
バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
オクラのネバネバの成分

オクラ、食べてますか?
オクラはアフリカ原産(エジプト)で、6月~9月に旬を迎えるお野菜です。まさに夏。
オクラ100g中には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を併せて、1日に必要とされる量の26%~30%をカバーできるほど豊富に含まれています。
オクラの、あのネバネバの正体は水溶性食物繊維で、食物繊維全体の約3分の1を占めています。
その、水溶性食物繊維の多くは、ペクチンやガラクタンなどです。夏の暑さに負けない夏バテ予防の鍵を握っています。
これらの食物繊維は、あなた自身の消化酵素では分解できません。あなたの腸内に棲んでいる共生細菌が分解し、その結果、次の働きが生じます。
- 整腸作用
- 悪玉コレステロール減少作用
- 血糖値の急上昇の抑制作用
- など
その他にもオクラには、次のような健康効果が期待されています。
1. 夏バテ予防

夏は、ビタミンB1が不足しがちになる季節です。夏バテ予防にはビタミンB1を摂ることが大切なのですが、オクラには、ビタミンB12 を除く全てのビタミンB群が含まれています。
ある栄養素を食品100g中に1日の必要量の10%以上を含んでいる場合、その栄養素が「豊富」だと表現できると、FDA(米国食品医薬品局)は定義しています。
それに従うと、残念なことに、オクラのビタミンB群は必要量の10%以上ではありません。でも、8%~9%を含んでいるので、まぁまぁ悪くない感じではないでしょうか(笑)
ビタミンB群の詳しい機能については『ビタミンB群』をご確認ください。
2. 水太り解消/高血圧予防
夏は、汗をかくので塩分の多い食事をしがちです。また、水分不足にならないようにと水分補給が多くたるため、水太りする人も少なくありません。
オクラには、カリウムの1日の必要量の約13%が含まれています。十分、「豊富」と言える量です。
カリウムは、ナトリウム(塩分)の排出を促すことから、オクラがムクミを予防・改善するだけでなく、血圧を下げる効果にも期待できます。
カリウムの詳しい機能については『カリウム』をご確認ください。
3. 骨粗鬆症と筋肉痛の予防改善

あのネバネバした状態から想像するのは難しいかもしれませんが、オクラには、骨を造るカルシウムとマグネシウム、そしてマンガンが豊富に含まれています。
それぞれ1日に必要とされる量の17%、21%、14%を含んでいます。
カルシウムとマグネシウムは、筋肉の正常な収縮にも欠かせないミネラルです。
夏になると筋肉がつったり、こわばってしまいがちな人にお勧めです。
カルシウムとマグネシウム、それぞれの詳しい機能については『カルシウム』『マグネシウム』をご確認ください。
4. 日焼け予防
オクラには、レチノール(ビタミンA)とビタミンC、そして、銅が豊富に含まれています。それぞれ1日の必要量の11%、13%、22%を含んでいます。
オクラのビタミンCは、茹でた後も必要量の8%を維持している優れものです。
レチノールとビタミンCは抗酸化ビタミンです。銅は抗酸化ミネラルです。
レチノールは紫外線からお肌を守り、ビタミンCはシミやそばかすを予防します。そして、銅は、コラーゲンを造る時に必要となるミネラルです。
レチノール、ビタミンC、銅の詳しい機能については『ビタミンA』、『ビタミンC』、『銅』をご確認ください。
5. がん予防・糖尿病予防

オクラの力はそれだけではありません。近年、がんや糖尿病の治療食となる新たなスーパーフードではないかと、注目されています。
なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。
1)皮膚がん
試験管試験の段階ですが、転移性メラノーマ(悪性皮膚がん)細胞を75%死滅させたとの報告があります。
この研究では、マウスから取り出した転移性メラノーマ細胞(B16F10)にオクラのペクチンを投与した結果、48時間後に約75%の細胞が不活性化し、細胞死(アポトーシス)の速度が23倍も速まったことが報告されています。
細胞内の「ガレクチン-3」というタンパク質と反応し、ペクチンが細胞死のスイッチをオンにすることが明らかにされています。
なお、ガレクチンは、多くの動物の細胞内に存在するタンパク質の一種で、細胞の発生、分化、形成、転移、死滅などの生命現象に関わっています。中でも、「ガレクチン-3」は免疫作用と関係が深い物質です。
試験管試験の結果ですから、オクラを食べたからと言って、がん細胞を死滅させることができるとまでは言えません。でも、がん予防くらいにはなるのではないでしょうか。
2)乳がん
こちらも試験管試験ですが、オクラのペクチンがヒト乳がん細胞(MCF-7)を約72%死滅させたことが報告されています。
こちらも、オクラにがん予防効果が期待できる結果ですね。
3)前立腺がん
米国の疫学研究によって、米国の他の地域の男性と比較し、オクラを多く食べることで知られている米国南部の男性の前立腺がん発症リスクが約40%低いことが報告されています。
疫学研究の結果なので、因果関係までは確定できませんが、やはり、オクラにがん予防効果を期待しても良いのではないでしょうか。
4)糖尿病
トルコでは昔から、炒ったオクラの種を糖尿病治療薬として使用していたことが報告されています。
そのため、オクラには、糖尿病を治療する効果があるのではないかとの研究が進められています。
オクラに食物繊維が豊富に含まれていることを考えれば、血糖値の安定に寄与することは間違いないことでしょう。そのため、糖尿病予防の効果は期待できるのではないでしょうか。
ただし、治療できるかは、研究の結果を待たなくてはなりません。
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参考文献:
- “Lectin of Abelmoschus esculentus (okra) promotes selective antitumor effects in human breast cancer cells”, Monte LG et al, Biotechnol Lett. 2014 Mar;36(3):461-9. doi: 10.1007/s10529-013-1382-4. Epub 2013 Oct 16.
- “Okra pectin contains an unusual substitution of its rhamnosyl residues with acetyl and alpha-linked galactosyl groups”, Sengkhamparn N, Bakx EJ, Verhoef R, Schols HA, Sajjaanantakul T, Voragen AG, Carbohydr Res. 2009 Sep 28;344(14):1842-51. doi: 10.1016/j.carres.2008.11.022. Epub 2009 Jan 1
- “Antiproliferative and proapoptotic actions of okra pectin on B16F10 melanoma cells”, Vayssade M et al, Phytother Res. 2010 Jul;24(7):982-9. doi: 10.1002/ptr.3040.
- “Dietary patterns and prostate cancer risk in the National Health and Nutrition Examination Survey Epidemiological Follow-up Study cohort”, Tseng M, Breslow RA, DeVellis RF, Ziegler RG, Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2004 Jan;13(1):71-7.
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング