バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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五香粉(ウーシャンフェン)に入ってる
スターアニス(八角)ってご存知ですか?
中華料理には欠かせないスパイスです。
これをいれたら中華料理っぽくなるというミックス・スパイス「五香粉(ウーシャンフェン)」にも八角が使われています。
五香粉は、主に、次の5つのスパイスをミックスしたものです。
生姜やナツメグ(ニクズク)や黒胡椒を使っているものもあります。
八角の由来
八角は、モクレン科の常緑樹シキミ属トウシキミの果実で、八角形の星形をしていることから八角と呼ばれます。
英語では・・
アニスに似た甘い香りとほのかな苦味があることから、英語ではスターアニス(星形のアニス)と名付けられています。
生薬としては・・
漢方薬としては、「八角茴香(はっかくういきょう)」とか「大茴香(だいういきょう)」と呼ばれます。「大茴香」という名称は、香りがフェンネル(ういきょう)に似ていることに由来しています。
八角の歴史
八角の原産は中国南部からインドと言われています。古くから薬として、あるいは、宗教儀式などに使われてきたそうです。
日本へは中国からもたらされましたが、食べ物としてではなく、お香として使われていたようです。戦国時代、出陣の時に兜に八角の香を焚き込めたという話があるそうです。
ヨーロッパへは、16世紀末、イギリスの航海士が持ち帰ったのが始まりだと言われています。フルーツのジャムや果実酒のフレーバーとして使われていたという記録が残っているそうです。
また、八角は日本のシキミと似ていますが、日本のシキミは有毒です。シキミという名前も「悪しき実」が由来だという説があるくらいですから要注意!
八角の機能
漢方(生薬)として
肝、脾、腎、胃を補う作用があり、気滞・陽虚を改善します。
つまり、腰痛や腹痛を緩和して、胃弱・食欲不振の改善、血行を改善し冷えの解消などのために処方されます。
冷え・ムクミの改善
八角の香り成分のひとつ「リモネン」には、交感神経を刺激して血行を促進する作用や利尿作用があります。血行促進と利尿作用によって体内の水分代謝が向上するので、ムクミが解消され、冷えが改善すると言われています。
そのため、八角の精油に膀胱炎などを好転させる作用があることに期待されています。
女性ホルモンによる不調の改善
八角の香り成分のひとつ「アネトール」の分子構造は、エストロゲンと似ている植物性エストロゲンです。そのため、「リモネン」の血行促進や冷えをとる効果と合わせ、月経不順やPMS、生理痛、更年期症状などの緩和に有効だと言われています。
また、八角には「ピネン」という精神を安定させる香り成分も含まれているため、更年期やPMSによるイライラの解消にも役に立つと言われています。
食欲不振・消化不良の改善
「リモネン」には消化を促す作用もあります。
「リモネン」は、柑橘類に多く含まれている香り成分ですが、柑橘類が食欲不振や消化不良の改善に効くとされているのと同じ理由です。
便秘や膨満感の改善
「アネトール」には、腸を整える作用もあります。
腸のぜん動運動を促すことで、便秘を改善します。また、腸内に溜まったガスを体外に排出する効果もあると言われており、お腹の膨満感の改善も期待出来ます。
抗ウィルス作用
八角の成分のひとつシキミ酸は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の原料オセルタミビルの前駆体です。
もちろん、八角は薬ではないので、薬としてのタミフルと同じ効力をもっているわけではありませんが、同じ機能をもっていることに違いはありません。
また、八角などに含まれている精油成分「アネトール」が、腸内の悪玉細菌に作用し胃腸炎の改善に効果があったとする報告がなされている他、喘息や痰の除去にも効果があることが示されています。
心を落ち着かせる
八角の香り成分のひとつ「ピネン」は、神経の興奮を鎮静する作用があると言われています。
そのため、八角の精油は、イライラした気分や、落ち込んだ気分、うつ症状を改善してくれると言われています。また、精神的なストレスの解消にも効果があると期待されています。
八角をお料理に使う方法
八角の香りは、独特なので、好き嫌いが分かれます。初めて使う際には、少量づつ試しに使ってみると良いと思います。
八角の精油
果実がまだ鮮やかな緑色をしているときに蒸溜して、採取します。
甘い香りがしますが、飲んでも甘味はありません。
スパイス
果実を乾燥させたものです。
星形をした部分は食べられません。香りづけのために使われるだけです。中に含まれている種は食べることができます。種はホールで使う他、粉末にして使います。
料理への利用法
八角は特に、スープや煮込み料理の風味づけに使います。
豚肉(角煮など)や鴨料理に使われることが多いですが、臭み消しの作用はありません。フェンネルやアニスと同様に香りづけのために使われます。
八角の香りは強いので、フェンネルやアニスの3分の1より少なく使う方が良いと言われています。
ほうれん草といっしょに調理しないこと。両方の良い効能が、相殺されてしまう悪い組み合わせです。
八角のマサラティ
八角の香りが好きならば、こんな使い方もあります。風邪を引いた時やPMSに悩まされているような時の万能薬茶になりますよ。
材料(2カップ分)
- 緑茶葉 1/4カップ
- 八角(ホール) 2個
- グリーン・カルダモン(ホール) 5個(潰しておく)
- シナモンスティック 1本
- 黒胡椒(ホール) 小さじ半分
- おろし生姜 小さじ1杯
- クローブ(ホール) 小さじ半分
- 水 カップ2杯+1/4
- ナッツミルク(ココナッツ/アーモンド/カシュー) カップ1杯
- メープルシロップ お好みで
作り方
- 茶葉、ナッツミルク、メープルシロップ以外の材料を全て鍋にいれて沸騰させ、火を弱め、5分煮る。
- 茶葉を加え3分煮出す。
- マグカップ2個に濾し注ぎ、ナッツミルクを加え、お好みでメープルシロップを混ぜる。
この他にも、コーヒーや紅茶、ジャムやクッキーなどに入れると面白いと思いますよ。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
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参考文献:
- “Essential oils in the treatment of intestinal dysbiosis: A preliminary in vitro study”, Hawrelak JA, Cattley T, Myers SP, Altern Med Rev. 2009 Dec;14(4):380-4.
- “Fennel and anise as estrogenic agents”, Albert-Puleo M, J Ethnopharmacol. 1980 Dec;2(4):337-44.
- 「アロマテラピーのための84の精油」、1992/12/10、ワンダ・セラー(著), 高山林太郎(翻訳)、フレグランスジャーナル社
- 「80のスパイス辞典」、武政三男(著)、フレグランスジャーナル社
ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング