ヘルスコーチが教える血中のカルシウム量が多いと診断されたら気をつけたい食事と検査して欲しい病気

2021/07/27/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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今回は血液検査で血中のカルシウム量が多くなり過ぎていると指摘された時、あるいは高カルシウム血症と診断された場合についてお伝えします。

なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

体の仕組みは驚異的

あなたの体は、電解質ミネラルの体内バランスを一定に均衡に保つ素晴らしい技をもっています。

ミネラルは、心臓を含む筋肉の活動と機能に不可欠です。

でも、どんなに必要なものでも、どんなに良いものでも、「過ぎたるは及ばざるがごとし

今この瞬間に血液中を流れているカルシウムの量を厳密にコントロールし一定に保っているあなたの体の仕組みは驚異的です。

次の仕組みの全てが自動的に行われています。

  1. ・・・食べ物からの吸収するカルシウムの量を調整
  2. ・・・カルシウムを代謝(カルシウムを放出したり吸収したり)
  3. 腎臓・・・ミネラルの濾過と再吸収(カルシウムを再吸収したり、尿の中に排出したり)

なお、カルシウムの詳しい機能については『カルシウム』をご参照ください。

1. 血中のカルシウム量が多くなり過ぎると

血液中のカルシウムの濃度が高くなり過ぎると、甲状腺が「カルシトニン」というホルモンを分泌し次の作用を通してカルシウム量を減少させます。

  1. 腸のカルシウム吸収を抑制
  2. 骨のカルシウム吸着を抑制
  3. 腎臓でのカルシウムに再吸収を抑制

2. 血中のカルシウム量が少なくなり過ぎると

一方で、血液中のカルシウム濃度が低くなり過ぎると、米粒ほどに小さな4つの副甲状腺から副甲状腺ホルモンが分泌され、骨にカルシウムを今すぐ血中に放出するよう命令します。

そのため、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、骨粗鬆症のリスクが上昇します。

高カルシウム血症の症状

血中のカルシウムの量が正常範囲よりも高い状態は、あまり好ましいことではありません。

血液中のカルシウムの量が増えすぎると、結石する可能性が高まるからです。

慢性的な血中のカルシウム量が多い状態は、次の疾患や不調の原因となります。

  • 腎臓結石
  • 動脈の石灰化
  • 血栓
  • 関節痛
  • 動悸
  • 筋肉の痙攣
  • 骨折
  • 骨痛
  • こむら返り
  • 胃の不快感
  • 吐き気
  • 便秘
  • など

その他にも、カルシウムの刺激で睡眠が断続的になったり、不眠症になることもあります。

慢性的に血中のカルシウムの量が正常の範囲よりも高い状態を「高カルシウム血症」と呼びますが、治療されないまま放置されると、心臓発作脳卒中にまで発展する可能性があります。

高カルシウム血症は、しっかりと検査して原因を判明させないと怖い病気です。

血中のカルシウム量の検査

1. 血液検査

血液検査によって血中のカルシウム量を測ることができます。

一般的な血液検査|血中に含まれる全てのカルシウム(タンパク質と結合しているものと遊離しているものの両方)の合算値が表示されます。

カルシウムイオン血液検査|タンパク質と結合していない遊離カルシウムの量を知るためには、「カルシウムイオン検査」をしてもらう必要があります。

通常の血液検査で測ることができるので、事前に「カルシウムイオン検査も希望する」旨を伝えておくと良いでしょう。

2. 24時間尿中カルシウム検査

尿中に排出されるカルシウムの量を測る検査です。

血中カルシウムの量が増えすぎると、尿へ排出されるカルシウムの量も増えます。高カルシウム尿症の検査などに用いられ、頻繁に腎臓結石ができやすい人に適した検査です。

24時間に排出した全ての尿を溜めておいた容器を検査機関に提出し、そこに含まれているカルシウムの量を測る検査です。

血中のカルシウム濃度が高いと指摘されたら

血中のカルシウム量は、様々な疾患の結果として多くなることがあります。

そのため、カルシウムの量が増えた理由・原因を確かめるために詳細に検査してもらうことをお勧めします。

例えば、次のような疾患があると血中のカルシウムの濃度は高くなります。

1. がん

次のがんでは骨のカルシウムが溶け出し、血中に流れ込み高カルシウム血症が起きることがあります。

  • 乳がん
  • 卵巣がん
  • 肺がん
  • など

不安がある人は、これらのがん検査をしてもらうことをお勧めします。

2. 副甲状腺腺腫/副甲状腺の過活動

副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、骨のカルシウムが血中に多量に溶け出し高カルシウム血症になります。

簡単な血液検査で副甲状腺ホルモン値は測定できます。

副甲状腺ホルモン値が正常でも、高カルシウム血症がある場合には、副甲状腺腺腫の検査をすることをお勧めします。

3. 骨粗鬆症

何らかの理由で、骨粗鬆症が起きていると、血中のカルシウム量が増加します。

特に、エストロゲンの量が減る更年期以降の女性に多い症状です。

更年期あるいは閉経後の女性で思い当たる人は、骨粗鬆症の検査をしてもらうと良いでしょう。

骨粗鬆症の改善に役立つ食事やライフスタイルについて詳しくは『骨粗鬆症』に掲載されている記事も参考にしてくださいね。

4. 利尿剤の服用

何らかの疾患あるいは不調の改善のために利尿剤を飲んでいる場合には、その成分を確認してください。

チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド)は、尿中へカルシウムを排出させずに体内に残す作用があるため、高カルシウム血症の原因になる可能性があります。

一方、ループ利尿剤(フロセミド)は、尿中にカルシウムを排出する作用があるため、カルシウム不足を起こす可能性があります。

どちらにしても、利尿剤を服用していてカルシウム濃度に問題がある場合には、医師・薬剤師に相談してくださいね。

血中のカルシウム量を改善する方法

血液検査でカルシウムの量が多すぎると指摘され、それが特に深刻な病気によるものではない場合に、あなたが生活の中でできる改善方法についてお伝えします。

ただし、実行する前には、必ず、医師に相談し、医師の指導に従ってくださいね。

1. サプリメントを止める

もし、自発的にカルシウムビタミンDのサプリメントを飲んでいるのなら、止めてみましょう。

骨粗鬆症ではないけれども、骨粗鬆症になるのではないかと不安で、予防のためにカルシウムのサプリメントを服用しているのであれば、一旦、そのサプリメントを止めてみましょう。

また、ビタミンDにはカルシウムの腸内吸収を促す働きがあるため、何らかの理由で服用しているのなら、これも止めてみましょう。

なお、高カルシウムを指摘された際に、同時にビタミンDの量が低いことを指摘された場合には、その改善のためにビタミンDのサプリメントを飲むのは返って危険です。

あなたの体は、高くなり過ぎた血中のカルシウムの毒からあなたを守ろうとして、体内のビタミンDを減らし、カルシウムの吸収を抑制することで、カルシウムの量を調整しようとしているのです。

そのため、ビタミンDのサプリメントを服用することで、高カルシウム血症の状態を悪化させてしまう可能性が生じます。

結果、心機能異常や左心室肥大が起こる可能性を高めることになりかねません。

2. カルシウムの少ない食事

カルシウムやビタミンDのサプリメントを飲んでいないのに、カルシウムの量が高すぎると診断された場合には、カルシウムの多い食品をしばらく避けてみましょう。

その後、数値が改善するか確認してみましょう。

3. 定期的な水分補給を習慣にする

カルシウムの量は日々変化します。体が脱水すれば、血中のカルシウム濃度は高くなります。

お水を飲む習慣があまりなく、常にジュースやコーヒーなどを飲んでいる人は、体が慢性的に脱水している可能性があります。

甘い飲み物にもコーヒーにも利尿作用があります。

まずは、「水」を飲むこと、定期的な水分補給を心がけることで改善する可能性があります。

4. 腸内環境を整える

体が利用するビタミンK には3種類あります。K1、K2、K7です。

血液中のカルシウムを排出し、骨への再吸着を促す働きをしているのは、ビタミンK2です。結果、血液中のカルシウムの量が減ります。

ビタミンK2は、腸内細菌が造ります。

ビタミンK2が十分に腸内で造られ、血中のカルシウムがちゃんと骨に使われていれば、高カルシウム血症は改善するはずです。

もし、腸の働きに不調があるのならば、まずは腸内環境を整えることから始めてはいかがでしょうか。

ちなみに、ビタミンK1は緑色の葉物野菜から摂ることができ、ビタミンK7は納豆から得られます。

ビタミンKの詳しい働きと食事から摂る方法は『ビタミンK』をご確認ください。

5. ケルセチンを避ける

ケルセチンは、腸内でカルシウムの吸収の正常化に関係している栄養素です。

骨粗鬆症の改善には役に立ちますが、血中のカルシウム量が高すぎると指摘されている人は、念のためケルセチンを多く含む食品をしばらく避けてみてはいかがでしょうか。

それで数値が改善するか確認してみましょう。

① ケルセチンを多く含む食品

ケルセチンのサプリメントももちろん止めましょう。

6. チェストベリーを避ける

チェストベリーは、その名前が表すように、ヨーロッパでは古くから、母乳を促すハーブとして用いられてきました。

しかし現代科学は、母乳のためにチェストベリーには背反する作用の報告が多くあることから積極的に飲むことは好ましくないと結論づけています。

カルシウムとの関連では、チェストベリーを少量摂取すると、エストロゲンが減少することが報告されています。エストロゲンは骨の形成をサポートする働きのあるホルモンです。そのエストロゲンが減少することで、破骨細胞の働きが強くなり血液中のカルシウム濃度が高くなります。

そのため、高カルシウム血症を指摘された人は、チェストベリーのハーブティは控えた方が良いでしょう。

なお、チェストベリーは生理や排卵を抑える働きがあるため、PMS改善や自然避妊薬として飲む人もいます。

しかし、常用することで、高プロラクチン血症を起こすことがあり、生理がなくなったり、排卵がなくなってしまうこともありますので、要注意なハーブです。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

花畑に隠れているうさぎ

もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング

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Sophiawoods 公認統合食養ヘルスコーチ/国際ヘルスコーチ
森智世(もりちせ) | ソフィアウッズ・インスティテュート代表 米国代替医療協会(AADP)公認ホリスティック・ヘルスコーチ、女子栄養大学 食生活指導士、経営学修士(MBA)、ジョンズホプキンス大学「健康と化学物質」修了、コロラド大学「共生細菌学」修了、カンタベリー大学「精神栄養学」修了 ひとりひとりのバイオ個性に着目する統合食養学に沿って、主に働く女性のウェルビーイングを支援するヘルスコーチとして活動中 長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報を一早く取入れ、最新食物科学・疫学・臨床研究に基づく情報発信、資格取得講座企画運営、法人向けセミナーなど提供