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バイオ個性で食べて健康と幸せを手に入れるホリスティック栄養学ヘルスコーチ

翻訳シリーズ|子供の食物アレルギーの原因と治療法の最新研究

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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権威ある科学誌『ネイチャー』に増加傾向にある子供の食物アレルギーと母親の腸内細菌との関係、そして、治療法に関する最新研究についての記事が掲載されていました。

非常に興味深いと共に、これから妊娠を望んでいる女性への注意喚起と、既に食物アレルギーに苦しんでいる方々への希望となればと思い、和訳要約することにしました。

マイケル・アイゼンシュタイン、2020年12月2日

幼少期の細菌との接触が免疫機能の方向性を決める

幼少期における腸内細菌バランスの崩れは、消化機能と免疫機能に直接的な影響を与え、子供達をより大きなリスクにさらす可能性があります。

私達が人生初の固形食品を口にする時までに、消化管の中には腸内細菌による大規模な歓迎委員会が編成されます。腸内細菌達は、乳児が初期の咀嚼物を有益な栄養素と代謝物に変換するのを助けています。しかし、彼等は食物アレルギーを引き起こす可能性のある、好ましくない免疫反応を助長する可能性ももっています。

「免疫システムは、バクテリアなどの外来侵入者を認識し、攻撃の準備をしている軍隊である」と、いう単純な比喩を用いて説明されることが多いですが、真実はもっと複雑で、ある意味、逆説的です。

免疫細胞が食事や環境にある無害な外来分子と真の脅威とを区別できるよう、免疫システムを訓練する重要な役割をバクテリアは果たしています。米国ニューヨーク市にあるマウントサイナイ医科大学のアレルギー専門医で免疫学者のサピンダ・バニャバニック医師は、次のように述べています。

「幼少期における細菌との接触は、
私達の免疫機能の方向性を確実に決めてしまいます。」

子供人口の約10%が食物アレルギーをもつ

腸内細菌の生態系は、私達が生まれた瞬間から、そしておそらく子宮の中にいる時ですら、ライフスタイルと環境要因によってダメージを受けます。腸内毒素症(ディスバイオシス)として知られる腸内細菌の不均衡が起こった結果、広範な免疫機能と消化機能の健康を損ない、アレルギー性疾患につながる状態に陥る乳児もいます。

食物アレルギーの真の有病率は完全には理解されていません。これは、多くの研究が自己申告に依存しているためです。また、抗体による真のアレルギー反応は、消化機能障害または代謝機能障害による食物不耐症などの非アレルギー反応と混同されてしまうことが多いことも原因のひとつです。

とはいえ、食物アレルギーを持つ人々は増加しています。一部の国と地域では、食物アレルギーをもつ子供が、現在、子供人口の約10%に及んでいます。

食物アレルギーは環境要因によってコントロールされている

米国イリノイ州シカゴ大学の免疫学者であるキャスリン・ナグラー博士は、この継続的な増加傾向は、食物アレルギーを、食事性アレルゲンと宿主の免疫機能との相互作用の観点だけから説明することは不可能なことを示していると指摘します。

腸内毒素症の原因と結果に焦点を当てることにより、彼女のチームは、共生細菌の健康を回復させることで完全治癒の提供に役立つ治療法を開発したいと、考えています。

環境にあるいくつかの要因が、
アレルギー反応をコントロールしています

そのことが、共生細菌を更に深く理解しようとする
きっかけになりました。」

と、述べています。

衛生仮説

細菌類との幼少期における接触が、私達の免疫機能の健康にプラスの影響を与えるという考えは、1989年にさかのぼります。

当時、ロンドン衛生学・熱帯医学専門学校(the London School of Hygiene and Tropical Medicine)の疫学者であったデビッド・ストラチャン博士が、衛生仮説を打ち立てました。観察データに基づき、ストラチャン博士は、清潔な小家族で育った子供はアレルギー性疾患にかかりやすいことを指摘しました。

