関節リウマチのために自分でできるナチュラルアプローチ

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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特に朝、手の指がこわばる?

手指のこわばりが気になっていませんか?特に、朝起きてからの30分くらいの間に、手の指のこわばりがひどいと感じませんか?

痛みや腫れはどうでしょうか。

もしかしたら、関節リウマチが起き始めているのかもしれません。

関節リウマチは早期治療で寛かいする可能性のある病気です。心当たりがある人は、診断を受けてみることをお勧めします。

関節リウマチとは

裏付けとなる研究論文は、最後に参考文献として一覧にしています。

関節リウマチは、関節を裏打ちしている滑膜という組織を免疫細胞が攻撃することで慢性的な炎症が生じる自己免疫疾患の一つです。

関節リウマチの自然経過は、ひとそれぞれで、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に関節破壊が進行していく進行性の病気です。

日本の患者数は70万〜80万人と推定されています。30〜50歳代の女性に多く発症し、男性の4倍と言われています。

今では関節リウマチは早期に治療することで寛解する可能性のある病気です。

原因は完全にはまだ判っていません。しかし次の要因が関係していることが徐々に分かってきています。

  • 遺伝性
  • 歯周病/ウイルス感染
  • 喫煙
  • 過労/ストレス
  • 出産
  • けが

関節リウマチと関係のある遺伝子が特定され、遺伝性があることが判明しています。また、歯周病などの細菌やウイルスの感染や喫煙との関係も明らかにされています。更に、過労やストレス、出産やケガなどをきっかけに発症することがあります。

関節リウマチの症状

関節リウマチの症状は人によって異なり、進行する速度も同じではありません。

一般的には、関節が腫れて痛みが起こります。進行するにつれて、炎症性物質が骨や関節の変形を引き起こします。

痛みは、朝起きてから30分以内くらいに起きることが多く、昼間や夜には落ち着くのが特徴です。

典型的には手指の第2関節など小さな関節に痛みや腫れの症状が起こり、左右対称に起こることが知られています。

しかし、膝などの大きな関節が侵されることも少なくありません。そのまま放置すると軟骨組織が破壊され関節が機能しなくなります。

次の症状は、関節リウマチが発症した際にみられる症状ですが、全ての症状が全ての人に起こるわけではありません。

  • 熱をもった関節の腫れ
  • 起床時/休息後の関節のこわばり
  • 皮膚の下のしこり(リウマチ結節)
  • 神経痛(針で刺されたような痛み)
  • 爪の異常(うねり、黄色、爪床の肥厚、二枚爪)

また、関節とは遠い臓器に影響することで、次の様な症状が現れることもあります。

  • 倦怠感
  • 微熱
  • 食欲不振
  • 情緒不安
  • ドライアイ
  • 肺の瘢痕(はんこん|傷跡)
  • 動脈内のプラークの蓄積
  • 口の渇き(唾液腺に影響した場合)
  • 骨髄の変化
  • 血管炎(慢性の場合)

関節リウマチの検査

診断のために様々な検査が行われます。

血液検査では完全には分からないため、精密検査や身体検査が必要です。そして、今までの病歴が重要な情報となります。

関節リウマチの一般的な検査には次の2種類があります。

1.リウマチ因子

リウマチ因子(RF)の量を測定する検査です。

しかし、名前に反して、次の様な病気や条件によってもこの数値は高くなるため、この検査だけで関節リウマチと診断することは難しい検査です。

  • 糖尿病
  • 細菌性心内膜炎
  • がん
  • 予防接種
  • 輸血歴
  • 加齢

また、リウマチ関節炎の人の約20%が正常なRF値を示すため、このテストで陰性となっても関節リウマチではないという確定はできません。更に、RF値が高いのに関節リウマチの症状がない人もいます

そのため、次の検査が一緒に行われるのが一般的です。

2.抗CCP抗体検査

略して「CCP検査」と呼ばれますが、測定しているのはCCP(抗環状シトルリン化ペプチド)の量ではなく、CCPに対する抗体(ACPA)の量を測定する検査です。

抗CCP抗体(ACPA)は、関節リウマチで特異的に高い値を示す抗体で、関節リウマチの発症を予測するのにも用いられます。

しかし、高値が必ずしも関節リウマチとも限らず、シェーグレン症候群などの他の自己免疫疾患でも高値を示します

一般的に、20u/mL以下で陰性と判断されます。

検査が陰性でも関節リウマチと診断されることがある

RF検査と抗CCP抗体検査の両方が陰性でも、患者本人が関節リウマチの症状を訴えている場合には、関節リウマチと診断されることがあります。

関節リウマチの薬

TNFブロッカー

関節リウマチの症状の緩和のために、次のようなTNFブロッカー(腫瘍壊死因子阻害剤/遮断薬)が処方されるのが一般的です。

  • インフリキシマブ(商標Remicade)
  • アダリムマブ(商標Humira)

TNFは炎症性サイトカインの一種なので、TNFをブロックすることで関節への攻撃が穏やかになり症状が改善し始めます。一方で、TNFは通常であれば、感染防御や抗腫瘍作用を持っている物質(腫瘍壊死因子)なので、TNFを慢性的にブロックすると、免疫機能全体が抑制されてしまいます

そのため、風邪やインフルエンザ、口唇ヘルペスなどの感染症にかかりやすくなります。長期間使用を続ければ、がんリスクも上昇します

FDA(米国食品医薬品局)は、若年層へのTNFブロッカーの長期使用が悪性リンパ腫の発症リスクを高めることをホームページで警告しています。

バイオ製剤

TNFブロッカーと一緒にバイオ製剤(生物学的製剤)が処方されることがあります。

遺伝子組換え技術や細胞培養技術を用いて製造された薬で、特定の分子を標的としている薬なので治療効果が高く、例えば、併用する他の薬の量を減らせることが多いです。バイオ製剤はタンパク質でできているので、口から服用すると消化されてしまうので、点滴や皮下注射によって投与されます

関節リウマチのバイオ製剤には、メトトレキサート、スルファサラジン、ヒドロキシクロロキン、レフルノミドなどがあります。

ただ、必ずしも全員に効果があるわけではなく、またどのバイオ製剤が特定の個人に有効かどうかを事前に判断することも難しいです。また、この種類の薬も免疫力を抑制するため、感染症に注意が必要です。

なお、各お薬の詳しい作用については、お医者様や薬剤師さんにご確認ください。

関節リウマチとビタミンD

免疫力を低下させてしまうようなお薬は、できるだけ少ない量あるいは短期間で終わらせたいものです。その支援となるご自宅でできるナチュラルな方法についてお伝えします。

今年(2022年)9月に『関節リウマチはヴィーガンで治る?』を執筆し、あらためて、関節リウマチのための食事について基本的なことをまとめることにしました。

関節リウマチとビタミンDの間には次の有意な相関関係があることが明らかにされています。

関節リウマチを患っている人は、
圧倒的なビタミンD欠乏/不足の状態にある

血液中のビタミンDの濃度が低いほど、抗CCP抗体の量が多い

健常者では、一般的に年齢が高くなるほど血液中のビタミンD濃度が低くなる傾向があり、男性よりも女性の方がビタミンD不足の傾向が見られます。

しかし、関節リウマチのグループでは、年齢や性別による相違はみられないことも判っています。つまり、関節リウマチを発症していると、若年者であっても、男性であっても、高齢者や女性と同じくらいビタミンDが不足しているということです。

ビタミンDが不足する原因

ビタミンDが不足する原因は複数あります。詳しくは『ビタミンDが不足しやすい人』をご確認ください。

関節のこわばりが気になる人で、今まで紫外線を極度に避けるような生活(夏でも全身を覆う衣類や頻繁な日焼け止め)をしてきたことに心当たりがある人は、ビタミンD欠乏/不足を疑ってみてはどうでしょうか。

そしてこれからは、適度な日光浴と、ビタミンD豊富な魚やキノコ類を食事に加えることをお勧めします。体内のビタミンDを増やす詳しい方法については『ビタミンDの補給方法』をご確認ください。

腸内環境を整える

ビタミンDは、腸内細菌によっても造られます。そのため腸内環境を整え、善玉菌で満たされている状態をキープすることも大切です。

2022年10月11日に東京医科大学が発表したコロナウイルスと腸内細菌との関係について証明した研究によれば、コロナウイルスに感染しやすい人の腸内細菌の顔ぶれは、関節リウマチの人の腸内細菌の顔ぶれに類似しているとのことでした。

ということは、関節リウマチの人の腸内の善玉菌のバランスは、健常者とは異なるということですから、腸内環境を整えることも予防や改善につながります。

日光浴して魚とキノコを食べる

日光浴と魚とキノコ、これらは全て、体内のビタミンDを増やしてくれるものです。

研究者は、ビタミンDの補給が関節リウマチの予防・改善に役立つ可能性があると考えています。

ビタミンDは関節リウマチだけでなく、その他多くの病気の予防と改善にとっても重要な働きをしているビタミンです。詳しくは『ビタミンD不足と病気との関係』で自己免疫疾患の項をご確認ください。

海藻・昆布・ナッツ&シーズを加える

ビタミンDはそのままでは体内で利用できません。体内で利用可能な状態に変換される必要があります。マグネシウムは、ビタミンDを体内で利用可能な状態にする酵素の働きにとって不可欠なミネラルです。

そのため、マグネシウムが不足しても、体内で利用可能なビタミンDが減り、ビタミンD欠乏の症状が現れます。

日光浴もしているのに、魚もキノコも食べているのに、関節のこわばりが気になるのであれば、マグネシウムが足りていないのかもしれません。マグネシウム豊富な食品を生活に取り入れることをお勧めします。マグネシウム豊富な食品については『マグネシウム』をご確認ください。

また、リン、カルシウム、亜鉛も変換のプロセスに必要となるミネラルです。こちらも不足なく摂っていることが重要です。それぞれを多く含む食品については『カルシウム』、『亜鉛』をご確認ください。

アルコールを控えて食品添加物を抜く

ビタミンDは体内で利用可能な状態に変換されなければなりません。その変換には2段階あり、最初の変換を担っているのが肝臓です。

そのため、いくら食事に問題がなくても、肝臓が弱っているとビタミンDは体内で利用可能になりません

関節のこわばりが気になる人は、努めて、アルコールを控えて、肝機能の負担となる食品添加物の多い加工食品を生活の中から排除することが不可欠です。

そして、肝臓機能にとって良い食品を食事に取り入れることが大切です。肝機能にとって良い食事やライフスタイルの詳細については『肝臓を健康に保つ食べ物』をご確認ください。

塩分と動物性タンパク質の摂り過ぎに注意

ビタミンDの2段階目の変換を担っているのが腎臓です。

最終的に腎臓でビタミンDが変換されなければ、体中の細胞はビタミンDを使うことができません。

そのため、腎臓に大きな負担となる塩分や動物性タンパク質の摂り過ぎには要注意です。

また、塩分の摂り過ぎそのものも自己免疫疾患を悪化させます。詳しくは『食事中の塩分が腸内細菌と免疫機能に与える影響』をご確認ください。

野菜を虹色に食べる

様々な色のお野菜をたくさん食事に取り入れ、食卓を虹色にして食べましょう。野菜の色にはケンペロールと呼ばれる強力な抗酸化成分が含まれています。

ケンペロールには、慢性炎症性疾患の治癒効果があることが報告されています。ケンペロールの詳しい機能と多く含むお野菜については『ケンペロール』をご確認ください。

また、濃い緑色のお野菜と海藻類にはビタミンKも豊富です。ビタミンKが不足すると、軟骨成分の石灰化が起こることが判っています。不足させないことが大切ですね。ビタミンKの詳しい機能と多く含む食品については『ビタミンK』をご確認ください。

関節痛の緩和効果がある食品

今までに、関節痛や関節リウマチの痛みの緩和に効いたという研究報告がある食品は次の通りです。以前、詳しく執筆した記事のリンクをしましたので、ご確認ください。

また、ブラックシードオイルに含まれているチモキノン緑茶に含まれているエピガロカテキンガレート(EGCG)という成分には、痛みをブロックする作用があるのですが、食品として摂った場合の効果の検証結果は、今のところ微妙です。

魚油(EPA/DHA)

魚油(たらの油など)に含まれるオメガ3不飽和脂肪酸は、最も効果的な天然の抗炎症剤であることが研究で示されています。

特に、エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は、天然の抗炎症剤プロスタグランジンE3に酸化酵素が変換されるプロセスを促します。プロスタグランジンE3は、非常に強い炎症性をもつプロスタグランジンE2を阻害し、炎症性サイトカインのTNF-α とIL-1bの合成も阻害します。

EPAとDHAが関節包軟骨細胞膜に取り込まれる量が多いほど、皮膚のプロテオグリカンと呼ばれるタンパク質を分解するアグリカナーゼ酵素の量と活性が減少することが判っています。

魚油に含まれるオメガ3不飽和脂肪酸は、上記した炎症性サイトカインやタンパク質分解酵素を直接的に減少させることができ、滑膜軟骨の炎症を軽減することが確認されています。

1日あたり1.5〜5gのEPA/DHAを食事と一緒に摂取することが推奨されています。

II型コラーゲンを補給する

コラーゲンには、多くの「型/タイプ」が存在しています。そのうち関節軟骨の主要成分はII型(2型)コラーゲンです。そして、関節リウマチにおいて免疫細胞のターゲットとなっているのも軟骨の2型コラーゲンです。

2型コラーゲンが攻撃の対象となっているのだから、2型コラーゲンを補給しても無意味だとする意見と、破壊された部分の修復のためにも2型コラーゲンを補給することには意味があるとする意見の両方が存在しています。

1993年に発表された論文には、重度の活動性関節リウマチ患者 60 人に対して行われたランダム化二重盲検試験では、次の結果が報告されています。

  • 鶏から採取した2型コラーゲンを3 か月間服用した被験者の関節の腫れと圧痛の数が減少
  • プラセボ(偽薬)を服用した被験者に変化なし

医薬品によるほどの効果ではないものの、2型コラーゲンのサプリメントを治療と並行して服用することには効果があるのではないかと思われます。

ただし、コラーゲンの服用は症状の緩和を助けてくれますが、疾患自体を治すものではありませんから、主治医と相談しながらサプリメントの服用を検討してくださいね。

なお、一般に販売されている美容系のコラーゲンのほとんどがI型(1型)コラーゲンです。たまにIII型(3型)コラーゲンが含まれているものもありますが、II型(2型)コラーゲンではありません。関節リウマチのためにコラーゲンを摂るのであれば、必ず、II型(2型)であることを確認してくださいね。

コラーゲンの詳しい機能については『コラーゲン』をご確認ください。

ヨガや太極拳

こうしたタイプの運動には、炎症性サイトカインを減らす作用があります。それだけでなく、筋膜や筋肉を伸ばし、体を整えるのに役立ちます。

室温は温かくし、湿度を高めにした環境でストレッチやヨガ・太極拳を行うことをお勧めします。

温かいお風呂に浸かる/スチームルームに入る

温かさによって、こわばりが緩和して痛みが軽減されます。湿った暖かさは筋肉の硬直を解くのに役立ちます。

関節リウマチと変形性関節症の違い

変形性関節炎は触ると固く、関節リウマチは柔らかい感触があります。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

関節リウマチは早期に投薬治療を始めることで寛解できる病気となっています。一方で『関節リウマチはヴィーガンで治る?』でご紹介した様に、副作用の大きい薬ではなく食事によって治癒を目指すことを推奨する意見もあります。

でも、現実的には食事か薬かの2択で考える必要はありません。

投薬を受けても受けなくても、私達はどうせ1日3食食べるのです。投薬を受ける人も受けない人も、毎日の食事を関節リウマチの症状の緩和を支援するような食事にすればよいのです。

そのためには、今回ご紹介した食事を参考にしてください。

でももしおひとりで取り組むことに不安や難しさを感じるのなら、ヘルスコーチと、一度、話をしてみませんか?

公認ホリスティック・ヘルスコーチは、食事だけでなく、あなたを取り巻く様々なこと(環境、仕事、家族、人間関係など)を考慮して、プログラムに反映させ、あなたが、なりたいあなたになれるようコーチングを提供します。

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新学期は、毎年3月と9月です。講座でお会いしましょう。

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング