ヘルスコーチが教えるがんの進行を抑制する「ビタミンB3」が機能するために必要な条件

2021/05/11/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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ビタミンDには2種類あります。

D2とD3です。

その詳しい違いについては、『ビタミンD』をご確認ください。

今回お伝えするのは、ビタミンD3を用いた研究による発見です。

なお、裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

ビタミンD3とがん

2019年に『The New England Journal of Medicine(米国マサチューセッツ内科外科学会ジャーナル)』に発表された、約26,000人の被験者を対象とした、ビタミンD3と魚由来のオメガ3脂肪酸を用いた大規模な研究は、「ビタミンD3には、がんに対する効果がある」ことを示唆しました。

2020年11月に『JAMA(アメリカ医師会ジャーナル)』に発表された研究は、「ビタミンD3には、がんの進行を抑える力がある」ことを示す証拠を提示しました。

具体的には、「がんと診断された時点での血中のビタミンD3値の高さと生存率には関連性がある」ことが示されました。

研究者は、次のように述べています。

「ビタミンD3ががん由来の死を減少させる可能性を目撃した」

また、動物を用いた実験では、「ビタミンD3が腫瘍の挙動を変化させ、がん細胞の生理活性に影響し、腫瘍の悪性化やがん細胞の転移を抑制する」ことが観察されています。

大規模追跡調査

今回発表された新たな研究は、研究開始時点でがんがないことが確認されている50歳以上の男性と55歳以上の女性25,000人以上を対象に行われています。

被験者はランダムに次の2つのグループに分けられました。

  1. ビタミンD3を1日に2,000IU(50μg)服用するグループ
  2. 偽薬を飲むグループ

平均5.3年間毎日飲み続けた結果を追跡調査しています。

1. がん予防効果なし

被験者のうち、約1,600人が追跡期間中にがんを発症し、2つのグループ間のがんの発症率に大きな差はありませんでした。

つまり、ビタミンD3にがん予防効果があるという証拠は得られませんでした。

2. がんの進行と死亡率抑制

偽薬グループと比較して、ビタミンD3を服用したグループでは、がんの進行が20%も抑えられていました。

この研究においては、「がんの進行」とは「原発がんからの転移あるいは死亡」と定義されています。

そして、この結果は、BMI 25以下の標準体重の被験者で顕著でした。

標準体重の被験者7,800人に限定すると、うち、ビタミンD3を服用したグループで、がんを発症し、そのがんが進行したのは、58人のみでした。がんの進行が 38%も低いことが示されています。

太りすぎ、あるいは肥満症の被験者では、ビタミンD3の服用によるがんの進行抑制効果は得られなかったと報告されています。

ビタミンD3の効果と体重との関係

ビタミンD3が標準体重の人のがんの進行を抑制するものの、過体重の人ではその効果が得られない理由として、ビタミンD3の生理活性が異なるからではないかと、研究者は述べています。

「肥満症の人が、インスリン抵抗性を発症しやすいように、
ビタミンD3についても同様のことが起こっている可能性があります。

肥満症の人は、ビタミンD3を効率的に利用できないのかもしれません。」

がん細胞と肥満症の人の体脂肪との関係については、『あなたの細胞が、がん細胞の協力者となってしまう仕組みとそうさせない方法』をご参照ください。

がんになったら大量のビタミンD3を飲めばよいのか

ビタミンD3には過剰摂取による副作用があります。詳しくは『ほぼ全ての細胞が必要とするビタミンDはほぼ全ての機能と関係している』をご覧ください。

研究者は、ビタミンD3とがんの進行との関係については、更に研究を進めていく必要があることから、がん予防やがんの進行を遅らせる目的でビタミンD3を大量に飲むことは勧められないと述べています。

ビタミンD3不足に陥らないことが重要

がんと診断されたら、最も重要なことは、血中ビタミンD3値が不足しないように気をつけることです。

日本人を対象とした研究で、週3日以上、日焼け止めを塗っている人は、通年で血中のビタミンDが不足しているという報告もあります。これから紫外線が気になる季節ですが、本当にその日焼け止めが必要なのか考えてみる価値はありそうです。参考:『あまり知られていない日焼け止め8つの真実

体内のビタミンD3を不足させないためには

  • ビタミンD3豊富な食品をバランスよく食事に加えること
  • 適度な日光浴を通して自前のビタミンDを十分に肝臓に貯蔵しておくこと

これが肝心に思います。ビタミンD豊富な食品については『ほぼ全ての細胞が必要とするビタミンDはほぼ全ての機能と関係している』に掲載しています。

適正体重の維持

そして、今回の研究が明らかにした様に、ビタミンD3をちゃんと体内で機能させるためには、メタボを予防して標準体重を維持する食事とライフスタイルが不可欠だと言えます。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

花畑に隠れているうさぎ

メタボ予防も含め、今よりも健康的な生活を望んでいるものの、もしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

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参考文献:

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング

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Sophiawoods 公認統合食養ヘルスコーチ/国際ヘルスコーチ
森智世(もりちせ) | ソフィアウッズ・インスティテュート代表 米国代替医療協会(AADP)公認ホリスティック・ヘルスコーチ、女子栄養大学 食生活指導士、経営学修士(MBA)、ジョンズホプキンス大学「健康と化学物質」修了、コロラド大学「共生細菌学」修了、カンタベリー大学「精神栄養学」修了 ひとりひとりのバイオ個性に着目する統合食養学に沿って、主に働く女性のウェルビーイングを支援するヘルスコーチとして活動中 長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報を一早く取入れ、最新食物科学・疫学・臨床研究に基づく情報発信、資格取得講座企画運営、法人向けセミナーなど提供