スイカは女性はもちろんのこと男性に食べて欲しいお野菜!+スイカ糖レシピ

2015/08/04/

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バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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スイカは野菜?果物?

スイカの原産地はアフリカです。

大陸経由で西から伝わったウリ科の植物なので「西瓜」になったと言われています。

園芸店では野菜として扱われています。

瓜(ウリ)科なので、きゅうりやズッキーニやゴーヤやカボチャと同じ扱いです。

スイカの苗が欲しければ、野菜コーナーに行ってみましょう。

一方、八百屋さんや栄養学では果物として扱います。

ウリ科ですが、果物扱いです。そういう意味ではメロンも同じウリ科ですが果物扱いです。

野菜か果物かの線引きは、糖度でしょうか?

スイカの個性

スイカの旬のピークは7月~8月。

スイカの約95パーセントが水分(果汁)で、その約4~6%が糖分です。

スイカの糖分はエネルギーとしての即効性があり、スイカの豊富なカリウムと水分と合わせて、体に清涼感を与えてくれるので、熱中症予防猛暑疲れの回復に最適です。

まさに、夏の王様フルーツです。

なお、スイカの糖分には即効性がありますが、血糖値を大きく上げることはありません。その理由は後半で説明します。

スイカの果肉には、多くの素晴らしい成分がバランスよく含まれているんですよ。

東洋医学にみるスイカの薬用作用

東洋医学(中医学)の古書に書かれているスイカの果肉に含まれている薬用作用には、次のようなものが含まれています。

  • 利尿作用
  • アルコールによる毒素の排出
  • 血尿の改善(腎疾患/膀胱疾患の改善)
  • 口や舌、口の周辺にできた吹き出物、口内炎の改善
  • のどの痛みや腫れの改善
  • 腰痛の緩和

スイカは、統合医療の大家アンドリュー・ワイル先生が、特に男性に食べて欲しいと推している食品のひとつです。ちなみにワイル先生はわたしが公認ヘルスコーチの資格を取得したニューヨークの学校の主任講師のおひとりでもあります。

さて、ワイル先生がスイカを推す、その理由はなんでしょうか?

今回は、スイカの果肉に含まれている成分ごとに、その機能についてお伝えします。

免疫力向上(β-カロテン)

赤色のスイカの色素には、β-カロテンが豊富です。β-カロテンには、抗がん作用や免疫力向上作用があります。

また、粘膜や皮膚を強くして、喉や肺など呼吸器を守る働きがあるといわれています。髪や目の健康にも効能が見つかり、紫外線による害からも守ってくれます。

β-カロテンの詳しい機能については『β-カロテン』をご確認ください。

アンチエイジング、心疾患予防、動脈硬化予防(リコピン)

赤色のスイカには、抗酸化物質であるリコピンがトマトの1.4倍も含まれています。

リコピンは体内の活性酸素を減らしアンチエイジングやがん予防効果(特に、前立腺がんと乳がん)が期待されています。

リコピンの詳しい機能については『リコピン』をご確認ください。

利尿作用・疲労回復(カリウム)

カリウムは、ナトリウムの排出を促してくれるミネラルです。

ムクミ解消疲労回復に一役かっています。また、夏バテの回復に効果があります。

特に、塩分の多い食事傾向の人は積極的に食べましょう。

脂肪肝予防、動脈硬化予防(イノシトール)

ビタミンB群の仲間のイノシトールは、脂肪肝を予防する働きがあります。

間接的に肝機能を助けるので、血液の浄化を助け動脈硬化の予防にもなります。ビタミンB群は、口内炎などの改善に効果をもちます。

シミ・ソバカス・肌荒れ予防(シスペイン)

シスペインは、体内でビタミンCが壊れてしまうのを防ぎます

吸収したビタミンCが有効に活用されるようになるので、お肌をシミやソバカスから守り、肌荒れ予防に有効です。

スイカに限らず、紫外線が強くなる季節のお野菜や果物には、紫外線保護効果をもつ成分を含んでいるものが多いのです。

季節のものを食べることには意味があります。

肥満予防(マンノシターゼ)

マンノシターゼは、糖質分解酵素です。

さて、「GI(グリセミック・インデックス)」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

「GI 値」は、純粋なブドウ糖を摂取した時に上がる血糖値のスピードを「100」として、さまざまな食品に含まれている糖分が、ブドウ糖と比較してどれくらい速く血糖値を上げるのかを示した指標です。

スイカの「GI 値」は「76」です。白い食パンが「75」なので、GI 値だけを見れば、スイカは白い食パンと同じくらい血糖値を素早く上げる「危険」な食品と古い食事指導ではみなされてきました。

しかし、「GI」で食品の血糖値への影響を測ることには大きな問題があり、GI を基準に食事をすることには、意味がないだけでなく、もはや時代遅れなんです。

スイカに含まれている糖分は重量の 4% 程度です。一方、白い食パンの糖分は重量の約50%です。100gで比較すれば、スイカにはたったの4gしか糖分が含まれていませんが、白い食パンでは、その半分の50gが実質砂糖というわけです。

では、質問です。

GI 値がほぼ同じスイカと白い食パンを、同じ量づつ(100gづつ)食べたとして、血糖値は同じだけ上がるでしょうか?

そんなわけありませんよね。

スイカに含まれている糖分について、血糖値の上昇を心配する必要がないだけでなく、スイカには、マンノシターゼという糖分を分解する酵素まで含まれているのですから、血糖値が心配な人であっても、夏にスイカを我慢する必要はないんです。

胃潰瘍改善(グルタミン酸)

グルタミン酸は、旨味成分というだけでなく、胃潰瘍の修復に効果をもっているアミノ酸です。

詳しくは『ピロリ菌』をご覧ください。

元気回復・夏バテ予防・回復(アルギニン)

アルギニンは、ニンニクやうなぎなどに多く含まれている活力の素と言われるアミノ酸です。

それがスイカにも含まれています。

夏バテ回復効果の素がここにもありましたね。

シトルリンは、ウリ科の野菜に特徴的な利尿作用をもつアミノ酸成分です。

腎機能を助け、体内の老廃物や、有害物質などを体外に排出する作用を促します。

スイカの果肉には、100gあたり平均180mg含まれていて、大玉スイカを7分の1程度食べれば十分だと言われています。

なお、熟した大玉スイカよりも、200g以下の熟していないスイカに2~3倍多く含まれていて、果肉よりも皮に多く含まれていると考えられています。

血流改善(シトルリン)

シトルリンは、体内で一酸化窒素を発生させるため、血管が拡張し血流が改善します。そのことで、次の効果があると考えられています。

  • 血圧を下げる効果
  • むくみや冷えの改善
  • 筋肉痛の予防と改善(詳しくは『筋肉痛を緩和する食事法』を参照のこと)
  • 認知力の向上(脳内血流の活性化)
  • 育毛効果(薄毛改善)
  • 精力増強(ホルモンバランスの改善)

また、シトルリンは血管を拡張させ血流を促進するため、バイアグラと同様の仕組みで、勃起時に海綿体に多くの血が流れるようになることによる作用が期待されています。ただし、スイカは食品ですから薬のような即効性はありません

種子の成分

スイカの種にも次のような作用があると考えられています。

  • 解毒作用
  • 解熱作用
  • 利尿作用
  • 疲労回復作用
  • 強壮作用
  • 止血作用
  • 喉の痛みの緩和

など。

スイカの種については『スイカの種』もご覧ください。

スイカ糖の作り方

いくらスイカに素晴らしい機能があったとしても、スイカが手軽に購入できるのは夏に限られます。では、夏以外の季節にスイカの薬効が必要になった時にはどうしたらよいのでしょうか?

東洋医学の医食同源に基づく薬膳では、スイカの薬用効果を得るために、「スイカ糖」が用いられます。

夏以外の季節にもスイカの薬用効果を得たいと考える人は、作ってみてはいかがでしょうか。スイカ糖はキッチンで作れるんですよ。

  1. 熟したスイカ・・・2~3個(果肉と種)

なお、種もいっしょに入れて作ると効果が高まると言われています。

  1. 果肉を布袋に入れて汁を絞る
  2. 絞り汁と種を鍋に入れ、汁が1カップ程度になるまで数時間ゆっくり煮詰める
  3. 汁がドロドロになったら、火を止める
  4. よく冷まし、種を取り除き、ビンに移し、冷蔵庫で保管

布袋に入れて汁を絞るのが面倒であれば、果肉と種をそのまま鍋に入れて煮詰めてもOKです。その際、食物繊維が汁の中に残りますが、ホールフードの精神でそれも全ていただくのがベストとわたしは思っています。

また、スイカの皮だけを煎じて飲んでも効果があると言われています。ただし、その際は、無農薬のスイカの皮を使ってくださいね。

例えば、ムクミが酷い時や喉が痛い時に、スイカ糖を1日3回スプーン1~2杯摂ると良いと言われています。

スイカ糖は購入することもできます。

自分で作るのが面倒だと考える人は、そして、薬用効果を期待するのなら、自然栽培、無農薬栽培のスイカのみを使った、白砂糖や食品添加物が使用されていないスイカ糖を探してくださいね。

スイカではなく冬瓜(とうがん)を用いて白砂糖を加え着色しているものなどが「スイカ糖」として販売されているのを目にしたことがあります。ご注意ください。

わたしは、自然栽培フェアで出会った、三穂の郷農園さん(上の写真)のスイカ糖をお勧めします。三穂の郷農園さんの作物はすべて自然栽培ですから無農薬です。化学肥料も使用していません。また、スイカ以外の食材や添加物も一切使用されていません。

三穂の郷農園さんのネットショップからも夏から秋にかけて購入できますよ!

なお、三穂の郷農園さんとソフィアウッズ・インスティテュートとの間には一切のビジネス関係はありません。

スイカを使ったレシピ

スイカは冷やしてそのまま食べるだけでも十分美味しいお野菜ですが、お料理に使うこともできます。例えば、次のようなレシピはいかがでしょうか。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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