バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
息切れを経験したことはありますか?
息切れは、運動、妊娠、病気、喘息、一時的なストレスなどで誰にでも起こる可能性があるものです。
また、息切れの原因が明白な場合もあれば、なぜ息切れするのか直ぐには分からない場合もあります。もしかしたら、あなたは時々起こる息切れが何なのか疑問に思っているかもしれません。
それを突き止めるのは、パズルを解くようなものです。でも、根本的な原因を突き止めることはとても重要です。
今回は、そこから始めましょう。
そもそも息切れとは
息切れ自体は病気ではありません。息切れは何かの原因で起こっている症状です。
軽度で一時的なものから、重度で長期間続くものまでさまざまです。
ただ、呼吸器や心臓血管系に何らかの異常が起こっていることを示す体からの危険を知らせるメッセージであることに間違いはありません。体が肺の中で酸素と二酸化炭素を効率的に交換できていないことを示しています。
息切れが起こる頻度は、原因や次の要因によってひとりひとり大きく異なります。
- 年齢
- 体力
- 基礎疾患
- 過去の病歴
など
今回は、息切れが起こる原因を次の3つに分けて考えていきます。
- 病気
- 環境
- 食事とライフスタイル
1. 息切れと関係の深い疾患
次のような疾患をもっていると息切れが慢性的に起こりやすくなります。
呼吸器疾患
次のような呼吸器の病気は、肺機能に直接影響を及ぼすため、息切れを起こしやすくなります。
- 喘息
- ウイルス性肺感染症(百日咳やコロナなど)
- 慢性閉塞性肺疾患 (COPD)
- 肺炎
- 胸膜炎
- 肺塞栓症
- 肺膿瘍
- 肺がん
- 嚢胞性線維症(遺伝性疾患)
など
心血管系疾患
血液を効率的に送り出す心臓の能力が低下するため、肺への酸素供給が不足し、息切れを引き起こします。
- 心不全
- 心筋症
- 心臓発作
など
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモン自体の不足や甲状腺ホルモンを活用する機能が低下すると、運動能力が低下するため、運動時に疲労感や息切れが生じることがあります。
なお、甲状腺機能低下症の症状と食事法については『甲状腺機能低下症』をご参照ください。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まるため、酸素を得るために、たびたび途中覚醒が起こる症状です。睡眠不足によって、日中に倦怠感が起こり、それが息切れにつながることがあります。
胃食道逆流症
胃酸の逆流によって胸焼けだけでなく、咳や喘息のような呼吸困難や息切れが起こることもあります。
胃酸を抑える薬を服用することで、胃酸の逆流による息切れは治まりますが、ビタミンB12欠乏が起こりやすくなります。ビタミンB12欠乏症との関係については後述の「貧血」をご参照ください。
なお、胃食道逆流症の食事療法については『胃食道逆流症』をご確認ください。
自己免疫疾患
自己免疫疾患の中でも、息切れを起こしやすい最も一般的な疾患は、次のようなものです。
- 皮膚筋炎
- 多発性筋炎
- 狼瘡
- 関節リウマチ
- サルコイドーシス
- シェーグレン症候群
- 強皮症
- 混合性結合組織病
など
これらの自己免疫疾患で直ぐに肺障害は起こらないかもしれませんが、年を経るにつれて起こりやすくなります。
なお自己免疫疾患のよくある症状と食事療法については『自己免疫疾患』をご参照ください。
感染症
次の感染症は、息切れ、慢性疲労、筋力低下につながることがよくあります。
- ヒストプラズマ症・・・肺に感染する
- ライム病・・・ダニから感染
- レジオネラ症・・・肺に影響を与える
後述する「亜鉛欠乏症」もご参照ください。
不安症/パニック障害
パニック発作や強い不安の時期には、息切れがよく見られます。
過呼吸
息切れに似た症状に、過呼吸があります。息苦しさ、十分に息が吸えないという感覚や窒息しているように感じる症状です。でも、酸素不足ではありません。
過呼吸と息切れとの関係は、「卵が先か鶏が先か」の様な関係です。過呼吸によって息切れが起こることもあれば、息切れによって過呼吸になることもあります。
不安症やパニック発作、運動、酸素の薄い高地で発生すること多い症状です。
2. 息切れと関係の深い環境要因
息切れは、空気中の不純物や酸素の薄い環境などによっても起こることがあります。
高地
標高の高い場所、山の上など、酸素が薄い環境では、息切れが起こりやすくなります。
私の経験をお話すると、10代後半から20代にかけて、ロッキー山脈の標高1,650m以上のところにある米国コロラド州ボルダー市に住んでいました。日本から着いて直ぐには症状はでませんが、1週間もする頃から息切れが起こりやすくなり、疲れやすくなり、眠くなりやすくなります。体力や免疫力が弱い人は、そのまま高山病になる人もいます。普通の体力がある人は、1か月もすれば体が低酸素の状態に慣れて、普通に活動することができるようになり、息切れも起こらなくなります。