その後の数十年で、衛生仮説は共生細菌を軸とするモデルに進化しました。このモデルでは、家族や環境と共生している細菌類への幼少期の接触が、食物アレルギーだけでなく喘息、花粉症、皮膚湿疹などの炎症性疾患の発症リスクを軽減する上で重要な役割を果たすことを示しています。

これらの疾患には免疫機能不全という点において共通した原因をもち、食物アレルギーを発症する子供の多くは、年をとるにつれて他の炎症性疾患を併発することが予測できます。

食物アレルギーは炭鉱のカナリア

 「現代社会の環境下での免疫調節不全の観点からすると、
食物アレルギーは、炭鉱のカナリア
(何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆)
のようなものです。」

と、オーストラリアのジーロング市にあるバーウォン健康ディーキン大学(Barwon Health and Deakin University)の小児科医ピーター・ビルレラミン医師は説明します。

私達は、母親、食事、家族、更にペットからさえ集めた細菌で、乳児期に腸内細菌叢を組み立てます。この細菌コミュニティがしっかりと確立されるまで、成長にとっての重大な余白があるように思われます。この時期に、腸内毒素症が生じる可能性があります。

食物アレルギーの発症に最も大きな影響をもつ時期

例えば、バニャバニック医師らは、2016年の研究において、226人の子供達の腸内細菌の多様性の変化を観察し、乳児期の初期における牛乳アレルギーの原因を追跡しました。

3〜6か月齢の赤ちゃんの腸内細菌の組成が、
食物アレルギーの発症に最も大きな影響をもっている

と、彼女は述べています。この期を超えた後に現れる要因による食物アレルギーへの影響は小さかったと報告しています。

しかし他の研究は、生後1~2年においても腸内細菌が、免疫に影響する再構成を続けていることを示しています。 「多くの研究者が最初の1000日間の重要性について語っています。2~3歳頃までに私達は、比較的安定した腸内細菌叢を獲得します。」と、ナグラー博士は述べています。

抗生物質による影響

抗生物質も衛生仮説と関連づけて考えられます。抗生物質の多用は、健康な腸内細菌を腸内毒素症に追いやる主な要因だと考えられています。

「アメリカの子供達は、通常、2歳までに6回の抗生物質の投与を受けます。多くはウイルス性中耳炎のためです。成長中の腸内細菌叢にとっては意味のない大ダメージです。」と、ナグラー博士は言います。

彼女の研究チームは、2004年、抗生物質と食物アレルギーの関係を実験によって証明しました。広域スペクトル抗生物質によって腸内細菌叢を壊滅させると、幼児マウスにピーナッツアレルギーが起こることを示したのです。

この実験は更に、腸内細菌が発したシグナルに応答してアレルギー反応が発生するのを防ぐ、免疫細胞受容体の存在も明らかにしました。

続き

帝王切開出産による影響

食物アレルギーに関与している腸内細菌

部分的な腸内細菌移植は期待外れ

潜在的に全てのアレルギーをリセットできる治療法

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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング

Author: Chise

森智世(もりちせ) | 公認 統合食養ヘルスコーチ(Certified Integrative Nutrition Health Coach) / ソフィアウッズ・インスティテュート代表 / 米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ / 女子栄養大学 食生活指導士 / 国際ヘルスコーチ協会 公認国際ヘルスコーチ/ 経営学修士(MBA)| ひとりひとりのバイオ個性に着目したポストモダンでホリスティックな食事法を推奨し、マインド・ボディ・コネクション(心と体のつながり)を食を通して実現します。また、私達を取り巻くすべての環境 - 人間関係、仕事などの社会環境、自然環境、体内環境(マイクロバイオーム) - を考慮するボディ・エコロジストです。長期に渡り過ごした米国やヨーロッパの情報も、判りやすく解説を入れて配信していきます。厚生労働省「健康寿命をのばそう」プロジェクトメンバー / 目黒区男女平等共同参画審議会委員 / 日経ウーマンオンライン連載コラム『ホリスティック美女講座』執筆。食事法や健康などご相談のある方やヘルスコーチングを受けてみたい方は初回コンサルテーション(無料)にお申し込みくださいね!

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