特別なことをしなくてもできる夏には夏のデトックス法

2024/07/16/

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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夏がやってきました!

地球が熱くなるこの季節は、あなたの生活と体をリフレッシュするのに最適です。

海や山へお出かけになる人もいるでしょう

近くの公園を散歩したり、ガレージのジャンクの整理に取り組む人もいるでしょう

庭の樹木の剪定や雑草抜きをする人もいるかもしれません。ここ数年のわたしの夏は、実家の庭の雑草抜きがメインです(笑)

こうした活動のすべてが、夏のデトックスになっています。

夏は、浄化の季節です。

今では日本人の多くが、何らかのデトックスを試しています。人気なのは、ジュースクレンスやファスティングではないでしょうか。

しかし、今回お伝えするのは、特別なことをしなくてもいい、日常生活の中に自然に取り入れられる、バランスされたデトックスアプローチです。

夏の間、ずっと良い気分でいられますよ。

あなたの体には、肝臓、腎臓、消化器、皮膚、肺など、自然に有害物質をデトックスしてくれる臓器があります。

でも、現代の生活には、加工食品や化粧品、医薬品、アルコール、ニコチン、排気ガスなど、あらゆる種類の有害物質が蔓延しています。そして、精神的なストレスなどによって、臓器の働きが鈍くなってしまっている可能性もあり、あなたのデトックス器官の働きを有害物質が超えてしまう可能性もあります。

だから、季節に合わせたデトックスが役立ちます。

夏の水分補給は熱中症予防というだけでなく、デトックスの最良の味方になります。

水分を十分に補給することで、有害物質を排出する腎臓の機能がサポートされ、消化器官の働きがスムーズになります。

あくまでも「水」を飲むことを心掛けてくださいね。デトックスに必要なのは、コーヒーやお茶やジュースやスポーツ飲料ではありません。

また、大量の水をむやみに飲むこともお勧めしません。体内のミネラルも一緒に排出してしまうからです。じゃぁ、ミネラルウォーターを飲めば良いではないかと考える人もいるかもしれませんね。しかし、過剰なミネラルもまた腎臓を傷める原因となります。

せっかく日本の天然水は軟水なのに、硬水(ミネラルウォーター)をわざわざ購入してまで飲む人がいます。硬水が多いヨーロッパの人々はわざわざ硬水をろ過して軟水にして飲んでいるというのにです。

水を飲む時には、柑橘類を少し加えることをお勧めします。レモン一切れやペパーミントの葉1枚で構いません。細胞への吸収率が高まります。

オーガニック系のカフェなどでは、夏場にインフューズド・ウォーターを置いてくれているカフェが増えましたね。とても嬉しいことです。

果物と野菜に含まれている抗酸化物質(ポリフェノールやフラボノイド)、ビタミン、食物繊維には、デトックス作用があります。

特に、夏のお野菜と果物には、肝臓や腎臓の働きを助ける機能があり、あなたの体を紫外線や外部刺激から守ってくれる成分が豊富に含まれています。

夏の野菜と果物には次のようなものがあります。もちろん、これに限りません。以前、詳しい機能について執筆したものは記事をリンクしていますので併せてご覧ください。

薬味は、「薬味」と書くくらい、文字通りデトックス作用をもっている食品たちです。

皮膚も重要なデトックス器官です。汗を流すことで体内の有害な物質を排出してくれています。

どんな運動でも活動でも構いません。夏は、少しの活動でも十分すぎるくらい汗がかける便利な季節です。

汗をかくことが気持ちが悪いと思う人もいるかもしれませんが、長崎大学大学院皮膚病態学の室田浩之教授は、次のようにおっしゃっています

「汗にはさまざまな機能があり、味方にしない手はない。」

皮膚の表面から汗が蒸発する際の気化熱によって、汗には体温を下げる効果があることはよく知られていますが、汗に含まれている次の成分たちが、お肌を健康に保つ素晴らしい働きをしてくれています。

  1. セリンプロテアーゼ・・・古い角質の剝離を促す(ターンオーバー促進)
  2. 乳酸カリウムや乳酸ナトリウムなど・・・天然の保湿因子。お肌のバリア機能を保っている
  3. 抗菌ペプチド・・・細菌の増殖を抑制
  4. ヒスタチンAなど・・・ダニの排泄物に大量に含まれているシステインプロテアーゼ(アレルゲン)を阻害