高地で暮らすことによって、低酸素環境でも通常モードで活動できるくらい心肺機能が強化されるため、普通の酸素環境に戻った時のパフォーマンスが向上する効果を利用して、多くのアスリートの高地トレーニング地となっています。
わたしが学生だった頃は、バレーボールの男子日本代表が大学キャンパス内の寮を拠点に強化合宿をしていましたね。マラソンの高橋尚子さんはボルダー市内にお住まいでした。
ペット/動物
ペットなどの動物にアレルギーのある人は、アレルギー症状として息切れが起こることがあります。
一酸化炭素
臭いもない静かな殺人ガスです。空気中の一酸化炭素濃度が高くなると息切れが起こります。
石油ストーブなどを換気をしないで長時間使用していると、一酸化炭素が室内に溜まることがありますから、冬、気をつけたいですね。
カビ
屋内のカビによって、アレルギー症状が出たり、喘鳴や息切れなどの呼吸器に問題が起こります。
浴室、キッチン、窓周辺のカビは、こまめにお掃除することで防ぐことができます。
壁紙の裏側のカビは発見することが難しいため、天気の良い日には窓を開けたり、梅雨の時期には除湿も必要です。
壁と家具との距離を10cm~15cm開けることで、壁や家具の裏にカビが発生することを予防できると考えられていますので、家具の配置を工夫してみましょう。
また、雨漏りや水漏れもカビを呼びますから、定期的な点検も必要ですね。
3. 食事とライフスタイル要因
極端なダイエットを含む偏食や運動不足などのライフスタイルによって、息切れが起こることがあります。
肥満
体重がかなり増えると、心臓や肺に負担がかかるため、わずかな運動でもマラソンのような息切れが起こることがあります。
肥満の原因にはさまざまありますが、食事とライフスタイルは大きな要因です。
もし食事や運動不足による肥満が原因であれば、バランスの良い健康的な食事と適度な運動によって、息切れを改善できる可能性が高いです。もちろん、息切れだけでなく多くの健康問題が解決されることでしょう。
もしおひとりで取り組むことに限界を感じているのなら(リバウンドを繰り返しているのなら)、ヘルスコーチに相談してみませんか?
貧血
健康な赤血球が不足すると、体全体に十分な酸素が運ばれないため、息切れを感じることがあります。
赤血球が減少する原因はいくつか考えられますが、食事要因(偏食)はそのひとつです。
- 鉄欠乏症・・・体内で鉄分がかなり不足すると、鉄欠乏症が起こり、赤血球数が減少します。後述の「マグネシウム欠乏症」もご参照ください。
- ビタミンB12欠乏症・・・ビタミンB12は、健康な赤血球を作るために不可欠な栄養素です。ビタミンB12が不足すると、赤血球が巨大化し潰れてしまいます。ビタミンB12は海苔類を除き、動物性食品にしか含まれていないため、ベジタリアンやヴィーガンなどの食事傾向の人にビタミンB12欠乏症は起こりやすい症状です。
鉄分豊富な食品については『鉄分』、ビタミンB12豊富な食品については『ビタミンB12』をご確認ください。
亜鉛欠乏症
亜鉛は、健康な免疫機能を維持する役割を果たしています。
体内の亜鉛濃度が低くなると、呼吸器の感染症にかかりやすくなります。上でお伝えした呼吸器の感染症にかかった際には、亜鉛欠乏/不足が原因ではないか考えてみることも必要です。
亜鉛を多く含む食品については『亜鉛』をご確認ください。
マグネシウム欠乏症
マグネシウムは筋肉と神経の働きを助けています。そのため、マグネシウムが不足すると呼吸筋が弱くなり、息切れが起こることがあります。
また、鉄欠乏症の人は、マグネシウムも不足していることが多いです。
マグネシウムを多く含む食品については『マグネシウム』をご確認ください。
ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス
もし原因不明の息切れが慢性的に起こるようならば、まずは、医師の診断を受けてくださいね。その際、あらかじめこのリストに沿って、あなたの症状や食事、ライフスタイル、生活環境などを客観的にチェックし、お医者様に相談する際の役に立ててください。
息切れの背後にある本当の原因を見つけるために必ず役に立つはずです。
体の声に耳を傾ける、その声を理解しようとする。それは、あなたがご自分の人生の主人公でいるためにとても大切なことだということを忘れないでくださいね。
そしてもしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、特に、食事やライフスタイルの改善が必要であれば、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?
公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。
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