バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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朝はフルーツだけの方が良いのか?
統合医療の大家アンドリュー・ワイル医師が、「フルーツは空腹時に食べた方が良いのか?」という質問に答えています。ワイル先生は、私が公認資格を取得したNYCの学校の講師のおひとりです。
私もクライアントさんの何人かから
「朝はフルーツだけを一番最初に食べた方がいいんですよね?」
という質問をされたことがあります。
クライアントさん達には、その都度、説明をしていますが、今回、改めてアンドリュー・ワイル先生がご自身のホームページで説明してくださっていましたのでご紹介します。
Andrew Weil, M.D. 2017年5月17日
目次
フルーツを他の食品と一緒に食べると・・
フルーツを他の食品と一緒に食べると、消化されずに胃の中で腐敗するとして、フルーツは胃が空っぽの時にしか食べてはいけないと、いう主張は、もう何年もしつこくネットで出回っているデマです。
フルーツを他の食品といっしょに食べると、ちゃんと消化されないとかそのまま胃の中で腐敗するとか・・まったくナンセンスです。
胃の中に何も入っていなければ、フルーツは早く消化されるだけです。
フルーツを他の食品といっしょに食べたら消化されないことも、腐敗することもありません。
胃には十分な余裕がありますし、また、腐敗は微生物による分解の過程でおきます。胃液の強酸に耐えられる腐敗菌はほとんどいません。
その他のデマ
これに似たものでは、フルーツと他の食品を一緒に食べると、次の症状が起こるというデマもあります。
- ゲップやおならが出る
- 太る
- 白髪になる
- 目の下にクマができる
- 認知症になる
これらは全て、完全なデマです。
フルーツだけを食べると・・
胃が空っぽの時にフルーツだけを食べると、がん予防になるとか、がんを治すというのもデマです。
また、体内をデトックス(浄化)するとか、体にエネルギーが湧いてくるというデマも目にしたことがあります。
これらの主張には、何の科学的根拠もありません。
フルーツの食べ方を気にしなければならないのは・・
どんなフルーツを食べるべきか、いつ、どのように食べるべきかを気にしなければならないのは、糖尿病を発症している人だけです。
血糖値が上がるスピード
血糖値を上げるスピードは、フルーツの種類によって大きな差があります。
大まかな分類では、寒冷な気候で育つベリー類やリンゴなどのフルーツは、熱帯(トロピカル)で育つパインアップルやマンゴー等に比べて、血糖値を上げにくい傾向があります。
フルーツと一緒に食べる食事の内容
また、血糖値上昇のスピードは、一緒に食べる食事の内容によって左右されます。
食物繊維の多いものと一緒に食べれば血糖値が上昇するスピードはゆるやかになります。
胃が空っぽの時にフルーツをジュースにして飲めば血糖値は素早く上がってしまいます。
一度に食べる量
同じフルーツでも、どれだけの量を一度に食べるのかによっても血糖値の上昇の仕方は変わります。
大きなリンゴ1個食べるのと、その半分を食べるのとでは、まったく違います。
フルーツはいつ食べても良い
母なる自然は、フルーツの種をばらまくために、私達動物がフルーツを食べることを意図しています。
フルーツは、素早いエネルギー源となるだけでなく、ビタミンやミネラルや食物繊維、抗酸化物質など、私達を病気から守ってくれる成分を与えてくれます。
臓器炎症(様々な生活習慣病や慢性疾患の前兆)を起こさないために私が勧める食事は、1日に3~4皿分の季節のフルーツを食べることです。
食事といっしょに、あるいは、食間に食べてください。
フルーツはいつ食べても構わない食品です。
出所:『Eat Fruits on an Empty Stomach?』, Andrew Weil
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
ソフィアウッズ・インスティテュートがワイル先生の言葉に付けくわえることがあるとしたら次のことでしょうか。
ホールフードで食べる
フルーツはできるだけホールフードで皮ごと食べて欲しいということです。
食物繊維だけでなく、多くの抗がん成分や抗酸化成分は皮にあります。だから、フルーツを摂るのであれば、皮や食物繊維ごと食べて欲しいのです。そうすることで血糖値が上がり過ぎることを心配せずに済みます。
その意味において、ジュースはお勧めしません。それがコールドプレスやスロープレスであっても同じです。お勧めできません。詳しい理由は『実はどっちもそれほどヘルシーではなかった!?ジュースとスムージー徹底比較』をご覧ください。
もちろん、皮ごと食べられないものを無理に食べる必要はありません(笑)
残留農薬やポストハーベストの無いものを購入する
皮ごと食べるためには、そこに残留農薬があったら怖いです。また、輸入果物に使用されているポストハーベスト農薬(防カビ剤など)も問題です。
できるだけ無農薬や有機栽培のもの、せめて減農薬のものを選ぶようにしてくださいね。
白澤卓二先生は、「リンゴとブドウは残留農薬の害を考慮したとしても皮ごと食べる方が良い果物」とおっしゃっていますが、それでも残留農薬が無い方が安心です。
1日に何かひとつ果物を食べる
フルーツがお高い日本では、ワイル先生が勧めるように毎日3~4皿分のフルーツを食べることは難しいかもしれません。でも、せめて、何かひとつ、毎日フルーツを食べることをお勧めします。
私のクライアントさん達からは、次の様なコメントを聞くことが多いです。
「フルーツがこんなに美味しいとは思わなかった」
「以前はフルーツを食べなくても何とも思わなかったけれど、
今は、フルーツが無いと何か足りない気持ちになる」「フルーツを食べたいという強い気持ちを
もったことがなかったけれど、
今は、少し忘れると、自然と、フルーツが食べたいっ!
という気持ちが湧いてくるようになった」
体に良いものは、自然と体が欲っするようになるのだと実感します。
難しいことは考えず、まずは、何かひとつ、必ず、毎日、フルーツを食べるという習慣をつけることから始めてはどうでしょうか。
もちろん、いつ食べても構いません(笑)
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