ただし、汗をかいたままの状態(お肌が湿った状態)を放置すると、上で紹介したセリンプロテアーゼの作用で必要な角質層までどんどん剥がれていってしまい、紅斑が現れ汗湿疹(あせも)になってしまいます。

そのため、汗をかいた後には、手を洗う際に腕全体まで洗ったり、濡れたタオルで首や足をふいておくことが大切です。

一番簡単なのは、シャワーを浴びてしまうことです。

1日の中に汗をかくための時間を確保してはいかがでしょうか。快適な室内に1日中いることよりも、毎日、適度に汗をかくことを意識してくださいね。

もちろん、失った水分の補給も忘れずに!

わたしの場合、実家の雑草抜きを1時間もすれば、滝に打たれたかのように汗でびっしょりになります。その後、シャワーを浴びると、なんと気持ちの良いことでしょうか!体が軽くなったように清々しい気分になれます。

アトピー性皮膚炎では、今までは、汗が症状を悪化させると考えられてきました。そのため、なるべく汗をかかないようにと指導されるお医者様もまだいらっしゃいますが、室田先生は、次のように強調しておしゃっています。

「アトピー性皮膚炎の患者も汗をかくべきで、
注意すべきは汗をかいた後である」

その理由として、アトピー性皮膚炎のない人たちと比べ、アトピー性皮膚炎の患者さんたちの発汗量は半分しかないため、上でお伝えした汗によるさまざまなメリットが得られず、それが皮膚乾燥や痒みを悪化させ、炎症を助長させていることを挙げ、次のように述べられています。

「汗をかかないようにするのではなく、
汗をかきやすい手首や肘をついでに洗う、
膝の裏や首はこまめにおしぼりなどで拭く、
衣類がぬれたらすぐに着替えるなど、
汗をかいた後にその部位を清潔に保つよう患者に指導するのが適切だ」

睡眠は、脳のデトックスになるだけでなく、眠っている間に細胞が体の隅々を掃除し修復してくれる時間でもあります。

しっかり眠らないとお肌のターンオーバーも起きません。日焼けしたお肌の回復もシミ予防もお肌のターンオーバーが不可欠です。

熱帯夜には、なかなか眠るのが難しくなりますが、寝具やエアコンなどを工夫して眠りやすい環境を整えてくださいね。

夏の暑さで消化器官にも疲れが出て、胃もたれしたり、食欲不振に陥る人もでてきます。そんな時には、疲れた消化器官を休ませてあげることも大切なデトックスになります。

インターミッテント・ファスティングという言葉を聞いたことはありますか?

完全なファスティング(断食)ではなく、食事をしながら行うファスティングです。そのため、欠食することはありません。

さまざまな方法がありますが、例えば、次のような方法が一般的です。

  1. 3日に1回、食事の量を3分の1にする
  2. 夕食から朝食までの時間を16時間開ける

などです。詳しいやり方は、『インターミッテント・ファスティング』をご確認ください。

統合食養学は液体を食事替わりにすることを勧めません。食事はあくまでも噛んで食べることが基本です。

でも、もし夏の暑さで食欲がなくなってしまったような時、栄養バランスの摂れた飲み物で一時的に胃腸を休めることも悪くはないと考えます。

大麦若葉の青汁やケールの青汁(グリーンスムージー)が有名かつ人気ですが、これらの青汁に使用されているお野菜には甲状腺機能低下症の人は避けなければならない成分(ゴイトロゲン)が含まれています。

今回は、甲状腺機能低下症の人も安心して飲める青汁をご紹介します。すべて粉末で入手できるので、混ぜるだけでOKです。

次の材料を全部混ぜるだけです。分量もお好みに合わせて変更してください。なお、以前、詳しい機能について執筆したものは記事をリンクしましたので併せてご覧ください。

ダルスは、ミネラルとアミノ酸豊富な海藻で塩味があります。素晴らしいダルスの機能については8月に記事の公開を予定しています。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

何か特別なことをしなくても、その季節に合った暮らし方を知っていれば、自然とあなたの体はデトックスされます。

たまに短期間やる極端なデトックスよりも、毎日の暮らしが穏やかな自然の循環を生み出していることの方がよほど大切なことです。

今年の夏は、季節の恵みを味方につけて、デトックスされた毎日を送りませんか?

でももしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのでしたら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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次回新学期は9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング