食で心と体をつなぐ – ホリスティック・ヘルスコーチング の ソフィアウッズ・インスティテュート

あなたのバイオ個性に着目するNYC発ポストモダンな食事法

骨粗鬆症を予防して骨を健康にする食品は?ヒント:カルシウムじゃありません。

昨年(2015年)、英国医療ジャーナル(British Medical Journal、BMJ) に掲載された『日々のカルシウム摂取量は、骨折リスクとは無関係。また、カルシウム摂取量を増やすことで、骨折を予防できるという臨床研究による証拠は存在しない。』という論文が世界中に衝撃を与えましたよね。骨

論文の結論は、

サプリメントからカルシウムを摂取する量を増やしたとしても、
革新的な骨密度の上昇はほとんど起きない。
つまり、
医療的に有意と言えるほどの骨折リスクの低減にはつながらない。」

です。

カルシウムのサプリメントによる悪影響については、『カルシウムのサプリメントが心疾患と脳障害を』に以前、紹介しましたが、お金を払って、骨折リスクを予防しないだけでなく、心臓病にさせるなんて最悪ですね。それに、カルシウムのサプリメントは、ゲップを起こすので、社交マナー的にも好ましくありません(笑)。

骨の健康について、2回に渡ってお伝えします。

骨に関する事実

  • 私達の体内に存在しているカルシウムの99%は、骨と歯に存在しています。
  • 残りの1%は、血液や細胞中にあり、筋肉の収縮と拡張、電解物質の機能や、その他の代謝機能に関係しています。
  • 骨の約35%がコラーゲンで、約45%がカルシウムです。
  • カルシウム不足になると、筋肉痛、高血圧、不眠症、情緒不安定、虫歯、骨粗鬆症、白髪などが起こることがあります。
  • 女性は、男性と比較し骨粗鬆症になるリスクが高い(理由は、骨格そのものが小さい、筋量が少ない、閉経後のエストロゲン減少など。)
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骨芽細胞

免疫システムと骨の新陳代謝

骨は、骨を造る細胞と、骨を吸収する骨細胞によって、常に再生されています。

  • 細胞は、間葉系幹細胞(筋肉や体腔などを作る組織に由来する細胞)で造られます。
  • 骨細胞は、免疫細胞を造る造血幹細胞で造られます。特に、腸内細菌の影響下にある骨髄単球系の造血幹細胞から造られます。

骨細胞形成と骨細胞形成のバランスが崩れると、様々な骨炎の発症につながります。

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破骨細胞

エストロゲンと骨密度

女性ホルモンのエストロゲンの欠乏は、骨細胞増殖の引き金となります。

エストロゲンには免疫抑制作用があり、エストロゲンの不足は、免疫抑制力が低下することを意味します。すると、免疫T細胞サイトカインを多く分泌するようになり、骨細胞がより多く作られるようになります。

そのため、閉経などによってエストロゲンが減少した女性に骨粗鬆症が多くなります。

サイトカイン: 免疫細胞から情報伝達のために分泌されるタンパク質です。多くの種類がありますが、特に免疫炎症に関係したものが多く、細胞の増殖、分化、細胞死、創傷、治癒などに関係しています。

骨の健康に関する新事実

腸内細菌が、骨の健康に重要な役割を担っていることが新たに発見されました。

腸内細菌が私達の健康に及ぼしている影響については、近年、多くの発見がなされてきていますね。これからも多くのことが発見されていくと思いますが、今回は、

  • 腸内細菌が関与していることが既に証明されている免疫システム経由で、骨の健康が維持されている仕組みと、
  • その仕組みに重要な役割を担っているが特定されました。

具体的には、卵巣を摘出されエストロゲン欠乏の状態(閉経後の女性の状態に類似)のマウスを使った実験で、特定の腸内細菌が、エストロゲン欠乏症のマウスの骨密度調節に重要な役割を担っていることが発見されました。

今後、プロビオティクス腸内共生細菌発酵食品)を投与することで、骨粗鬆症リュウマチなどの骨炎治療への新たな道が開かれる可能性が期待されています。

乳酸菌属とビフィズス菌属に関する研究

乳酸菌属とビフィズス菌属が、エストロゲン欠乏のマウスの骨密度を改善させたと報告する研究が多数あります。このことは、こうした菌属が、エストロゲンの過多に関係なく、骨粗鬆症の予防・改善に効果があることを示唆しています。

  • 乳酸菌ラクトバシラス属乳酸菌プランタラムで発酵させたミルクを与えられたエストロゲン欠乏マウスは、与えられなかったマウスと比較し、小柱骨が多く形成された。
  • 乳酸菌ヘルベティカスを与えられた骨粗鬆症のオスのマウスの骨密度と骨塩量の両方が、対象グループよりも高くなった。同様の結果が、乳酸菌カゼイ乳酸菌ロイテリ乳酸菌ガセリでも得られています。
  • 乳酸菌ロイテリによって、腫瘍壊死因子が減少し、骨吸収(破骨活動)が有意に減少し、その結果、脊椎骨と大腿骨の両方の骨密度、骨塩量、小柱骨数、小柱骨間隔が増加した。
  • 乳酸菌ロイテリが、空腸と回腸で、炎症性のサイトカインを有意に減少させ、骨密度の上昇につながった。

ビフィズス菌ロングム属にいついても骨の健康との関係性の調査が進んでいます。

  • ビフィズス菌ロングム属で発酵させたブロッコリーを食べていたマウスでは、そうでないマウスと比較し、TRAP(酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ、骨吸収マーカー)が陽性と判定された破骨細胞の数が少なかった。両グループ間の体重差はなかった。

 

腸内細菌が骨を造る仕組み」と「骨を健康に保つ具体的な食事とライフスタイル」について、つづきをご覧ください。

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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参考文献:

  1. Calcium intake and bone mineral density: systematic review and meta-analysis”, Vicky Tai, William Leung, Andrew Grey, Ian R Reid, Mark J Bolland, BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h4183 , 29 September 2015, BMJ 2015;351:h4183
  2. Calcium From Supplements or Dairy Doesn’t Strengthen Bones, Study Finds”, MAGGIE FOX
  3. Probiotics and Bone Health: It takes GUTS to Improve Bone Density”, Hamid Yousf, Geetanjali B Tomar and Rupesh K Srivastava, 11 August, 2015

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 – 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) – を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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