バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。
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目次
私のお肌履歴
紫外線が気になってくる季節ですね。
私のお肌は20代、30代とボロボロでした。吹き出物が消えず、脂浮きもひどく、とんでもない状態でした。40を過ぎた頃からいろいろ試したりするようにはなりましたが、それでも今考えるとサプリメントや化学物質に頼り切った誤った方法を繰り返していただけでした。
40代半ばになって統合食養学(ホリスティック栄養学)と出会い、食事が変化したことで、お肌も自然と変わっていきました。スキンケアの方法を変えたことで、よりお肌が生き返ってきました。
もちろん、20代30代の頃から、ちゃんと適切な食事とスキンケアを実践していたら、もっと状態は良くなっていたと思います。でも、40代後半から実践し始めた割には、最近「お肌が綺麗ですね」「若い頃からお肌が綺麗だったんですか?」と言われることが多くなりました。
その頃は、写真に撮られるのが嫌で避けていましたので、写真がほとんどないのですが、今思えば写真を撮っておけば「ビフォア・アフター」で掲載できたのにと、後悔先に立たず。
ホント人間の自己修復力ってすごいですね。内側からも外側からも適切なものを与えてあげれば、ちゃんとそれに応えてくれます。
今回は、夏のスキンケア(シミ、シワ、大人ニキビ)それぞれについてまとめました。
紫外線は必要なもの
紫外線は腸内でビタミンDを造るために必要不可欠な毒です(笑)。しかも比較的毒性が低いとされるA波ではなく、毒性が高いとされるB波が必要です。
ビタミンDは、骨を造るために必要なビタミンです。
いくらカルシウムを摂っても、ビタミンDが不足したら骨にはなりません。
ビタミンDは大腸がんもうつ病も予防してくれます。
ビタミンDの詳しい機能については、『ビタミンD』をご参照ください。
なぜ毒性が高い紫外線が必要なのでしょうか
なぜあなたの体は、毒性が強いと言われる紫外線を浴びないと、骨を造れないように進化したのでしょうか?
本当に紫外線が毒でしかないのであれば、体はなぜそんな毒に依存するように進化したのでしょうか?
本当に毒なら、それを排除するように進化するのではないのでしょうか?
不思議ではありませんか?
化粧品会社が宣伝するように、昼も夜も完全にブロックし続けなければならない程、本当に紫外線は1分も浴びてはいけない「完全毒」なのでしょうか?
なお、日焼け止めについては、『あまり知られていない日焼け止めの8つの真実』をご参照ください。
何事にも「適量」がある
賢い人は、きっと気がついていますね。
ゼロでもないし100でもない
16世紀の医師パラケルススの言葉通りです。
「全てのものは毒である。毒でないものなど存在しない。
適量が毒か否かを決める」
紫外線も浴び過ぎれば当然、毒になります。しかし、適量の紫外線は薬(ビタミンD)になるということではないのでしょうか。
生活紫外線が適量を超える環境とは
生活をする上で、紫外線を本当に気にしなければいけないのは、次のような環境で生活している人です。
- 標高の高い山の上
- 海辺
- 赤道付近
- 年中乾燥している砂漠等
この様な場合には、適切なケアが必要です。
ほぼ海抜レベルの平地で、湿気の多い夏を、一日の大半を屋内で過ごしている、多くの日本人の私達が、たった数分屋外にいるだけの時、例えば、家から駅まで、駅から会社までとか、ランチタイムとか数分間だけ屋外を歩くような時にまで、神経質なほど紫外線を避ける必要はないと思うのです。
ちなみに私は、10代と20代を標高3,000mほどの高地で、かつ湿度2%という米国コロラド州で過ごしていました。紫外線の量はハンパなかったと思いますが、日焼け止めなど一度も塗ったことはなく、真っ黒に日焼けして過ごしていました(笑)
適量の紫外線とは?
欧州・北米・日本あたりの緯度に位置する北半球に住んでいる人は、次の方法で日光浴することで、紫外線量が不足する冬場のビタミンDを肝臓に貯蔵しておくことができます。
ちなみに夏に自前で造ったビタミンDの活性は秋冬になっても失われないことが報告されています。
適切な光合成の方法
- 時期: 7月~9月
- 時間帯: 11時~13時
- 時間と頻度: 1日15分、週に3~4日
1日たった15分です。しかも毎日でなくても構わないのです。
真っ黒に日焼けする必要はありません。
例えば片道5分程度のお買い物なら、日焼け止めを塗って真っ黒な衣服で、頭からつま先まで隠して出かける必要ないということです。ましてや、11時前や13時を過ぎてからなら尚更です。
もちろん、何時間も海辺で過ごしたり、登山をするのであれば、しっかりと日焼け止めを塗ってください。でも、日常生活をおくるのであれば、やはり夏は、多少、太陽の光を浴びる方が自然で健康的です。
季節と共に生きましょう。
生活紫外線によるシミを予防する食品
そうした短時間での紫外線を怖がらなくて良くなる、お肌を守ってくれる食品を紹介します。
海藻と緑黄色野菜
これらのお野菜にはビタミンA(レチノール)が豊富に含まれています。
ビタミンAは抗酸化ビタミンですから、私達のお肌を紫外線から守ってくれます。ビタミンAの詳しい機能については『ビタミンA』をご参照ください。
かぼちゃについては『かぼちゃ』をご参照ください。
黄色やオレンジ色のフルーツ
これらのお野菜や果物の黄色やオレンジ色は、ビタミンAの一種であるカロテノイドの色です。カロテノイドは、お肌で天然のSPFとして働きます。
『柿』、『バナナ』、『プルーン』についても詳しい記事がありますので、ご参照ください。
緑茶またはオリーブ茶
緑茶に多く含まれているカテキンは、日焼けによる炎症を予防するだけでなく、紫外線によるダメージを25%少なくしてくれるという報告があります。
1日に540mg(約2杯)以上の緑茶で効果が得られるとのことです。
オリーブ茶の抗酸化作用については『オリーブの葉』をご確認ください。
トロピカルフルーツ
紫外線が強い地域で育つお野菜や果物には、紫外線から身を守るために必要な成分(ポリフェノール等の抗酸化物質)が豊富に含まれています。そうしたお野菜や果物を食べることで、私達も恩恵を得ることができます。
トロピカルフルーツには葉酸が豊富なものが多いようですね。葉酸は細胞の再生(お肌のターンオーバー)に不可欠な栄養素です。
特に、ココナッツミルクがシミの予防と改善に効果があるとする報告があります。
上の表に掲載している各フルーツの詳しい作用については、次の記事をご参照ください。
ローズマリー
ローズマリーの精油が日焼け予防になることが報告されています。詳しくは『ローズマリー』をご確認ください。
日焼けしたお肌の熱を取る
日焼け後に赤くヒリヒリしたお肌の熱を取る方法をいくつかご紹介します。
- 水出しした緑茶にスライスしたキュウリを浮かべ、1時間以上置きます。その溶液にタオルを浸しお肌にあてると熱をとってくれます。その後、水で洗い流してください。
- きゅうりのスライスを直接お肌の上にのせても大丈夫です。その後、しっかり水で洗い流してください。
- アロエを使ったジェルは、キッチンで作れます。詳しくは、『日焼けしたお肌のほてりを鎮める手作りジェル』をご参照ください。
- もっと簡単な方法は『エプソムソルトの効果と使い方』をご参照ください。
- カレンデュラ配合のクリームもよく効きます。ナチュラルストアやオーガニックスキンケアショップで購入できる他、これもキッチンで作れます。『カレンデュラで作るレメディ』をご参照ください。
シワを予防する食品
アンチエイジングよりもプロエイジング
本来、シワは、美しいものです。
シワは、あなたが笑顔の多い人生を歩んできたことの証です。あなたが人生を楽しんできたことの証です。
私は、20代半ばから後半をドイツで過ごしました。その時、「目尻のシワが気になるから、これからはあまり笑わないようにする」と周囲に宣言したことがあります。
ほぼ全てのドイツ人から、
- 「シワが1本もない顔なんて、人生の深みがなく薄っぺらい」
- 「シワがない顔なんて人間らしい顔じゃない」
- 「シワがある顔の方が魅力的だ」
と、言われました。
ヨーロッパ人と日本人の「シワ」に対する美意識の違いかもしれません。
でも、かく言う私も、つるんとした美しい顔の男性よりも、目尻と口の横に笑いジワのある男性の方が好きです。女性についても、40代以降であまりにつるんとした顔をしている人は、英語で言う「プラスチック」な(人工的/ナチュラルではない)印象を持ちます。つるんとした顔の女性よりも、笑いジワのある女性の方が親しみと安心を覚えます。
とは言っても、やっぱり、年齢よりも老けて見えるシワや、幸せよりも苦労を刻み込んだようなシワは無い方が良いなぁ~と思います。
アンチエイジングで年齢に抗うのではなく、プロエイジングで年齢に相応しい年の取り方を目指したいですね。
パプリカ、ピーマン、ブロッコリー
パプリカ、ピーマン、ブロッコリーがシワを予防したという報告があります。これらのお野菜に共通しているのは、ビタミンCが豊富なことです。
ビタミンCは、お肌のハリをつくるコラーゲンやエラスチンが体内で造られるために必要なビタミンです。ビタミンCの詳しい機能については、『ビタミンC』をご参照ください。
ピーマンについては『ピーマン』をご参照ください。
苺、パイナップル、柑橘類、パパイヤ
苺、パイナップル、柑橘類、パパイヤがシワを予防したという報告があります。これらの果物に共通しているのは、ビタミンCが豊富なことです。
苺については『苺をどれくらい食べると美容効果が期待できるか知っていますか?』
ゴマ、松の実、胡桃、ヘンプシード
これらは、オメガ6不飽和脂肪酸の多い食品です。オメガ6はお肌の保湿をしてくれる成分です。
オメガ6は摂り過ぎるとあまりよくありませんが、ナッツとシーズには、オメガ3もいっしょに含まれていますので大丈夫です。
様々なナッツとシーズの個性については『ナッツ』と『シーズ(種)』をご確認ください。
角質の取り過ぎは要注意
垢すりやピーリングでお肌がツルツルになったという経験をしたことがある人は多いと思います。でっも、あまり頻繁にやり過ぎたり、強いケミカルを使ったピーリングは、長期的にみて、乾燥とシワの原因となります。
もしやるなら、できるだけナチュラルな成分でピーリングするようにしてくださいね。
大人ニキビを予防する食品
汗をかき、脂が顔に浮きやすいこれからの季節、大人ニキビもできやすくなります。
「若い時はニキビだけど、二十歳を超えたら吹き出物」と昔、弟に言われたことがあります。大人ニキビだろうと、吹き出物だろうと、嫌なものは嫌ですよね。
大人ニキビの多い人は、うつになりやすく、不安症になりやすく、怒りっぽくなりやすいという報告があります。
分かるような気がします。顔に吹き出物がいつもあると、自分に自信がもてず、落ち込んだり、不安になったり、些細なことに傷ついて怒ってしまったりしやすくなるように思います。私自身もお肌がボロボロだった時にはそうした傾向があったように思います。
亜麻仁、チアシード、胡桃、エゴマ
オメガ3不飽和脂肪酸の多い食品です。オメガ3オイルは、お肌も含め体内の炎症を抑える作用があります。
オメガ3豊富な食品を2ヵ月食べ続けると、大人ニキビの数、大きさ、赤味の全てが減少したと報告されています。
- フラックスシードかチアシードであれば、小さじ2杯
- 胡桃だと7つぶ
を毎日食べれば良いそうです。生(ローナッツ状態)で食べてくださいね。オメガ3は、熱で酸化しやすいので、素焼きされているものは効果が期待できません。また、塩や砂糖がかかっているものは、返ってお肌の炎症を刺激するので逆効果です。
ゴマ、かぼちゃの種
セレンと亜鉛が不足すると吹き出物が悪化すると報告されていますので、不足させないことが重要です。
セレンの機能については『セレン』、亜鉛については『亜鉛』をご参照ください。
ニンニク、ブロッコリー、カリフラワー、アボカド、メロン
硫黄はお肌の炎症を抑える抗炎症ミネラルです。でも、硫黄はそのままでは食品に含まれていませんので、硫黄になる成分を多く含むお野菜や果物を食べることが大切です。
これらの食品にはお肌のデトックス作用のあるグルタチオンも多く含まれています。
硫黄とお肌については『硫黄で肌荒れ予防・改善 – お肌修復に効く10種の野菜と9種の果物』と『メロンは苦い方が良い?』をご参照ください。
乳製品を避ける
乳製品が皮脂の分泌を促すことが報告されています。オイリー肌の人は特に乳製品を避けると良いと思います。
牛乳の代わりになる植物性のミルクについては『どのミルクがお好みですか?植物性ミルクのいろいろと作り方』をご参照ください。
>>冬のスキンケアについては『ウィンタースポーツのアスリート8人が実践しているスキンケアの秘訣』
ソフィアウッズ・インスティテュートからのご提案
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参考文献:
- “β-Carotene and other carotenoids in protection from sunlight”, Stahl W, Sies H, Am J Clin Nutr. 2012 Nov;96(5):1179S-84S. doi: 10.3945/ajcn.112.034819. Epub 2012 Oct 10.
- “Oral green tea catechin metabolites are incorporated into human skin and protect against UV radiation-induced cutaneous inflammation in association with reduced production of pro-inflammatory eicosanoid 12-hydroxyeicosatetraenoic acid”, Rhodes LE, Darby G, Massey KA, Clarke KA, Dew TP, Farrar MD, Bennett S, Watson RE, Williamson G, Nicolaou A, Br J Nutr. 2013 Sep 14;110(5):891-900. doi: 10.1017/S0007114512006071. Epub 2013 Jan 28.
- “Green Tea Polyphenols Provide Photoprotection, Increase Microcirculation, and Modulate Skin Properties of Women”, Ulrike Heinrich, Carolyn E. Moore, Silke De Spirt, Hagen Tronnier, and Wilhelm Stahl, Institute for Experimental Dermatology, University of Witten-Herdecke, Germany, 2011 American Society for Nutrition
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ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング