バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
この症状にはちゃんとした医学用語がある
今までに、目の周辺や足首やふくらはぎ、指やひじの周辺で、ピクピクする小さな痙攣(けいれん)が起きたことはありませんか?
たぶん、ほとんどの人が、そうした小さな痙攣を経験したことがあると思います。
小さな痙攣(ピクピクとかヒクヒクとか)は、しばらく不快ですが、気がついたら消えていることがほとんどで、普通のことです。
今回はそのピクピクの正体と解決法をお伝えします。
この症状には実はちゃんとした医学用語があり「良性繊維束性収縮」と言います。
「良性」とついているくらいですから、まぶたがヒクヒクしたり、太ももがつったりする、たまに起こる小さな筋肉の痙攣が、深刻な神経障害のサインであることは、めったにありません。
実際、症状がおさまる前までには、ヒクヒクしている大体の原因に見当がついているのではないでしょうか。
とはいえ、まぶたが3日間ずっと痙攣していたら、かなりウザいと思います(笑)症状が数日、場合によっては1〜2週間続くこともありますが、良性筋線維束の原因は、簡単に追跡できます。
もちろん、症状がそれ以上続く様な場合には、ちゃんと病院で診てもらってくださいね。
良性線維束性収縮の原因と解決法
カフェインの摂りすぎ
コーヒー、レッドブルやエスプレッソなどカフェインの含有量が多い飲み物を多く飲むことで起こります。
カフェインは、神経回路でカテコールアミンという種類のホルモン(神経伝達物質)を増加させます。ドーパミンとアドレナリンのことです。これらの神経伝達物質は、センシティブな人の皮膚をピクピクさせたり、ヒクヒク痙攣させたりします。体内でカテコールアミンが分解されるまで、症状は続きます。
少しカフェイン飲料を控えましょう。
喫煙
タバコのニコチン成分の刺激によって、良性線維束性収縮が起こることがあります。
この理由だけでなく、その他のたくさんの理由から、タバコはやめた方が賢明です。
運動
有酸素でも無酸素でも、運動やワークアウトの最中や後で、良性線維束性収縮が起こることがあります。特に、前腕、ふくらはぎ、太もも、お腹、背中でよく起こります。
原因は、筋肉細胞への乳酸の蓄積です。乳酸が解消されれば、痙攣は止まります。乳酸を早く流してしまうような運動後のストレッチなど、アフターケアが大事ですね。
もちろん、痙攣が止まらない場合には、医師の診断を受けてください。
栄養バランス失調
特定の栄養素の不足や偏りによっても痙攣は起こります。
栄養素の偏りを調べるには、血液検査や有機酸テスト(OAT)が有効です。専門機関だけでなく、病院でも検査してもらえます。
1. 高カルシウム血症(カルシウムの摂りすぎ)
筋肉の正常な運動には、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが必要ですが、血液中のカルシウムが過剰になり過ぎると、筋肉の収縮が強くなり過ぎて痙攣が起こります。
血液中のカルシウムは、
- カルシウムのサプリメントの摂りすぎ
- ビタミンDやマグネシウムのサプリメントの摂りすぎ
- 副甲状腺ホルモンの過剰分泌
などによって増加します。
高カルシウム血症について詳しくは『血中のカルシウムの量が多いと診断されたら気をつけたい食事と検査して欲しい病気』をご参照ください。
カルシウムが不足している場合には、良性線維束性収縮ではなく、絞めつけられるような症状が起こります。カルシウムの詳しい機能については『ミネラルの精神安定剤カルシウムを多く含む食品』をご確認ください。
カルシウムもビタミンDやマグネシウムもサプリメントで服用することを止めて、通常の食事からバランスよく摂るようにしましょう。
食事を改善しても高カルシウム血症が改善しない場合には、副甲状腺の検査をしてもらうことも必要かもしれません。
2. 血中ビタミンDの過剰
血液中のビタミンDが多くなり過ぎると、細胞の中に必要以上のカルシウムが吸収されてしまい、高カルシウム血症が起こり、それが筋肉の痙攣をおこします。
ビタミンDもサプリメントからではなく、日光浴と食事から摂るようにすると安心です。
ビタミンDについては『ほぼ全ての細胞が必要とするビタミンDはほぼ全ての機能と関係している』をご確認ください。
3. ビタミンB12欠乏
ビタミンB12が不足していても良性線維束性収縮が起こります。
だからと言って、ビタミンB12のサプリメントを直ぐに飲むことはお勧めしません。その理由は『意外と知られていないビタミンB群の正しい摂り方』をご確認ください。まずは食事によってビタミンB12の不足を補いましょう。
4. 高ホモシステイン血症(HHcy)
毒性のあるアミノ酸ホモシステインの血中濃度が高く(高ホモシステイン血症に)なると、心臓に影響を及ぼすことはよく知られています。心臓発作のリスクも高まる可能性があります。
しかし、筋肉の痙攣と結び付けて考えられることは稀です。
もし、あなたのヒクヒクやピクピクとした筋肉痙攣が、一時的なものではなく、絶え間なく永遠に続いている場合には、血液検査をして血中のホモシステイン値をチェックすることをお勧めします。同時に、ビタミンB12の不足も判明するかもしれません。
ビタミンB12と葉酸の不足は、高ホモシステイン血症が起こる原因のひとつです。
肉食を控えて、ビタミンB12と葉酸が豊富な食品を多く食事に加えるようにしましょう。
両方の栄養素が豊富な食品については、『ビタミンB12の多い食品』『葉酸には2種類あるって知っていますか?』をご参照ください。
不安症
不安症が原因で起こる良性線維束性収縮は、ベッドに入ると顕著になります。眠ろうとしていのにヒクヒク痙攣が続くので、なかなか寝付けません。
しかし、不安症で起こる良性線維束性収縮は、眠っている間は起こりません。寝ている間は痙攣が止まるようなら、それはストレス性の痙攣で、不安症によるものです。
連日、高いストレスに襲われていない限り、毎晩起こることはありませんが、毎日、上手にストレスを解消して、心を楽にしてからベッドに入るよう工夫してみましょう。
参考:『ハーバード大の医師が教えるコロナウイルスで不安な時でも熟睡する方法』
過呼吸
パニック発作が起きている時や非常に激しい運動をしている時に過呼吸になると、良性線維束性収縮が起こることがあります。
特定の薬の副作用や、喘息や肺気腫によって起こる過呼吸によっても、良性線維束性収縮が起こることがあります。
医薬品
1. ウイルス感染と医薬品
風邪やインフルエンザなど、ウイルス性の疾患に罹った時に
プソイドエフェドリンが使用されている
- 抗ヒスタミン剤
- 鼻づまり解消薬
や
- ベータ・アゴニストに含まれる吸入剤(アルブテロールなど)
を使用することで、一時的に良性線維束性収縮が起こることがあります。
これは、薬に問題があるのではなく、ウイルスの種類によって、こうした医薬品に作用し、稀に一時的な痙攣を起こすことが報告されていますので、風邪やインフルにかかった時に上記3種類の医薬品を用いる際には、水分補給を十分に行い、用法容量を守って服用するようにしてください。
新型コロナウイルスについての情報はまだありませんが、同様の筋肉痙攣が起こる可能性がありますので、このことを頭の片隅にでもおいておくと安心です。
2. ADHD治療薬と抗うつ剤
神経を刺激する成分を含んでいるため、良性線維束性収縮を起こすことがあります。
医薬品が原因で起こる痙攣は、用量を減らすか、服用を止めるかの選択となりますので、薬剤師さんあるいはお医者様と相談することが大切です。
MRI検査
MRI検査を受けた後、「痺れるような、ぞわぞわした皮膚感覚」が起きた時には、MRI用の造影剤の成分ガドリニウムが原因している可能性があります。
ガドリニウムは、良性線維束性収縮症候群のような、慢性的な痙攣に関係していると考えられている物質で、神経異常を起こすことがあります。
神経系
1. 脊椎による神経刺激
脊椎からの刺激によって良性線維束性収縮が起こることがあります。
その場合には、カイロプラクティックやマッサージ、または鍼灸を受けることで改善することが多いです。
2. 小径線維ニューロパチー(神経障害)
良性筋線維束性収縮と、リウマチ関節炎や小径線維ニューロパチーとの関連性を示唆する研究がありますので、もし疑う理由があるようなら、検査してみてはいかがでしょうか。
小径線維ニューロパチーは、まだ十分に診断がなされていない病気のため、他の病気と診断されてしまっている人が多いと考えられている病気です。
線維筋痛症と診断された人の約半数は、小径線維ニューロパチーの症状である、表皮神経線維密度の減少があったことを複数の研究が報告しています。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのご提案
比較的一般的に良性筋線維束性収縮の原因となる事柄から次第に稀な原因まで紹介してきましたが、もし思い当たることがあれば、試してみてくださいね。
もしおひとりで取り組むことに不安があるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
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