
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
医師・管理栄養士監修のレストラン
この記事を初めて執筆したのは、2014年1月です。早10年前ですね。その後、加筆加筆を繰り返し、2024年の今、更に最新情報を反映させてお伝えします。
当時、医師や管理栄養士がメニュー開発に携わりヘルシーなお料理を提供すると謳っていた『ドクターズレストラン』と呼ばれる飲食店がもてはやされ、増え始めていました。
医師や管理栄養士がメニューを開発しているので、特定の病気を持った患者さん、特に糖尿病の患者さんでも安心してお料理が食べられると謳っていました。
そして、健康意識の高い人達の間では、低カロリーでヘルシーなお料理が食べられるレストランとして話題になっていました。
料理に人工甘味料を使用

そうしたレストランを紹介する記事を読んでいて、私は凍りました。
「すし飯にお砂糖を使わず、
カロリーゼロの甘味料を使用している」
と、書かれていたからです。
糖尿病の患者さん向けにカロリーを抑え血糖値を上昇させないお料理を提供するために、従来のお砂糖ではなく、カロリーゼロの甘味料を使用していると説明されていました。
カロリーゼロの甘味料と言ったら、人工甘味料です。
ちなみに、「無糖」「砂糖不使用」という記載は、「人工甘味料使用」と同義語です。
さらにちなみに・・
2022年3月、消費者庁が新しいガイドラインを発表し、食品添加物を表現する際に「人工」という言葉の使用を禁止しました。
そのため、人工甘味料を「人工甘味料」と表記してはいけないことになりました。
食品添加物の表示については『食品添加物に関する「無添加」表示が禁止に』をご確認ください。
カロリー神話の問題
消費者庁が「人工」という言葉を禁止したところで、「カロリーゼロの甘味料」が人工甘味料であることに変わりはありません。耳障りの良いその言葉が何を意味するのかを消費者が賢くなって、自己の健康を守らなくてはならない世の中です。
もちろん、人工甘味料は、食品衛生法で使用が認められている合法的な甘味料です。
ドクターズレストランに関わっている医師も管理栄養士も、何の疑いもなく当然のことのように使用していることでしょう。
しかし、カロリーゼロ食品や調味料の中には、既に健康への悪影響が報告されているものが多数あります。
カロリーの多寡によって健康的か否かを判断することに意味がないことは、もうかなり前から科学的に裏付けられていることですし、自然食品よりも化学物質(食品添加物や人工甘味料)の方が健康的だと考えることもまたあまりに短絡的です。
例えば、次の記事を読んでみてください。
今回は、人工甘味料の危険性について現在までに明らかにされている事実についてお伝えします。
裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。
人工甘味料の危険性
人工甘味料は糖尿病を改善も予防もせず糖尿を起こす

2014年当時、「糖尿病の患者がカロリーゼロの甘味料を摂ると糖尿病が悪化する」という報告や、「リンパ腫や白血病を誘発する」といった研究結果が報告され、ハーバード大学医学部や公衆衛生学部の情報サイトが、その危険性について警告を発表していました。
また、米国糖尿病学会は、通常の甘味料と比較して、
カロリーゼロの甘味料が
糖尿病治療に科学的に有効であるという確証は得られない
と結論づけていました。
そして2022年12月、とうとうサイエンス誌『ネイチャー』に次の事実が臨床研究(ヒトを対象とした研究)によって証明されたという論文が発表されました。
人工甘味料が健常者の腸内細菌バランスを崩し、
耐糖能を害する
耐糖能とは、血糖値が高くなった時に、血糖値を正常値にまで戻す能力のことです。それが害されるということは、血糖値が上がったまま下がらなくなることを意味し、人工甘味料が糖尿病を引き起こす原因となることを意味します。
2014年では「不確定」だったものが、2022年に「改善効果がないことが確定」しただけでなく、「糖尿病になることが確定」したのです。
人工甘味料は認知症リスクを高める

2017年4月20日に発表された米国フラミンガム研究所とボストン大学医学部による研究は、人工甘味料が添加されたダイエット系炭酸飲料等を全く飲まない人と比べ、毎日のように飲む人の脳卒中と認知症のリスクが2倍~3倍に高まることを示しています。
人工甘味料ではない、加糖飲料の摂取頻度と脳卒中や認知症の間に関係性は認められませんでした。
人工甘味料は大腸病原菌を増殖させる
(1)トレハロース
2018年1月、人工甘味料のひとつトレハロースが、C.ディフィシル感染症(難治性大腸炎)の原因菌を腸内で増殖させることが発見されたことがサイエンス誌『ネイチャー』で報告されました。
C.ディフィシル菌は、抗生物質が効かない(現在4種の抗生物質が効くと言われているが、効く人と効かない人がいる)難治性の大腸炎です。
人工甘味料は心疾患リスクを高める

(1)エリスリトール
1,157人を3年間追跡調査した研究結果が2023年に報告されました。
この研究では、人工甘味料のひとつエリスリトールについて調査されています。エリスリトールは、体内ではほとんど代謝されないためゼロカロリーかつ血糖値を上昇させません。エリスリトールは、天然にも果物などの中に存在しますが、人工甘味料として化学的に合成されたものが多くの加工食品に使用されています。
この追跡調査によってエリスリトールが、心臓発作と脳卒中リスクの上昇と関連していることが判明し、因果関係を調べるために試験管試験でエリスリトールを血液と血小板に加えると、凝血が加速することが観察されています。
更に、この凝血作用は、動物を用いた実験で再現され、ヒト(8名の健康なボランティア)を被験者とした研究においても、飲料に30gのエリスリトールを入れて飲むと、全員の血栓形成リスクが有意に上昇したこと、その効果が2~3日間も継続したことが報告されています。
(2)キシリトール
キシリトールを甘味料とする飲料の摂取が、血液中のキシリトールの濃度を上昇させることが確認されています。その上で、米国とヨーロッパの3,000人以上の患者のデータを解析した結果が2024年6月に発表されました。
キシリトールの血中濃度が最も低いグループと比較して、最も高いグループでは、3年の間に心筋梗塞や脳卒中などの主要心血管イベントの発生リスクが、1.57倍に上昇することが示されています。
また、試験管試験と動物実験を通して、空腹時の血液中のキシリトールが血小板の反応性と血栓形成を示す複数の指標を上昇させることが確認されています。
研究者は、人工甘味料は肥満の人に勧められることが多い甘味料だが、心疾患リスクを高めてしまう危険性を認識する必要があると述べています。
キシリトールは虫歯予防になるという宣伝で、多くのガムやデンタル製品に用いられているため、その密かな影響は大きいかもしれませんね。
人工甘味料は少量でも肝疾患の発症率と死亡率を上昇させる
南カリフォルニア大学は、1993~98年に米国の医療機関40施設で「Women’s Health Initiative(WHI)」に登録していた、50~79歳の閉経後女性9万8,786人を2020年3月1日まで追跡した結果を2023年に発表しました。
人工甘味料以外の加糖飲料を飲んでいた女性では、一か月に3杯以下しか飲んでいない人と一日に一杯以上飲んでいる人とでは、肝疾患の発症率と死亡率には、有意な差がありました。(10万人あたり 7件 vs 18件)
しかし、人工甘味料を用いた飲料を飲んでいた女性では、一か月に3杯以下しか飲んでいなくても、一日に一杯以上人工甘味料入り飲料を飲んでいる女性とも人工甘味料以外の加糖飲料を飲んでいる女性とも、あまり変わらない肝疾患の発症率と死亡率でした。
つまり、人工甘味料入りの飲料は、ひと月に3杯以下しか飲まなくても、大量に加糖飲料を飲んでいるのと同じくらい肝臓に悪い影響を与えるということではないでしょうか。
人工甘味料は不妊症リスクを上昇させる

(1)アスパルテーム
2022年に発表された840人の台湾人女性を追跡調査した研究では、妊娠まで1年以上を要した不妊症の女性164人の約4分の1が習慣的にアスパルテームを摂取してたことが報告されています。
アスパルテームはダイエット炭酸飲料などに多く用いられている人工甘味料です。
アスパルテームの非摂取の女性と比べて、習慣的に摂取している女性は妊娠までに長い期間を要し、不妊傾向が高いことが明らかにされています。特に、35歳未満の女性による習慣的なアスパルテームの摂取が不妊と有意に関係していることが示されています。
この傾向は、アスパルテームの摂取量が多くなるほど高くなることが明らかにされています。
人工甘味料は早産を招く
2010年に発表された5万9,334人を追跡調査したデンマークの研究と2012年に発表された6万761人を追跡調査したノルウェーによる大規模コホート研究によって、妊娠中の女性による人工甘味料の摂取が、早産と関係していることが報告されています。
妊婦の人工甘味料摂取で新生児が肥満症になる
2016年に発表された3,033人を追跡調査したカナダのコホート研究では、妊娠中の女性が人工甘味料を摂取すると、新生児のBMIが高くなる傾向があることが示されています。
小児肥満の原因を母親が妊娠中に作ってしまっているとしたら怖いことです。
ヘルシーなイメージで欺く罪は重い
管理栄養士や医師がメニュー開発に携わったという言葉は、ヘルシーな印象を消費者に与えます。なのに、そのレストランが、人工甘味料を使用しているとしたら、それは、消費者への裏切りに他なりません。
カロリーばかりに着目し、食品や食品添加物のもつ機能や影響に意識が及ばない医師や管理栄養士の罪は重いと言えます。
せめて、代謝性疾患に携わっている医師くらいは、最新の研究報告に敏感であって欲しいと思います。
低カロリー=ヘルシーだと思い込んでいる消費者にも問題はありますが・・
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

