バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
心と体をつなぐホリスティックな食事法について、
ニュースレター登録者限定のキャンペーン情報等も配信しています。
ご登録は、こちらから
もれなく統合食養学(ホリスティック栄養学)冊子が無料ダウンロードできます
目次
栄養失調で失明する
あなた、もしくは、あなたの家族やお子さんに偏食はありませんか?
あるいは、ちゃんとした食事ではなく、ジャンクフードばかりを食べていたりしませんか?
先日公開された米国内科学会報誌(the Annals of Internal Medicine)に、驚くような事例が掲載されていました。
(裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています)
ジャンクフードばかりを食べ続けていた10代の少年が栄養失調で失明したという事例です。
決して貧しい途上国のできごとではなく、イギリスで起きた出来事です。
栄養失調は、先進国でも起こりえるという事例ですが、失明した少年は、直近の7年間
- フレンチフライズ
- ポテトチップス
- 白い食パン
- ハム&ソーセージ
ばかりを主に食べ続けていたとのことです。
栄養失調と言っても、カロリー不足によるのではないことが分かります。栄養偏重、栄養のバランスの偏りによる失調であることが分かりますね。
14歳になった時、視神経に重篤なダメージが起き、失明しました。現在、彼は、聴力も失いかけているとのことです。
彼を診察した内科医は、ビタミンB群の欠乏症に陥っていると診断し、ビタミンB群の注射をし、食事を改善するよう伝えましたが失明を避けるには遅すぎたとのことでした。
ビタミンB群欠乏が起こる原因
偏食
世の中には、子供に与える食事に無頓着な親もいますが、多くの親は、食事が重要であると認識し、できる限り健康的な食事を子供に食べさせ様と努力していると思います。
でも、子供の方が、頑固に食べることを拒否することも少なくありません。
お野菜嫌いな子供は少なくありませんね。嫌いなものを出されると、頑固に食事をボイコットする子供もいます。
子供だけではありません。
私達だって、自らの意志によって栄養失調になることを選択していることもあります。
極端な食事法
例えば、2-3か月おきぐらいに現れる新しいダイエット法。テレビやSNSで、有名人が新しいダイエット本や料理本を出版しています。
今までとは違う、斬新なものや、奇抜なものであるほど売れます。
メディアで評判になっている新しいダイエット法を試すために、あなたはご自分のキッチンにあった以前やっていたダイエット法に関する食品を廃棄して、新しいダイエット法に沿った食品に買い替えたりします。そんな経験ありませんか?
- お肉は食べない方いい
- 炭水化物は抜いた方がいい
- グルテンは抜いた方がいい
- 乳製品は食べない方がいい
- バターよりもココナッツオイルの方がいい
- フルーツは朝食べた方がいい
- 夜行性の野菜は食べない方がいい
- 水は大量に飲む方がいい
などなど
何を食べた方がいいとか、食べない方がいいとか、定期的にメディアは異なることを伝えます。
極端な食事、特に、厳しい制限を課す食事法は、あなたの体と心を騙し続け、あなたを簡単に栄養不足にしてしまいます。あなたは疲れやすくなり、イライラしたり、返って体重が増えたり、ひどくすれば病気になってしまうかもしれないのです。
単にカロリーが高い/GIが高いからと言って、あなたにとって必要な食品を抜くようなことがないよう注意が必要です。
ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座では、ダイエットを必要としない食事法について教えています。
飲酒、炭酸飲料、電解水(経口補水液、スポーツドリンク)、サプリメント
こうした飲料や、サプリメントを常用は、要注意です。これらの製品に生理活性したビタミンB群が含まれていることはありません。初めから入っていないか、入っていても不活性化しているか、疑似物が含まれているだけです。
例えば、天然葉酸(フォレイト)の代わりに人工葉酸フォリック酸、ビタミンB12の代わりにシアノコバラミンなど、潜在毒性をもった物質が多くのサプリメントや食品、飲料に使われています。
こうしたものを常用することで、栄養不足による細胞への酸化ダメージが蓄積されていきます。
ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座では、サプリメントの安全な成分と危険な成分について教えています。
腸内細菌がビタミンB群を産生することを阻害する医薬品
医薬品には、腸内細菌がビタミンB群を産生することを阻害するものが多くあります。(参照『抗生物質だけでなく数多くの医薬品が腸内細菌にダメージを与えていることを権威ある業界誌が発表。薬品の真実について』)
最も悪名高いものには次のようなものがあります。
- 経口避妊薬
- 高血圧薬
- メトフォルミン(抗糖尿病薬)
- 抗生物質
- 制酸剤
- 胃酸抑制剤
こうした医薬品を飲まずに済む様な生活をして欲しいです。
既に、どうしても飲まなければならないのなら、努めて、ビタミンB群の多い食品を食事に摂り入れるようにしてください。
上に記載した通り、サプリメントはお勧めしません。
ビタミンB群欠乏症は洗面所で分かる
ビタミンB群が不足している分かりやすいサインは、下痢または軟便です。
腸内の共生細菌がビタミンB群を造る
胃腸に問題を抱えていたら、ビタミンB群不足を疑ってみてください。
食事に頼ることなく、私達が腸内でビタミンB群を作ることが出来るということは、ビタミンB群が私達の生命維持にとって重要なビタミンだからです。食べなければ得られないようなものに、自分の命は預けられません。必要なものは自分で造る。それが一番確実だからです。
つまり、私達はめったにビタミンB群欠乏にはならないようにできているはずなのです。
食中毒や抗生物質による影響でなく、理由もなく突然、下痢/軟便が起こったら、ビタミンB群欠乏を疑ってください。
あなたの腸内にいるはずの健康的な善玉菌が少なくなっていることで、下痢軟便が起きているとしたら、それは、ビタミンB群欠乏が既に起きている可能性が高いことを意味します。
ビタミンB群とその重要性
精白された炭水化物と加工肉に偏った食事からは、私達の健康にとって重要不可欠なビタミンとミネラルを十分に摂ることができません。
また、糖質・タンパク質・脂質を代謝するためには、ビタミンB群が必要です。
食べた炭水化物とタンパク質や脂質に見合う量のビタミンB群が豊富な食事をしなければ、体内のビタミンB群は不足し、やがて欠乏し、重篤な健康障害を引き起こします。
ビタミンB群は、「群」と言うくらいですから、1種類ではなく、次の様に複数存在しています。なお、今まで詳しい機能について執筆したものはリンクをつけましたので、ご参照ください。
- B1(チアミン)
- B2(リボフラビン)
- B3(ナイアシン)
- B4(アデニン)
- B5(パントテン酸)
- B6
- B7/B8(ビオチン)
- B9(葉酸)
- B12
B10などの欠番は、後にビタミンではないことが判明した物質です。
ビタミンB群の役割
DNAを守ってがん予防
細胞内のビタミンB群は、次の機能に使用されます。
- 遺伝子/DNAを守る
- エネルギーを作る
- 正常なメチレーション
そのため、ビタミンB群が不足すると、DNAがダメージを受けやすくなり、欠乏するとDNAは損傷し、がんリスクが高まります。一方で、ビタミンB群が充足していることで、DNAの損傷を避けることができ、がん予防になります。
例えば、アルコール飲料の摂取量と比例して乳がんの発症リスクは高くなりますが、少量のアルコールの摂取であれば、ビタミンB群をバランスよく摂取することで、乳がん発症リスクの上昇を抑えることができたとのことです。 (参考:『「赤ワインは体に良い」は本当?~フレンチ・パラドックスに異議あり!』)
しかしながら、大量のアルコールを飲んでいる場合には、ビタミンB群も効果はなかったそうです。
心を守って鬱予防
葉酸(フォレイト)、B1、B6は、次のような私達の気分、心の状態にも大きな影響をもっている神経伝達物質(ホルモン)を造るのに必要なビタミンです。
- GABA(リラックス成分)
- セロトニン(幸福ホルモン)
- ドーパミン(快楽ホルモン)
- ノルアドレナリン(やる気のホルモン)
そのため、ビタミンB群が欠乏すると、イライラして怒りっぽくなったり、やる気がなくなったり、うつを発症しやすくなります。
その他ビタミンB群が欠乏すると起こる症状
こんなにたくさんの不調や病気がビタミンB群の不足で起こります。
- 慢性疲労
- 貧血症
- 集中力散漫
- 下痢
- 甲状腺機能低下
- 抜け毛
- 口内や舌の痛み
- 口内炎
- 記憶力の衰え
- 意識もうろう
- ミトコンドリア萎縮
- 失明
- 難聴
- 手のしびれ
- 手足の神経痛
- 手根管症候群
- 間質性膀胱炎
- 筋力の衰え
- 筋肉痙攣
- こむらがえり
つまり、こうした病気や不調は、ビタミンB群豊富な食事をするだけで改善する可能性があるということです。
薬を欲しがる患者と出す医師
上記した様な症状で病院を受診した時に、ビタミンB群欠乏が疑われることは稀です。医師は、最近どんな食事をしていたかなんて、きっと訊きません。
病名に合った薬が処方されて終わりです。
そして、多くの人がそれを望んでもいます。
上記した様な症状で病院を受診した時、薬が処方されず、ただ「食事を改善しなさい」とだけ言われたら、きっと多くの人が、薬をもらえないことにがっかりするか、医者の怠慢だと腹を立てるか、ではないでしょうか。
もちろん、ビタミンB群の欠乏だけが、これらの症状の原因ではありませんから、ビタミンB群を補給したら、必ずこうした不調や病気が治るとは言えませんが、せめて血液検査でビタミンB群の充足状態くらい調べて欲しいかなと思わずにはいられません。
単にビタミンB群が足りないだけなのであれば、薬なんて飲まずに食事で改善できるのですから最高です。
肥満症の人は実は栄養失調
即効性を謳った極端なダイエット法や食事法に翻弄されやすい人は、ご自分の体重を常に気にしている人か、既にメタボ傾向にある人ではないでしょうか。
肥満症の人の細胞内は、不必要な栄養素が多すぎる一方で、真に必要な栄養素が枯渇していることが報告されています。
特に、生命維持にとって不可欠なビタミンやミネラルが不足していることが判っています。だから、痩せないのです。
統合食養学はバランスを勧めます
統合食養学は、食品にNGのレッテルを貼りません。(食品添加物は食品ではないのでNGですが・・)
どんな食品もほどほどにバランスよく食べることを善とします。
ある食事法によって、体重や体調が、良くなったり悪くなったりを繰り返す、ヨーヨーの様な状態が起きていない限り、何かひとつの食事法を勧めたり、否定したりすることもありません。
もし今の食事に不安がある、あるいは、薬ではなく食事で気になる健康上の課題に取り組みたいと考えている人は、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
プライベート・ヘルスコーチング・プログラムについて
お気軽にご相談ください。
初回相談を無料でお受けしています。
あるいは、ソフィアウッズ・インスティテュートのマインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで学びませんか?セルフドクターコースでは、あなたが食を通してご自身の主治医(セルフドクター)になるために、必要な知識とスキルを教えています。
新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。
心と体をつないで健康と幸せを手に入れる
ニュースレターのご登録は、こちらから
統合食養学(ホリスティック栄養学)冊子が無料ダウンロードできます
参考文献:
- “Blindness Caused by a Junk Food Diet”, Rhys Harrison; Vicki Warburton, Andrew Lux, Denize Atan, 3 SEPTEMBER 2019, Annals of Internal Medicine
- “B-Vitamin Intake from Diet and Supplements and Breast Cancer Risk in Middle-Aged Women: Results from the Prospective NutriNet-Santé Cohort”, Manon Egnell, Philippine Fassier, Lucie Lécuyer, Laurent Zelek, Marie-Paule Vasson, Serge Hercberg, Paule Latino-Martel, Pilar Galan, Mélanie Deschasaux, and Mathilde Touvie, Nutrients. 2017 May; 9(5): 488, doi: 10.3390/nu9050488, PMCID: PMC5452218, PMID: 28505069
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング