が勧めるように毎日3~4食分のフルーツを食べることは難しいかもしれません。でも、せめて、何かひとつ、毎日フルーツを食べることをお勧めします。

1食分のフルーツとは、おおよそ、1カップ分の量です。

難しいことは考えず、まずは、何かひとつ、必ず、毎日、フルーツを食べるという習慣をつけることから始めてはどうでしょうか。

もちろん、いつ食べても構いません(笑)

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

ソフィアウッズのプライベート・ヘルスコーチング・プログラムを受けられたクライアントさんたちからは、プログラム中に次の様なコメントを聞くことが多いです。

「フルーツがこんなに美味しいとは思わなかった」

「以前はフルーツを食べなくても何とも思わなかったけれど、
今は、フルーツが無いと何か足りない気持ちになる」

「フルーツを食べたいという強い気持ちを
もったことがなかったけれど、
今は、少し忘れると、自然と、フルーツが食べたいっ!
という気持ちが湧いてくるようになった」

体に良いものは、自然と体が欲っするようになるのだと実感します。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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