
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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たくさんの、いわゆる野草・雑草がハーブやスパイスや生薬として、古くから洋の東西を問わず薬として使われてきました。
今回は、これからお花の季節を迎えるアザミについてお伝えします。
ミルクシスルの由来

アザミにはたくさんの種類があり、多くは4月~7月にお花を咲かせます。秋に咲くものもあります。
可愛らしい見かけとは裏腹にトゲがあることから、アザミ(欺く)と名付けられたと言われています。
ハーブや生薬として用いられるアザミは、ミルクシスル(マリアアザミ)と呼ばれるものです。
「花言葉 – 由来」によれば、キリストが処刑された後、聖母マリアが十字架の釘を地面に埋めたところ、アザミが生えてきたことから、そのアザミをマリアアザミ(聖母アザミ、silybum marianum)と呼ぶようになったと記載されています。
ミルクシスル(シリマリン)の効能

ミルクシスルの薬効成分は、種の中に含まれているシリマリンという成分で、強い抗酸化作用をもっています。
ヨーロッパでは2000年以上前から種を肝臓と胃腸の薬として用いており、現代においても、ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、慢性肝炎と肝硬変、消化不良への使用を承認しています。一方、米国においては、ミルクシスルを医療に用いることは認められていません。しかし、食品として適量を経口摂取しても安全であると認められています。
あなたはどちら派でしょうか?(笑)
とは言え、副作用がないわけではありません。また、特定の医薬品の作用を阻害する可能性が指摘されていますので、そのことについては、最後にお伝えしますね。
(裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています)
1.肝臓の健康
①肝硬変予防
ミルクシスルの主成分である抗酸化物質シリマリンは、体内でフリーラジカルの発生と脂質過酸化を減少させ、抗線維化活性を持っていると考えられています。
線維化とは、組織中の結合組織が異常増殖する現象で、線維芽細胞が造るコラーゲンをはじめとする細胞外マトリクスが過剰沈着することによって起こります。肝硬変、強皮症、ケロイドなどで起こることが観察されていて、それをシリマリンが防いだことが動物実験ですが報告されています。
②肝毒の遮断
動物実験では、シリマリンが、アセトアミノフェン、アルコール、鉄過剰症、放射線、四塩化炭素、フェニルヒドラジン、冷虚血、テングタケ属のファロイドによる肝障害を軽減したことが報告されています。
試験管試験では、シリマリンが肝細胞へ有害物質が結合することを阻止したことから、毒素遮断剤として作用する可能性が期待されています。
アセトアミノフェン(鎮痛剤)による肝毒性については、『鎮痛剤(アセトアミノフェン)からあなたの肝臓を守るには – 解毒食品』をご覧ください。

③肝硬変の改善(肝機能の回復)
マウスを使った動物実験ですが
- 健康マウス
- チオアセタミドを12週間注射し肝硬変にした後、生理食塩水を与えたマウス
- チオアセタミドを12週間注射し肝硬変にした後、シリマリンを体重1kgあたり200mg、週2回8週間与えたマウス
- シリマリンを体重1kgあたり200mgを週2回8週間与えた後、生理食塩水を与えたマウス
の4つのグループの肝機能を比較しています。シリマリンを与えられたグループでは、
- ビリルビンとALT活性が著しく低下
- 抗酸化酵素(SOD、グルタチオン、MDA、カタラーゼ活性)が著しく回復
が報告されています。
- ビリルビン|赤血球に含まれている黄色い色素です。赤血球が古くなると、赤血球は壊れ、その中から出てきたビリルビンを肝臓が処理し、胆汁の中に排出します。でも、肝機能が障害されると、ビリルビンを処理できなくなり、血液中に大量に残されることになります。そのため、ビリルビンが血液中に多いほど、肝炎、肝硬変、肝がん、胆道系疾患、体質性黄疸などが起きているマーカーとなります。
- ALT|肝臓と腎臓に多く存在している酵素ですが、健康な人の血清中には非常にわずかな量しか含まれていません。しかし、肝臓が損傷すると、血中に放出され活性値が上昇します。つまりALT活性が低下したということは、肝機能が修復されてきたことを意味します。
- MDA(マロンジアルデヒド)|脂質過酸化分解物質で、脂質過酸化の主要なマーカーです。
- グルタチオンとカタラーゼについては『唾液にも含まれている抗酸化酵素カタラーゼを体内でたくさん作った方が良い理由と作り方』をご覧ください。
そのことから、シリマリンには肝硬変を回復させる機能があると研究者は述べています。
一方で、ヒトを対象とした研究では、シリマリンによる肝機能マーカーの改善は非常に僅かなもので医療的な効果を期待できるほどではないとしたものもあります。
更なる研究成果に期待したいですね。
続きは、
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