見えるはずのない光が見える光視症(フォトプシア)は脳発作か栄養失調のサイン

バイオ個性で食べて、心と体をつなぎ、健康と幸せを手に入れるホリスティックな食事法をコーチングする、ソフィアウッズ・インスティテュート代表 公認統合食養ヘルスコーチ(CINHC)、公認国際ヘルスコーチ(CIHC)の森ちせです。

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あなたにしか見えない光

あるはずのない奇妙な光が見える・・・そんなことが起きたら、怖くて不安になるかもしれません。

周囲の人に訊ねても、誰にもそんな光は見えないと言う。

もしかしたら、あなたは光視症(フォトプシア)を経験している可能性があります。

今回は「光視症」という稀に起こる不思議な症状について、記事にすることにしました。

栄養失調でも起こり得ますが、もしかしたら大きな病気のサインかもしれないのです。

光視症(フォトプシア)

光視症(フォトプシア)は、存在しない点滅する光や火花を知覚することを指す医学用語です。また、光の点滅や、回転、浮遊などの視覚障害を指すこともあります。

光視症の原因となる疾患

次の疾患が光視症の原因になることがあります。

  • 偏頭痛(特に、吐き気や光過敏症などの症状を伴う場合)
  • 群発頭痛
  • 網膜剥離
  • 眼の疾患(網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、加齢黄斑変性など)
  • 神経変性疾患(てんかん、多発性硬化症)
  • 脳腫瘍

偏頭痛

偏頭痛が起こる前に光の点滅が見えるという人は多いです。

詳しい偏頭痛の対処法については『頭痛』をご覧ください。

側頭葉発作

脳の側頭葉発作が原因していることがあります。発作と言っても、てんかん発作の様な、激しい痙攣(けいれん)を起こして床に倒れこんだりする様なものではありません。

側頭葉発作はとても分かりにくく、発作が起きていることに周囲が気がつかないこともあります。

側頭葉発作を起こしている人の3人に2人は、目を閉じた時に点滅する光が見えたり、様々な色彩が見えたりします。常に起こるわけではありませんが、不安になるには十分なくらいの頻度で起こります。

側頭葉発作が起きている人には、次の様な症状が現れることもあります。

  • 感覚障害(嗅覚、視覚、味覚)
  • 情緒不安(恐怖や説明のつかない不安)
  • 幻聴、幻視
  • 浮遊感(ドロップアタック/一過性脱力発作など)
  • 顔や体のしびれやうずき
  • 発話困難、言語障害
  • 言葉を理解できない、または一時的な混乱
  • 意識喪失
  • 記憶喪失

症状はこれらに限定されません。また、これらの症状が全て起こるわけでも、一度に起こるわけでもありません。

慢性膵炎

慢性膵炎は、時間の経過とともに膵臓の炎症と損傷が進み、膵臓が萎縮する疾患です。

慢性膵炎によって代謝の不均衡や栄養不良が起こり、その結果、側頭葉発作を起こすことがあります。そして、この2つの疾患には相関関係があることが判っています。

慢性膵炎や膵臓萎縮を起こしている人で、光視症を経験したことがある場合には、側頭葉発作が起きている可能性があるので、医師に相談し検査を受けることをお勧めします。

神経変性疾患と脳腫瘍

いくつかの研究が、様々な幻覚と神経障害には相関関係があることを示しています。

具体的には、光視症が、多発性硬化症やアルツハイマー病などの神経変性疾患や脳腫瘍などによる神経学的症状として起きている可能性があることが示唆されています。

あなたの光視症と神経障害の間に直接的な関係があるかどうかを判断するには、神経科医による診断が必要です。

光視症の原因となる栄養不足/偏重

次に挙げるビタミンやミネラルの不足/欠乏によっても光視症は起こります。

ビタミンB12不足/欠乏

ビタミンB12の不足または欠乏症は、光視症や幻嗅を起こすことがあります。

腸でのビタミンB12の吸収に必要な内因子の欠乏や、偏食、腸疾患などによってビタミンB12の不足/欠乏症は起こります。

また、植物性食品にはビタミンB12を含むものがほとんどないため、ヴィーガンの人で不足/欠乏しやすいビタミンです。

詳しいビタミンB12の機能については『ビタミンB12』をご確認ください。

ビタミンA不足/欠乏

ビタミンAが不足/欠乏すると、夜盲症やドライアイを起こし、それが幻視の原因になっていることもあります。

詳しいビタミンAの機能については『ビタミンA』をご確認ください。また、ドライアイの原因と改善法については『ドライアイ』をご確認ください。

ビタミンB1(チアミン)不足/欠乏

ビタミンB1の不足や欠乏によって末梢神経障害が起こることがあります。

一方で、ビタミンB1が多くなり過ぎても頭痛が起こります。

詳しいビタミンB1の機能については『ビタミンB1』をご確認ください。

ビタミンB2不足/欠乏

ビタミンB2が不足/欠乏すると、偏頭痛が起きます

詳しいビタミンB2の機能については『ビタミンB2』をご確認ください。

ビタミンD、葉酸、銅、亜鉛、マグネシウム、鉄分不足/欠乏

これらのビタミンやミネラルが不足すると、視覚障害を含む神経学的症状が起こることがあります。

それぞれの詳しい機能については、それぞれのリンク内をご確認ください。

ビタミンB6過剰

高用量のビタミンB6の服用は、脳発作や側頭葉障害などの神経学的症状を起こすことがあります。ただ、静脈注射や大量の錠剤を一度に服用するなどした場合にのみ発症するため、通常の食事などで起こることはありません。

ビタミンB6のサプリメントの服用は、妊娠中あるいは何かの他の病気がある場合には、必ず、医師に相談してから服用することをお勧めします。

ビタミンB6の詳しい機能については『ビタミンB6』をご確認ください。

光視症の原因となる医薬品

次の医薬品の服用の副作用として、稀に光視症が起こります。

でも、服用している全ての人に必ず起こるわけではありません。

もしこうしたお薬を服用していて光視症があるのなら、主治医にご相談させることをお勧めします。

  • 抗精神病薬
  • 抗うつ薬
  • 抗生物質

その他の薬物

  • アルコール依存
  • 薬物乱用

類似した幻覚

稀に起こる不思議な症状には、光だけではありません。

存在しない臭いを感じる現象もあります。それについては、『幻嗅(ファントスミア)』(5月23日公開予定)をご確認ください。

ソフィアウッズ・インスティテュートからのアドバイス

適切な検査を受ける

あるはずのない奇妙な光が見えた時には、それと同時に起きているかもしれない、今回ご紹介したその他の体の不調や疾患などを鑑みながら、まずは、適切な検査を受けることをお勧めします。

光視症は様々な原因で起こります。

今回ご紹介した原因が、原因の全てではありません。眼科の専門医を受診するところから始めてはいかがでしょうか。

食事を見直す

それと同時に、食事を見直してみることも大切です。

今回ご紹介したようなビタミンやミネラルが不足するような食事を続けていたのなら、食事を改善するだけで、症状が消えるかもしれません。

頭痛を改善する

繰り返す頭痛や偏頭痛を解決するのなら、次の特別講座が役に立つかもしれません。

特別講座を開催します。講座を開催しました。詳細は下のボタンからご確認ください。

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参考文献

ソフィアウッズ・インスティテュート – ホリスティックヘルスコーチング