食品はカロリーではなく機能です。
その理由と体内の仕組みについては、マインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースで詳しくお伝えしています。
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参考文献
- “Consumption of artificial sweetener- and sugar-containing soda and risk of lymphoma and leukemia in men and women.” 2013 Aug, Channing Division of Network Medicine, Department of Medicine, Brigham and Women’s Hospital and Harvard Medical School, Boston, MA, USA
- “Healthy Beverage Guidelines” Harvard School of Public Health
- “Nonnutritive Sweeteners: Current Use and Health Perspectives” April 19, 2012, A Scientific Statement From the American Heart Association and the American Diabetes Association
- “Bittersweet: artificial sweeteners and the gut microbiome“, Le Roy, T., Clément, K, Nat Med 28, 2259–2260 (2022). https://doi.org/10.1038/s41591-022-02063-z
- “Sugar- and Artificially Sweetened Beverages and the Risks of Incident Stroke and Dementia: A Prospective Cohort Study“, Matthew P Pase, Jayandra J Himali, Alexa S Beiser, Hugo J Aparicio, Claudia L Satizabal, Ramachandran S Vasan, Sudha Seshadri, Paul F Jacques, Stroke, 2017 May;48(5):1139-1146. doi: 10.1161/STROKEAHA.116.016027,PMID: 28428346 PMCID: PMC5405737
- “Dietary trehalose enhances virulence of epidemic Clostridium difficile“, Nature, 2018 Jan, 18;553(7688):291-294, doi: 10.1038/nature25178. Epub 2018 Jan 3.
- “The artificial sweetener erythritol and cardiovascular event risk”, Witkowski, M., Nemet, I., Alamri, H. et al, Nat Med 29, 710–718 (2023). https://doi.org/10.1038/s41591-023-02223-9
- “Xylitol is prothrombotic and associated with cardiovascular risk”, Marco Witkowski, Ina Nemet, Xinmin S Li, Jennifer Wilcox, Marc Ferrell, Hassan Alamri, Nilaksh Gupta, Zeneng Wang, Wai Hong Wilson Tang, Stanley L Hazen, European Heart Journal, 2024;, ehae244, https://doi.org/10.1093/eurheartj/ehae244
- “Aspartame Consumption, Mitochondrial Disorder-Induced Impaired Ovarian Function, and Infertility Risk”, Yang-Ching Chen, Yen-Chia Yeh, Yu-Fang Lin, Heng-Kien Au, Shih-Min Hsia, Yue-Hwa Chen, Rong-Hong Hsieh, Int J Mol Sci, 2022 Oct 22;23(21):12740. doi: 10.3390/ijms232112740, PMID: 36361530, PMCID: PMC9656449
- “Intake of artificially sweetened soft drinks and risk of preterm delivery: a prospective cohort study in 59,334 Danish pregnant women”, Thorhallur I Halldorsson, Marin Strøm, Sesilje B Petersen, Sjurdur F Olsen, Am J Clin Nutr, 2010 Sep;92(3):626-33. doi: 10.3945/ajcn.2009.28968. Epub 2010 Jun 30, PMID: 20592133
- “Association between intake of artificially sweetened and sugar-sweetened beverages and preterm delivery: a large prospective cohort study”, Linda Englund-Ögge, Anne Lise Brantsæter, Margareta Haugen, Verena Sengpiel, Ali Khatibi, Ronny Myhre, Solveig Myking, Helle Margrete Meltzer, Marian Kacerovsky, Roy M Nilsen, Bo Jacobsson, Am J Clin Nutr, 2012 Sep;96(3):552-9. doi: 10.3945/ajcn.111.031567. Epub 2012 Aug 1, PMID: 22854404, PMCID: PMC3417215
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- “Sugar-Sweetened and Artificially Sweetened Beverages and Risk of Liver Cancer and Chronic Liver Disease Mortality”, Zhao L, Zhang X, Coday M, Garcia DO, Li X, Mossavar-Rahmani Y, Naughton MJ, Lopez-Pentecost M, Saquib N, Shadyab AH, Simon MS, Snetselaar LG, Tabung FK, Tobias DK, VoPham T, McGlynn KA, Sesso HD, Giovannucci E, Manson JE, Hu FB, Tinker LF, Zhang X, JAMA. 2023 Aug 8;330(6):537-546. doi: 10.1001/jama.2023.12618. PMID: 37552302; PMCID: PMC10410478.
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング