バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
摘出手術があなたの未来である必要はないのです!
子宮筋腫は、子宮の内外にできる良性の嚢腫です。閉経前の子宮筋腫について書かれた論文は多数ありますが、閉経後の子宮筋腫について言及しているものはあまりありません。
では、摘出手術があなたの未来である必要はないとは、どういうことでしょうか?
子宮筋腫は、月経のある女性、特にストレスを抱えて働く女性の70%がもっていると言われています。でも、ほとんどの女性は、小さな子宮筋腫と共に、特に問題もなく生活しています。子宮筋腫があることに気がつかない女性も少なくありません。
でも、子宮筋腫が女性の人生に多くのストレスを生む原因になることもあります。
例えば、子宮筋腫の中には急激に大きくなって、背骨や腰に痛みを生じたり、股間や脚に影響がでて歩行困難になることもあります。また、時々起こる痛みだけでなく、不眠症や疲労感、むくんだり、頻尿になったりすることもあります。
こうした不快な症状が現れたら、病院で検査をしてもらってくださいね。
便秘も小さな子宮筋腫が原因していることがあります。だからと言って、子宮筋腫をもっている女性が全員便秘になるわけではありませんし、全ての便秘が子宮筋腫のせいでもありません。
大きくなると、腹部が膨張して洋服のサイズを変更しなければならなくなることもあります。体の柔軟性がなくなって前かがみの姿勢ができなくなったり、例えば靴の紐が結べないとかペティキュアができなくなることがたまにあります。
また、セックス中やその後に痛みを生じることもあります。そのことによって、自分に対する自信を失ったり、パートナーに対して申し訳ないという気持ちを生んでしまったりします。
閉経後の女性に多いのは、痛みですが、月経のある女性では、月経過多、鉄欠乏による貧血、そして不妊で婦人科に相談に来るケースが多いようです。流産も子宮筋腫が原因していることがあります。
子宮筋腫は、大抵、自然に消えます
エストロゲンの量、年齢、筋腫の大きさによりますが、月経がある間、何年も続いていた子宮筋腫による不快な症状も、閉経すると消えてしまうことがほとんどです。
筋腫はエストロゲンによって成長するので、閉経によってエストロゲンが急激に減少すれば、放って置いても筋腫は小さくなるのです。
がん化することも稀です。
でも病院に行くと、大抵、手術して摘出することを勧められます。もちろん、外科的に摘出した方が良い筋腫もありますし、不妊や流産の原因となっているような場合、摘出手術が望ましいこともあります。でも、全ての子宮筋腫を摘出しなければいけないわけではありません。
マインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースでも2時間かけて女性ホルモンの手懐け方についてお話しています。
ホルモン充填療法を受けている人は、まず、医師に相談する
ホルモン充填療法には必ずエストロゲンが使用されます。筋腫はエストロゲンによって大きくなるので、もしPMSや生理痛などで、ホルモン療法を受けているような場合で子宮筋腫があるなら、しばらくそのお薬を止めることができるか医師に相談してください。
大抵のまともな医者なら反対はしません。
あるいは、ソフィアウッズ・インスティテュートがあなたのために提供する6か月間のプライベート・ヘルスコーチング・プログラムにお申し込みいただき、その内容を主治医の先生に伝えた上で、相談してみてください。エビデンスベース(科学的根拠に基づいている)ですから、裏付けとなっている論文一覧もお出しできます。
ただし、閉経後の女性がホルモン充填療法を受けている場合には、問題は複雑なので、ケースバイケースですね。
どちらにしても、一言、ちゃんと主治医の先生に相談してくださいね!医師に相談なく急激に止めたりしないように。
できるだけ自然な方法で筋腫を小さくさせる方法
私は、代替医療/ホリスティック/統合食養の公認ヘルスコーチですから、できるだけ食事やライフスタイルを改善することで、毎日の生活の中で、病気を予防したり改善したりできることを目指しています。
(裏付けとなっている論文は、最後に参考文献として一覧にしています。)
男性ホルモンベースの若々しさのサプリメントを止める
若々しさのサプリメントとして販売されているDHEAは男性ホルモンの一種ですが、一定の割合でエストロゲンに変換されてしまいます。
もちろん、人によって変換される割合は異なりますが、「私はホルモン充填療法を受けていないから大丈夫」と思っている人も、このサプリメントを飲んでいたら、知らぬ間にエストロゲンを体に入れてしまっている可能性があるのですよ。
プレグネノロン経口サプリメントやテストステロン充填剤も同じです。一定の割合でエストロゲンに変換されますから、まずは、こうしたサプリメントを止めるところから始めましょう。
アブラナ科のお野菜を食べる
ブロッコリー等のアブラナ科のお野菜に多く含まれている、スルフォラファンとDIM(ジインドリルメタン)という成分が、エストロゲン受容体の遺伝子の発現(オン・オフ)を正常化する働きがあること、そして、肝臓でエストロゲンが正常に代謝分解されるために必要な酵素として働くことが報告されています。
エストロゲンは、肝臓で2つの経路を通って代謝分解されます。ひとつの経路では、エストロゲンは、2ヒドロキシエストロンと呼ばれる抗腫瘍作用のある物質に代謝変換されます。もうひとつの経路を通ると、16α-ヒドロキシエストロンという発がん性のある物質に変換されてしまいます。
スルフォラファンには、エストロゲン受容体の遺伝子の発現(オン・オフ)を正常化する働きがあり、DIM(ジインドリルメタン)には、エストロゲンが肝臓で6α-ヒドロキシエストロンに変換される経路を阻害して、16と2の割合を正常化する働きがあることが報告されています。
この比率が改善されると、子宮筋腫は小さくなっていくと考えられています。
ところで、実は、お野菜の中には、スルフォラファンがそのままの状態で存在しているわけではありません。正しく調理することでのみ、食品から摂ることのできる成分なんです。マインド・ボディ・メディシン講座セルフドクターコースでは、スルフォラファンをお野菜からちゃんと摂ることのできる調理方法をお伝えしています。
お酒を控え、食品添加物を避ける
エストロゲンは、上で紹介したように、肝臓で分解されますから、お酒や添加物などによって肝機能が低下してしまうと、エストロゲンを分解する能力が低下し、エストロゲンを原因とする疾患、子宮筋腫だけでなく、乳がんや卵巣がんなども含め、起こる可能性を高めてしまいます。
海藻類と鱈
海藻類、鱈、そして卵には、ヨウ素が豊富に含まれています。ヨウ素は、私達の体にとって不可欠な天然のミネラルで、特に、私達の生殖器官には、多くのヨウ素受容体があり、生殖器組織内では、ヨウ素濃度が高く保たれています。
ヨウ素の欠乏が、甲状腺機能低下症や、胎児の脳の未発達の原因になり得ることは良く知られていますが、乳腺線維嚢胞症や子宮筋腫の原因であるとも考えられています。
乳腺線維嚢胞症は、乳房に痛みを伴う凹凸病変や触っても判る線維症があらわれる良性の疾患です。月経のある女性に発症するのが一般的ですが、エストロゲン等のホルモン充填剤を服用している場合は閉経後にも発症する可能性があります。
ヨウ素補充療法が、乳腺線維嚢胞症に有効となる可能性を示した研究があります。しかしそのメカニズム(なぜ効くのか)についてはまだ解明されていません。
また、乳がんの患者の尿中には、高い濃度でヨウ素が含まれていることが報告されており、体内にヨウ素を十分に維持できていないことが乳がんの原因のひとつとなっている可能性が報告されています。
こうしたことから、そのメカニズムはまだ解っていないものの、ヨウ素には、エストロゲンを原因とする疾患を抑制する作用があると考えられています。
ターメリック
試験管試験ですが、子宮筋腫細胞株を使用し、ターメリックの成分であるクルクミンが、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)を活性化して、子宮筋腫細胞の増殖を抑制したことが報告されています。
PPARγは、抗腫瘍増殖作用、抗糖尿病作用、抗動脈硬化作用、抗炎症作用、骨代謝が確認されているタンパク質で、体内の脂肪組織や白血球などに多く存在しています。
研究者は、ターメリックが子宮筋腫の代替療法薬として活用できる可能性に言及しています。
緑茶
緑茶には、代替医療効果が期待できるポリフェノールの、カテキン、エピガロカテキンガレート(EGCG)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピカテキン、そしてフラボノールが含まれています。
多くの研究によって、緑茶のポリフェノールにはヒトの抗酸化作用、抗癌作用、抗炎症作用があることが示唆されています。
エピガロカテキンとエピガロカテキンガレート(EGCG)は、医療分野で最も研究されている緑茶ポリフェノールで、特に、 EGCGは、抗腫瘍作用・抗がん作用について研究されており、有益な効果が報告されています。
動物実験では、EGCGがマウスの子宮内膜の増殖と浸潤を阻害することが報告されている他、子宮筋腫を実際に縮小させたこと、試験管試験では、ヒトの子宮筋腫細胞の増殖を抑制し細胞死を誘導したことが報告されています。
また、ヒトを対象とした研究では、子宮筋腫をもつ女性に、EGCGを経口摂取させた結果が非常に有望だったことが報告されています。
少なくとも2cm以上の筋腫病変が1つ以上ある月経のある39名の女性(18〜50歳)が対象となりました。
彼女達は無作為に2つのグループに分けられ、
- 1つのグループはEGCGを45%含む緑茶抽出物800mg
- もうひとつのグループには、玄米粉800mg
を、毎日、4か月間飲み続けてもらいます。
玄米粉を飲み続けていたグループでは、4か月以内に子宮筋腫体積が24.3%増加したものの、緑茶抽出物を飲み続けていたグループでは、32.6%減少したことが報告されています。
だからと言って、緑茶ではなく、純粋なEGCGのみをサプリメントで直接摂取した場合、高用量のEGCGを使用した動物試験で肝毒性があったことが報告されていますので、統合食養学のヘルスコーチとしては、やはりサプリメントではなく、コーヒーやジュースを飲む代わりに、毎日、濃い煎茶を飲むという習慣をつけることから始めて欲しいと思います。
ちなみに、カテキン類は紫外線によって増えるので、抹茶にはあまり含まれていません。煎茶がお勧めです。
魚、鶏卵、日光浴
これらの食品に共通して含まれているのがビタミンDです。
ビタミンDは、脂溶性ステロイド化合物で、私達の体の細胞全てに必要な栄養素です。
ほとんどの魚や鶏卵(卵黄)にビタミンDが含まれている他、日光浴などで紫外線を浴びることで、私達は肝臓でビタミンDを自前で造ることができます。
キノコ類にもビタミンDが豊富に含まれていますが、ヒトや魚が造るビタミンDは、D3で、キノコが造るのはD2と、型が異なります。今のところ、科学的には私達の体内におけるD3とD2の生理作用に違いはないと言われています。(これに関して私はちょっと懐疑的です、笑、だって動物と植物ですよ。ホントに同じならなぜ型が違うんでしょうか?神様は意味のないことはしないと思うんですよね。)
ビタミンDは、肝臓で水酸化されて、安定した25ヒドロキシ・ビタミンDに変換されます。この25ヒドロキシ・ビタミンDの血液中の濃度によって、体内のビタミンDの充足度合いを測ることができます。
ビタミンDには、慢性疾患と悪性腫瘍のリスクを低下させ、強力な免疫調節機能があることが既に判っており、ビタミンDが、細胞の増殖と分化を調節し、血管新生を阻害し、アポトーシス(細胞死)を刺激することが報告されています。
そして、子宮筋腫をもっている女性では、もっていない女性と比較して、25ヒドロキシ・ビタミンDの値が有意に低いことが報告されています。
つまり、ビタミンDの欠乏が子宮筋腫を成長させてしまう要因のひとつであるということ、逆に、ビタミンンDを充足させることで子宮筋腫を予防したり、縮小させたりできる可能性があるということです。
週3回以上日焼け止めを使用する女性は、通年で血中のビタミンD濃度が不足しているという報告もありますから、シミ予防のために、子宮筋腫を作ってしまっていないか考えものですね。
また、動物実験と試験管試験ですが、ビタミンD3に特化して、子宮筋腫の増殖と成長について検証した研究がありました。
ビタミンD3が、子宮筋腫細胞の増殖を抑え、サイズを縮小させたことが報告されています。
子宮筋腫が小さくなるまで快適に過ごす方法
これはあくまでも気分改善のレシピです。筋腫を小さくさせる効果はありません。
子宮筋腫の気分改善用アロマレシピ
お腹の子宮のあたりをマッサージすることで、不快な気分を改善してくれる、エッセンシャルオイルのブレンドレシピをお伝えします。
材料:
- キャリアオイル 約15ml (お好みのキャリアオイル)
- サイプロス精油 10滴
- ローズマリー精油 10滴
- サンダルウッド 5滴
- タイム(またはフランキンセンス) 5滴
オプション: ラベンダー精油または、グレープフルーツ精油 5滴
作り方:
- 全部一緒によく混ぜます。
- お腹にぬって、時計回りに優しくお腹をなぜます。
1日に4~6回やって大丈夫
クラムプ・バーク(ガマズミの実)
このハーブは、子宮と卵巣をリラックスさせる作用があります。月経困難症やPMSがひどい女性にもお勧めです。また、子宮筋腫によってマイルドな痛みがある時にも役立ちます。
筋腫を小さくすることはありませんが、生理痛など子宮への鎮痛作用のある薬草です。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
繰り返しになりますが、子宮筋腫は必ず摘出しなければいけないものではありません。
まずは病院で検査を受け、その大きさや位置が、不妊や流産の原因とならないか調べてもらいましょう。そして、日常生活を送る上で、特に不快な症状がないのであれば、食事とライフスタイルによって、筋腫を大きくさせずに過ごしていくこともできます。
もしホリスティックに子宮筋腫と付き合うと決められたのなら、あなたのその決断をソフィアウッズ・インスティテュートはサポートできます。
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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参考文献:
- “Alternative Oral Agents in Prophylaxis and Therapy of Uterine Fibroids-An Up-to-Date Review”, Ciebiera M, Łukaszuk K, Męczekalski B, Ciebiera M, Wojtyła C, Słabuszewska-Jóźwiak A, Jakiel G, Int J Mol Sci. 2017 Dec 1;18(12). pii: E2586. doi: 10.3390/ijms18122586.
- “Sulforaphane and Epigallocatechin Gallate Restore Estrogen Receptor Expression by Modulating Epigenetic Events in the Breast Cancer Cell Line MDA-MB-231: A Systematic Review and Meta-Analysis”, Gianfredi V, Vannini S, Moretti M, Villarini M, Bragazzi NL, Izzotti A, Nucci D, J Nutrigenet Nutrigenomics. 2017;10(3-4):126-135. doi: 10.1159/000480636. Epub 2017 Oct 18.
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- 「ヨウ素」、監訳:伊藤壽記(大阪大学)、大野智(帝京大学)、2014年3月28日、海外の情報、「統合医療」情報発信サイト、厚生労働省
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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング