食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

ピロリ菌は病原菌ではなく共生細菌(3)ピロリ菌と友好的に共生する食事とライフスタイル

バイオ個性で食べる、心と体をつないで健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

 

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ピロリ菌を除菌しなくても、胃潰瘍や胃がんを予防することはできます。

第一回目『ピロリ菌は病原菌ではなく共生細菌(1)ピロリ菌を除菌すると食道がんに

ピロリ菌は、私達の免疫機能の一部であり、胃液の分泌量を調整してくれている大切な共生細菌です。決して、病原菌ではありません。

ピロリ菌の働きを無視すれば、胃潰瘍や胃がん、逆流性食道炎や食道がんに発展してしまいますが、ピロリ菌の役割を正しく理解し、上手に共生すれば、胃がんの確率も食道がんの確率も抑えられると言えます。

第二回目『ピロリ菌は病原菌ではなく共生細菌(2)逆流性食道炎

ピロリ菌を除菌した人向けのお話でした。

今回は、ピロリ菌を除菌していない人向けのお話です。

ピロリ菌と上手に幸せな共同生活をおくり続けるために、ピロリ菌が免疫細胞と会話するためにマイルドな胃痛を起こした時に、私達がとるべき方法についてまとめました。

(裏付けとなっている研究論文等は、最後に参考文献として一覧にしています)

ピロリ菌を暴走させてしまう、避けてほしい要因

  • アルコール
  • カフェイン類
  • 炭酸飲料
  • 揚げ物
  • 香辛料
  • 食塩
  • 食品添加物(加工食品)
  • ストレス

食品添加物を除けば、どれもこれも、まったく摂ってはいけないというものではありません。食品添加物を除けば、適量、飲食することで健康効果が期待されるものもあります。ストレスもです。

16世紀の著名な医師パラケルススの言葉です。

“All substances are poisons; there is none which is not a poison. The right dose differentiates a poison and a remedy.” ― Paracelsus
(すべての物質は有害(毒)である:毒でないものはない。適量が、毒か薬かを分ける)

日本にも素晴らしい諺があります。「過ぎたるは及ばざるがごとし

上記した要因が摂り過ぎにならないよう気を付けて過ごすことが大切です。何事も「適量」が大切です。

それを裏付ける論文を翻訳したものは、こちら『果物と野菜はあなたを殺そうとしている』です。食物科学や生理学の世界は日々新しい発見があり、かつて常識だったことがそうでなかったり、かつて否定されていたことが認められたりと面白いです。「10年一昔」と言いますが、この分野は「1年一昔」と言っていいくらいですから、10年前の常識に囚われてはいけませんね。

ピロリ菌を味方にする、積極的に摂って欲しいもの

1.プロビオティクス

発酵食品に多く含まれているプロビオティクス(善玉菌)ですが、その中でもビフィズス菌属が、ピロリ菌の暴走をコントロールする働きがあることが、細胞実験で、報告されています。

私達と共生する細菌についての研究は、まだ始まったばかりです。最先端の研究者でも判らないことが山積しています。でも、分かってきたほんの少しのことからも、菌のことは菌同士に任せた方が良いという方向性が見えています。

例えば、致死の大腸炎や下痢を引き起こすC.ディフィシル感染菌は、抗生物質がまったく効かないのに、善玉菌を移植した途端におとなしくなってしまうことが知られています。ピロリ菌についても、人間が浅知恵でどうこうしようとするよりも、他の善玉菌に任せることが大切なように思います。

人間は地球上に住み始めて、ほんの数万年ですが、菌は、地球誕生の時から、ここに住んでいるのです。

ミクロフローラとプロビオティクス – ボディエコロジーの考え方
細菌がどのようにして私達を定義し、形づくり、癒してくれるのか(翻訳シリーズ)』

2.グルタミン酸

ベス・イスラエル・ディコネス・メディカル・センター(BIDMC)とマサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者が、アミノ酸の一種グルタミン酸が、ピロリ菌によって起こった胃潰瘍の治療に効果があると、『Journal of Nutrition(栄養学ジャーナル)』の 2009年5月号で発表しています。抗生物質を使用せずに、胃潰瘍を治療する可能性について言及しています。

グルタミン酸を多く含む食品: 

小麦、大豆に圧倒的に多く、小麦や大豆を使用した加工品、例えば、きな粉、凍り豆腐、ゆば、パスタ等にも非常に多く含まれています。他の豆類、ナッツやシーズにも多いです。その他の食品では、かつお節、しらす干し、たらこ、あおのり、まぐろの赤身に豊富に含まれている他、肉類では、鳥類の肉に多いです。

また、トマト玉ねぎも、加熱して食べるとグルタミン酸がたくさん作られますから、スープ等にして召し上がってくださいね。

トマトとズッキーニのお味噌汁

:食品添加物あるいは化学調味料のグルタミン酸ナトリウム(味の素)のことではありませんからね!!

3. 生姜あるいはジンジャー・ティ

生姜の皮のすぐ下に多く存在している辛味成分であるジンゲロールは、熱を加えることで、ショウガオールと呼ばれる抗酸化物質に変身します。ショウガオールには、抗菌、抗ウイルス作用があると言われています。

生姜をお料理に使う時には、皮ごと使いましょう。また、お料理だけでなく、煮だしてハチミツといっしょに飲むのも良いですね。クローブを足しても美味しいですよ。クローブにも抗菌効果が認められています。

4. マヌカハニー

マヌカハニーには、メチルグリオキサールと呼ばれる抗菌成分が豊富に含まれています。他のハチミツにも含まれていますが、平均して、1kg当たり5-10mgであるところ、マヌカハニーには、最高で600mg含まれているそうです。また、マヌカハニーに含まれている他の酵素の効果で、他のハチミツよりも酸化しにくいとのことです。

英国ハロゲイト市で開催されたSociety for General Microbiologyの2011年春のコンフェレンスでは、マヌカハニーが抗生物質に対する耐性菌に感染してしまった傷の治癒に、効果があったことが報告されました。そうしたことから、ピロリ菌の暴走を抑制してくれる効果があると期待されています。

 5. ブロッコリー・スプラウツ(&アブラナ科の野菜)

ブロッコリー・スプラウツ等、アブラナ科の野菜に多く含まれている抗酸化物質スルフォラファンが、ピロリ菌によってダメージを受けた消化器官の粘膜の再生に効果があるという報告がなされています。

2011年の研究は、ブロッコリー・スプラウツがピロリ菌による胃がんの発症リスクを低減したと報告しています。

また、2009年の『Cancer Prevention Research(癌予防研究)』に発表された研究は「スルフォラファン豊富なブロッコリー・スプラウツを2ヵ月間、毎日食べることで、ピロリ菌の繁殖を抑えた」と報告しています。

スルフォラファンは、様々な癌の予防になるという研究が多数存在しています。しかしながら、スルフォラファンを効率よく食べるためには、アブラナ科の野菜の特徴をよく知って、正しい調理法で食べることが大切です。アブラナ科の野菜の調理方法については、『ブロッコリーの正しい調理方法』をご覧ください。

共生1

それでも、ピロリ菌からのメッセージ(マイルドな胃痛)を受け取ったら

直ぐに胃薬を飲むのではなく、一度、それまでの食事や生活を振り返ってみてください。

  • お酒は飲み過ぎていませんか?
  • 食べ過ぎていませんか?
  • 刺激性の強い料理をたくさん食べていませんか?
  • 炭水化物ばかり食べていませんか?(実は、脂肪やたんぱく質に比べて消化負担が大きい)
  • しょっぱいものが大好きではありませんか?

そうした生活や食事をまず、見直してみることから始めてくださいね。

そして次の食品を対処法として食べてみてください。不快な症状を緩和してくれますが、あくまでも、マイルドな胃痛が起きた時には、食事と生活を見直すチャンスです。

1.冷えると胃が痛む、キリキリ痛む

冷えによって筋肉が緊張してキリキリと痛むことが原因ですから、体を温める食材を多く食べ、体を冷やさないことが大切です。

例えば、羊肉、しょうが、ネギ、ニンニク、山椒、八角(アニス)、シナモン(桂皮)、ニンジンなどがお勧めです。ただし、辛味のある香辛料は、体を温めてくれる一方で、ピロリ菌を暴走させてしまう食品でもあるので、くれぐれも食べ過ぎにはご注意を。

甘草(リコリス)は、筋肉の急激な収縮による急性の胃痙攣などの緩和や鎮痛のために、昔から東洋医学で用いられてきた薬草です。甘草は、タバコや醤油やお菓子の味付けに用いられており、摂り過ぎると高血圧低カリウム症になるので、摂取には漢方薬剤師のアドバイスに従ってください。

2.胃が張る、ゲップが出る、口の奥が酸っぱい

ストレスが原因で起こることがある一方で、暴飲暴食によっても起こります。自分に合ったストレス解消方法を見つけておいたり、ゆっくり噛んで食べ、腹八分目を意識することが大切です。

ストレスが原因の方: 三つ葉や香菜、パセリ、セロリ、春菊などの香りの強い野菜柑橘類がお勧めです。

暴飲暴食が原因の方: 

(1)大根に含まれるジアスターゼと呼ばれる成分が消化を助けてくれます。また、大根葉、かぶ、カイワレ大根が効きます。

(2)キャベツ。市販の胃腸薬「キャベジン」の主成分でもあるキャベツの抽出液には、胃を強くするビタミンUが豊富に含まれています。ビタミンの様な働きをするのでビタミンUと呼ばれますが、実は、アミノ酸の誘導体なんです。

毎日キャベツを食べた胃潰瘍患者は、そうでない患者と比べて完治にかかる期間が3分の1になったことが報告されています。日々の食事にキャベツの千切りを付けるのも良いですよね。

また、キャベツ・ジュースに効果があることが報告されています。キャベツ4分の1相当を絞ったジュースを毎日飲んだ胃潰瘍患者の9割が、3週間で完治したとの報告もあります。小さじ1杯半でも十分に胸やけを鎮静させると報告されていますよ。

その他、レタス、セロリ、パセリ、アスパラガス、ブロッコリー、じゃが芋などの野菜に多く、青海苔、牛乳、卵などにも含まれています。ビタミンUは体内で合成できないので、食品から摂取しなければいけません。

ビタミンUは水に溶けやすいので、長時間、水に晒したり、洗ったりしないよう気をつけることが大切です。また、熱に弱いので、あまり加熱せずに、できるだけ生で食べることが大切です。ちなみに、酸には強いので、ドレッシングに酢を使っても大丈夫です。

(3)その他、さんざし、クローブ、八角、山椒、玄米茶がお勧めです。

3.胃が重い、食欲不振、シクシク痛む

胃の働きが弱いことが原因ですから、胃腸の働きを促し、消化を助ける成分が豊富な食品が適しています。

(1)暴飲暴食の人にも効果のある大根キャベツがお勧めの他、ニンジンも胃腸に血を補い温め丈夫にしてくれるので、お勧めです。

(2)また、前回の逆流性食道炎のコラムでご紹介した、ムチンの多いヌメリのある食品もお勧めですが、胃腸の働きが弱い人向けには、必ず、温めてから食べるようにしてくださいね。『ヌメリのある食品

(3)その他、なつめ甘草、麦芽などがお勧めです。

 

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

参考:
細菌がどのようにして私達を定義し、形づくり、癒してくれるのか(翻訳シリーズ)』

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 - 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) - を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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