バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
傷痕が魅力になることもあるけど・・
傷痕が、あなたの魅力になることもあります。
でも、例えば、顔にできたニキビ跡や傷痕は、できることなら全部消したいと思っている人は、少なくないのではないでしょうか。
私もそのひとりです。
まったく美容にも食事にも無頓着なまま過ごしてきたため、20代の頃からニキビ(吹き出物?)が絶えず、その痕も生々しく、お肌はボロボロな状態でした。
これじゃぁ、不味いと重い腰を上げていろいろ試し始めたのは、なんとアラフォーになってから。でも、本当の意味で、仕組みや原因や機能を知った上で、正しいお肌ケアを始めたのは、そのもっと後、統合食養学を学んでからです。
かなりのスロー・スターターです。
当時と比べたら、見違えるほどお肌はキレイになりました。始めたのが遅いので今でも消えない痕がありますが、次第に薄くなっていっているという実感はあります。
浅い傷と比較的新しい傷痕
今回は、そんな私が効果を実感している、傷痕を薄く目立たなくするナチュラルないくつかの方法をお伝えします。
今回お伝えする方法は、ニキビ痕や浅い傷痕、そして、比較的新しい傷痕を目立たなくするためのものです。
傷が新しいうちに対処することで、傷の治りを早めたり、色素沈着を予防することも期待できます。また、古い傷痕にも時間はかかりますが、目立たなくすることが期待できる方法も含まれています。
古い固くなった深い傷痕
一方で、過去の大きな手術の痕が、既に赤く厚く盛り上がってしまっているようなケースでは、今回お伝えするナチュラルな方法で大きく改善するのは難しいかもしれません。
その状態になってしまった深い古い傷痕は、外科的な傷の修正手術でなければ消せない可能性が高いです。
浅い切り傷・すり傷ができた時の対処法
ここ10年くらいの間で皮膚科の先生方によって勧められている手当の方法は、次の通りです。
- 傷口を石鹸と水洗いで清潔に洗浄する(石鹸と水で十分消毒できる)
- 消毒はしない(殺菌剤を使用すると治りが遅くなる)
- 傷口を乾燥させない(保湿し続ける、ただし皮膚がふやけるのはやりすぎ)
- ワセリンをガーゼなどに塗り、ワセリンがついている方で傷口をカバーする(ガーゼが傷口に貼りつくのを防ぐため)
- 浸出液の状態などを観察しながら適宜ガーゼを交換する
- 交換時には、傷口は石鹸で水洗いする
そして、傷が治るのを待ちましょう。
もちろん、ただ待っているのではなく、傷の治りを早め、傷痕を残さないようにできる方法はたくさんあります。
フルーツとナッツ
私達は食べたものでできている
だから、まずは細胞(皮膚や血管)の再生を助けるものを食べることから始めましょう。
次の食品を意識して食べることは、傷ができた時から直ぐにでもできること、そして手術前からできることです。
柑橘類に多く含まれているビタミンCとナッツ類に多く含まれているビタミンE、この2つのビタミンは、お肌にとって最も重要な栄養素です。この2つのビタミンは協働して、傷痕を最小限に抑え、色素沈着を予防してくれます。
ビタミンCには美白効果があり、ビタミンEには、傷の治癒を助け傷痕を薄くする作用があります。
そのため、この2つの栄養素を豊富に含む(1日に必要な量の10%以上を含む)食品を積極的に食べることをお勧めします。2つとも豊富に含んでいるフルーツなら、上の画像で紹介しましたので、ご参考まで。
ビタミンCを豊富に含む食品とビタミンEを豊富に含む食品をそれぞれ別に食べても良いです。それぞれを豊富に含んでいる食品は『ビタミンC』『ビタミンE』をご確認ください。
特に、紫外線を長時間浴びるような時や喫煙をする人は、ビタミンCが常に不足状態になっている可能性があります。運動中や野外のレジャー中にできた傷なら、意識して多く食べることが必要です。
貝類/チーズ/かぼちゃの種/ココア
これらの食品に豊富に含まれているミネラルの亜鉛には、創傷治癒効果があることが知られています。
亜鉛が不足すると炎症が治まり難くなり傷痕が残りやすくなります。亜鉛はコラーゲンの合成を助けるので、傷の修復には亜鉛が必要なんです。
そのため、手術の前から意識して亜鉛豊富な食事をしておくことが、手術痕を長く残さないために必要です。特に、胃薬や便秘薬などを服用している場合には、慢性的に亜鉛が不足している可能性がありますので、かなり意識して亜鉛豊富な食事を心がけることが必要になります。
ただし、亜鉛を摂り過ぎると銅欠乏が起こりますので、多ければ多いほど良いということではありません。だから、サプリメントから摂取することはお勧めしません。
亜鉛を多く含む食品は『亜鉛』をご確認ください。
パイナップル
パイナップルの軸と果実に含まれているブロメラインというタンパク質分解酵素には、抗炎症作用があり、薬用効果がある酵素です。
ブロメラインは、その強力な抗炎症作用によって、次の症状を緩和します。
- 痛み
- 腫れ
- 胃腸不良
- 筋肉痛
- アレルギー症状
また、抗生物質の効果を高める作用があるため、代替医療では手術後に服用薬として用いられることもあります。
ブロメラインは、血液凝固に関与している血液内の繊維状のタンパク質(フィブリン)を分解して、血が固まって血行が滞らないようにし、また、フィブリンを溶かすことで、傷痕の周辺の組織が固くなることを阻止し、傷痕が残らないように皮膚が修復されることを助ける作用をもっています。
パイナップルの抽出物として、ブロメラインは粉末、液体、カプセルなどの形態で購入することができ、服用できます。でも、ホールフードを推奨したい統合食養学のヘルスコーチとしては、生のパイナップルを意識して食べて欲しいと思います。やっぱり酵素は生の状態が一番効きます。(缶詰のパイナップルは加熱されていて酵素が死んでいるので効果はありません)
エッセンシャルオイル
ここからは、外側にアプローチする方法についてお伝えします。傷の状態にもよりますが、浅い傷やすり傷程度なら、患部に塗ることで、治りを早め、痕を残さないものばかりです。
手術したばかりの傷痕
ただし、手術したばかりの傷痕に試す時は、必ずお医者様に相談した上で始めてくださいね。手術後の適切な時期は、縫合方法によって異なるからです。
例えば、手術痕に
- 縫合の縫い目が見える
- 縫い目がない
- 接着剤を用いている
などによって、安全な時期が異なるので、必ずお医者様に確認してから始めてくださいね。
キャロットシード
キャロットシード精油には、強力な抗酸化物質が含まれています。
傷痕や黒ずみを軽減するために傷痕やその周辺に塗って使えます。
ラベンダー
ラベンダー精油には、コラーゲンとタンパク質の合成を促進する作用があります。そのため、傷口を早くふさいでくれます。抗炎症作用や抗菌作用もあるので、傷が痕に残ることを予防もしてくれます。
また、ラベンダーの香りには鎮痛作用があるので、術後の痛みやストレスの緩和にもお勧めです。
詳しいラベンダーの機能については『ラベンダー』をご確認ください。
ティーツリー
ティーツリー精油には、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、防腐作用があることはよく知られていますが、主要成分のテルピネン-4-オールには、抗炎症性作用や他の成分のお肌への浸透性を向上させる作用があります。
そのため、傷の治りを早め、傷が痕に残るのを予防してくれます。
キャリアオイル
次のキャリアオイルには、傷修復効果があることが明らかにされているオレイン酸が豊富に含まれていて、実際にも、効果が示されているものです。(傷の治りを早めたり、傷痕を改善するオイルの成分の詳しい作用については『植物性ナチュラルオイルを選ぶ基準』をご参照ください。)
それぞれのオイルの詳しい機能は、リンク内をご確認ください。
なお、傷痕ではなく、皮膚のストレッチマーク(妊娠線・成長線)を薄くするには、次のオイルに効果があります。
ビタミンEオイル
ビタミンEは、食品に含まれているだけでなく、外用薬として傷痕に直接塗ることができます。ビタミンEオイルとして処方箋の必要なく購入できます。
上でご紹介したキャリアオイルの中では、オリーブオイル、アボカドオイル、グレープシードオイルにビタミンEが多く含まれています。
抽出オイル(エクストラクト)
ブロメライン
パイナップルの抽出液として、購入することができ、傷痕に直接塗ることができます。
ブロメラインの作用については、上の「パイナップル」の項をご参照ください。
フランキンセンス
医療用のフランキンセンスは、ボスウェリアと呼ばれ、その抽出液には、炎症を抑える作用があります。
傷が比較的新しいうちにこのボスウェリアの抽出液を塗ることで、傷痕を改善できます。既にある傷痕も薄くさせる効果が期待できます。
フランキンセンスの詳しい機能については『フランキンセンス』をご確認ください。
マリゴールド
医療用のマリゴールドは、カレンデュラと呼ばれ、その抽出オイルが、帝王切開の傷痕を改善したことが報告されています。
カレンデュラの詳しい機能については『カレンデュラ』をご確認ください。
カレンデュラのレメディの作り方は『カレンデュラ・レメディ』をご確認ください。このレメディを使った母の傷痕について、最後にご紹介します。
蜂蜜
蜂蜜を傷口に塗ることで、傷口の殺菌、修復の促進、傷跡を残さない治癒ができることがさまざまな研究によって報告されています。
創傷治療に蜂蜜を使う方法など、詳しくは、『ハチミツ』をご確認ください。
マッサージ
ここからは、傷口がふさがった後からできるナチュラルな方法をお伝えします。
マッサージは、傷が新しい時にしてはダメです。傷口が開いてしまうかもしれません!
傷口がしっかりと完全にふさがったら、マッサージをすることで傷痕を残さないようにしたり、薄く目立たなくすることができます。
マッサージによって、血行が促され、傷痕が硬くなることを予防します。傷痕の深部を柔らかく保たせることができれば、炎症が軽減され、傷痕は目立たなくなっていきます。
例えば、大きな手術でできた深い傷の場合には、傷痕は、皮膚の表面に見えているものだけでなく、その下の皮膚組織、柔らかい繊維細胞にも残っていますので、表面の痕を薄くするためには深部もケアしていくことが大切です。
傷痕とその周囲を、円を描くように(これ重要!)上でお伝えしたオイルを優しくマッサージしてください。
傷の種類や深さによっては、1年経ってもまだ深部が治癒途中なこともあります。傷痕を残さないためにも、1年以上、マッサージを続けることが必要なケースもあります。
シリコーン保護シート
シリコーン保護シートは、通常のバンドエイドなどとは異なり、出来たばかりの傷には使用できません。出血していたり傷口がふさがっていない傷、治りかけの傷には使用できません。
完全に傷口が閉じて治っている傷痕にのみ使用できます。
シリコーン保護シートをお肌に貼ることで、切り傷や手荒れなどからお肌を守ったり、かゆみを抑えたりします。また、傷痕を薄くする効果もあります。
1年以上経った傷の痕が全く残らないようになる分けではありませんが、適切に使用することで傷痕が次第に薄くなる(色や形状が改善する)ことを助けてくれます。
シリコーン保護シートを使用する際の注意点
- シリコーンに対して、アレルギー反応が現れる人がいます。
- シリコーン保護シートを長時間つけ続けることで肌荒れやかゆみが起こる場合があります。
シリコーン保護シートを使う際には、取り扱い注意書きをよく読んで、各メーカーが勧める方法で使用するようにしてくださいね。
母の手術痕
2019年に、母は膝に人工膝関節を入れる手術を受けました。その際、カレンデュラの抽出オイルで作ったクリーム(写真上)を作り、入院中の母に毎日、傷痕に塗ってもらいました。
また、病院食は咀嚼が難しい人を対象にしていると思われるほど、十分すぎるくらい柔らかく煮込まれた野菜ばかりでした。それでは十分なビタミンCやタンパク質が摂れないと考え、母の希望もあり、入院中はずっと母に定期的に食事を持って行きました。写真の野菜と果物に茹で卵と、「空と麦と」さんの自然栽培のナッツゴロゴロの全粒粉のパンです。(膝の手術なので食事制限はありません)
手術2か月後の退院時にも膝はまだ大きく腫れていて(写真左)、皮膚の周囲の色が変色していることが写真から判ります。それだけ大きく深い手術だったということですね。
しかし、術後5か月経つ頃には(写真右)、腫れはすっかりひいて、傷痕もところどころ消えてきていました。しかしここからは、あまり大きな変化が見られない日々が続きました。
これだけ大きく深い手術の痕ですから、やはり完全に消すことは無理なのかと思っていたところ、手術から4年経った2023年、傷痕がかなり薄くなり、人目をひくこともなくなりました。
母は80代です。細胞再生が若者と比べてとても遅い年齢です。世の中には母と同じ手術をして数年経っても傷痕が痛々しく赤く残っている人もいらっしゃいます。
大きな手術ですが、傷痕がまだ新しい内に適切なケアをすれば、こんなに綺麗になるんだと感激します。
ただ、この結果には次のような様々な良い要因が含まれています。
- 手術後の傷痕が比較的新しいうちにカレンデュラのレメディを塗っていたこと
- 入院中から現在までビタミンとミネラル、そしてタンパク質豊富な食事を続けていること
- 入院中のリハビリ(歩行訓練)だけでなく、退院後も週2日水泳に通い続けていること(血行促進)
母は、市販のボディクリームや傷痕ケア用の薬用クリームなどは一切使っていません。そのため、上記した3つの相乗効果だけで、あんなに酷かった傷痕を80代のおばあさんが4年で薄くしてしまえたと言えます。
手術直後は、プールに行くと人目をひいたそうですが、今では誰の注意もひかないそうです。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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